よっちゃん農場のドタバタ日記

「よっちゃん農場」の日常。
 ~いち農家から小さなブランド作りの奮闘記~~

助けられています。

2022年05月05日 | 農家ブランド

たけのこ収穫も中盤、、、と思って日付をみるとまだ5月入ったばかり。。

先は長い!例年よりもちょっと進んでいる気はしているけれど、まだまだ。

動いているようで体力は落ちてますね、疲れてます。。。。



先週末東京から来てくれた助っ人アニキ・やっさんが今日お帰りに。

来て早々にほぼ徹夜で朝堀りからスタートして一週間助けられました。

毎日早朝から暗くなるまでたけのこづくし。

ご飯のおかずもほぼたけのこでたけのこまみれ。

「今日こそ温泉行こう!」と話すものの毎日予定が押して行けたのは2回のみ。

大したご馳走もできず不甲斐ないですが、本当に感謝感謝の大物助っ人でした。

ありがとうございました!

お世話になってるGAIAの現副社長清水さん(前社長)の弟さんで、

誕生日は私と全く同じの一年違い。(氷室京介も一緒です)

たけのこ出荷ができるくらいに整備した当初から「手伝い行くよ」といってくれていて、コロナで来れなかったですが今年満を持して有言実行で来てくれた。

学ぶこと多き人です。



シーズンインから取引頂いてる飲食店への出荷、いたがきさんへの朝堀り便に続き、

通販の第一弾出荷、そしていよいよ東北食べる通信の購読者の方々への発送開始。

まだ序盤ですが助っ人に助けられています。


昨年に続き2年目の愛弟子・川村くんは出勤前の暗闇から。掘りの上達度はすごい。


毎年旅行の際寄ってくださるお客さんの力も借り、





今日は

食べる通信編集長にボランティアの東北大生に県庁のEさんまで駆けつけてくれて、

出荷2日めにしてチーム完成のような爆速梱包でした。

まだまだ続きますが、

初速はついたのでこっから南三陸から近所に越した助っ人阿部夫妻とよっちゃんチームでがんばります。

ここ数日は来客ラッシュ。

合間に半年ぶりに松井美緒さん日帰りで竹林に来てくれました。




美人に癒しを頂きました(^o^)

