トシの読書日記

読書備忘録

4月のまとめ

2020-04-29 00:44:37 | Weblog



今月読んだ本は以下の通り


牧野信一「父を売る子/心象風景」


と1冊に終わりました。なかなかつらい読書でした。今、自分の仕事、プライベート共になんだかバタバタしておりまして、読書も進まないし、ブログもなかなか更新できない状態です。


お店の方は、このコロナウイルスのおかげで、4月の売り上げは、今現在、前年の150%というところで、毎日が戦争状態です。また、そんな中、店に23才の女の子のフリーターがいるんですが、その子が5月いっぱいで辞めることになりました。この子が、ほんとに仕事がよくできる子で、お店のルーティーンは誰よりも早く正確にこなすのはもちろん、売り上げ増進の提言、また今ならコロナ対策の様々な提案、それから去年の消費税増税の際のパソコンの設定、新しいクレジットシステム導入の際、自分の携帯にアプリをダウンロードしてくれたり(自分はそんなことすらできません)とまぁ八面六臂の活躍をしてくれるその彼女がとうとういなくなってしまいます。かなりショックです。



それから、自分の話ですが、ちょっと前から咽喉(のど)に違和感がありまして、地元の市民病院で胃カメラで検査をしたところ、なんにもないと言われ、そんなはずないと思い、知り合いからとなりの町に腕のいい内科医がいるという話を聞き、先週その医院に行って話をして、今日、再度胃カメラで検査をした結果、のどの入り口に小さなびらんのような突起のようなものが見つかったそうです。これが何なのか、また詳しい病理解析が必要とのことで、5月12日にまた行ってその結果を聞きに行くわけですが、癌の可能性があると言われました。もう仕事でがっくりきているところへ、追い打ちをかけるようなこの自分の体のことで、かなりまいってます。


なんだか今年に入って、いろいろな事があって、もう大変です。こういうのを厄年とか言うんですかね。そういうの、全く知りませんが。ちなみに63才です。


4月 買った本 0冊
  借りた本0冊

あからさまに書くという行為

2020-04-14 14:57:24 | ま行の作家

牧野信一「父を売る子/心象風景」読了



本書は1993年に講談社文芸文庫より発刊されたものです。大正から昭和にかけて文芸誌に掲載されたものを収録した短編集です。


いやぁしんどかったですね。ただでさえ読書力が落ちているというのに、こんな暗い私小説を読まされる羽目になるとは(と言いながら自分で選んだんですが)。とにかくつらく修行のような280項でした。全部で12編が収められているんですが、最後の2編はとうとう読めず、挫折致しました。まぁ6分の5を読んだんでよしとしましょう。


代表作といわれる「父を売る子」「熱海へ」などは牧野信一の父の行状、父との交流などが描かれているんですが、かなりあけすけな内容になっていて、それを書いたことを作中に書き、それを妻にとがめられるという、ちょっと私小説ならではの読みどころもあるんですが、自分の琴線にはふれてこなかったですね。残念でした。


仕事帰りに聞くNHKの「ラジオ深夜便」のコーナーで「絶望名言」というのがあって、それを担当している頭木弘樹(かしらぎ ひろき)という人が、この牧野信一という小説家の話をしていて、それで興味が湧いて買ってみたのでした。


いつも行く近くのバー(といっても最近は例の騒ぎで足が遠のいていますが)のマスター(といっても自分の息子の中学の同級生ですが)と最近、読書力が落ちているという話をしたら、今までに読んで面白かった本、わくわくした本を再読してみたらどうかと提案してくれました。かつての自分の中の名作を再読することは今までちょいちょいやってたんですが、それ、ここ最近、ちょっと忘れてましたね。


彼の提案に従って、そのへんから少しリハビリしてみようかしらんと思っております。

3月のまとめ

2020-04-07 15:22:06 | Weblog

3月に読んだ本は以下の通り


高山羽根子「オブジェクタム」
アンナ・カヴァン著 佐田千織訳「あなたは誰?」


以上の2冊でした。相変わらずのペースですが、カヴァン、よかったですねぇ。高山羽根子の作品集も、ちょっと自分には合わなかったものの、素晴らしい才能を感じました。


ネットで以下の本を購入

千葉雅也「デッドライン」新潮社


3月 買った本1冊
  借りた本0冊