澎湖島のニガウリ日誌

Nigauri Diary in Penghoo Islands 澎湖島のニガウリを育て、その成長過程を記録します。

蒙古放浪歌

2008年03月08日 03時53分45秒 | 音楽・映画

眠られぬ夜、ラジオの深夜放送で旧制高校の寮歌が流れてきた。以前は毎年、「寮歌祭」という催しがあり、旧制高校卒業生が各学校毎に出場して、蛮声を張り上げていたようだ。

 

だが、時の流れは押し止められない。いつしか、寮歌祭もなくなってしまった。それだけに、ラジオで流れた寮歌には、いろいろな思いがこみ上げてきた。 私が高校生の時に先輩達から教わった歌に「蒙古放浪歌」がある。歌詞は次のようなものであった。

 

 蒙古放浪歌
1.心猛くも鬼神ならぬ 人と生まれて情けはあれど   母を見捨てて波越えてゆく 友よ兄等と何時亦会はん
2.波の彼方の蒙古の砂漠 男多恨の身の捨てどころ   胸に秘めたる大願あれど 生きて帰らむ希はもたぬ
3.砂丘を出て砂丘に沈む 月の幾夜か我等が旅路   明日も河辺が見えずば何処に 水を求めん蒙古の砂漠
4.朝日夕日を馬上に受けて 続く砂漠の一筋道を   大和男の血潮を秘めて 行くや若人千里の旅路5.負はす駱駝の糧薄けれど 星の示せる向だに行けば   砂の逆巻く嵐も何ぞ やがては越なん蒙古の砂漠

 

 インターネットで調べると、拓殖大学や北大の水産学部では、いまも歌い継がれているらしい。確か加藤登紀子も「日本哀歌集」というアルバムにこの歌を入れていたはずだ。

 

 交通や情報伝達手段が格段に発展した今、この歌の歌詞はあまりにアナクロニズムと言えるかも知れない。しかし、この歌に込められた、日本男児の気概、海外雄飛の夢は、今なお生き続けているのだ。 軟弱なキリスト教系大学では、こんな歌を唱う連中はいなかった。拓大など”硬派な”大学で、いまなお唱われていることを知り、ほっとした思いだ。



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