トロルお爺の”Satoyaman”林住記

生物生産緑地にて里山栗栄太が記す尻まくりワールド戯作帳

ツバメ初見

2015-03-31 | 小父のお隣さん
 帰宅して家に入ろうとする時、ツバメのさえずりを聞く。見上げれば電線にいた。小生にとっての初見・初聞きである。知人は二週間も前に見たといったし気象台の発表も一週間も前である。小生、3月中には見られないかと思っていてギリギリセーフとなった。
 「いつか?、いつか?」と気にしている訳でもないが、季節の到来を感じさせる折々の動植物の動向は心待ちにしている部分もあるのだ。

オニヤンマのテリトリー

2015-03-31 | 水辺環境の保全
 昨秋の豪雨で地滑りが起こり埋もれてしまったオニヤンマが生息する水路を復旧させる。水路長100m程の短い水路でもオニヤンマは縄張りを張り産卵もするしヤゴも居る。この水路の半分が土砂で押しつぶされて、上流部の大半は掘割して水路を穿ってある。ここまでは担当グループのM氏が作業をしてくれたが残りはそのままで棚田跡に冠水して広がっている状態だった。
 これでは生息環境が整わないしM氏は高齢で荷が重いので小生がお節介をした。10mの水路部分の土砂を掘り取り堤にし流れを整え作業終了。新たに水路となった部分は旧水路ではないからヤゴなどの水生生物は見なかったけれど被害を受けなかった水路部分に生息個体がいる事を信じている。
  作業前    作業途中    水路復旧

桜、刈り出せば罷りならぬ…

2015-03-31 | 小人閑居して憮然
 1月に刈り出した桜が満開だった。ヤマザクラかと思っていたが純白花でソメイヨシノでもなく品種名は不明である。「満開までの時間で花色が変化する」と報じられていたが其処までの観察力は無い。
 この通路、隣沢水源地への往復に使用していたのだが余りにも鬱蒼として見通しも悪く、女性や子供たちも多々利用する経路だからヒノキの垂れた枝、両脇のネザサなどを取り除きつつ埋もれていた桜と栗の大木を刈り出した場所である。
 明るく見通しも良い快適環境になり、広葉樹の植栽も出来ると思案していたのだが今日はびっくりした。たかだか100m程の通路に新聞紙大の張り紙が3枚掲げてあるではないか…。「無粋な!」と思いつつも呼んでみると、これまたびっくりなのだ。端的に言えば「管轄権は当方にあり許可なく伐採を禁ず」の文面である。
 表示されたグループ名は確かに隣沢で活動しているが、この通路の刈り払いさえしていなかった。それがここにきてこの文面の張り紙である。お互いのグループは拠点は異なるけれどエリアは同じで尾根の両脇に位置する。境界の確認はしていないけれど「里山保全活動」と文面に出すくらいなら「刈り払い」程度はしておいてほしいのが小生の心情、まあ、惜しくなって「我々が主人」と言いたい了見か…。「公共性」を逸し立脚していない言動は珍しくないのもまた現実だ。

見れば判る法面の破壊

2015-03-30 | 小人閑居して憮然
 泥水池3と4の間の堤の法面が大きく荒らされてしまった。初冬に猪の掘り返しにあい、その後は池に遊びに来た幼児たちが踏み崩したためである。通路部分を掘り返されて傾斜が付き、歩けば自然と法面に誘導するかのようになったためもあろうけれど、下の水路に法面が押し出されては補修せざるを得ない。
 間伐材の丸太を使うのももったいないから孟宗竹の長材を路肩の補強に使った。盛り土のための用土がないから泥水池4の周囲を削り取って間に合わせる。法面や通路以外の草むらの大切さは引率する指導者でも理解していないことが多いが構造破壊・植生破壊までに至った現実は、指摘しなくても認識してもらいたいものだと思う。
   竹材で路肩を保護 ➡  盛り土し完成

*四年目

2015-03-30 | 性向有毒の翁なれば
            四年目に寒気までとは傷に塩
            調子こき乞食のおかゆ紙風船
            学ばない総括しない大本営
            集落の出来ぬ復興いや復古

刈り払い始まる

2015-03-29 | 今日は真面目に
 先日、会友のO氏が刈り払いに入った。昨年刈り残しのひこばえを刈り始めたのだが足場が悪い場所で刈り難い。ひこばえは密生状態だから刈込むのも一苦労である。刈りはらった後はそのままにも出来ず、ひこばえと言えど1本づつ枝を払い集積しなければならない。
 午前中の作業で終了しなかったが、昨日は1本1本手刈りをしていた。急傾斜の刈り払いは刈り払い機では何とも作業しにくいのである。刈り払いのフルシーズンはもうすぐやってくる。

芭蕉翁に尋ねたい…

2015-03-29 | 感じるままの回り道
 吾輩もついにクレーマーとなり下がったと思いつつも引っかかる睡眠薬代わりに読んでいた句集の二句、それは、
   鶯や餅に糞する掾のさき    芭蕉
   鶯の身をさかさまに初音かな  其角
 で、鶯だったのかどうか気になるのである。鶯が掾のさきの見通しの良い場所まで出てくるのだろうかと言う素朴な疑問だ。其角の描写も「見えるところで逆さで鳴くか?」。芭蕉の句はメジロではないだろうかと思ってしまう。
 いちゃもん付ける気など毛頭ないけれど、フイールドで感じる鶯の行動とはあまりにもかけ離れておりしっくりこないのだ。まあ。余計な事を考えずに鑑賞すれば良いものをと思う一方で干渉する様なむら雲が現れる。

