トロルお爺の”Satoyaman”林住記

生物生産緑地にて里山栗栄太が記す尻まくりワールド戯作帳

モロコをやっと入手した…

2018-11-30 | 小父のお隣さん
 水辺を創出した頃から水域内に欲しかったモロコの活魚をやっと入手できた。通販で購入できるのは承知でも一匹当たり150円も出さねばならない価格では、室内のガラス水槽ならともかく野外の溜池などのような容積のある水域には投資は出来ない。
 ましてやカワセミの採餌用にと考えていた環境生物なので、懐具合から価格は「応相談」になって当たり前だ。

 入手先は隣県になるので宅配してもらいたかったけれど「活魚」で済まなくなるリスクが大きいから引き取りに行った。未明から車を走らせて販売元へ着いたのは始業前で、カーナビの予想所要時間より早く着いた格好である。
 養殖は休耕田対策の一環でもあるとかで産卵と稚魚の育成は田圃池で行い夏の終わりから肥培のために養殖水槽で管理するサイクルだった。

 小生は肥培水槽から引き上げた1㎏を購入してきたが、無選別であったけれど体長7~9センチの立派な魚体で、販売が食用では必要なサイズなのだろう。活かして運ぶタンクは普通の水タンクなのだが、この蛇口を通してエアーチューブを差し入れておけば容器に穴をあける必要もなく、車内で万が一倒れたとしてもチビ洩れで済む。勿論「我ながら…」の爺我自賛の思考品だ。

 帰路はそのままフイールドに走り上の池に放流した。冬場の水位を上げておきたいけれど縄張りのM氏に承諾を得る必要があるが、冬場の除草はしないだろうから大丈夫だろう。ついでにオーバーフローの改修も行っておきたい。
 無事越冬出来れば春先からカワセミ様のご馳走になるだろうが、その中の一匹でも産卵してくれて定着出来れば祝着至極である。

 モロコは地域にも生存しているものの捕獲できなかった。端的には移入種という形になったがフイールドは閉鎖水系で出水しても涸れ沢に消えるだけの水系だから大丈夫だろうと読んだ。
 毎分20ℓ程度の送水に頼っている水系なので干上がって全滅する機会は太鼓判、生存環境下であるかどうかも実績はないし、ましてや冬越し出来るかどうかも不明なのでまずはやってみるだけ、やってみてから…無駄は承知だし無駄がないと進まない。理解はしていても支出が伴う無駄は痛いのだが、まあ、腰痛や肩痛とは異なり忘却してゆく痛さだ…。

 自宅での試験飼育はタナゴの浮き上げ水槽を使う。タナゴも二枚貝も既に池に戻し、浮き上げ水槽は主が不在の空き家なので、ここを使って野池では出来ない産卵確認をしたいのである。

 養殖水槽から水揚げ     成魚1kg     自宅での試験飼育体

白いカエル!、アルビノじゃあなかった…

2018-11-29 | 感じるままの回り道
 何時ものごとく水辺で作業中に何時もの親子のグループが上がってきた。池を覗いて小枝をかざしたり林縁の植物、この時期は冬イチゴなのだが摘まんだりして遅々として隊列はすすまずばらけていく。
 そんな中から「白いカエルー!」と声が上がって集まり出した。耳ざとく聞いた小生はカメラを手にして駆けつける。「アルビノなら撮影しなくては…」の心算だったのだが期待はおおむね外される事に決まっている。
 一目見ただけで「アルビノでは無い!」一目瞭然屁の河童、いいえ、この場合は屁のカエルと言うべきだろう。目の周りの隈取りからニホンアマガエルではないかと思ったのだが、綺麗な隈取りでは無く泣いた後のアイシャドー風に見える。皮膚感も灰をまぶした感じで「灰被り姫」ならぬ「灰被りカエル」だ。

