トロルお爺の”Satoyaman”林住記

生物生産緑地にて里山栗栄太が記す尻まくりワールド戯作帳

今日のトンボ「今期は幕引き・・・」

2023-12-31 | 小父のお隣さん

 ここ数日、最低気温は3℃から6℃程度の推移で最高気温も13℃前後と気象は安定している。だからであるけれど「まだ生き残りがいるのではないか⁉」と10時過ぎにトンボ池まで立ち寄ってみたのだが、そんなときに限ってお日さまから叢雲が離れない。30分ほど待っていたものの陰ったままなので帰路に就いたのだが林道を抜けないうちに日差しが戻ってきたのだった。Uターンする気分でも無く帰宅したのだが昼食後も日差しが暖かい。風邪は全治と言うほどでも無いもののリハビリ代わりに13時過ぎに再び出かけたのだった。師走30日に記録出来れば最長記録となる。

 至近の確認日は20日でオオアオイトトンボもマユタテアカネも飛翔していて産卵個体も観ている。20日の最低気温は報道値で6℃台だからフイールドでは4℃前後だったろう。21日からは役所窓口や歯科等々のお出かけでフイールドはお休み、その上、慣れない嫌いなお役所巡りをした結果お風邪を召してしまい、それ以後自宅謹慎で確認できなかった。昨29日も今日と同様な気象で「出かけてみるか・・・」と思い立ったのだが「もう一日」と我慢し本日のお出ましであった。

 正午頃が一番光量が多いので出かけるべきだったと今にして思ったけれど結果は同じだったろう。冬至からまだ一週間では太陽高度が上がっている訳も無く、午後2時前でも既に西に傾いた様な日差しになっている。それでも気温が一番高くなる頃だろうと決めたのだが本当に「斜め日」そのものだった。餌となる小虫は小虫柱を立てているほど周囲に豊富だったもののトンボの姿はもはや無かったのだった。故に今期の終見日は20日となった。

 小生の都合とトラブルでご無沙汰したばっかりに正しい終見日を記録できなかったと言う悔しさもあって「推定生息日」を探してみるために当地の気象記録を当たったら21日から寒気が入って気温は低下し23日は0℃を記録している。前述のようにフイールドは1~2℃低いので氷点下のはずだ。そのあと26日まで1℃台で推移していたし、今日の泥水池は薄氷の残りもあったから「推定生息日」は冬至までは無理だったのではないかと思えた。故に20日が見納め日としても誤差は少ないはずだろうと納得させる。写真は午後2時頃の生息域、狭い場所なのだと言う事が良くわかる。しかし疑問が解消したわけではない「産卵された卵は孵化するのかどうか…孵化ヤゴは採餌活動できるのだろうか」老いたベルテルの悩みと苦悩と煩悩は果てしなく除夜の鐘でも解消できないのである。

     


蛙の産卵域仕立て直し

2023-12-30 | 水辺環境の保全

 トンボ池北東の一画、ここは冬至でも日当たり良好で越冬昆虫には好ましい場所なのだが水域も日照が届いている事もありニホンアカガエルやアズマヒキガエルの産卵好適地なのだ。しかしそれゆえに歩道脇と言う事も相まって水際環境の破壊が絶えなかった場所でもある。カエルの卵やオタマジャクシを近くで見たいと言う気持ちは判るけれど上陸地点となるべき水際が裸地になってしまうのである。ロープを張っても回り込み踏み潰すしホトホト手を焼いて今まで来たのだが今回、思い切って丸太護岸で高さを上げた。結果としてカエルの上陸環境を阻害した事になるものの悪戯される機会は減るだろう。

 丸太二段重ねして路面の高さには及ばないものの泥土を盛り付けフジバカマやタイアザミの根塊を据えれば防御線にはなるはずだ。産卵域としてくれるコーナーの泥土は浚い上げて、池の中央部から堆積している泥を新たに浚い寄せて新しい浅瀬を作ってみた。写真では濁りがあるから深さの差は判らないけれど水域の杭から陸側は水深10cm程度の浅瀬の設えで池の中央寄りは浚渫した結果長靴でどうにか立ちいれる水深に出来た。この環境は春まで動きは無いものの深い部分までは氷の影響は及ばないだろうから越冬生物には難渋させる事も無くなったはずだ。

 


