トシの読書日記

読書備忘録

一旦休止します

2020-12-14 18:03:54 | Weblog
いつも拙ブログをご覧いただき、ありがとうございます。病状がなかなか改善していかないので(悪くもならないんですが)、一旦ブログを閉じさせていただくことにしました。


また病気が回復しましたら、再開することといたします。今まで応援、ありがとうございました!また、新装開店のおりには御笑覧のほど、よろしくお願い申し上げます。


                                   俊行









                              





                                              

水、解禁!

2020-12-07 11:22:19 | Weblog


本日、朝9:30に呼ばれて検査室へ。バリウムの胃の検査をするような機械に立たされ、何かよくわからない液体を飲まされる。それがまずいのなんの。しかし、これも「いろはす朝摘みオレンジ」への道と自分に言い聞かせ、その液体を角度を変えては一口、又変えては一口という風に何口も飲まされ、最後に写真を一枚撮って検査は終了しました。


結果は数時間後に知らされるんだろうなと思っていたら、まさかのその場のOK。「肺の方に液体が漏れている様子は見られないので、口からの飲食物の摂取は、まぁ大丈夫でしょう。ただし、とりあえずは飲物だけにしておいてください。」「はい!」と元気よく返事をしたのは言うまでもありません。


いそいそと病室へ戻り、保冷庫の出番をじりじりと待っていた「いろはす 朝摘みオレンジ」のボトルを取り出し、キャップを開け(これ、意外と力がいるんですね)、とるものもとりあえず、一口飲んだ時のこの味といったら!「筆舌に尽くしがたい」とはこういう時のためにある言葉なのではないでしょうか。まさに甘露、命の水、なんとも形容しがたいうまさだったんです。いやほんと、うまかった。


しかし人間というものは、ほんと、現金なもので、半分放心状態で「いろはす」を飲んでいたんですが、ペットボトル半分ほど飲みほす頃には、これから、ビールとか飲む機会はもちろんあると思うけど、そういう炭酸系って普通にごくごく飲めるもんかな、とか、もう次の段階のこと考えてますからね。人間の欲望にはキリがありません。さっきのさっきまでこの水さえあれば…と感動していたのに、15分もしないうちに、ビールで焼き鳥とか、これからいけるのかな、とか、どんな酒が良くてどんなつまみが駄目なんだろうとか、そんなことばっかり考えております。もう、あきれるしかないですね。


水を飲んでて思ったんですが、今は一口づつくらいしかのどを通っていかないんですが、これが久しぶり(約4カ月ぶり)なので慣れないせいなのか、ステントを入れたためにそんな風にしか飲めなくなってしまったのか、これがよくわからないんですね。なんとなく後者のような気がするんですが。だとしたらですよ。ビールのようにのど越しで飲む物、一気に大量に流し込んだ方がおいしい物の、そのおいしさがわからなくなってしまう、ということになってしまうではありませんか。それは考えるだに恐ろしいことです。しかしこれも、これから生きていくためには捨てなければならないもののひとつと、こういうことなんでしょうか。ビール好きの自分にとっては、かなり大きなものを捨てることになりそうです。


ちょと悲しいです。

食道ステント、遂に成功!

2020-12-05 11:45:35 | Weblog

昨日、予定より1時間遅れ、4:00に手術室へ。約1時間の手術の末、食道へのステント留置、成功致しました!


ちょとこの感動を言葉で言い表しつくすのは難しいですね。先生に感謝 感謝です。自分がこの先、一生点滴栄養での生活で終わるのか、又は口から飲食物を摂取できる生活で生きていけるのか。この違いは大きいです。自分のこの先の短い(?)人生、どちらがいいと聞かれれば、そりゃ後者に決まってますからね。


今はただ、水が飲みたいです。以前は、ラーメン、そばの汁のしぶきをはね飛ばしながら、ずるずるとすすりたい、てなことを申しましたが、今の望みは、冷たい水をごくごく飲むことですね。


12月1日にこちらのガンセンターへ戻ってきたんですが、名古屋医療センターから出発する支度を整え、車に乗り込み、愛知ガンセンターに着くまでの間、点滴はもちろんはずしていたのですが、その間、口の中が猛烈に乾いてしまい、なんとも我慢できなくなってしまったんです(あとで聞いたら、ある程度の時間、点滴を外していれば、軽い脱水症状のような状態になることもあるので、口の中がカラカラに乾くのは当たり前と言われました)。


そして車がガンセンターに着くや否や、自分は1階のコンビニへ走り、とにかく口の中を潤すために水を買い求めたんです。その時、ふと目にとまったのが「いろはす 朝摘みオレンジ」という、オレンジジュース味のミネラルウォーター(ちょっとややこしい)。これを買ってみようと思い立ち、レジに並び、さっそくトイレの洗面所でそれを口に含んだんですが、その時の感動といったら!「これ、めっちゃうまいじゃん!」世の中にこんなにおいしい飲料があるのかと、少なくともその瞬間はそう思いました。そしてその「いろはす 朝摘みオレンジ」をぜいたくにも半分程使って口の中をゆすいでは出すというのを繰り返して病室へと向かったのです。