しばらくシッチャカメッチャカな日々が続きますが、楽しんで乗り越えます。


今年の正月、直売所の大先輩の方と呑んだとき

「農家の6次化なんて無理だ。生産して、せめて加工までが限界。それ以上は無理!」

と言われのがずっと心に引っかかってました。

お金を得る仕事、としてはそれは正解だろうな、と思います。

畑、田んぼと加工の両立だけでも神経使います。

気の入れどころが違うので切り替えがしんどい。

けれどもうちは、とっても小さい農家だけれど「6次化」と呼ばれる形態であれもこれもやって、なんとか飯を食ってますが、

自分なりに

「ベースは農家でありたい。」と、

信じ歩んできた過程で頂いたご縁に、しんどい時こそ救われています。

金ではないけど、間違いない誇れる財産。

今年はことさら感じております。

もうひと頑張り。






チョビ隊長も連日の勤務でお疲れ気味。




猫の手も借りたいほどの毎日ですが、こやつらはマイペース。これも癒やし。



最盛期突入で、来年以降の「親竹選別」も始まってます。




左フック。

2019年01月29日 | 農家の風景。


昨夜は鳴子にて、インターナショナルな面々が集い「温泉利用」についてワイワイとつながる時間。



何人かプレゼン。

農業やってからは純粋に「学問」としての話を聞く機会に縁遠くなってしまっている中、

東北大で研究してるアメリカ人、カエルのコミュニティについての発表は面白かった。

例えば地域に部外者が入ってくるとコミュニティはどう変化していくのかという話。

どうしても頭で置き換えてしまうけれど、今は意識も人の動きも多様化しているので、また鳴子とか近隣地域でのサンプリング事例まで発展してくれたら面白いなと思った。

なんと言っても不足は英語力。

スクリーンも使っているので、なんとなぁ〜〜〜〜く理解できるものの、一つの単語に「?」と引っかかると置いてけぼりをくらってしまう。

ちょうどいいところで日本人の先生が翻訳しながらだったので助かりました。


最近鳴子に、これまでの「温泉街をどう観光で盛り上げるか」だけではなくって、乾燥、発電など多方面で活用しようという動きがバンバン生まれていて

いろんな人が訪れている印象。端っこでそんな方々と交流できるのは単純に面白かったりもします。

先日もそんな面々からお弁当の発注も頂いて、その時参加されていた方から「今までで一番うまいお弁当でした!」とうれしいご意見も頂いて

この地を訪れてこの地の素材を味わってもらえるお弁当はまだまだ営業のしがいがあります。





そんな温泉熱を使わせてもらっているタケノコ加工。間伐もゆっくりと合間をみて進行中。昨年の続き、今年整備予定の2反歩くらい。

粉砕機が入って腕の腱鞘炎は心配ないものの、今度はどうやったら効率が上がるか思案しつつ山へ入っています。

まだまだ景色に変化がないのでまだまだテンションが上ってこないですが汗をかくのは気持ちいい。



恒例は日暮れ前に切り上げての副隊長サムの散歩。こいつのおかげで裏のセリ圃場の被害はほぼ無し。

朝は親父が散歩。他はほとんど一人ぼっちなので間伐期間は念入りにかまってあげます。



竹林をぐるっと散歩し、終わったらおやつタイム。チョビもサムも干しいもが大好物。



サムはチョビより一回りデカイので、一つ食べ終わって「はい!もーいっこ!」を要求する左フックがとても痛い。

お手を覚えたときから常に差し出すのは左。サウスポーなのだろうか。

たのもしいヤツです。







くるみ豆の呉汁がうまい。豆腐もつくってみようと思います。

百姓・マサヒコさん。

2017年07月05日 | 農家ブランド



朝飯にさっそくギバサ。うまい。




今日は先日やってきた東北大学がふたたび岩出山訪問で、約束していた農家、マサヒコさんのところへ。

天皇陛下と同級生という年齢ながら現役バリバリ。每日忙しく働き会うといつも穏やかに挨拶してくれる。


前回学生がうちを訪ねて来た時に、建築学科ではあるけれど、昔の暮らしから話を聞きたいとのことで、マサヒコさんにお願いしていた。



私自身楽しみにしていた時間。

本宅は古民家ではあるが、我が家や一般に見かけるそれとはちょっと趣が違い、柱が長く軒が一般的なものよりも一間くらい高い作りで貫禄がある。

横張りの梁?の長さも恐ろしく長い一本材をそのまま使っているので見事。

伊達家が仙台へ藩を移す頃、縛りがゆるくなった時期でもあり当時の棟梁の発想を活かしたものだそう。

使った木材は遠く鳴子の鬼首から、江合川を使って運搬してきたものらしく、、、

そういう話から口伝で家族から聞いてきた昔の暮らしをじっくりと聞かせてくれた。



昔は農業、というと職業という感覚ではなくそれこそ自給自足、生きるための每日の暮らし。

田畑を作るため、集落での結、家を普請したりする為の結のある暮らし。

保険もないので手術の際の借金はその結でお金を工面するほど集落、人と人との繋がりは深かった。

そういった「生きるための暮らし」に経済が入りだし、集団作業から男手がひとりふたりと減りだし、

隣近所との結びつきが変化し、集落、講の形が薄まってきた当時の話。

息子さんが就職する際「農作業で忙しいからと休まれても困るから」と、平気で言われたという時代。

朝から晩までは農作業。
とにかく太いのから細いのまで晩飯食ったあと、ひたすら縄を綯った夜なべ仕事の話。


20歳で親を亡くし戸主となった当時はちょうど農地解放の時でもあり、農業という仕事の将来性、社会であまり良いものではなかったし稼げる道でもなかったという。


けれど、やはり自分が先祖から受け継いだものを守り、今の家族を守るために選んだ農業という道の可能性と奥行き、また一方で壮絶さを聞けた気がします。


お百姓さん、という言葉があるけれどそれこそ生きるため稼ぐためあらゆる事をやった。やらなければならなかったという。


マサヒコさんは米、野菜、花、季節が冬なら削り花や彫り物や竹細工まで、いろんなことを今でも新鮮な気持ちでやっている。
社会が変わっても、対応出来る農業をやりたいとの思いからだ。


