陵南 84
湘北 78
角田がジャンプシュートを決めた。
盛り上がる湘北ベンチ。
観客も湘北の逆転への期待が高まっていた。
「あの#8も意外とやるじゃん!!」
「まだまだ試合はわからないぞーー!!」
「いけーー!!湘北!!!」
「大蔵!」
「はい。わかってます!」
(俺が守る!!)
ベンチの越野の言葉に力強く答える。
陵南のオフェンス。
黒川がエンドラインに立つ。
「あたれーーーー!!!」
宮城が叫んだ。
それにより、湘北の4人が動き出す。
『キュッキュッキュ!』
『キュ!!』
バッシュとコートが激しくすれる音が聞こえる。
「湘北が勝負に出たーーー!!!」
「オールコートマンツー!!」
「当然だな。」
「ただ、この時間帯で走れるか?」
「俺の後輩たちは、諦めが悪いんでな。」
観客席の三井と新庄が話す。
「さぁ、湘北にとっても、陵南にとっても、ここが勝負どころよ!!」
「あぁーー、ドキドキしてきました!!」
「体力は持つのか?」
「うるせー。」
仙道には一切ボールを触らせない激しいディフェンスを披露する流川。
角田と宮城が山岡を、柳が上杉を徹底マーク。
「陵南が入れられない!!」
「時間がない!!!」
『クル!』
回転する上杉。
柳との間に、一瞬の間を作る。
「大蔵!こっち!!」
ワンハンドからの剛速球が、上杉めがけて、放たれた。
(やっべ!)
『バチィン!!』
受け取る上杉。
すぐさま、ドリブルで湘北ゴールを目指す。
『ダムダム!』
駆け上がる上杉。
柳が猛追する。
(まだ遅い!)
『パチ。』
柳が後ろからボールに触れた。
「!!!」
ボールが前方に転がる。
ルーズボールを奪ったのは。
福田。
「さすが、フクさんや!ボール際は粘り強いでーー!!」
「キープだ!福田!!焦るな!!」
「来い!フク助!天才と庶民の差を見せてやる!!」
「止めろ!花道!!」
と水戸。
「ここが勝負どころだぞ!」
「だが、福田も巧い。経験上・・・。」
と三井ら。
福田は、制止を指示する田岡を無視するかのように、左右に振るドリブルを開始。
そして、ゴール下で桜木を押し込んだ。
『クル。』
振り向きざまのジャンプシュート。
「天才の必殺技を使うとは、まだ甘いわーーー!!!」
ブロックに跳ぶ桜木。
福田は、力強くボールを放る。
『ザシュ!』
「決まったーーーー!!!」
「オールコートを突破されて得点を奪われた!!」
「しかも8点差!!!」
「フッフクさーーん!!」
「フクダ!フクダ!」
「勝つのは俺だ。」
「おっおのれーー!フク助の分際で!」
「桜木には、あの#6はとめられないか。」
と新庄。
「そうでもないぜ。」
と三井。
「湘北のバスケ部は、みんな諦めが悪いっすから。」
と水戸がいった。
陵南 86
湘北 78
第4Qも開始90秒が過ぎ、8点差。
開始2分で10点差。
陵南の思惑まであと1本。
(まじでやべーぞ。どうする・・・よ。)
「リョーちん!」
「ん!?」
「俺がなんとかする。」
「なんとかするって、花道じゃ・・・。なんか名案でもあんのかよ?」
「ない!!」
「ないじゃねーよ!」
「俺は・・・。俺は、ゴリから湘北のゴール下を任された男だ。もう誰にもやられん。」
といつになく真剣な眼差し。
「花道・・・。そうか、わかったぜ。」
「リョーちんは彩子さんを。」
「花道は晴子ちゃんを。」
「全国へ連れて行く!」
2人の声が揃った。
桜木、反撃開始になるか。
陵南 86
湘北 78
続く。
湘北 78
角田がジャンプシュートを決めた。
盛り上がる湘北ベンチ。
観客も湘北の逆転への期待が高まっていた。
「あの#8も意外とやるじゃん!!」
「まだまだ試合はわからないぞーー!!」
「いけーー!!湘北!!!」
「大蔵!」
「はい。わかってます!」
(俺が守る!!)
ベンチの越野の言葉に力強く答える。
陵南のオフェンス。
黒川がエンドラインに立つ。
「あたれーーーー!!!」
宮城が叫んだ。
それにより、湘北の4人が動き出す。
『キュッキュッキュ!』
『キュ!!』
バッシュとコートが激しくすれる音が聞こえる。
「湘北が勝負に出たーーー!!!」
「オールコートマンツー!!」
「当然だな。」
「ただ、この時間帯で走れるか?」
「俺の後輩たちは、諦めが悪いんでな。」
観客席の三井と新庄が話す。
「さぁ、湘北にとっても、陵南にとっても、ここが勝負どころよ!!」
「あぁーー、ドキドキしてきました!!」
「体力は持つのか?」
「うるせー。」
仙道には一切ボールを触らせない激しいディフェンスを披露する流川。
角田と宮城が山岡を、柳が上杉を徹底マーク。
「陵南が入れられない!!」
「時間がない!!!」
『クル!』
回転する上杉。
柳との間に、一瞬の間を作る。
「大蔵!こっち!!」
ワンハンドからの剛速球が、上杉めがけて、放たれた。
(やっべ!)
『バチィン!!』
受け取る上杉。
すぐさま、ドリブルで湘北ゴールを目指す。
『ダムダム!』
駆け上がる上杉。
柳が猛追する。
(まだ遅い!)
『パチ。』
柳が後ろからボールに触れた。
「!!!」
ボールが前方に転がる。
ルーズボールを奪ったのは。
福田。
「さすが、フクさんや!ボール際は粘り強いでーー!!」
「キープだ!福田!!焦るな!!」
「来い!フク助!天才と庶民の差を見せてやる!!」
「止めろ!花道!!」
と水戸。
「ここが勝負どころだぞ!」
「だが、福田も巧い。経験上・・・。」
と三井ら。
福田は、制止を指示する田岡を無視するかのように、左右に振るドリブルを開始。
そして、ゴール下で桜木を押し込んだ。
『クル。』
振り向きざまのジャンプシュート。
「天才の必殺技を使うとは、まだ甘いわーーー!!!」
ブロックに跳ぶ桜木。
福田は、力強くボールを放る。
『ザシュ!』
「決まったーーーー!!!」
「オールコートを突破されて得点を奪われた!!」
「しかも8点差!!!」
「フッフクさーーん!!」
「フクダ!フクダ!」
「勝つのは俺だ。」
「おっおのれーー!フク助の分際で!」
「桜木には、あの#6はとめられないか。」
と新庄。
「そうでもないぜ。」
と三井。
「湘北のバスケ部は、みんな諦めが悪いっすから。」
と水戸がいった。
陵南 86
湘北 78
第4Qも開始90秒が過ぎ、8点差。
開始2分で10点差。
陵南の思惑まであと1本。
(まじでやべーぞ。どうする・・・よ。)
「リョーちん!」
「ん!?」
「俺がなんとかする。」
「なんとかするって、花道じゃ・・・。なんか名案でもあんのかよ?」
「ない!!」
「ないじゃねーよ!」
「俺は・・・。俺は、ゴリから湘北のゴール下を任された男だ。もう誰にもやられん。」
といつになく真剣な眼差し。
「花道・・・。そうか、わかったぜ。」
「リョーちんは彩子さんを。」
「花道は晴子ちゃんを。」
「全国へ連れて行く!」
2人の声が揃った。
桜木、反撃開始になるか。
陵南 86
湘北 78
続く。