今日の薄幸食「ごどAI小雪」

2023-12-29 | 何よりの楽しみ

 「今日の素労風努」としていわゆるスローフード風な食を扱ってみたけれど今一つしっくりしなかった。つらつら考えて浮かんだのが「薄幸食」だった。これなら貧しい高齢破産寸前の姥捨て山の孤老にピッタシカンカンだろう。てな訳で呼称変更後の第一番は「ごどAI小雪」と名付けた薄幸食である。スタート台だった「三菌交滞・ごどもどき小雪」では長すぎるし良く分からない。まあ、自分だけ分かっていれば何も問題は無いけれど長すぎて記憶に不便だ。そこで自分なりに由来と中身が判り易い表現にしようとして出来たのが「ごどAI小雪」なのである。

 「ごど」は当然津軽地方の伝統的発酵食で納豆と糀と塩で作る。AIは「えひめAI」から借用したのであって構成は納豆菌・イースト菌・糀菌の菌種が用いられる。小雪の部分はヨーグルトチーズを加えるので見た目は白色になるから小雪としたのだった。小生のこのレシピではイースト菌は入れてないものの糖分を入れないのでイースト菌が入っても特段の作用は無いだろうと踏んでいる。今回は試作品「三菌交滞・ごどもどき小雪」のレシピを単純明快にして作り易くしてみたのである。

         納豆              200g

        乾燥糀1袋            200g(戻して活性化させておく)

 プレーンヨーグルト1パック400g      約 200g(ホエーを除いたチーズ状)

         塩                 3%  

 構成はこれだけで用意する手間も少ない。ヨーグルトチーズだけは一晩水切りが必要なのだが広口保存瓶に百均の小ネギ保存容器の中子を使うとヨーグルト1パックが丁度納まり一晩水切りさせても中子の底にホエーが到達しないだけの空間があって使いやすくなった。

 乾燥糀は前夜に水を加えヨーグルトメーカー50℃設定で一晩掛けて戻しながら活性化させておく。これに分量の材料全て混ぜ合わせて数日間熟成させれば出来上がりだ。納豆をひきわり納豆かフードプロセッサーに掛けペースト状にすれば容器から絞り出せて使いやすくなるのは見えていたのだが洗い物を考えるとペーストには出来なかった。それでもまあ、支障は無いのだ。混ぜ合わせた時点での試食は濃厚な舌触りが最初だ。これは納豆のネバネバ由来なのだが濃厚さにおいてはクリームやチョコレートの比ではない。

 何回かこの状態で使っていたのだが匙を用いて取り出すのが面倒くさくなってフードプロセッサーでペースト状にして蜂蜜の空き容器に入れてみた。これで冷蔵庫から取り出し絞るだけで済むからスプーンひとつ、洗い物が減ってめでたしめでたし祝着至極。 

 納豆を混ぜる ➡  熟成後、粉砕する ➡        


食生活は健康の要、保全の要は植生-活

2023-12-28 | 今日は真面目に

 作業内容としては集積してあった朽木と刈り草を更に移動させ再集積したに過ぎないのだが空いたスペースには草本類の食草を用意する予定だ。既にある食草園はどちらかというと木本主体の食樹園になってしまい樹高も相まって観察できる状態には無い。それでも見上げれば産卵個体が飛翔していたりするので利用されているのは明白なので今期、足元を豊かにしようと植えてみたメドハギには多くのキタキチョウが産卵に訪れ幼虫も蛹も観る事が出来たしカラスザンショウの幼樹にはクロアゲハもカラスアゲハも終齢まで育っている。

 カラスザンショウは草本ではなく木本だが樹高を低く仕立てて専ら観察用の食樹として維持したい。そのための移植用幼樹の見当も付け播種用の種も用意してあるのだが全体のレイアウトまでは考慮しては無くそれでも追い追い形が定まるだろう。この日は集積残差物を至近の集積場所に移動させて更地にする事が出来た。刈り草の集積物は現食草園の林床に移動させた。これが腐植質となりながら林床の土壌を豊かにし、はてまた成長の悪いキジョランに元気を与えるだろうとの目論見なのだが、はたしてそう行くかどうかはやってみなけりゃ分からない。キジョランの気難しさは小生を越え半端ではなくS先生も匙を投げた格好である。