今年から長年収入の核であった田んぼに見切りをつけたが、農家であらゆる可能性に一生懸命に生きたからこそ、

宮城のいちごの苗の親株を県から任されるほど、立派に農家一筋で生きている。



今。道の駅だ直売所だということで一番変わったのは「現金収入」があるありがたさだという。

昔はそうそう現金を見ることもなかったらしい。




私は今の農家に足りないのは商売の一つとしての視点だ!そこに気づけば大きな可能性がある、と考えている。

実際、農業でビジネス目線で成功している人が最近は多くなってきた。

が、生きる根っこを支えてきたマサヒコさんの農業を聞いていると、なんだか複雑な気持ちになった。

農家が悪い、政治が悪い、世の中が悪い、、、、とか、


軽々しくは、な〜〜〜〜〜んも言えない。




まつむらくんが送ってくれた「忘れられた日本人」を読んでいてもそうだが、

生活は経済によって豊かになった。

それも暮らしを良くしようという知恵だ。

けど一方で、

暮らしから失った豊かさもあるな、と感じる。



デザイナー梅原真さんの 

ナニガユタカナコトナノカ 

というコピーがまたアタマをめぐる。



その昔、雄勝の職人が葺いたという板蔵のスレートも見事でした。






いよいよ週末ハーブドームLive。

2017年05月24日 | 農家ブランド


1週間前に来たギックリ腰からようやく復活しつつある。



最初は何にも出来ず寝ててもネコのようにクルッと寝返りさえ悶絶する痛さだったので参った。

まさに腰は要を実感。定期的に温泉行ったり抜くとこは抜かないと持たない。気をつけよう。

昨夜はバンド練習。今日は雨前に少しでもと畑の耕転とマルチ張り。

毎日整体行ってるがまだかなり張りがあり足は半分しか上がらず無理は禁物だ。



昨日は県内でも有数のレトルトメーカーへ。

タケノコ部門を伸ばすためいろいろと考えていたらご縁が繋がった。

企業としての規模も実績も雲泥の差だけれど、じっくり話をさせてく中でとても共感する部分が多かった。

もったいない機会を頂いたので何を考えてどうしたいか、不安も現状も全部話をさせてもらった上で、

それも込みで今後じっくりとやりましょうという状況に。まずは一歩から。今年はさっそく実験。

ありがたい提案もたくさん頂いたので夢がある。

今年は怖いくらいに流れがある。このまま乗ろう。






今日は東北大学生がアポ無し訪問してくれた。建築学科の学生で、リサーチ対象に岩出山を選び

雨がいつ降るかと心配だったけれど面白い話ができた。

農家の話を聞きたくて「岩出山 農家」と検索してうちに当たったらしい。よく来たもんだ。

建築を軸に、昔と今の暮らしからリサーチしてまわってるらしい。

次回は私が紹介しようとおもっているおじいさんのところへ一緒に行く予定。








週末はいよいよ蔵王ハーブ「ハーブ祭り」出店

昨夜もコルセット装着して笑い無しの3時間追い込み練習を終え、蔵王ドームLiveも演ります。

一面に広がる圧巻のカモミール畑を見がてら、お時間あればお越しくださいませ!
















鎌田くん来る。/ 生活か実感か。

2016年01月08日 | Weblog



昨夜は久しぶりに底冷えのきつい夜だった。

メルは火の番に忙しい。薪をくべてくれると喜んでごはんのグレードを上げてあげるのだが。。。



そんな中、登米から鎌田くんがやってきた。

彼は昨年春に東北大を卒業し、農業を職業に選んで頑張ってる。

いずれは、彼は農業に加え、林業、畜産の複合経営を夢に一歩一歩進んでいる。

一年現場をこなして、一回り、いい意味で荒く、がっしりとした雰囲気になってきた。

そんな彼がうちに興味をもって遊びに来てくれた。

ほぼ20年、年齢にすると違いはあれども、あれこれ話していると目指すイメージはおんなじだ。


経済的にのみに豊かさがあるんじゃない、と根本的に思ってるので、

話の途中で「将来ね、、こういうふうに、、、」と話す中で出て来た「ブランディング?」という言葉に、

意味とすればそういうことなんだけど言いたくない言葉というか、思わずお互いに笑ってしまった。



何が豊かなのかと突き詰めれば、うちで言えば唐辛子を一生懸命育て、加工して商品にする。

今の時期ならセリだったり、うまい筍がたくさん取れるように竹を間伐したり、、、

それで買って頂いて生活してるわけだから、お金を稼ぐための仕事であることは間違いない。


んでも、その前に、天気を心配したり、畑で大汗流して草をむしったり、冷たい雪をがまんしたり、、

そういう日々の生活実感が好きなんだ、ということ。

その結果として作ったもの、魂をこめたもので生活したい、と強く思ってる。

そういうことだから、時間があれば、仕事という枠の外に興味もやるべきこともたくさんあってきりがない。


農業が他の産業とは違うのはそこかなと猛烈に思う。

これは言葉ではなくって話して感じてもらわないと、なかなか伝わらない。



鎌田くんも「気づくと世の中的には”変わった人”が自分の周りに多いんですよね」と笑うけれど、

そこにいるという営み、実感が、おらもとっても貴重だと思う。







どうやったら「観てほしい」と伝わるか、わからないけれど、、、と紹介している舞台「屋根」も、

ここの部分をとっても、強烈に、問いかける作品です。

こうだ!と伝えられることではないので、こうやって伝えていきます。

見たいと思ったらまだ間に合いますので、チケットお問い合わせ下さい。


「富良野Group大崎公演実行委員会 HP」
https://m.facebook.com/profile.php?id=690233757780816








熊本出身の海山新聞ばっぐ仲間の黒田さんから里帰りのお土産にと、

いちど食べてみたかった「からし蓮根」を頂きました。

ま~~~~、辛いっ!!

唐辛子とはまた違った辛み。

んでも、、、こういう味、好きなんです。