トロルお爺の”Satoyaman”林住記

生物生産緑地にて里山栗栄太が記す尻まくりワールド戯作帳

やるべきか、やらざるべきか

2015-06-30 | 水辺環境の保全
 第三の池、堤の延長作業、当初の堤の規模では用土が足りるか不足か微妙になってきた。少ない用土で池の周囲を閉じるには、撮影地点の地形の高みを活用するのが用土も労力も湛水面積の増加も一挙に解決できると理解しているのだが、ここが迷うところになった。この合理的構成にすると農道からの雨水も池に流れ込んでしまう。写真の堤、撮影地点に向かって延長すれば合理的案、右方向杭の列に延長するのが最初のプラン。
 当初は、この路面流下水を避けるために路面からの流路を放流水の流路として併用し土砂の流入と急な増水による攪乱を避けたかった。どちらも一理あるからしばし佇んで考慮していたけれど、思い切って作業を中断し翌日までに結論を出す事にした。
 帰宅してこの投稿文を作っている時点で「路面からの流入水は入れない」のが生物に対する環境配慮を優先する本来のあり方と考え、用土をやりくりして「長い堤」を選択する。「合理性」や「合理的」を優先して判断するだけでは「最適化」とは食い違ってしまう。身体には負担増の選択だけれどやむを得ない。

今日のトンボ「三角眉斑と翅端斑」

2015-06-30 | 小父のお隣さん
  三角眉斑       眉班無し 
 木には生っていないが気になるトンボだ。昨年見たかどうか記憶にないのも気になる要因でもある。マユタテアカネの様で眉斑は丸くないし翅端斑もある。三角眉斑を持って翅端斑のない個体もいるからややこしい。近くで飛ばなければ良いのだが水見回り時に足元から盛んに飛び立つ。小生、担板漢だからすぐ三角眉になってしまう事への皮肉かも…。ノシメトンボかと思っているけれどさて・・・。人間とは眉筋一本でも惑わされる存在である。
 29日にアップした同じ写角からの別トンボと比較しても歴然で、小生的には同種とは思えない。

肉団子を作りましょう

2015-06-30 | 小父のお隣さん
 昼飯を食べていたらモチノキに虫が飛んできた。てっきりトンボと思ってにじり寄ったら蜂が肉団子を調理中だった。青虫の肉団子は何回か見ているが今回の原材料は判断がつかない。いつものことながら調理中は近づいても警戒もしない。これが室内の二本足だとそうはいかず、追い払われるか押し付けられる。

ツチガエル産卵

2015-06-29 | 小父のお隣さん
 越境作業中の第三の池にツチガエルが産卵していた。浮遊卵だし 量も目立つほどでないから気が付く人は少ない。他の水域にも産卵している可能性はあるが作業を急いでいたから確認にもいかなかった。ツチガエルの産卵は初秋まで続くからオタマジャクシは大小混在して観察されるが、大方の興味は春と異なりオタマジャクシには向く事は稀である。
  暗くて見難い          当たり前だが球形

越境三つ目の池

2015-06-29 | 水辺環境の保全
 越境しての水辺造成、今日は大御所のM氏も作業に加わった。と言うより「小生が加わった」スタンスなので堤の位置や水位などは意見を反映せねばならない。経過を振り返れば二重基準のような時期もあったけれど「畢竟、水系はひとつ」なのである。
 M氏は第二の池の水際の掘り広げ、小生は第三の池の掘り取りと、その土で堤の強化をする。今回は水位を少しだけ上げ、その水位面に合わせて掘り下げていく。水があると作業しにくいのだが水底面の基準を出しやすい。
  掘り取り開始       予定の半分

今日のとんぼ「ノシメトンボ」か?

