トロルお爺の”Satoyaman”林住記

生物生産緑地にて里山栗栄太が記す尻まくりワールド戯作帳

飾り皿の成形

2015-10-31 | 今日は真面目に
 少しづつでも制作を進めないと祭りに間に合わなくなってしまう。接合し、くり抜いたままになっていた飾り皿原型の成形作業をする。
 この作業は粉塵が発生し自宅の庭先では近所迷惑になるから拠点道具小屋での作業である。万力で固定しジスクグラインダーで皿の凹面と裏の成形を行うのだが、刃物の切り出しとは異なり高速回転するサンドペーパーで削るからマスクは外せない。防塵メガネでなく通常のメガネだと内側に粉塵が付着して見えにくくなる。
 刃物で切り出すより早くて楽なのだが粉塵の多さには閉口する。マスクをしていても息を止めたい気分になる。
 それでも大まかな成形は終わり次は表面仕上げで、ここからは手仕上げになるからこの作業以上の手間暇が必要だけれど「時は刻々、身体グズグズ」…。

**山の日々

2015-10-30 | 温故痴新

 かねてより思いしことぞ節々の凝るばかりなる山仕事とは
      かねてより思ひしことぞ伏柴のこるばかりなる嘆きせむとは  待賢門院加賀

 人知れぬ奥山里の山守は木がくれる蛭月を見るかな
      人知れぬ大内山の山守は木がくれてのみ月を見るかな    源頼政

 世の中の道さえ荒れて重く入る山の奥すら鹿で無くなる
      世の中よ道こそなけれ思い入る山の奥にも鹿ぞ鳴くなる    藤原俊成

金色の鯉

2015-10-29 | 感じるままの回り道
 20数年飼育していた鯉が息絶えた。給餌を十分にやり太らせる飼育では無かったから豊満体形・充実体形とはならず錦鯉の品質としては低いのだけれど購入時の値段は高かったのだ。
 小学生の頃、学芸会で中国の民話が原作とおもうのだが「金色の鯉」という劇に出演した。その当時から妙に「金色の鯉」が脳裏にあって結局は飼育までしてしまった。同級生はこの劇を覚えているのだろうか…。
 それはともかく、失って残念さもあるがホッとした気持ちもある。残った錦鯉はヒレ長種を除けば平凡な個体ばかりだから飼育を止め、トンボとホトケドジョウの飼育に切り替えやすくなったからだ。放流先に考えている池に支障はない事を確認しているけれど、未練なのか未だに踏み切れないで数年経ってしまった。

新嘗祭ではないけれど…

2015-10-28 | 何よりの楽しみ
  郷里の長兄が生産した新米が届いた。米作農家で育った身では金額には換算できない有難さがある。まだフイールド作業を遠慮している日々で悪戯する時は十分あるからウォーミングアップの心算で収穫祭りならぬ新米食べ始めの献立を作った。普段はここまではせず、一汁一菜一飯の貧困食だけれど新米に敬意を表しての祝いの献立である。まあ、国籍不明でも祝い膳の心算なので郷里毘沙門天の祝い箸をおろした。

 主 食:長兄生産、魚沼コシヒカリ
 主 菜:豚ロース塩麹漬け香草(フェンネル)焼き
     付け合わせに高リコピントマトとフイールド産シイタケの胡椒醤油蒸し
 副 菜:オクラと納豆の合わせ
 味噌汁:豆腐とジャガイモ
 香の物:白菜の松前漬け風
 箸休め:フイールド産フキ味噌
 
 世間的には普通の献立なのだろうが小生的には大奮発で、とは言え食後の感想は「新米とフキ味噌だけで良かった」。こういう「食べる人」は世間からは受け入れられない事は十分承知だ…。

吐水量測定

2015-10-27 | 水辺環境の保全
 自宅で工作していてもフイールドの通水状態が気になる。水見回りを兼ねて吐水量を測定してみた。24ℓ/分で申し分ない。思い返してみれば1年前に水源地が崩壊し断水、その後は水辺を渇水に耐えられるよう改修し断水の度に通水を図るの繰り返しの1年だった。
 先月、会友の手助けを得て河床の浸食防止工作と集水升への土砂流入防止の仕掛けを整えた。その功あって、この一か月は順調に吐水を続けている。まあ、結果として小生はへばってしまった訳だけれど、これを犠牲と見るか対価の支払いと見るかで精神衛生状態が異なる。
 どっちを選択したとしても「引かれ者の小唄」みたいであるけれど、浸食防止工作や水辺改修へは当分のあいだ手を出したくないのが本音だ。と思いつつ現状を把握し維持を続けるためには意地が必要で、小さな水辺であっても着手せねばならない事項は脳裏に尽きる事が無い。「水物」相手では本当に泥沼である。