 擁壁の上の植物上で林道からは手が届かない。小生は接近して擁壁の上で撮影していたら、子どもたちも触りたいとママ達にコソコソ伝えている。仕方がないから捕まえて渡したのだったが、ついでにリクエストが「あそこのイチゴも欲しい!」ときた。
 ハイハイ、おチビちゃん達は暴君です。「小父さんありがとう」と言われて「ジイジありがとうね」と言い返してみた。ささやかな抵抗であるが屁の役にも立たんかった。
 しかし何だなあ…あの皮膚の質感には疑問が湧く。もう少し滑らかではなかったのか。あれでは紙粘土製のフェギアである。

                            

水商売は「部分最適化」から…

2018-11-28 | 水辺環境の保全
 シェルター部の堤突き固めは時期尚早のままなので、もう一つの改修ヶ所である温水田の作業に取り掛かった。ここに水を送る傾斜水路の護岸工事は済ませたから、拡幅作業に合わせ掘り上げた土を用いて堤の補修強化と上棚からの法面の下部の平坦地を広げる作業になる。
 いつも通りの箱庭作業なので「需要と供給」が合致しないと着手出来ない作業でもあり、毎度の二方面作戦である。

 思わぬ出水に備えての越流防止の堤形成でもあるが、つまるところは「猪様の掘り崩し」に少しでも対抗防御したい一心でもあるのだ。水際や畦や堤など水辺の生命線だけを毎晩夜襲をかけてくるから見回りの度に血圧が上がる。想いは「季節風に乗って豚コレラがやって来ないかしらん…」に尽きる。
 想いは有っても、やって来るのは「ここ掘れワンワン」でもないし北風小僧の寒太郎程度で、作業個所も日陰の身で、冷えた足腰が痛むだけである。この国の政は弱者に薄く強者に手厚い。ダムから救った猪様カップルへの対応にそれが見え隠れしていた。

 脱線よりもスコップのひと堀りが肝要なので、本日もエンヤーコーラヤやります。凍結する前に済ませなければ…。

 開始 ➡  ここまで          堤のかさ上げ

ヤモリではないかと…

2018-11-27 | 感じるままの回り道
 先日の事、猪肉を兄が送ってくれたから久しぶりに燻製でも作ろうかと炉の雨よけを外したら上面に骨格がある。頭部には皮膚が残っていて骨格と皮膚の様子からヤモリではないだろうかと思ったのだった。
 炉内の清掃も行わなければならず蜘蛛の巣やサシガメがいる底部の七輪を取り出したら卵殻が見えた。長径8mmほどの物だったがヤモリの卵なのか蛇やカナヘビの卵なのか、これも不明である。

 ヤモリの卵は、先日のテレビでは柱にくっついて産み付けていた記憶があるが「そんなものだろうか」と疑わしい思いで視聴したのだった。
 この骨格、燻煙中に風に吹かれて飛散してしまった。弔うこともせぬ悲惨な結末になったと思う一方で散骨葬であり風葬でもあったではないかと言い聞かせたのである。
 心残りは「西方浄土」に吹かれず「東方壌土」に落ちてしまった事だった。

       謎の骨格          謎の卵殻

斜行水路の改修作業

2018-11-26 | 水辺環境の保全
 暑さも一段落した頃、改修の土木作業を行う心算だった斜行水路は後回しになって、結局は11月も後半、凍結期が迫ってしまった。
 水路は度々、そして現在進行形で猪の掘り崩し中で、S字形水路なのにチョロ水時では水路も判明し難くなってしまった。

 改修を行うには資材が必要で、シェルター部の資材調達に合わせ材を用意しておいた。護岸に必要な必要な長尺材は3m4本プラスアルファというところ、不足分は廃棄材を転用する。腐食が進んでいてもしっかりしていれば用いられる。
 そこが議員様たちと異なるところで高学歴でも驚愕歴でNo味噌!、大臣でも小人!、いいえ芯まで腐っていては「材を用いるところなからん」なのである。
 また「子曰わく、朽木は雕るべからず、糞土の牆はぬるべからず」とあるけれど、在庫一掃セールを繰り返しつつ年が暮れていく日々是好日とは平和国家の証しであろう…。

 それはともかく、用材の皮剥きと杭作りから現場で作業となった。一日で片づける心算だったから一心不乱、永田町辺りは一審腐乱のようだが「毎度!」である。あっちに怒僕しながらこっちで土木ではさすがに疲労感を自覚する。
 もう「片腹痛い」どころでは無く「肩が痛い」のが続いている。
 護岸材の見当をつける  ➡   護岸した水路の完成

