夜汽車

夜更けの妄想が車窓を過ぎる

渡世人の美学

2016年03月30日 22時01分22秒 | 日記
 昔、市川雷蔵扮する渡世人の映画を見た。そこで彼が一夜の宿を借りた侠客の屋敷で夕食を摂るシーンアがあった。メシに何かの汁物、そして大きめの焼き魚があった。彼は魚を丁寧に食べ、その後残った内臓や骨を懐紙にくるんで懐に入れた、びっくりした、それから感動した。汚い物を残さない、それが面倒みてくれた人々への礼儀!

 或はこのような世界からの伝統も現代日本に生きているのかもしれない。失ってはならない美風だと思う。

 公共のモノは不特定多数が使う。従ってそれを汚さない、壊さない、事が不特定多数、つまりは公共への礼儀である。これが暗黙に解っているのはもしかして日本人だけじゃないか?

太平の眠りを覚ます

2016年03月30日 19時04分32秒 | 日記
太平の眠りを覚ます蒸気船(じょうきせん・・・当時の銘茶の名前にひっかけた)たった四杯(お茶の一杯二杯と船を数える一ぱい二はいをひっかけた)で夜も寝られず。これはペリーがアメリカ艦隊を率いて浦賀にやって来た時。
 
 今度はそのアメリカが出て行くと言い出して『夜も寝られず』になるんじゃないか?

 安保法制廃案とか平和憲法を守れ、なんて騒ぐ連中は要するに枕を蹴飛ばされて『現在のオヤジ旗持ちの安逸』を覚まされたくないのさ。明日どうして生き抜こうかと切羽詰まった家族に奮闘するオヤジに言い逆らう余裕なんかあるもんか。年金貰って安保法制反対デモなどに行く老人ご老体、老醜紛々たる諸姉諸兄、自尊心があるなら年金を返上せよ。そしたら少しは評価してやろう。かく言う拙者も後期高齢者寸前だがまだ若いもんを指導してるぞ。愚にもつかんデモなぞに行く暇なんかないわ。戦場で倒れて見せる。机上の空論を並べ立てて国家を害う連中に加担して家に戻ればワイン+チーズに形而上的文言書籍にええ気分になるようなズンダレインテリではないよ、ねえ自称ノーブレス・オブリージュの皆さん。

これもオタクだ

2016年03月30日 15時01分32秒 | 日記
https://www.youtube.com/watch?v=A3MR-CQDD9c#t=27.357

 日本文化を一言で言えば『子供のおもちゃ箱をひっくり返した感じ』・・・いいねえ、この何というかノーテンキと言うか拘らないと言うか。参考までに言って置くが、神様はこういう楽しい事が好き。正義だとか愛だとか平和などと事々しくしかめッつらしてグチャグチャ言うのが大嫌い。


日本人の危機意識

2016年03月30日 08時18分36秒 | 日記
 名前を失念してしまったが、日本造船の基礎を築いた一人に随分変わった人が居た。まず、当時の政治家の誰かから造船技術を習得して来い、との命を受けて造船先進国イギリスだったかアメリカだったかに出かけた。彼はそこで先ず最下層の現場職工になった。そこで職工の訓練を受けて徐々に上の段階に昇って造船技術者になった。日本に戻って三菱長崎造船所の基礎を築いたらしい。

 私は1961年に広島大学の造船科に入った。インドネシアとマラヤ(今のマレーシア)から賠償留学生が来ていた。他の学科にもインドネシア、マラヤ、パキスタン等から留学生が来ていた。・・・少し立ち止まって考えて見給え、1961年とは終戦から僅かに16年目だ、広島は原爆で更地になったところだ、我々の居た校舎は原爆の爆風で倒壊していたものを起こして使っていたものだ。でも留学生が来たのだ、いや受け入れたのだ、・・・ここに既に日本人の『意識』が普通でないと思わないか?卒業前の1965年にはカッパロケットだったか、ミューロケットだったかで人工衛星を打ち上げようとした。糸川博士がペンシルサイズのものから積み上げた技術だった。そんな国が世界の何処かに他にあるなら教えてくれ。

 その留学生たちが卒業して国に帰ってそこで造船業を興すとばかり思っていた。ところが・・・インドネシア、マレーシア、パキスタン、どこでも留学の成果が国家に寄与された様子がない。風の便りに聴けば彼らは当時のエリートとして高収入の企業や組織に入ったとのこと・・・ナァーンダ、欲得で留学して来たのか!?私はここに日本人と外国人の意識の違いを見る。

 小野田少尉が帰還して最初の言葉は『公(おおやけ)の事柄』と言う事であったらしい。もしかしたらこの観念は日本人にしかないのではないか?
 最近ある欧州人女性に質問したことであるが、『西洋の皆さんは何故白い美しい肌にタトゥーを入れるのか?日本には”身体髪膚これを父母に受く、以て傷付けざるは即ち孝の初めなり”と言ってピアスさえ嫌う女性も居るよ』と言ったら、『夫々考えがあってのこと』との返事が返って来た。つまり『品位や伝統仕来り』よりは『個人の考え』を上に置くのだな、と思った。このような人々の軍隊は多分『凡将に弱卒』だろう。

 東京空襲の様子はユーチューブで見る事が出来る。一面焼け野が原の道の真ん中に黒焦げの人、その脇に転がる黒焦げの赤ん坊!・・やりやがって!との憤怒が湧き上がる。しかし別の動画で1960年代の東京と一般家庭の様子がある。新幹線が走っている。フラットツインのトヨタパブリカやニッサンブルーバード、プリンスグロリアなどが走っている。あの焼け野が原の切れっ端も見つからない。終戦から20年弱で・・・。