自分の勝手なイメージでは、ステントの手術をし、麻酔も覚めて、気分もまぁまぁ良くなったところで、看護師さんに「これ、少しづつ、ゆっくり飲んで下さい」とかなんとか言われて、紙コップかなんかに入った普通の水を渡され、それを飲んで、せき込む、苦しむ、吐き出す等の様子がない事を確認してから「水、解禁!」となる運びかと思っていたんですが、さにあらず、後から聞いた話では、ドクター監視の下、なんとかという薬(失念)を使って検査をした上、食道からの水の漏れがない事を確認してそこでやっとOKとなるようで、それはいつ?と聞いたら、今日、明日は土・日なのでドクターは不在。ドクターが来るのはその次の日、月曜日なので、なんと私が水を飲めるのは、あさって、7日の月曜日(時間すら正確にわからない)ということなんだそうです。ショック!!


そんなわけで、水が飲めるのは2日間おあずけとなり、いつでも飲めるようにと用意してある病室の保冷庫の中の「いろはす 朝摘みオレンジ」(540ml)は、その出番を今や遅しと待ちかまえており、頭の中では、アントニオ・カルロス・ジョビンの「おいしい水」が無限ループしているのであります。




急遽、明日、手術決定

2020-12-03 20:34:30 | Weblog

今日は、なんだか一日うつらうつらしておりまして、大事なことが決まったのに、更新するのを忘れておりました。


今日、昼頃、田近先生が病室にみえて、明日、ステントの手術、やりましょうということになりました。何故だか、細々とではありますが、とにかく胃まで穴がつながってるうち、穴がふさがってしまわないうちに、ということなのではないかな、と思っております。


とにかく、先生、頑張って下さい!!


以上、ご報告まで。



食道が通じた!?

2020-12-02 17:24:54 | Weblog
昨日、午前中に名古屋医療センターから愛知がんセンターへ転院してまいりました。なんとなく我が家へ帰ったような安心感がありますね(こんなところを我が家にしてはいけないんですが)。


で、今後の予定なんですが、先週失敗した食道のステント挿入手術の再トライを行ないます。今日、担当医が病室に来て、少し話をしたんですが、おととい、名古屋医療センターで行なったCTの画像を見ると、食道に穴が続いているのが見えて、胃カメラで追えそうだという話なんです。ということは、食道のステント手術がうまくいく可能性が高いということを表していると、理解してよろしいんじゃないでしょうか。それを担当医に聞くと、「まぁそれだけで可能性が高いとか低いとかは断定できにくいところはありますが」という、いつもの当たり障りのないコメント。   


しかし、私はこの一見頼りなさげな先生を信頼しております。息子がドクター関係の仕事の仲介(リクルート)の仕事をやっておりまして、その関係上、いろんなドクターの噂を聞くらしいんですが、この先生、田近(たぢか)先生というんですが、消化器内科ではかなりのすご腕の持ち主ということなんだそうです。期待するしかないですね。


何度も同じことを書きますが、それで、食道のステントが成功したとして、飲物、食物を口から摂取できるようになって、それで終わりじゃないんですよね。肝心のガン治療、これを忘れてはいけません。そこからやっとガン治療の再開です。抗ガン剤を入れなくなってからすでに半月程経過しております。もう、ガンのやつは好き放題していることでしょう。早めにガツンと一発、厳しめのやつをお見舞いしてやりたいです。


父の方なんですが、実は昨日の昼頃容態が急変しまして、夕方から緊急再手術ということになりました。一命はとりとめたものの、まだ予断を許さない状況です。96才の高齢であること、2日連続の全身麻酔ということで、もしかすると、もしかするかもしれません。今、ICUに入って治療中ですが、どうなってしまうのか、心配です。


こんな記事を投稿して読んで頂く人を心配させるのもどうかと思ったんですが、もう、最初の腸閉塞のところから書いてしまっているので、これでピタッと父のことを書かなくなると、逆に「あ、お亡くなりになったのか」と誤解されるのもまずいと思い、全部書くことにしました。不快に思われる方がいらしたら申し訳ありません、ご容赦くださいませ。


万が一、ここ数日で父が亡くなるようなことがあったら、自分は葬儀には出ないつもりです。喪主として、いろいろ打ち合わせたり、通夜、告別式を進行させていくことは、自分の体力にも影響するだろうし、治療の妨げにもなってしまうし、それは父の本意ではないと思うからです。喪主は、長男か姉に頼むつもりです。というか、長男、姉に昨日この話をして理解してもらいました。


でも、自分の食道ステントの手術が成功して、術後の経過が順調であれば、一旦退院して週1のペースで抗ガン剤の投与ということになると思うので、少なくとも父がそこまで(あと10日~2週間)頑張ってくれたなら、父の長男として葬儀を取り仕切る所存です。


もちろん、それよりずっとずっと長生きしてくれという思いは当然ありますが。