うまがスラムダンクの続き

うまがスラムダンクを勝手にアレンジ。
スラムダンクの続きを書かせていただいています。

#21 【日本一の選手】

2008-12-12 | #01 陵南 選抜編
残り 45秒

湘北 86
陵南 87




(時間を使う。いや、ここは速めに攻めて、もう1度オフェンス!)

宮城のスピードドリブルで、一気に陵南コートへ。


『キュッ!』


宮城の前には、植草。



(抜かせない!)


植草の必死のディフェンスに、宮城も止まる。


『キュッ!』



「流川!」



『バシ!』



流川にボールが回る。

角田が、菅平を押さえ込み、ゴール下でスペースを作る。

宮城、潮崎、三井もゴールから離れたところで、待機。




「アイソレーションだわ!湘北は、流川君にかけた!!」

弥生が持っているペンを握り締める。




「流川くん・・・。」

晴子もハンカチを握り締めている。


水戸が、悔しそうに言う。

「流川が倒しちまうぞ・・・、花道。」




「覚悟しろ!」

流川が笑った。


「来い!」

仙道も笑う。




『ダムダムダム!!』



バックロール、レッグスルー、バックビハインド、多彩な技を繰り出す流川の汗が飛ぶ。



『キュッ!』



仙道は、粘り強いディフェンスで抜かせない。



だが。



『キュ!!』


チェンジオブペースから、流川が抜いた。


(やべ!)


仙道は、後ろからドリブルをカットしようとするが、届かない。



(くっ!)



流川とリングの直線上に障害物はない。

渾身の力を込めて、踏み込んだ。



『グッ!!』



滞空時間の長いジャンプは、一直線にリングに向かう。



『ドガァァァ!!!』




「流川のダーーンク!!」

「仙道を抜いた!!」

「すげーーーーー!!!」

「この土壇場でーーー!!」




「るっ、流川くん・・・。うぅ・・・。」

晴子からは、涙が溢れている。




「わぁぁーーーーーー!!!!!」

「ル・カ・ワ!!ル・カ・ワ!!ル・カ・ワ!!ル・カ・ワ!!ル・カ・ワ!!」




「日本一の選手ってどんなだ?」

流川が仙道に問う。


「・・・。」

仙道は答えなかった。




残り 22秒

湘北 88
陵南 87







続く。