 ➡  ➡  ➡  

 古材の集積場所は更に再構築しコンパクトに模様替えさせた。長く出張っていた太い幹も寸断して引っ込ましたから歩行ルートも迂回しなくてもスムーズに直進できるはずだ。切断した幹材は片方をテーブル代わりに使うために日向ぼっこ専用コーナーに置いてみた。これで飲茶など楽になる。まあ、結構なお洒落でお点前です事、なんて誰も言わないけれど爺我自賛で良かろうて。

 今回の写真はデジカメを携行し忘れたからスマホで撮影した画像だ。今までのスマホの画像はピントも画質も悪く辟易していたのだが先日、画素数の設定が低かったことが判り修正した後、最初のアップ画像となったのだが今回、ブログから確認すると明らかに画質は向上している。これなら今後も使えそうだ。デジカメ携行を忘れても記録は出来るので一安心と言うところか。と言ってみたところで撮るに足りない写真だし、そこに拘るのも情けない。


落ち葉掻き、落ち葉山、落ち目腰

2023-12-27 | 今日は真面目に

 一旦は幾つかに山盛りにした落ち葉なのだが最終的には一カ所にまとめねばならない。落ち葉は乾いていれば軽いけれど嵩張るし濡れれば重くて始末に困る、ある意味、相手にすると厄介な存在でもある。この日、残った落ち葉山を集積場所まで運び始めたのだが数日前の降雨で中はすっかり湿っていて竹の大熊手は歪んで折れてしまったのは落ち葉の抵抗圧に耐えられなかったのだった。

 そこでつらつら考えてフォークを使う事にした。掻き集めるのではなく右から左へ、左から右へと移動させるためであるからしなりのない方が力はダイレクトに伝わるしロスが無い。しかし、そうなると反力も軽減することなくわが身にかかってきて腰に負担だった。痛いときは前後の動きも左右にねじる動きもどちらも有難くは無い。とにもかくにも「ギクッ!」とならないように加減しつつの作業だったからまだ落ち葉山二つが残ってしまった。まあ、慌てる必要もなく次回には片付くだろう。と思いつつも腰の加減もそうだけれど咽頭がイガイガしてきたしそろそろ黄色信号がチカチカして来た様子で、このまま終了させられず年を越しそうな予感がする。まあ、だからと言ってどうと言う事も無い事柄ではある。


タンポポ原っぱ準備中

2023-12-26 | 今日は真面目に

 ボーイスカウトのキャンプで今期は数回使用されたタンポポ原っぱもすっかり冬の佇まいになった。刈り払いは控えていたのだがキャンプ時に多少は刈り払われて草藪とまではならなかったものの、引っ付き虫類はすっかり種子を落して固い軸だけが空に向かって残っている、オオバコも巨大な姿でまだ青々としていても霜が降りれば枯れるだろう。オオバコは増えても背丈が大きくなる訳も無く地表を覆ってくれるから歓迎すべき植生であるがさすがに花穂が50cm程度にも伸びているとオオバコと言うよりオバケと言った方が良い。今回、原っぱで目立った植物はタイアザミで、背丈は1m前後でまだ多くが花をつけている。暖かい日にはチョウも飛翔するから蜜源植物として残したい気もあるのだが今回はタンポポ優先で地上部は一掃する。残して置くと植物体の細かい棘がタンポポ目当てに入り込む幼児に差し障る。

 大きな写真の中央部に枯れて倒れている植生が見えるがこれはネコジャラシで乾燥地なら直立姿勢で残るけれど粘土質で雨後、水が溜まる様な土壌のここでは株元から倒れ込んでしまう。これが地表部を覆うので刈り刃を斜めに立て横にのけるようにしてばらさないと下のロゼットには迷惑この上も無い。強いていうなればムシロを敷いたようになってしまうのだ。こんな範囲は取り除いた下に芽生えは少ない裸地状態である。

 さて今回の刈り払いは在来種のタンポポの生育を助けるための刈り払いなので地際からの坊主刈りは禁物である。心掛ける事は地上の落ち葉に触らない刈り方をしなければならない。既に葉を展開させているタンポポのロゼットを傷つけないためだ。いわゆる「高刈り」の部類だけれど概ね地上から20cm前後の刈り高で作業を行った。荒れた里山の整備に着手する当初なら坊主刈りはありうるけれどある程度整ってきた環境下では刈り高や刈る時期、または選択的刈り払いなどの違いを用いて植生の涵養と誘導を行わねばならないのだが、これが理解できないのが普遍的な現実なのだろう。

