澎湖島のニガウリ日誌

Nigauri Diary in Penghoo Islands 澎湖島のニガウリを育て、その成長過程を記録します。

NHK「台湾万葉集」のその後

2009年07月29日 06時50分29秒 | 社会

先日、NHKで再放送された「台湾万葉集」だが、1995年に放送されたときと今回では、番組解説が変えられていることが分かった。
もちろん、NHKには編集権限があるのだから、それ自体は批判できない。だが、NHKは「アジアの”一等国”」問題を抱えているので、台湾、日台関係の報道には神経質になっているはずだ。
何がどう変えられたのか。ここにその全文がある。


◆「1995年の番組解説」 素晴らしき地球の旅台湾万葉集~命のかぎり詠みゆかむ~ http://archives.nhk.or.jp/chronicle/B10001200999504300130114/

明治28年から昭和20年まで日本の植民地だった台湾。半世紀の間、台湾の人たちは徹底した日本語教育を強制された。この日本の占領下で若き日を過ごした台湾の人々が、もはや国語ではなくなった日本語で、後の世代に受け継がれる望みのない短歌を詠み続けている。そして去年の春、2000首を編んだ「台湾万葉集」が出版された。編者は短歌の会「台北歌壇」の主催者である呉建堂さん。
 番組では、「台湾万葉集」に紹介された短歌を紹介するとともに、呉建堂さんや傅彩澄さんをはじめとする詠み人たちを訪問し、日本や日本語に対して抱く思いを描く。

◆「2009年の番組解説」 素晴らしき地球の旅 台湾万葉集 〜命の限り詠みゆかむ〜 http://www.nhk.or.jp/archives/bsbest/lineup/program07.html#02

 台湾の人々によって書き継がれる歌集「台湾万葉集」。歌を寄せているメンバーのほとんどは、1895年の台湾割譲後、日本同化政策のもとに育った人たちだ。徹底した日本語教育を強制され、故郷の台湾語を奪われながら若き日を過ごした人々。彼らは占領下に様々な弾圧を受けた苦い記憶を持ちながらも、戦後の解放後も日本語で考え続け、その思いを短歌に託すようになった。彼らのつづる歌は、戦中から戦後にかけての台湾の人々の悲しみの歴史そのものである。彼らを取材したこの番組は、民族の言葉を奪われながら、なお文化として短歌を愛する人々の姿に歴史の傷跡をみてとる企画・構成が高く評価され、ATP賞郵政大臣賞、ギャラクシー賞選奨を受賞した。番組を振り返りながら、複雑に交差する日本と台湾との歴史を考える。



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