選抜神奈川県予選 準々決勝 第3試合
翔陽×武里
翔陽ベンチでは藤真の指示が飛んでいる。
「高野、永野、一志はここで終了だ。伊藤は2番、杉浦は3番、Cには秋が入ってくれ。花形は、4番を頼む。」
「はい!」
「ああ、秋とツインタワーだな。了解。」
「残り10分だが、最後まで手を抜くな。全国まで走り抜けるぞ、いいな?」
「はい!」
『ピィーーー!』
「始めます!」
-----------------------------------------------
SG…#6 長谷川 一志 190cm/3年
→
SG…#9 伊藤 卓 181cm/2年
-----------------------------------------------
-----------------------------------------------
SF…#7 永野 満 191cm/3年
→
SF…#12 杉浦 士郎 185cm/2年
-----------------------------------------------
-----------------------------------------------
PF…#8 高野 昭一 193cm/3年
→
C…#13 宮田 秋 195cm/2年
-----------------------------------------------
「さすが、翔陽!控えもデカイ!!」
「#13は、花形くらいあるぞ!!」
選抜神奈川県予選 準々決勝 翔陽対武里戦は、40分間通して、翔陽ペースで進んだ。
序盤から、4枚の190cm台、通称摩天楼軍団がゴール下を圧倒。
オフェンスでは、司令塔藤真が4人のビッグマンをバランスよく動かし、
ゴール下から着実に得点を重ね、第1Qでは、25点差、前半終了時には41点の差をつけた。
また、藤真をトップに置いた1-3-1のディフェンスゾーンも武里の外、中を封じ、
リバウンドから藤真へのワンパス速攻という場面も多く見られ、
ハーフコートオフェンスだけでなく、アーリーオフェンスにも対応できることを証明した。
第4Qには、控え選手の2年生トリオを出場させる余裕も伺わせたが、翔陽も海南同様ベンチ層は厚く、
C宮田が出場10分でダブルダブルを達成、存在感を見せ付けた。
なお、この試合、藤真は大会新記録となる24アシストを記録した。
翔陽 109
武里 43
IH以降、3年生全員が残り、選抜に照準を絞った翔陽が、ベスト4を争う試合とは思えないほどの大差をつけて圧勝する。
「牧、藤真が去る来年こそ、全国だ。みんな泣くな・・・。」
と太っちょ監督。
選手たちは、体力の限界を感じていた。
「ぜえ、ぜぇ、もう走れない・・・。」
選抜神奈川県予選 準々決勝
翔陽×武里
翔陽 109
武里 43
【翔陽】青
#4 藤真 12P 24A
#5 花形 26P 15R
#6 長谷川 13P
#7 永野 18P
#8 高野 20P 10R
#9 伊藤 4P
#12 杉浦 5P
#13 宮田 11P 10R
【武里】白
#4 林原 隆行 5P
#5 戸沼 一宏 8P
#6 今村 恵三 8P
#7 大山 一宏 7P
#8 秋田 智成 15P
それから、1週間後・・・。
翔陽高校 体育館。
『ピィーーーー!』
「練習終了だ。明日の試合に備えて、各自しっかりクールダウン、ストレッチをしておくように。」
監督兼選手の藤真は、コーチも兼任、練習も仕切っている。
「はいっ!」
「ついに牧との最後の試合だな。」
藤真の横で、ストレッチをしている花形が言った。
「あぁ。決勝ではないのが残念だが、牧を倒して、全国に行く!そのために、3年全員が残ったのだからな。」
「あぁそうだ。最後は、うちがもらおう。このチームでもう一度、全国にいこうな!」
「あぁ。」
藤真が少し笑った。
いよいよ、明日。
3年間に及ぶ、神奈川のバスケ界をリードしてきた牧と藤真の闘いに終止符が打たれる。
続く。
翔陽×武里
翔陽ベンチでは藤真の指示が飛んでいる。
「高野、永野、一志はここで終了だ。伊藤は2番、杉浦は3番、Cには秋が入ってくれ。花形は、4番を頼む。」
「はい!」
「ああ、秋とツインタワーだな。了解。」
「残り10分だが、最後まで手を抜くな。全国まで走り抜けるぞ、いいな?」
「はい!」
『ピィーーー!』
「始めます!」
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SG…#6 長谷川 一志 190cm/3年
→
SG…#9 伊藤 卓 181cm/2年
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SF…#7 永野 満 191cm/3年
→
SF…#12 杉浦 士郎 185cm/2年
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PF…#8 高野 昭一 193cm/3年
→
C…#13 宮田 秋 195cm/2年
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「さすが、翔陽!控えもデカイ!!」
「#13は、花形くらいあるぞ!!」
選抜神奈川県予選 準々決勝 翔陽対武里戦は、40分間通して、翔陽ペースで進んだ。
序盤から、4枚の190cm台、通称摩天楼軍団がゴール下を圧倒。
オフェンスでは、司令塔藤真が4人のビッグマンをバランスよく動かし、
ゴール下から着実に得点を重ね、第1Qでは、25点差、前半終了時には41点の差をつけた。
また、藤真をトップに置いた1-3-1のディフェンスゾーンも武里の外、中を封じ、
リバウンドから藤真へのワンパス速攻という場面も多く見られ、
ハーフコートオフェンスだけでなく、アーリーオフェンスにも対応できることを証明した。
第4Qには、控え選手の2年生トリオを出場させる余裕も伺わせたが、翔陽も海南同様ベンチ層は厚く、
C宮田が出場10分でダブルダブルを達成、存在感を見せ付けた。
なお、この試合、藤真は大会新記録となる24アシストを記録した。
翔陽 109
武里 43
IH以降、3年生全員が残り、選抜に照準を絞った翔陽が、ベスト4を争う試合とは思えないほどの大差をつけて圧勝する。
「牧、藤真が去る来年こそ、全国だ。みんな泣くな・・・。」
と太っちょ監督。
選手たちは、体力の限界を感じていた。
「ぜえ、ぜぇ、もう走れない・・・。」
選抜神奈川県予選 準々決勝
翔陽×武里
翔陽 109
武里 43
【翔陽】青
#4 藤真 12P 24A
#5 花形 26P 15R
#6 長谷川 13P
#7 永野 18P
#8 高野 20P 10R
#9 伊藤 4P
#12 杉浦 5P
#13 宮田 11P 10R
【武里】白
#4 林原 隆行 5P
#5 戸沼 一宏 8P
#6 今村 恵三 8P
#7 大山 一宏 7P
#8 秋田 智成 15P
それから、1週間後・・・。
翔陽高校 体育館。
『ピィーーーー!』
「練習終了だ。明日の試合に備えて、各自しっかりクールダウン、ストレッチをしておくように。」
監督兼選手の藤真は、コーチも兼任、練習も仕切っている。
「はいっ!」
「ついに牧との最後の試合だな。」
藤真の横で、ストレッチをしている花形が言った。
「あぁ。決勝ではないのが残念だが、牧を倒して、全国に行く!そのために、3年全員が残ったのだからな。」
「あぁそうだ。最後は、うちがもらおう。このチームでもう一度、全国にいこうな!」
「あぁ。」
藤真が少し笑った。
いよいよ、明日。
3年間に及ぶ、神奈川のバスケ界をリードしてきた牧と藤真の闘いに終止符が打たれる。
続く。