 植生は雑草扱いで、伸びれば「全草坊主刈り」のサイクルが保全行為と信じて疑わないのがどの団体でも主力では単相林しか育たない保全行為になってしまう。


食草園の手入

2023-12-25 | 蝶の食草園

 師走ともなれば落ち葉掻きをして落ち葉堆肥も作らねばならない。昨季の落ち葉山は既にペタンコとなって厚さはせいぜい40cm程度になっている。2袋ほど自宅に持ち込んで庭に敷いたけれど余りは当然あるから食草園のキジョランと生育不良のヤマビワに一輪車1杯を株元に施した。食草園全体には毎年初冬に落ち葉を厚く敷き詰めてきているし周囲の食樹木には崖下の山土をも根元周りに敷いてきた。

 昨秋の落ち葉山から ➡  キジョランの株元へ

 それと言うのももともとが棚田跡で地面は粘土質で尚且つ表土は薄く貧しいと来ているからヤナギやトチノキの生育は良いけれどこのような土壌環境を嫌う樹種だと無学ゆえの小生、初めから承知はしていなかったのだった。とにもかくにも哀しいかな知識不足で誘蝶繁殖のためにと食樹を集めてしまった。そんな事から生息していない種の食樹も入っては居るのだが移動の折りにでもたまたま飛来してくれる可能性もゼロではないのでひたすら待ちながら樹木の健全さを維持するための客土であり落ち葉の敷き詰めなのである。

 昨秋に集積した腐葉土は一輪車で7杯、現在落葉中の落ち葉は林道で回収してきた分6袋を投入した。欲を言わなくても更に同量程度を入れたいけれどとりあえずは色を付けたので一安心だ。まあ、手入と言うよりは残渣物の集積そのものでもあるのだけれど、見た目は悪いが「あばたも笑窪」の範疇と言うべきだろう。


今日の素労風努「三菌交滞・ごどもどき小雪」

2023-12-24 | 何よりの楽しみ

 毎日の食生活に発酵食品が無いと食べた気がしない。ヨーグルトや納豆などは常備菜とも言えるものの口新しさも欲しいのだった。そこで久しぶりに津軽地方の郷土食「ごど」を用意する事にしたのだがホンマ物の真正レシピだと納豆・糀・塩で構成されるされるからまずは納豆を用意せなばならない。市販のパック品を用意すれば事足りるのだが、そこは素労風努としての矜持がある。種菌として市販の納豆を使うけれど納豆から発酵させることにしたのだ。まずは用意した水煮の豆に納豆を加え45℃のヨーグルトメーカーで1両日保温発酵させる。発酵時間は品質本位である。「ごど」の場合、納豆180gに対して糀は40g、塩は全体量の2~3%となっているのでこれを基準に材料の構成を決めた。

 今回は「えひめAI」風もどきも兼ねるので乳酸菌としてヨーグルトチーズも用意するし、納豆が熟成したら使っていたヨーグルトメーカーで糀を戻し活性化させねばならない。それでようやく仕込みが出来るのである。納豆は前々日仕込み、糀とヨーグルトチーズは前日仕込みで朝一番に計量し食塩3%にして混ぜ合わせた。混ぜ合わせたばかりでは塩が尖っていて美味しさは半減する。常温熟成しようかと思いつつ冷蔵庫に収納した。ゆっくり時間をかけた方が美味しくなる。

 一昼夜を置いて味見をしてみた。塩の尖った感じは消えて甘味さえ感じる出来栄えになった。ここで思いがけない用途が浮かんだのだ。「食パンに塗る、クラッカーに塗る」どちらも「あり」の素材に出来上がっている。フードプロセッサーで流動化させれば野菜サラダにも使えそうである。「ごど」本来の用途は保存食と言うかご飯のお供に近い使い方をするのだろうけれど、これは和洋どちらにも使えそうである。最初のイメージは「食べるえひめAI」だったのだがそれを超越してしまった。呼称も「白雪」としてみたものの、ここは発酵食の旅リポートをしている小雪さんに敬意を表して名前を使わせてもらおう。叱られたら即、変更・・・。美味しいのは間違いないが小生「食レポ」には出さない。