 水路の傾斜は上棚の二つ池からの流水で浸食流としないための傾斜なのだが、これにより堆積する砂泥の浚渫を楽にしたいから堤側に堆積するように制水杭も打った。言わば「扇状地」を堤の眼前に形成させる魂胆で、これで温水田に入らずとも泥浚いが可能となり、そのまま堤に盛り上げて済ませられる算段なのだ。
 永田町と根本的に異なるのは「あっちは未使用あれば使いないのでも用いる」、こっちは「腐っていても芯があれば用いる」事だ。その感性の違いは、税金を受け取る側と支払う側の相違なのであろう。
                  杭打ち前  ➡    制水杭打ち終わり

命を賭す程の事かい…

2018-11-25 | 小父のお隣さん
 拠点の水槽にカマキリが絡み合って浮いていた。既に息絶えているのだが絶命まで丁々発止とバトルを続けていたのが偲ばれる。
 最初はオスとメスかと思っていたのだが体格が同程度ではオス同士だろうと判断した。生物界のオス同士のバトルやアタックは普段から目にする事ではあるけれど、あえなく両者もろともとなった顛末は珍しい。

 カブトムシなどが樹の幹で組み合いつつ落下するのは悪戯して行ってみた事があるけれど、水の中に落下では「喧嘩両成敗」で終わってしまう。まあ、水中に於いても勝ち負けを譲り合わなかった心意気は認めるけれど「そこまでやっちゃあお終いよ!」そのものである。
 一方で「むべなるかな!」と同情と共感も湧いて「ひと夏の終わり」も否応なく実感するが、冬越ししなければならない生物にとってはこれもまた厳しい季節の到来だ。

 既に師走は目前で、年が明け猛暑の夏はついせんだってと感じられるが、もう暖房を必要とする寒さの中である。「光陰矢の如し」は加齢と共に加速感があり、一方で水槽の中を覗きつつ感慨にふけっていて良いような社会でも世界でもないのは承知なものの、何もなさずとも世界はこのカマキリの状態に近いだろう。いいえ、小事はあっても大事が無いカマキリの世界の方が平穏な事くらいは認識している。

*夏と秋の間

2018-11-24 | 小父のお隣さん
              風のまま翅端斑のアカネかな

              露の朝イソヒヨドリは夏の歌

              病葉に萌え色とどめクサカゲロウ

              コナギ抜き水面開けばアカネ満つ

              高空の機影を隠すせみ時雨

ビビビッとはこういう事…

2018-11-23 | 感じるままの回り道
 今季、というより近年まれに見る大仕事が終わった。この程度の作業はまだ数か所残っているが、それはそれとして「こういうことか…」と得心した一文。
        子曰わく
        譬えば山を為るが如し。
        未だ一簣を成さずして、止むは吾が止むなり。
        
        例えば地を平らかにするが如し。
        一簣を覆すと雖も、進むは吾が往くなり。       (子罕第九)

 本ブログの一覧を探してみたら2013年に初期の集水路の記事があったけれど掘削時の記事は見いだせなかった。
 その翌年の2014年、幅1mに拡幅し、2016年に法面に段差工を施している。随分昔に処置したような記憶だが意外と年数は経過していなかった。
 そして今年、2018年に再度、というより再再度なのだが幅を拡幅し、それに続いて沈泥池を取り込む形で延長拡幅した。周囲の水辺より手間暇労力の掛け方が断然異なるのは「水が涸れない一角」という事に尽きる。

