うまがスラムダンクの続き

うまがスラムダンクを勝手にアレンジ。
スラムダンクの続きを書かせていただいています。

#19 【選択肢の一つ】

2008-12-09 | #01 陵南 選抜編
残り 1分18秒

湘北 83
陵南 85




福田の3Pが決まった直後。



「まだだ!」


流川が駆け上がる。



「走れーー!」


宮城がボールを運ぶ。



「行くぞ!」


三井も左脚を引きずりながら、走る。



「戻れ!」


越野が声をかけるが、流川、宮城は、その前を行く。




「湘北の速攻だーー!!」




宮城のドリブルを植草が止めにかかるが抜かれる。

ファウルさえさせてくれないそのドリブルは、まさしく電光石火。




「2対1ー!!」




宮城、流川の最速コンビに立ちはだかるのは、仙道。




「止めろ!仙道!!」

観客席から、魚住が叫ぶ。




(流川だ。)


仙道は、冷静に2人の動きを確認している。




負けじと赤木が吼える。

「宮城、流川、決めろーー!!」




コート中央 3Pライン付近。


宮城がゴールに向かって、突っ込む。



「流川!」



『バン!』



鋭いバウンドパスが、流川にはいる。




「いけぇーー!!!」



「うすっ!」


流川が宙に舞った。



(来い!!)


仙道も大きく跳んだ。



流川が右手でボールを掴んだ。



(スナップシュート!)


(ダンク!)


(ダブルクラッチ!)


あらゆる流川の動きを予測し、仙道は両手を大きく伸ばす。



流川が選択したプレーは。



鋭い眼光は、一直線にリングを見つめ、左手は、仙道をガードする形で伸びている。



右手は、腰の後ろに回していた。



『シュン!!』




「ノールックビハインドパス!!」




「!!!!」



『ダム!』


ワンバウンドして、ボールが向かったその先には、やはりこの男。



「外す気がしねぇー。」



『ザシュ!!』



左膝を痛め、苦痛で顔を歪め、3Pラインまで必死に走った三井の放ったシュートは、
リングはもちろん、ネットにも触れてないと錯覚させるほど、リングのど真ん中を射抜いていた。




「最後は決める炎の男!三っーーちゃーーん!バーイ三井応援団神奈川県本部」

堀田が泣いている。



「三井、ナイッシュ!!」

赤木と小暮が吼える。




「再び逆転だーー!!」

「三井のスリーキター!!」




「この場面でパス・・・。」

仙道は、驚きと納得の表情が入り混じっている。


「1対1もオフェンスの選択肢の一つにすぎねぇ。てめーが言った言葉だ。」

「そうだったな。ふっ。」

仙道は少し笑った。




残り 1分6秒

湘北 86
陵南 85







続く。