欲とは恐ろしい

2015-03-28 | 小人閑居して憮然
 年初めから早堀りのタケノコを求めて人が来る。最初のころは地表浅く走る地下茎からの小さいタケノコがほとんどだが、この頃はゲンコツ程度の太さの物になってきた。それでも皮をはぎ取れば半分程度になってしまう。それでも入山者は絶えず、数本採集する人もいれば坊主もいる。竹林の大半が県有地である事が浸透するに従い入山者が増え竹林の林床植物は全滅したと言っても良いだろう。
 早掘りの人たちは唐鍬で表面を削り取りながらタケノコの頂点を探すから、林床は全面くまなく耕されたように毎年なってしまう。これでは多年草は生きながらえられない。貴重な蘭科植物は消えてしまった。写真のタケノコは例年やってくる親父さんの収穫物を撮影させてもらった。小生が口にできるのは見向きもされなくなった連休明け頃かなあ…。
 と思っていたら偶々頂戴して初物を食えた。こんなことがあると目じりを上げている訳にもいかない。

*水ぬるむ

2015-03-28 | 遊び子は
          泥団子そっとバックにしまいけり
          泥跳ねて友を指してはまたはしゃぎ
          手を伸べた母が尻もち春の谷田
          着替えなき母は濡れ着で帰りおる
          花びらを浮かべ卵を見つけたり

踏み荒れ防止策

2015-03-27 | 水辺環境の保全
 今冬、踏み込みで一番被害が大きかった法面の保護をどうしようかと考え、法面と畦の区切りに孟宗竹を一本据えて見切りとする。これだけでは実質心もとないから踏み込みたくない設定を行った。それは葉に多くの棘があるノアザミを列植する事である。移植した株はもともとがこの泥水地にあった自生株からの実生繁殖株で庭に定植していた二株である。掘り上げた時に株離れし、都合5株になったが幅3m程の中にノアザミ5株と、これも挿し穂を当地で採集したマユミの養成株で丁度良い間隔になった。
 根付いて成長してくれれば踏み込みも減るだろう。マユミを植えつけた理由は他に樹種が無かったためもあるけれど、トンボ池のマユミにオオアオイトトンボが多数産卵しているのを現認しているから「丁度良い」と思った事にも由る。
  苗を用意した        定植完了

掘りだして「しまった!」

2015-03-27 | 小父のお隣さん
 もう「ごめんなさい」と思うしかない。意図した訳ではないけれど結果的に蝉の幼虫が食事中の根を掘り取ってしまった。栗林の水抜きのため畑の周囲の溝を広げていて根を切り取ったら一緒についてきた。傷ついてはいなかったけれど再度根に到達して樹液を吸うことが出来るかどうか心もとない。
 横根はソーセージの太さで地下5㎝程度の浅いところにあった。まだ寒い時期にこの深さで生活しているとは思いもよらなかった。遺憾極まりなく、ごめんなさい。

沈泥提を作る

2015-03-26 | 水辺環境の保全
 棚田跡最大の浸食溝だった箇所、埋め戻す労力と用土の調達が難しくて丸太と土嚢で溝の途中に堰を築き、出水時には物理的に分水し下の泥水池の洪水を予防してきた。10年近く経ちプールになっていた部分は泥の堆積ですっかり埋まった。
 そこで残りの浸食溝1/3も堆積土で埋めるべく堰を作った。堤の両側は丸太で支え堤の本体は土嚢袋を積み上げる。上部に塩ビ管を通して排水させる。今回の水面面積は1坪程度だが深さは1mになろう。出水時の泥水の大半は放水路に流れるから土砂の堆積は従前より緩やかだろうけれど、溝が埋まれば使い方も広がるだろう。
     作業前       作業終了

海ぶどう状

2015-03-26 | 感じるままの回り道
 ヒキガエルの卵、孵化が始まっているが卵の状態が気になっている。昨年までこんな事は無かったと思っているが、これはこれで当たり前なのかどうか判りかねる事態だ。
 池の底のひも状の卵の胚のある部分が丸く膨らんでいる。見た目は「海ぶどう」そっくりになった。今までそうだったのに記憶になかったのかも判然としない。これも「老化のなせる技」なのか…。全てがそうなって孵化し始めている訳でもなく半分程度がこの状態なのだ。ますます分からん。
 その「分からん」事がもう一つ、上の池に全く産卵しなかった。水域途中のビオトープと復元田、これにも産卵なし。この域まで隣のグループの範囲だけれど、我が泥水池1にも産卵しなかった。泥水池1が昨シーズンと異なるのはカサスゲが増えた事くらいなのだけれど…。身近に謎はいっぱいある。

消えたタンポポ野原

2015-03-25 | 小人閑居して憮然
 会友が竹のひこばえの刈り払いを始めた。1枚撮影しようと現場に行ったところ、脇の平地をみて愕然とした。咲き乱れていたニホンタンポポが1本もなく枯れ野原状態なのである。理由は明らかで連休に野営した集団活動の結果である。2日間にわたり30人程度が集中していれば踏圧被害は免れまい。
 活動する側に被害を及ぼしたという様な認識が生じるはずもなく憮然としているのは小生だけだろうが、里山は「人が入らなくて荒れ」て「人が入る様になって荒れ」る。

余計なお世話をする

2015-03-25 | 水辺環境の保全
 管轄下にあるグループは面白くないかもしれないが現場で出会わないから勝手に畦盛りをした。もともとは「復元しても使用権を申し立てない」事で小生が復元した棚田である。泥水地の上棚にあるから水の制御が崩れると被害は下流が大きい。既に昨秋の越流で被害があって棚の法面は補修した。
 「元を断たなくては駄目!」とは承知しているが、水系上部の管轄権が無い。よって目先の畦の補強が精いっぱいの手当てである。本来ならば最上部の溜池もどきと水路、その下のビオトープもどきも一体に構築管理したいのだが今のところは「大丈夫、やります」と返事されている。