 無論鬼畜米英などと叫んでもいないしちょうちん行列もない、黙々と通勤するエコノミックアニマルの姿しかない。この変わりように驚くべきである。察するに日本人全体が無意識レベルで『このままではいけない、立ち上がらなければならない、敢えて過去を振り払ってでも前に進まなければならない』と思って居たからであろう。昨日まで丁髷に裃を着けて両刀腰にさしていたものが黒船を見た途端に散切り頭にダンブクロで鉄砲担いで西洋式の軍隊になった。100年も経たぬ内に世界屈指の戦闘機や軍艦を造りそれまでに無かった戦術を投入した、まさに『危機意識+オタク』だ。

 オタクのもう少し古い例は鉄砲である。種子島の八板金兵衛はこの技術を得る為に娘を毛むくじゃらの怪物に差し出した。それから長くもかからず織田信長は火縄銃を巧妙に用いる戦法で武田勝頼を破った。それは世界の何処にもなかった新しい戦術であったらしい。

 ところでペリー提督が下田にやって来たのは彼らの捕鯨船の『補給』基地が欲しかったかららしい。余談だがオーストラリア辺りが捕鯨を罪悪のように言い成すが昔はアメリカも捕鯨をやっていた。彼らのやり方は油だけ取って後は捨てて居た。一方日本人は全て無駄にしなかった、どっちが生き物の命を尊重しているかな?・・・で、アメリカさん、日本に一切足がかりが無くなったとすると『寒く』ないかね?『怖く』ないかね?『何をやらかすか判ったものではない』と不安にならないかね?シナが南沙諸島でゴロツキ行為をやっているが台湾、ヒリピン、ベトナム、インドネシア辺りが日本を頼りにし始めるのは火を見るより明らかだが沽券に関わらないかね?

 日本は地政学上、彼らを守らなければならないと思う。すると大日本帝国海軍が復活する、帝国陸軍も復活する、気持ち悪くない??日本人は今はクマモンとか、つけまつけるがどうとか言って跳ねまわっているけれど『アレッ、何か庭先に賊が入ったみたいだぞ!』と気着くとたちまち変わるよ。歴史をよく勉強しろ。


コスプレ、アニメ、その他大勢=神風特別攻撃隊、その心は

2016年03月29日 20時39分18秒 | 日記
 その心は『オタク』

 大学の教養部で哲学の 門秀一教授が言うには 吉田松陰と言うのはバカだ、『かくすればかくなるものと知りながらやむにやまれぬ大和魂』なんて言うじゃないか、こんな非合理的な思考回路や思想は断固排除すべきである、と西欧合理主義の優越性を説いた。

・・・右から聞いて左に抜けた。『オイ、モンテツ(門+哲)がアホな事言うじゃないか』程度だった。

 かくすればかくなるものと知りながらやむぬ止まれぬ『オタク』だから日本人は始末に負えないのだよ、ワカル? で、オタクとは何か?・・凝り性、偏屈、細部にこだわる、学術的な表現をする『美学』。この美学なるものの故に切腹も美しく感動的に儀式化した。和包丁、アニメ、コスプレ、その他、凝り始めたらきりがない。これは多分DNAに由来する。このDNAはともかくどこかにはけ口を求めて流れる、平和な時にはワルノリして金山神社のかなまら祭りみたいのを発案したりする。

 外國が最も用心すべきは『日本人に危機意識を持たせてはならない』と言う事である。311大震災時の秩序立った行動は『危機』という共通認識があったかたらだ。これが嵩じると『オタク』が顔を出す。例えば先の大戦だが、空母を中心とした機動部隊を発案したのは帝国海軍だ。偵察機を発案したのも飛行機で戦艦を沈めたのも日本だ。日本ほど多種多様の戦闘機、軍艦を造った国は他にはない。潜水空母や風船爆弾まで作った。『オタク』だからこんなことを本気でやったのだ。本当に勝ちたいと思っていたのか怪しい。

 アメリカはそこは違った。勝てばいいのだ、で、頑丈だが不細工なグラマンを大量に造った。グラマンにしろコルセアにしろ美しくないな。

 日本人にはひとつ『バカ正直』という欠点があって日ソ不可侵条約を正直に守って戦車を開発しなかった。一方美点もあって『恨みつらみ』を余り持たない。アメリカは自分たちが酷い事をした忸怩たる思いから東京裁判などを発案して日本人が悪かったのだと必死に刷り込みたがったようだが多分殆どの日本人は復讐しようなどとは思っていないだろう。

 トランプさん、日本人に『危機意識』を持たせたらとんでもないことになるよ!先ずもって日本国内に巣食う反日売国勢力は一網打尽に成敗されるだろう。そこまではアメリカに関係ないが多分イプシロンロケットに核弾頭を載せる。若者は我先に自衛隊・・・最早国防軍になっているだろう・・・に志願する、・・・仕方がないさDNAが励起されるんだもん。海洋少年団などが出来て『今日は楽しい艦隊勤務』などとやり始める。こうなると『オタク』の本性まっしぐらで空母をもっと造って現代版ゼロ戦X2を載せようとか言い始めたらもう止められない。

 ひとつだけアメリカにとっていい方法がある。『アメリカが日本に染まること』これである。