 2013年、初期の集水路。幅は50㎝程度である。左側に泥水池3はまだ造成されてはいない。

 2014年、1回目の拡幅で幅1mになった。護岸のため両脇水際線に丸太を据える。

 2016年、上棚との法面に土留めの段差工。この後、2回目の拡幅で幅120㎝超に拡幅した。

 2018/10、堤の幅そっくり移動させ3回目の拡幅で約2m。

 2018/11,沈泥池の一部と接続させ延長の最終拡幅

 胸には「ビビビッ」ときても腰には「ビシビシ」、肩に「ピリピリ」と身体部位により捉え方や心証が異なるのは人生のご愛嬌で、仕上げは台所の換気扇の下、お灸で素っ頓狂な「a爺a爺!」とお爺は独り呻くのだ…。
 とは言え、親が名付けた「栗栄太」、その名に恥じぬようクリエイティブにビジョンを具現化しようとすればするほど、若くは無くなった心身に負担が大きくなったかも。
 あげくは今夜も夜間疼痛と仲良く眠る事になるのだろうけれど、まあ、お仕置きされるいわれは思い浮かばぬが「月に変わってお仕置きよ!」なら納得したーい…。

今季初飛来かも…

2018-11-22 | 小父のお隣さん
 いつも通りの水見回り、水色が普段と大きく異なり泥水状態に見えた。降雨出水時も濁るけれど、ここまでの濁りは出ない。
 考えられるのは昨夜から今朝にかけカモ類が飛来したという事で、数年前にはコガモと思われる十数匹の群れが採餌行動をしているのを見ているし、濁り方はその時に似ている。

 今回は鴨の姿も鳴き声も無かったので「…かも」程度の信頼度でしかないけれど間違いは無かろう。強いて言っても言わなくても間違っていようといないとしても実質は何の影響もない爺我自賛の範疇なのだ。

 沈泥池1、温水田、棚田、二つ池、それにトンボ池まで濁り切っていた。沈泥池2~4は水域が狭いためか、また上の池は周囲の木立が高くなり過ぎ、飛び立つには急上昇が必要な環境になったようで避けたみたいに見えた。
 たまたま立ち寄り少しばかり採餌出来て一夜の宿となった水辺でも「カモが来た!」とばかり「一宿一飯」の恩義を妄想してしまう小生は頂けんかも…。

        沈泥池1    温水田と棚田    二つ池



頓これ等を盛りたい…

2018-11-21 | 小人閑居して憮然
 存在している限り永遠に続く状態、どちらかが失われなければ解決しない問題でもある。もともとは猪豚を放獣した結果なので明白な人的起因である訳で因果応報でも心証必罰で、小生的には「頓これ等」をパラパラすれば全件落着の費用格安、極めて易しい課題に思えてきた。
 先日、県の環境担当者を案内した折りに冗談半分でその話をしたのだが、当然たしなめられた。当たり前で、これ等は頓な考えなのだ。しかしながら小生的には「とんでもない」と思いたいが双方に「とんでもない」が成立するのでは永遠に続く因果であるか。

 さて現在、掘り崩しの被害が大きい個所は棚田周辺で、畦と堤が毎晩の様に掘り崩されている。物理的耐性を向上させたいけれど盛るべき用土を調達できない。泥浚いで出た泥土を転用するか構造変更で掘り取った土を盛るしか手段がない。
 結局は崩された部分を掻き集めて手当てする。どう考えても石と土の相違はあっても賽の河原の石積みそのままなのだ。

 あっちはわらし、こっちは二度わらしであるから、まあ、遜色はないだろう。逆鱗に更に触れるような事をするのが田圃の水位を上げるためにオーバーフロー部の保護に使っている肥料袋を剥ぎ取ってしまう事で、これも被せても被せても翌朝には除かれている。意地悪をあえて行い人物観察か、と思いたくなる百鬼夜行のまかり通りぶりだ。プンプン!

 生真面目に締めくくると、最近「ふゆ水田圃」と呼ばれる「冬季湛水水田」は分かりやすく言いやすい。環境保護活動の中から発生した呼称だと理解しているが機械化に頼らざるを得ない農業経営は乾田化を推し進めるだけだろうから、効率化と環境保護の調和する解はあるのだろうか…。
 結局はいつも通りの脱線脱毛ぶりとなるけれど、先日、悩みの環境NPO事務局と意見交換した折りに「里山保全や環境保護への参加者は減る一方で、呼びかけても参加者は集まらず活動そのものが消えていくのは全国的傾向」と話していた。
 まあ、「貧者の一頭」でやるしかないのぉ…。

