トロルお爺の”Satoyaman”林住記

生物生産緑地にて里山栗栄太が記す尻まくりワールド戯作帳

鳩首協議

2013-10-31 | 今日は真面目に

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 会員諸氏、自宅でも拠点でも11月9日に保全活動のグループによる祭りをひかえて、制作に余念がない。

 拠点道具小屋で行うのは、自宅に持ち帰りが出来ない作業で、会員の都合もあって、どうしても週末に集中する。竹馬は材料はいくらでもあるけれど、自分で乗るのとは異なり、販売するものだから気を抜けない。部材の取り付け方や強度、耐久性など、どうしても確認がいる。

 小生は、その輪には入らず独り作業が多いのであるが、この時の作業はサンダー作業でほこりまみれになっていた。防塵マスクをしていても鼻の穴には塵が付着する。竹馬製作の方が健康的ではある。


*しばしたたずむ

2013-10-31 | 小父のお隣さん

     刈り払いトンボ眺めて上の空Photo

     残りセミ水面の空に赤トンボ

     体当たりトンボ争う水の上

     赤トンボ下は群れなすメダカかな

     紅葉より赤きツリバナ赤トンボ


問答無用の世界

2013-10-30 | 小人閑居して憮然

Photo  会話が成立しないで紛争続きの国や地域など珍しくも無いが、フイールドもその末席に連なる、なんて言いぐさは大げさすぎるか…。

 その当事者の一人である小生を例にとれば「やられっぱなしだから、やっつけたい」と言う気持ちは良く分かるのである。今日、拠点への平坦路がトラクターで耕起したようにされた。

 降雨時に水路となる部分を掘り返しされていたのは毎度の事だったが、ここまで耕起されると歩きにくくてかなわん。「物事は前向きにとらえた方が良い」と物の本にあったから「草が生えなくて丁度良い。助かった」と考える事にした。一瞬だったけど…。


**悪因悪果

2013-10-29 | 合混で闘作すれば

 哀史の系譜紡績女工

        防染除染ブラック体 ハア コリャコリャ         弥生姐さん

 やみくもな蜘蛛の子作業先も闇                   小野的兵

 ピンハネと放射線受け今日の糧                   黒子

 作業員育つ間も無き現場なり                     親方

 恥の海ひねもすのたりくらりかな                   爆睡

 建屋から蒸気収まる静止画も逸した常軌ピンからキリよ     監視員

 人は捨て石 人は駒 なさぬはお上 ああだこうだ        武田真言

 雨は降る降る 現場は濡れる 濾すに濾されず溜まる水    最後高盛


ジョウビタキ来る

2013-10-28 | 小父のお隣さん

Photo_2  拠点で展示用の台座を工作していたら、聞きなれた鳴き声がする。キウイの棚をみたらそこにいたのだ。ジョウビタキが。

 カモ類は到着したのかどうか不明だけれど、冬鳥として最初に気が付くのは、どうしてもジョウビタキになる。昼過ぎに自宅に戻ったら、近所でも鳴いていた。

 フイールドと自宅は十数キロ離れているから、かなりの個体数が到着した事をうかがわせる初見だった。真冬になると庭にも来てくれるのだが、今日は立ち寄ってはくれなかった。

 フイールドではジジュウカラが群れで移動するようになって、話でもしているのか、群れが近くに来ると賑やかになる。冬が近いのを実感する時でもある。


水が無い!

2013-10-28 | 水辺環境の保全

Sn3d2545  台風27号で大雨の予報だったから、堤の破壊が酷い泥水地を見回ったら「水が無い!」。さては決壊して向こうの沢に落水か、と確かめに行った。

 少々ホッとしたのは決壊でなく、水が来ていなかっただけだった。「もしや?」と思い、送水管の吐出口まで行ったら、案の定、チョボ水だけしか落ちていない。

 先日の台風でも出水していたので、隣の沢の集水桝までスコップと鍬を持って出かけた。枡の上にあるネットを掃除し、水路を掘り下げて水の流れを戻す。

 送水管の途中の排砂バルブを開けて排砂を行ったが、水量は回復しなかった。今までも、水量に反映するのに1日程度必要な事は有ったので、台風通過後に確認したら回復して一安心だった…が、雨のせいで忌避物質の効果が薄れ、猪による構造破壊が更に進んでしまった。水が無いどころでは済まなく、おっつけ「畦・堤が無い!」になってしまいそう・・・・・。