 一週間ほど熟成させるつもりなのだが我慢ならず途中で試食してみた。「ご飯の友」にはなりそうも無いのでイギリス食パンとクラッカー、ビスケットに載せた。すべて一口サイズだから腹の足しにはならないものの試食には十分な量だ。端的に言えば「旨い、使える」なのだがサラダや和え物にも試用してみよう。容器からスプーンで口に運んでも微かな甘味を感じる独特の味わいはあの「キムチ糀漬け」と同じく病みつきになりそうだ。この病みつきになりそうな別件、これは常備菜の如く常に寄り添ってごわす。重量物を相手の護岸作業がきつかったせいか腰痛が改善しない。湿布を貼ればすぐにその刺激で痛痒くなり剥さねばならない羽目になってきた。低刺激性の貼り膏薬を購入しても同様だったら軟膏状に変えなければならないか…。年の瀬に厄介な事である。

 


落ち葉山・落ち葉山

2023-12-23 | 今日は真面目に

 ようやく落ち葉掻き作業に着手出来た。落ち葉掻きも「綺麗サッパリ」では環境によろしくないから掻くのは7~8割程度である。既に気の早い在来種のタンポポはロゼットを広げており新鮮な葉はチシャの葉のようにも見えてサラダにも美味しそうな雰囲気だけれどいち早く花を出す株だから大切に扱う。

 落ち葉掻きも犬熊手で掻き寄せるけれど体の正中線で引き寄せる動きではない左右に動かす動作で行うから時折は右から左へと動かすのを体の向きを変え左から右に掻く動作を変更しないと片腕片肩だけを酷使する事になりかねない。それでなくとも土木作業が続いた後で腕にだけ負担を掛ける落ち葉掻きは夜間の肩の痛みに繋がっているのだろう。寝る前に肩に湿布を貼らねば疼痛で眠りが妨げられてしまうのだった。昔々、吉葉山という横綱が居たように記憶するが小生の現状など落ち葉山変じて落ち目山でしかない。まあ、低年金高齢者は総じて落ち目山なのだろうがそれに加えて窪眼山も存在するものの落ち葉山はコンモリだけれど落ち目山はサッパリである。

 それにしても落ち葉の量たるや凄いとしか言いようが無いのだがコンモリ山も来秋になれば一輪車数台分にしかならず微生物の分解力も又すさまじいのである。

    


今日のトンボ「マユタテとオオアオイト」

2023-12-22 | 小父のお隣さん

 冬至を翌々日に控えた20日、寒波襲来直前であったから少しは暖かくて最低気温が3℃台、最高気温は12℃台になった。それでもトンボ二種類は居るだろうとトンボ池周りの日当たりを静かに歩いて探ってみると「居た居た!」のだった数こそ少なくなったが陽だまりで日光浴をしている時間が長くなっているけれど敏捷さはさほど落ちてはいない。視線を上向きに宙を探れば小さな虫の姿も見えるから餌には困らないはずだからやはり低温が一番の難敵なのだろう。

 冬至の22日、この日の最低気温は1.7℃で午後でも8℃までしか上昇しなかったので厳しい一日となった。風も強かったから小生はフイールドまでは出かけなかったけれど、出かけたとしてもトンボの姿は見られなかっただろう。この寒波で今期は潰えるか、それとも乗り切っているかどうかは見回りすれば確認できるけれどさてどうなるやらもう師走も後半だ。今までの最終記録日が28日だったが今期はそこまで記録を伸ばせるかどうか、あまりにも寒波が強すぎる。


今日のエッ!品「トウガンの逸脱煮」

2023-12-22 | 何よりの楽しみ

 玄関に転がして置いた冬瓜の表面が傷んできた。そろそろ食べてやらないと捨てる羽目になりかねない。前回は鉄板の「トウガンと挽肉」で煮たのだけれど今回は少々道を外れてみたのだ。どうせ他人様のお口に「どうぞ!」と言う代物ではなく爺我自賛・孤爺消費なのであるから自分の口に合えば良いのである。食べ物で「遊ぶな!」は祖父母からしつけられたとも言えるけれどチャレンジや試行は幾つになっても忘れてはならない生き様でもあろう、なんちゃってやってみた。

 今回の肝は「他人様の行わないレシピ」にあって、用意したのは写真の通り。冬瓜、塩昆布、糀、鰯粉で写真には無いのが砂糖、一味唐辛子、料理酒である。というのも小生は日常、レシピに合わせて用意をする事は少ない。調理しながら好みの状態に仕上げるタイプなので基本的にレシピは不要で、結果的に「エッ!品」が多くなる。