   畦や法面は植生も育たない     被せても被せてもオーバーフロー壊されるジッと足跡を見る

ようやく見つけた漏水個所

2018-11-20 | 小人閑居して憮然
 二つ池のある棚から下段の温水田や棚田へ法面下部からの漏水が止まらない。この場所を狙って猪様が掘り返すので堤と水辺の間は泥濘状態だ。漏水を止めたくてもその個所を特定できなければ処理できないし、もともと水田代掻き中の農耕牛が嵌ってしまう程の漏水洞窟が基盤層にある場所だから根治は難しい場所だ。
 それでも、漏水孔を発見すれば潰してきたけれど、その場しのぎの対症療法でしかない。今回も二つ池の水位の低下が続き漏水孔の特定に難渋した。流入する水量が多ければ漏水個所も顕在化しやすいけれど、ペットボトルの水をジョボジョボと落とす程度の流入量では水の流れで見当はつけにくいのである。

 それでも今回、浅い水溜りと化した水域を丹念に観察しようやく発見できた。開口部は握りこぶし程度だが奥は細いのだろう。水藻などがあったりして判明し難い孔だった。スコップで40㎝程を掘りあげ長靴で鎮圧。靴底の感じ方で孔の部分と基盤層の部分が分かるから、孔と思われる部分の肩部を踵で押し込み押し込円を画くようなステップである。まあ見た目は「麦踏み」に近い。

 これで「やったぜ!」と言う気分になるのが、何とも単純軽薄で我ながら情けない。天下国家にはもっと大事があるはずなのにと思ってしまうものの、あっちこっちの議会の手太楽を視聴するたびに「まっいいか!」になってしまうのだ。早い話、「この議員にして支持する有権者あり、用いる頭あり」なのだから税金ダダ漏れ、当たり前。
 スマホならぬ素阿呆が蔓延してきた、このす素っ破らしき世界…。どこでも抜け穴は絶えないもんです。
 減水している     漏水孔を見つけた ➡  翌日には満水となる 

          漏水や池の一部は尽きるとも世に老衰の種は尽きまじ  誤右衛門

叩き板で成形してみたが…

2018-11-19 | 水辺環境の保全
 小雨パラつく予報だったが出かける。かれこれ一カ月にも及ぶ土の切り盛り作業でご老体はいささか疲れが溜まってきたようでスッキリしない。空模様を見上げつつ「長居はしないから…」とでかけてみたものの拡幅した後の新堤を固める作業では更に大変なだけだった。

 それでも今回の叩きで新堤の両脇を成形できたし低く見える上端部に積み増しも出来た。11月ともなると泥水地に日射がめぐって来ず、盛り土の乾きが遅い。そのため叩いても両脇に力が分散し膨れて揺れるだけで締めた感覚がない。そのうえ叩き板に土がへばりつくので表層から土を剥ぎ取ってしまう状態にもなって靴底で叩き締めた方が綺麗に成形できる。

 とにもかくにも凍土となるまで一月半、それまでに突き固めは難しくなった。凍土が緩んでからも叩き板と胴突き作業は必要のようだ。
 今回の撮影はEVシフトを+0.3にして写してみた。PCで表示させると従前の±0より明るく見えるもののまだ暗い。+0.7辺りが程々なのか確認してみる必要がある。それにつけても±0で暗くなるとはどういう訳か判らん。

    叩き前  ➡    側面叩き板で成形、上端面一部盛り上げ

掘り崩しに音をあげて乱杭を打つ

2018-11-18 | 水辺環境の保全
 シェルター部と上棚部の法面は2段の段差工で崩れを防いでいるけれど猪様にかかっては却って崩しやすくしたようなのだ。それは斜面に丸太が入っている事で段々畑みたいに通りやすく活動しやすいようで、崩れた部分を修復すれば翌日には崩されている有様である。

 こんな事が続くと心も折れようと言うものでもあるし、鬱病にもなりかねん。そこで自助努力として崩されても水域に土が入らぬように乱杭を打って流入を防ぐ試みをした。従前に調達した小径木はシェルター部の護岸に使わずに済んだので用途変更である。

