トロルお爺の”Satoyaman”林住記

生物生産緑地にて里山栗栄太が記す尻まくりワールド戯作帳

河床安定化作業 六日目(取水部段差工の復旧)

2024-03-15 | 今日は真面目に

 丁度良い具合に天候不順が続き丸々四日の作業休日が出来た。高齢者の行う作業では無い事くらいは合点承知の助だけれど放っておけばフイールドの環境は水泡に帰す。まあ、物好きだとか阿呆だとか言われる環境にない孤老だからこそ出来るのであるが過労に至る格好の条件を備えているのも確かなのだ。フイールド環境を損なわない様に踏ん張れば、それはストレートに自らの肉体的健康を損なう方向に直結していく。妥協点は見いだせぬまま湿布と磁石粒とストレッチでなんとか凌ぐしかない。凌ぐしか手が無いという点で観ればガザやウクライナと似たようなものである。

 さて少しばかりの休日を挟んだところで腰痛や膝痛が改善した訳でも無く湿布を貼り続けて皮膚が荒れてきて湿布は使えず磁石粒とお灸で凌ぐのであるが現場に行けば否応なく重作業が待っている。この日は好天になったけれど気温は一桁のままで沢であるがゆえに日照は無し。季節風の強さが影響しないだけ「好い」とせねばなら。前回曳きだしたままになっている材の他にもう1本曳きださねばならない材が埋もれているので、これもリサイクルするために牽引器で引き抜いた。この1本は最下段に設えて4段の段差工を施す事が出来たけれど丸太の下はアッパッパで底抜け状態だから埋めなくてはならない。まずは玉石を運び入れなければならないのだが、それは後日の事である。

 牽引器で引き抜く ➡  引き抜き途上、パイプの上を渡らせなければならない

 下の二枚はこの日の作業前と作業後の様子だ、お遺骨、いいえ老い骨鞭打ってようやく形になってきた。この段差工修復部は沢の左岸で写真左側、道具類のある場所が取水堰端である。そこから横たわっていて白く見える丸太が取水堰の高さなのであるがそれの上部は集中豪雨に因る流下堆積物だ。この段差工が突破されてしまえば、もう恐らく復旧させるだけの体力気力は失せる。隣り沢のフイールドにとってここはへその緒、扇の要、絶対に死守すべき生命線であり、生命維持装置でもある。小生自身には「生命維持装置はいらない」からと子どもたちには伝えてあるものの環境にはそうもいくまい、いくまい黄泉路・・・。だからこそ尻捲りは出来ず尻を端折って水商売・自転車操業なのである。この世は因果だ!。「人の生きる道は重い道具を背負い、河原を遡るがごとし」とかの神君家康公もおっしゃっているではないかい。