 そんなこんなで出来上がったエッ!品を食せば迷う事無き「トウガンの煮物」なのだが見た目が何ともはや・・・なのだった。糀や塩昆布の姿が端的に言えば「ごった煮風」で、特に崩れた米糀は無様に見えてしまう。糀が多ければパエリア風のお洒落に見えたかも知れないけれど主材料がトウガンではやっぱり無理だろう。まあ、それはともかく味の調整をしつつ完成させたので見ないで食すればアフアフ食べれる「美味しい・旨い」エッ!品なのだったが次は無いだろうなあ。でもそう、サザエさんは言っていた「冬至に冬瓜、当然です!」と。


葉っぱ踏み踏み落ち葉掻き掻き、後は見えない・・・

2023-12-21 | 今日は真面目に

 師走ともなれば世間は年末に向けて銭こや物品の掻き入れ時、孤爺は落ち葉の掻き入れ時である。いくら搔き集めても懐は温かくはならずイクラの1パックすら買った記憶のない小生なのだ。当然、数の子だって記憶には無いのだった。これは脳細胞の老化現象では無くNO財布の老衰現象であった。それはさておき落ち葉掻くのに遠慮はいらないが後方はしばしば確認しないと転倒骨折の事態になりかねない。平坦地ならばそうそうリスクも高くないけれど段々の斜面で幅が狭い。その上、落ち葉を搔き集め斜面を下るに従い落ち葉のボリュームは増えるばかりで肩の部分さえ判然としなくなるのに後ろ向き、後退しながら大熊手で落ち葉を集積させつつ移動させる行動は見た目の「風物詩」とは異なりリスクは高いのである。

 そういうことは意識してスパイク付きの地下足袋に履き替え作業を行うけれど、やはり長靴より地面の感触は把握し易いのだった。長靴の作業感覚の悪さには日々辟易しているのだが自力での解決策はない。メーカさんは中敷きをビーチ草履風にしてくれれば長靴の中で足が動かず使用感も増すはずだと考えるけれど試作しようにも既にビーチサンダルは店頭にはない。あったとしても底が厚いから履いたら長靴に足が入らなくなるのだろうなあ。

 はい、妄想はほどほどにし、この日の集積も集積場所目前で止めた。というのも集積場所に昨秋の落ち葉堆肥が残っていて、これを使用しないで埋めてしまうのは資源の無駄だと思って偏らせてから新たな落ち葉を集積するのだ。ともかくもう1日は落ち葉掻きをしなければならない。落ち葉掻きをしつつ見通しの良くなった景観を眺めると「実に良い景観になったわい」と爺我自賛が出て来る。大昔、耕作地だった当時は茶畑かミカン畑だったのだろうが保全活動に入った当時は荒れた孟宗竹の斜面だったのだ。現在は既にその面影も無く里山らしい風情を醸し出している。ところで鴨志田氏は創作活動をしているのだろうか・・・。醸し出しているのはついぞ見ていない。


**深川どぶ板長屋酔漢管巻く師走なり

2023-12-20 | 小人閑居して憮然

   ヒイフウならば執行猶予ヒイヒイフウフウミイは無理 ハアコリャコリャ  中条流 清庵

   ハードル三基越えなきゃならん二基の仕掛けで産児減 ハアコリャコリャ  産婆 梅

   税金眼鏡はプリズム眼鏡ちょこっと虹ませ実が無い ハアコリャコリャ   ご隠居 徳次郎

   占い裏打ち裏付けあれど裏金還流口チャック ハアコリャコリャ       辻占 木久扇

   小春はうらら永田は胡乱パー券ラララ銭ポッポ ハアコリャコリャ      わらべ歌 さくら

   知らぬ存ぜぬ世過ぎの秘訣みんなでつぐむが身過ぎなり ハアコリャコリャ 渡世人 紋次郎

   肝心隠して代役立てた相も変らぬ胡麻の映え ハアコリャコリャ        巾着切り 三吉

   紋切能面正面切って小便掛けたいぶらさがり ハアコリャコリャ       傾奇者 兵六

   とにもかくにも厚けりゃ活きる銭この束と面の皮 ハアコリャコリャ     辰巳芸者 牡丹

   長子卒業残った二人明日から退学日傭取り ハアコリャコリャ         ぼて振り 留蔵

   三人産んだら打ち出の小槌だけど初子も養えん ハアコリャコリャ      岡っ引き 半太

   あたしゃ掛け持ち微々たる日傭旦那パア券費用獲り ハアコリャコリャ    新内流し お蝶

   産める訳なし一子も二子もパートと派遣の夫婦悶 ハアコリャコリャ     駕籠かき 留吉

     出世で磨く霞の技能知人ぷいぷいパッと消え  ハアコリャコリャ       餓鬼 昇太

   抹消差し替え沈黙入院保身の手立てに尽くす痴恵 ハアコリャコリャ     同心 刑部

   深夜小用でビビビッと降臨書き留め眠れぬ丑三つ ハアコリャコリャ     トロル孤爺

    


