うまがスラムダンクの続き

うまがスラムダンクを勝手にアレンジ。
スラムダンクの続きを書かせていただいています。

#371 【4強決定】

2010-10-12 | #12 大学 新人戦編
慶徳 28
法光 10




法光大のボールで、第2Qが開始された。

慶徳は、マンツーで対応する。


PG内村に藤真、SG烏山に諸星、SF御子柴に真下、PF高砂に野辺、そしてC若林に赤木という布陣。



『ダム!ダム!』


PG内村が静かにボールを運ぶ。

うかがうのは、烏山の動き。


諸星は、烏山と距離をとって、ディフェンスしていた。


(やはり、烏山の情報は入っていないと見える。)



『ビィ!』


内村から烏山にパスが供給された。


(OK!一発かましてやるぜ!)


『パシ!』


烏山はボールをキャッチすると、すぐに流れるようにシュートモーションに持っていく。

そして、素早く、かつ繊細にシュートを放った。



「ん!」



『チィ!!』



「なっ!!」



烏山の手を離れたボールは、すぐに軌道を変えた。



「お前、3Pが得意なんだってな。簡単に打たせるかよ。」にや。



諸星が触れた。



(マッマジかよ。あの位置から一瞬でここまで!)



『ガン!!』



軌道を変えられたボールは、リングに当たることなくボードに当たる。

ゴール下では、赤木が、高砂、若林の2人を抑え、ポジションを確保している。



『バチン!』



ボールは、野辺の手の中に収まった。



「へい!」


サイドでは、真下が構える。

野辺は、すかさずパスアウト。



「真下!」



『パシ。』



あわせて、藤真が中央から、パスを貰い受ける。


そして、諸星がサイドを駆け上がった。


各選手が、与えられた仕事を完璧にこなす慶徳。


基本に忠実であり、統率されたプレーは、観客を魅了する。




「速い!!」

「完璧なリバウンドからの速攻だ!!」




『ダムダム!!』


藤真が中央突破。

早くも2on1に持っていく。


藤真・諸星×内村。


(こうなったら、シュート前にファウルだ!)


内村は、藤真を捕まえにいった。



だが。



『キュ!!』



お見通しとばかりに、急ストップ。



「!!」



『フワァ。』



ゴールに向かって、柔らかい優しいパスを放つ。

そして、藤真は振り返り、慶徳コートに戻る。


ボールの行方を確認しない。



(ホント、文句一ついえねぇパスだぜ!!)



『ダン!!』



ボールに向かい、跳ぶ諸星。



『バシ。』



空中でキャッチすると、そのままワンハンドで振り下ろす。



「どりゃーー!!」



『ガッシャーン!!』




「うぉぉぉぉーー!!」

「キターーー!!」

「藤真、諸星のアリウーーープ!!」

「すげーーー!!!」




着地する諸星。


「藤真!ナイスパス!!」

振り返り、叫ぶ。


「なに!!」



『バチーン!!』



そのとき、藤真は慶徳コートで、赤木とハイタッチを交わしていた。



「おいおい。普通、俺とやるもんだろ。」

と残念そうな諸星。

「早く戻れ!!」

と赤木。

「へいへい。」



諸星が戻り、再び烏山をマークする。

「うちのPGは、相手チームの研究に入念でね。」にや。

「誘ってたのか?」

「まぁね。ある程度、距離を開けておけば、必ず打ってくると思ったからな。」

「・・・。」

(勝ち目がねぇよ・・・。だが、いつかこいつを超えてやる!!)

これ以降、烏山は諸星を超える為に、努力を続けるのであった。




観客席の深体大。


「これは驚いたね。」

「うはっ!早くこいつらと試合がしてーー!!」にやり。

「予想を遥かに上回るチームだな。白金、勝てるかな?」

「チームの完成度となると、慶徳のほうが白金を越えているケロ。準決勝は、波乱があるかもケロ。」




同じく、観客席の白金学院。

「・・・。」

無言の牧。

(藤真・・・。いいチームを作ったな。)

そして、微笑んだ。

「牧さん、嬉しそうですね。」

「まぁな。高校時代、俺が尊敬した優秀なキャプテンと再び対戦できるチャンスが巡ってきた。
しかも、2人同時にだ。こんな嬉しいことはない。」


「三井、仙道の次は、藤真、赤木か。ほんま、神奈川のやつらは、牧を倒そうと必死やな。」

「しかも、今回は諸星さんと野辺さんもいます。」

「これは、難儀やで。」

「だが、負けるわけにはいかない。」

「もちろんや。」

「ええ。」




第4試合は終了した。


圧倒的な力を見せつけ、慶徳が圧勝。


準決勝に駒を進めた。




慶徳 111
法光 51




翌週、壮絶な準決勝を行うこととなる。


第1試合 深沢体育大学 × 名稜大学

第2試合 白金学院大学 × 慶徳義塾大学








続く。