 まず杭をチェーンソーで30本ほど作った。並べてみて足りるだろうと思ったものの、打ち込んでみると思いのほか数が無く、もう15本ほどあったら満足のいく結果になっただろう。今の量では猪様の崩し続ける範囲をカバーできないのだ。

 まあ、最優先の作業でもないから材を調達しつつボチボチと行う事にした。この乱杭を打って流入を防止するのはその通りなのだけれど、乱杭がある事で直線的だった水際に変化がもたらされるし、水位と同程度の平坦部が現れるから水辺の小生物には環境改善にもなるはずで、いわゆるエコトーンと呼ばれる役割も担って欲しいのである。

     用材搬入  ➡   杭の作成  ➡   乱杭仕立て

猪肉ジャーキーは成り立たず、ジャーキーもどき…

2018-11-17 | 何よりの楽しみ
 筋のない良質な肉塊だったから更においしく食べようと着想したのがビーフジャーキーならぬ猪肉ジャーキーだったのだが…、悲しいかな牛肉と猪肉・豚肉には安全性に大きな相違点がある。

 ビーフジャーキーなら温燻で40度で燻せば食することができるけれど、猪肉・豚肉では温燻は不衛生で十分な加熱が必要なのだ。英会話のフレーズにあった「豚肉はよく焼かないと」が出てきてしまったのである。
 猪肉をスライスしソミュール液に漬け込む途中ではたと気が付いて「ジャーキーはできないではないか…」と落胆してもみたけれど、熱燻でも構わないではないかと思い直した。そこで80度40分を目安に山桜のチップで燻煙してみる事にした。

 肉と液を用意 ➡  漬け込み後チンして試食 ➡  夕食用に焼いた
 自宅の作業はソミュール液に1日漬け込んだ後、ザルに開け液を切りつつキッチンペーパーで水分を吸い取った。味見として電子レンジで一切れを加熱して食べてみたが、今までのブロックでの作り方とは異なり薄切りだし塩抜きの水さらしもしないので味は濃厚「うまい!」のであった。
 拠点の燻煙箱の前で2時間の風乾したのち80度40分を目安に燻煙したのだが結果とし味は合格点だったけれど、加熱温度が80度では肉の厚い部分は生焼けの心配がある出来栄えで100度まで上げればよかったと悔やまれる。

 とはいえジャーキーの加工は初めての試みで、燻煙自体が年に1回行うか行わないか程度であるから100点満点は難しい。今回学んだ事は「塩抜きの水さらし」を行わない調理法はわが口に合っていると言う事だろうか。
 燻煙が終わり粗熱をとっているところで何枚か試食した。「やめられない止まらない」美味しさで、居合わせた会友のMさんも「おいしい!」と口に放り込むので半分こにして帰宅。冷蔵庫で熟成させつつつまみ食いするのだ!。おいしいイノシシ様に合掌。
        風乾中 ➡  燻煙終わり ➡  出来上がり状態

シェルター部の拡幅 8

2018-11-16 | 水辺環境の保全
 まだ堤の突き固めと拡幅部の掘り下げ浚渫は残っているものの、突き固めは直ちに着手出来るものでは無く、掘り下げ浚渫は来期でも構わない作業で、今は水域の拡大と上棚の法面保全が済めばよい。
 という事から先日伐りだしておいた護岸用の丸太の皮むきを済まし斜面に組み込んだ。おおむね3m3本を要した。この法面の凹凸を埋めるのに拡幅中に泥土となって残ったのを掻き集め水抜きしておいた部分を用土として用い斜面の補修はひとまず終了とする。被地植物を欠くが、とりあえずは猪に負けないチカラシバの種子でも採り播きしておこうかと考えている。

 際の林道に立って作業の後を眺めていると「よくぞここまで!」と爺我自賛しか出てこない。ご褒美は帰宅し台所の換気扇の下で肩と肘の三里にお灸を据えよう。これで万歳もし易くなるだろう…。

 材を採る   ➡    林道へ搬出

            皮剥き ➡   護岸  ➡   形現れる