 百姓している訳ではないけれど、「百姓」と呼ばれてきた意味と実態が、保全活動をしていても垣間見えてくる、と言うより身に降りかかってくる。百姓は農業者ではない「No,業者」なのだ。


マルバチシャの播種

2013-10-28 | 何よりの楽しみ

Photo  兄から日本北限樹の種子をもらった。絶滅危惧種まではいかないにしても珍しい樹種なのだとか…。

 調べてみると天然記念物に指定された地域もあるが、小生が関心を持ったのは「食べられる黄金色の果実」なのだ。手に入った時は、既に過熟し黒くなっていたから、色を見る事も、実を味わう事も出来なかった。

 「種子の発芽率は悪い」と記載されていたので播種してみる事にした。一般に「果肉には発芽抑制物質が含まれる」と言われるのは承知だったので、水の中で果肉を潰しもみ洗い、細かい砂を加えて更にもみ、手のひらの中で歯ブラシでこすり落とした。Photo_2

 経験値の中では「果肉の落ちにくい部類」だった。洗ってびっくりしたのは、その姿で、割ったクルミにそっくり、そのうえ外側は乾燥杏子の色で瑞々しい。

 ほとんど遊びの世界だから、素焼きの平鉢に50粒播種し庭に埋めた。「取り播き」なので来春に発芽するまでは乾燥させられない。埋めておけば冬の乾燥時でも多少は安全だろう。用土は土に腐葉土、カニガラ、貝化石粉末を混ぜ、灌水は「えひめAI」の希釈水である。

Photo_3  発芽するのかしないのか、成長するのかしないのか、結実するのかしないのか、食べることが出来るか出来ないのか、まあ、気の長い楽しみ方ではある。


忌避効果の程は?

2013-10-27 | 今日は真面目に

2  猪による泥水地の掘り崩しにウコンチップを振りまいたのは多少の効果があり、4日ほどは平穏だった。

 今回は通常最終兵器?、の唐辛子、ニンニク、ドクダミの焼酎漬けを振りまいてみた。液体の方は核爆弾相当と信じて疑わず、最後の手段だ。

 それもダメなら、既に購入しておいた「キムチ用粉唐辛子」を散布する。カプサイシンが土壌や水中生物に悪影響があるかどうかは知らないけれど、水辺を放棄せざるを得なくなるよりはましだろう。

 猪の掘り崩しに負けない構造にすべきなのだが、個人の力では如何ともしがたい。さて、散布後の成績は「一週間平穏」、これだけでも大した効果だが、何時まで有効かどうか…心もとない。


*谷田の晩秋

2013-10-27 | 感じるままの回り道

               籾焼きの煙で戻る少年期

               刈り払う前に跳ぶなよアマガエル

               谷一面籾の煙の川となり

               惜しむ様にツクツクホーシちょっと鳴き

               森からのセミと思えばカエルなり


フユイチゴ実りはじめた

2013-10-26 | 小父のお隣さん

Photo_2  フユイチゴがポツポツと赤い実を見せてくるようになった。腹の足しにはならないけれど、作業の合間の気分転換にはなる季節の恵みである。

 春からのクサイチゴやバライチゴ、桑の実、ツルグミなどに続いて、少々間が開いたけれど、おチビちゃん達が熱望してやまない「あかいみ」の一つなのだ。

 クサイチゴやバライチゴなどは、幼児にとって少々採り難い位置になるけれど、このフユイチゴは、どっしりと尻もちついて摘まんで食べ続けられる量に快適性がある。


築くから失う

2013-10-25 | 小人閑居して憮然

Photo  「どうしてここだけ狙うのだっ!」世界に向かって憮然を叫びたい。理由は明確で、一帯の農耕地が柵で採餌できないためだから、叫ぶ方が不明の阿呆である。

 とは言え、毎日崩壊され続ける泥水地やトンボ池の構造を見ると溜息物だ。先日に補修した集水路の堤が、既に水面ギリギリの平坦地になって広がっている。

 ここに植えたクルミなど三本の苗木が跡形もない。周辺を観察しても、小生が維持管理している範囲の荒らされようがダントツなのだ。これを「ストーカー被害」と言わずして何と言おう。それだけ餌にありつけるのだろうが…。

