うまがスラムダンクの続き

うまがスラムダンクを勝手にアレンジ。
スラムダンクの続きを書かせていただいています。

#26 【帝王対最強の挑戦者】

2008-12-24 | #02 翔陽 選抜編
選抜神奈川県予選 準決勝 第2試合

翔陽×海南




「俺は予備校があるから帰るが、魚住はどうする?」

と観客席を立つ池上。

「俺は、牧と藤真の対決を最後まで見ていく。赤木と木暮は?」

「俺も残る。」

「あぁ、俺も残るよ。少しでもバスケのある環境にいたいからな。」

木暮が続ける。

「やっぱり打倒海南を目標の一つとしてきた俺としては、
最後は、藤真に勝たせてあげたい気分だな。赤木と魚住はどう思う?」



「はらたいらさんに3000点!」ドーン。


「竹下景子さんに5000点!!」ドーン。


ゴリ顔の両者。


(意味がわからないよ・・・。)

何もいえない木暮であった。



海南応援団から、太い声が発せられる。

「常勝!常勝!常勝!」



藤真応援団も位置につき、黄色声援を送っている。

「藤真!健司!ファイト!健司!」




「牧と藤真の対決を1年待ったぞ!!」

「今日こそ、牧を倒すんだ!藤真ーー!!」

「神、今日も3P見せてくれよ!」

「花形がNo.1センターだーー!!」




陵南×湘北戦が終了し、一旦収まっていた観客席も再び活気にあふれ出す。



両チームがコートに出てくる。




藤真が円陣を組んでいる。

「練習どおりやろう。悔いは残すな。俺たちがNo.1だ!」

「おう!」




「藤真め。」

先ほどの心理戦で敗北を喫した高頭は、ただただ藤真に対抗心を燃やしていた。

高頭の代わりに、牧が指示をだす。


「スピードで勝負。走り負けるな、いいな?」

「はい。」

「清田。相手を揺さぶれ。」

「はい。スピード勝負なら、翔陽で俺にかなうやつはいないですよ。かっかっか。」

ヘアバンドをあげる清田。




アップを始める両チーム。

淡々とコートとボール、バックボードの感触を確かめている。




「さすが、全国の常連、海南と翔陽ですね。雰囲気が違いますね。」

「ん!?どう違うのかしら?」

「んーー、海南と翔陽、それぞれのチームカラーがでてるというか・・・。」


『パコン!』


「そんなの当たり前じゃないの!帝王牧君を中心に神奈川の看板を背負って戦ってきた海南、
かたや県2位が指定席となっている藤真君率いる翔陽。
全国の常連という点では、一見華々しく見える両校だけど、牧君と藤真君が歩いてきた3年間は、大きく違っているわ。
全ての挑戦者を受け入れるが如く堂々と構えている海南、神経を研ぎ澄まし、王権交代を淡々と狙っている翔陽。
まさしく帝王対最強の挑戦者といったところね。」

「おう!さすが、相田さん!言うことが違う!!」


『バチィーン!』


「いい加減にあなたも記者らしい言葉を使いなさい!」

「はっはい・・・。」しょぼーん。


「そして、この牧君と藤真君の対戦は、今日で最後となる。今後の大学バスケ界を占う意味でも要チェックだわ。」




『ピィーーーー!!』


「始めます!!両校前へ。」




「牧、頼んだぞ!!」

「翔陽、頑張れーー!!」

「今日こそ、牧を越えろーー!!」

「負けるな!海南!!」




両チームのスターティングメンバーがコートに立つ。



『ガシ!』

牧と藤真が握手をする。


「今日は、勝たせてもらうぞ、牧。」

「ふっ、生意気な。」

両者が微笑む。



センターサークルに入った花形と高砂。


主審の手からボールが放たれる。



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【翔陽】青

PG…#4 藤真 健司 179cm/3年
SG…#6 長谷川 一志 190cm/3年
SF…#7 永野 満 191cm/3年
PF…#8 高野 昭一 193cm/3年
 C…#5 花形 透 197cm/3年


【海南】白

PG…#4 牧 紳一 184cm/3年
SG…#10 清田 信長 179cm/1年
SF…#6 神 宗一郎 189cm/2年
PF…#9 武藤 正 184cm/3年
 C…#5 高砂 一馬 191cm/3年


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続く。