2015-06-29 | 小父のお隣さん
 このタイプ、ようやくクリアーな1枚が撮れた。ケータイは曇ったようになるし、デジカメのオートは背景ばかりピントが合う。ピンポイントの設定でも小さい対象はうまくいかない。トンボが落ち着いているのでマニュアルでピントを合わせて、この1枚となった。この色合いのトンボ、次々と羽化しているのだが、これが迷宮の入り口になるとは気づかなかった。それはともかく翅端に薄墨を乗せたタイプが小生の好みである。
 ところがどうも二枚の写真は別種の様なのだ。胸の側面を見ただけでも黒筋のあるのと無いのの違いがある。迷宮にはいとも容易に落ちてしまった。
  合格品質      これも翅端に斑

アカハライモリ

2015-06-28 | 小父のお隣さん
 水路落ち込み部を拡幅していたら浅く広がった水の中にイモリが入ってきた。エサがあるとは思えない場所であるが採餌行動をしている。眺めていたら体色が淡い個体がいる。アカハライモリとは異なる種を期待して捕獲してみたが残念なことにアカハライモリだった。悔しいから比較のために濃色のアカハライモリと並べて撮ったけれど、位置を変えたりしていたら体色が濃くなったように感じた。写真では大きな差に見えていない。イモリは体色を変えられるのか小生の知らない部分だ。

今日のトンボ「さっそく産卵に来た」

2015-06-28 | 小父のお隣さん
 落差1メートル程の落ち込み部のプールを6~7倍ほどの池に改修して満水、ほどなくヤンマがやってきた。オニヤンマ初見と思ったのだがヤブヤンマだった。水際線から120センチほど上の斜面に産卵を始めた。環境を俯瞰すれば、確かにヤブヤンマが喜びそうな環境になっている。
 しかしこの池、アカハライモリ多数、そのうえ甲羅が大人の握りこぶしほどもあるモクズガニも生息している危険な水域なのだ。モクズガニはたまたま浅瀬で採餌行動中を視認した個体だけれど、海に下れる水筋がない。当然遡上する水筋もないから主なのだろう。いつかはスルメで捕獲撮影としたい対象である。
   産卵中      産卵環境    

バードバスを置いた

2015-06-27 | 感じるままの回り道
 降雨の後、吐水口の確認に行ったらヤマガラが水を飲みに来ていた。水辺は用意したが新鮮な水飲み場は無い。水底が泥では水浴びもできないだろう。小生は作業後、暑ければシャワーを浴びるし寒ければ湯に入る。
 小鳥は湯に入るのは希望しなくても水浴びくらいはしたいはずだ。少年の頃、ジュウシマツを飼っていたが、当時の厳冬期の室内は氷結する事もあるのだが、そんな中で水浴びを平気でしていたのを思い出した。そんなことで、育苗パレットを使い傾斜を付けたバードバスを急ごしらえだけれど設置してみた。図面も何もなく目見当で制作したためか深さが不足しているようにも感じ、深いところで水深4cmは必要だったか。現在3㎝だが小鳥にとっての1㎝は大問題だろう。まあ、様子をみて修正すればよいとおもったものの生来のせっかちさで翌日に深くした。
  2㎝深くした       交換し設置

今日のトンボ「疑心暗記」

2015-06-27 | 小父のお隣さん
 オニヤンマらしきトンボの飛翔が日常になっている。飛行高度は高く識別脳は低いし飛行速度は早く速写能力は遅い。そんなことで撮影できなかったがトンボ池で偶然撮影機会があった。
 ところがである。ここで疑念が湧いてきた。「オニヤンマは平たん部に止まる?」。既に会友との会話は「あれ・それ、ほら・あの」で通じなくなってきた現状では記憶の引き出しもガタピシするばかりである。教えてもらった記憶の中では「オニヤンマはぶら下がる」という情報がある。見た目はオニヤンマらしいが、もしかしたらコオニヤンマかもしれないし、記憶の正確性は既に信頼に値しない。