取水堰の補正

2023-12-19 | 水辺環境の保全

 先日、漏水孔潰しとオーバーフロー部に細板を打ち付け水位を上げた結果、余分な流出は無い様に出来たと思いつつ水見回りに行ったところ、堰の下流側には水流があるではないか。流れ出ている水量はトンボ池のオーバーフロー部から落ちている水量よりも断然多くて、これでは漏水孔を潰した甲斐が無いのだった。理由は簡単だった。漏水部は消失したものの細板で水位を上げようとした取水堰のオーバーフロー部がまだ低かったのである。この結果、トンボ池への導水管に入る前に堰から溢れていたという訳であった。

 この日はまだ腰痛が関知しておらず、腐葉土を幼木に施して帰宅する予定なのだったがそうもいかなくなり金梃子、スコップ、ツルハシを携え補正をしに向かったのだった。まずは落ち口の洗堀防止のコンクリート廃材を外して堰本体の梁材の下に金梃子を差し込み浮き上がらせる。浮いたスペースに粘土を押し込み踏み込んで安定させてとりあえずの補正は終了した。水位が上がるのを待ちつつ取水管との高さを確認すれば取水管の上面まで水位が上がって、なおかつオーバーフローしない余裕もあったのでまずは祝着至極であった。腰の為には執着地獄でもあったのだが水域には水を湛ておかなければならないのは水域環境保全のベースなので我が身を人身御供とせねば水神様の御怒りをかってしまうのである。

 今回の補正でオーバーフロー前に全量がトンボ池に流入してくれるようになったし冬期はイモリやサワガニからの生物侵食が止まるから春までは安心かも・・・。まあ、実態は「そうは問屋が卸さない」し「宗谷は極地へ向かってる」のであった。


ちょっと考えられない、バレたっ!

2023-12-18 | 小人閑居して憮然

 「こんな別嬪 見たこと無い とかなんとかおっしゃって あなたのお口の上手いこと云々」なんて歌謡があったように記憶するのだが何時頃の歌か記憶には無い。小生、思わず似たようなセリフを吐いてしまったのだが残念ながら哀しくも寂しい事に相手は女子では無かった。大岡越前のご母堂が火鉢の灰を掻いてそれとなく教えた故事のような事態に出会う事も無い小生の人生なのに「ああそれなのにそれなのに・・・」鼻息を荒々しくしてしまう事態に直面したのだ。

 タンポポ原っぱの準備で調子よく高刈りをしていたら突然のエンジン停止だ。刈り刃の切れが悪くなっているので回転を多少は高くしていた結果で「燃料切れ?」と思いタンクを確認すると半分は残っている。エンジン停止の理由が判らず「まあ、たまにはこういうトラブルもあるだろう」とスターターケーブルを何度引いてもウンともスンとも言わない。おかしいなあと思いつつエンジンを見たら気化器が脱落しているではないか。気化器フイルターカバーの脱落で失った事はままあったのだが気化器そのものが脱落した事態は初めてである。

 作業場所にはそもそもドライバーなど携行していず、仕方なく道具小屋に戻り始末したのだが考えられない事態だった。その上、取付ボルト2本の頭が普通の六角穴でなく専用工具で無ければ回せなかった。普通なら六角軸で回すかドライバーで回すかが普通だろうが差別化したがるメーカーの姿勢を見た思いがした。さらに言うなればこの刈り払い機、今期購入の新しい機種なのだが取手にあるアクセルレバーの使い勝手が人間工学的に何とも使い難い代物で、こんなところにデザイン性優先の姿勢を小生は感じていた前提があったのでホント嫌い、このメーカー。鬱憤晴らしに本来ならばメーカーが寄こすべきビターチョコ、自腹で買ったわい!。