 放ってしまえば荒れ地に戻り、数を増やした水辺の生き物を失ってしまう。その事に義務や責任が伴う訳では無いけれど、お互いの生きている証みたいなものだから、丁稚奉公の気分で仕切り直しが続く。とは言えこの勝負、負けるのは明白なのだから酔狂きまわりない事だし、実態は三途の河原にいる「二度童」への課業に近い。


今日のトンボ

2013-10-25 | 小父のお隣さん

Photo_5  カナムグラが覆った、集草で出来た小山、何か動いている感じが絶えないので寄ってみたら、薄い色のイトトンボが数個体飛び交っている。

 色合いが薄くて、はかないカゲロウのようにも思えたけれど、まぎれも無くイトトンボだった。この種はフイールドで見た事は無く、小生にとっては初見になる。Photo_6

 写真を図鑑と照合したら「オツネントンボ」らしい。腹部の上部の連続模様が特徴的だし、小生でも間違いは少ない種類になるだろう。

 時折、体を弓なりにして、茎に産卵するかのような動作をしていたが、山の上部で、水辺などは無い。単なるストレッチか…。それにしても視認しにくいトンボだった。視点をずらすと、すぐ見失ってしまう。


居ぬも歩けば蝶に当たる

2013-10-24 | 小父のお隣さん

Photo_2  トンボ池からの排水路に漏水孔があったから、掘りぬいて埋め戻し、水見回りをした。

 もう「ジャジャジャーン!」だった。トンボ池の小島に植えてあるフジバカマにアサギマダラ2匹が吸蜜していた。景観的意味もあるが、アサギマダラが立ち寄り易いからと植え付けした株である。Photo_3

 それでもシーズンに一回見るか見ないかと言う頻度だった。今期、この株で見たのは初めてだが、2匹も同時に見る事も初めての事なのだ。郊外の個人のお宅には、庭一面にフジバカマを育てていて、アサギマダラの群れ飛ぶ姿が放映されるのは年中行事みたいになっているけれど、小生はそこまで求めはしない。控えめなのである。

 余談だが、蝶の数え方は「頭」だったように思って辞書を引いたら、「頭」は大きい動物に使うとあった。でも、しっくりこなくて気持ちが悪い。


10月定例会

2013-10-23 | 月例会

2013/10/20(日)9:30~11:30

会員 11名

活動 降雨のため「秋の祭り」準備等の確認のみ。

    9月も降雨で中止、これで続けて作業を実施できなかったことになる。

Photo  *打ち合わせ終了後、担当のO氏から、棚田の新米が分配された。精米して17kgの収穫だったが、ボーイスカウトに半分別けて、会員には800g程が渡された。

 早速、炊いて食べたが新米の味はする。噛みしめていると違和感がある。割れ米のような口中感覚なのだ。ご飯粒を眺めてみると、はっきりと小粒である。炊いてもふっくらしなかったようだ。

 稲の株張りは悪かったし、肥料も散布せず日照も不足がちだっただろうから無理もないが、獣害防止ネットを張り巡らしたお蔭で17kgの収穫になったのだ。ご馳走様でした。


アカか?、タゴか?

2013-10-23 | 小父のお隣さん

Photo  水見回りの時、スゲの株の中にいた。「フイールド初のアカガエル」と喜んだのも束の間、カエル図鑑の説明には「アカガエルとタゴガエルの区別は素人には難しすぎる」とあった。

 「もしかしてダゴカエルでは?」の思いもよぎったのだが、真昼の水際だったから「アカガエル確認」の方が期待大になってしまった。

 タゴガエルの写真には、そっくりさんもあったし、アカガエルの写真の方が皮膚が荒れている感じがある。こんな視点では判別に結びつかないのも当たり前だろうが、他の角度からの写真はボケ写真ばかりで参考にならなかった。

 昨日、「ヤマアカダエルの白化個体を見た」と子ども達を引率してくる指導員が言っていたが、さてさて、これは…。