人知れず土掘らん…

2015-06-26 | 水辺環境の保全
 どこまで続くぬかる道、一輪車は全く動かなくなるからバタ板を敷いて走らせる。板の上と土の上では天国と地獄程の差がある。今日も「人知れず土掘る日」だったが、秘密でも隠し事でもなく他の人は関心がないだけの事、他にこんな作業を行う物好きは居らぬ。
 ようやく堤の一部を撤去し陥没面に敷き詰めた。結果として小さな池が合体した事になるが、あまり小さい池の集合より大きくした方が環境安定性は向上する。帰り際に水位を上げるためのオーバーフローを仮設置した。翌朝には満水になるだろうから水底の傾斜状況が判明する。その結果で底の慣らし具合と水深を決める算段だけれど、この判断は勢力圏にあるM氏の希望を仰がねばならない。ボランティアのボランティアであっても信義則は守らねばならないし、ここで悶着を生じれば「水辺の一体性と環境向上」が失われる。
 それはともかく、洪水調節の分水池に続き2番目の池が形を見せた。水面でネムの花びらが祝ってくれた…と自画自賛。
 北から攻める    南から攻める    掘り取り完了

今日のトンボ「迷いの源泉」

2015-06-26 | 今日は真面目に
 マユタテアカネの羽化が盛んだ。ところである、その中に怪しい個体が目につき惑わされる。関心を持たなければよいのだし、こだわる必要も毛頭ないけれど、そこは凡人、達観は困難なのだ。
 マユタテに「似て否なる」と思える個体には翅端に薄墨色斑のあるのと無いのとあって、これが迷宮の入り口。一つ覚えのマユタテの識別方法は、顔面の黒丸眉斑なのだが、これらの個体は三角眉斑で腹部の模様も明確なのである。プリントして検索画像と照合しても「地域差」や「個体差」、「成熟度」などの具体的資料は全くないし、胸部の模様までは付き合いきれずいつも????である。ただ「増えた」と喜んでいれば良いものを欲とは厄介だ。
  翅端の薄墨斑   眉班は三角   マユタテアカネ

*巣真呆

2015-06-25 | 性向有毒の翁なれば
         子は独りママはベンチでスマホ中

         背なの子にスマホテレビの土手のパパ

         ゴミ出しの片手スマホをなぞりける

         つれづれのママ友たちは皆スマホ

         今スマホ昔タバコを歩き持ち

水の制御

2015-06-25 | 水辺環境の保全
 水辺破壊の最大脅威は氾濫である。多勢でやってきて痛めていく保全活動に対する反乱も脅威だ。小生が維持管理している水系の上棚は隣接グループなので維持管理の不足は戦々恐々たるものがあった。今季、多少風向きが変わり手出しができるまでになったから、いの一番に氾濫対策の堤補強、合わせて洪水予防の分水池を構築した。通常の水量は支障なく流し、出水時にはオーバーフローから放流させビオトープや棚田が溢れないようにしたのである。これで越流による構造破壊は少なくなるはずだ。
 水量の制限「制水板」は大きすぎて所定の深さまで掘り込めなかった。そこで塩ビ管の半割を樋として使い、板材で畔の浸食防止と漏水防止の二役をさせるようにした。塩ビ管だけだとイモリやサワガニが土との間に潜り込み漏水の要因を作るから防壁として多少は役に立つだろう。設置はうまくいったが、見ている間でもイモリは流れていくし、また上ってくる。水の制御に関与しても生物の制御は困難だ。
  制水板    制水樋     設置状態

今日のトンボ「翅のトラブル」

2015-06-24 | 小父のお隣さん
 羽化後、飛翔できなくなっている個体は時折目にする。今回はシオカラトンボ♀だったが、左の後翅が横方向に伸びていないで帆を立てたようになっていた。たまたま動かしていた機会に当たったのか不具合だと確認はしなかったがおかしな形だった。
 この個体、水際の草で羽化せず、あぜ道の地上高1mで羽化していた。移動してくる途中のトラブルだったのかどうか分かるはずもないけれど、この距離と高さまで移動して羽化する個体も珍しい。