秋シイタケの発生

2015-10-26 | 何よりの楽しみ
 秋シイタケが発生してきた。木工作業している至近にホダ場があるのだが小生が収穫しないので会友が分けてくれた。
 収穫しないのでも忘れていた訳でもないが、取り立ててあばらう心算もなく手に入れば食べる…そんな位置づけでしかない。春のタケノコやこれから最盛期になるヤマノイモなどもそうだけれど「あるだけで良い」そんな心情も多分にあるのだ。
 せっかく頂いた物なので大きいのはチンして丸かじり、小振りのシイタケは味噌汁にたっぷり入れて賞味した。購入品ではこんな食べ方はとてもできない。
  秋シイタケの発生     自分で収穫しない贅沢さ

タテハの仲間でも…

2015-10-25 | 小父のお隣さん
 カーテン越しにチョウの舞っているのが見えた。「アサギマダラか?」と思い覗いて見たらタテハの仲間だった。窓の外に干してある靴下の親指に止まったままで風にあおられている。時折は翅を展開するから撮影チャンスと思いケータイを持ち出したのだがガラス戸を開ければ逃げてしまうだろうとの恐れからカラス越しの撮影になった。
 カメラを構えてからは翅を広げてくれず、裏翅でも種類の確定が出来るかと甘い気持ちで撮ったのだが、やはり甘かった…。
 現在、庭に来る蝶はアサギマダラとこのタテハの種類、カタバミに寄ってくるのか年中無休のようなヤマトシジミ、幼虫を盛んに製造しているのはカブを食害しているモンシロチョウ?と三つ葉にゴロゴロしているキアゲハの幼虫くらいか…。
 朝方「カッカッ」と言う聞きなれた鳴き声を聞く。姿の確認をしていないから断定できないのだが「ジョウビタキ」の鳴き声と聞いた。フイールドに出かければ至近で容易に確認できるのだけれど帯状疱疹を発症後は身体がグズグズでリビングでグダグダだ。なんともはや…である。

**照る山モミジ

2015-10-24 | 感じるままの回り道
 コキコキと膝は伝える年波に耳貸せぬなり山のあれこれ

 しみじみと我が姿かな草モミジ春の姿や夏振り返る

 疲れはて回復遅し夕まずめ明日の作業も果て無きなのに

 残してはならぬ疲れにストレッチ寝床はしばし自操の舞台

10月定例会

2015-10-23 | 月例会
2015/10/18(日)9:30~13:00
 会員 10人
 活動 脱穀・拠点周囲の刈り払い


 「水商売}に追われて、ほとんど里山保全作業ができなかった今季。刈り払い時期としては遅きに失しての刈り払いになった。
 いつかは植樹したいアズマネザサの全伐地区は笹の萌芽の絶える事が無い。それでも地表をフユイチゴが覆ってくれるようになって冬はおチビちゃん達の人気の場所になる。その場所が夏草を刈りはらわなかったから埋もれてしまった。この時期に慌てて刈り払ってもフユイチゴの開花結実期は済んでしまっており、実際に結果数は少なくなっていた。
 9月に刈り取り自然乾燥させていた稲穂の脱穀も終わった。籾量でバケツ一杯程度、そのほとんどは未熟果の青米だろう。手入れは例年と変わっていないのだが大きく失った田土が影響したと思っている。水管理を誤り畦や堤の浸食を許した結果、底土も失われ根張りも株張りも弱かった。
 トンボ池などの水辺の管理に奔走せざるを得なっかった実体験でも稲作のABCとしても「水管理」は最優先・最重要の根底をなす手間暇なのだと改めて思い知る。「杭打ち不足のマンション」が良い例になった。
              ➡   

今日のトンボ「マユタテアカネ交尾体」

2015-10-22 | 小父のお隣さん
 トンボ池に交尾体が複数見られた。この種に限らず交尾体の数が多い時と見られない時とあって、集中する要因はあるのだろうと思っているが素人の理解の範囲を超えている。
 マユタテアカネのメスそのものの撮影をした記憶がない。普段は目にしているのかどうかさえも分からないほど小生にとっては地味なトンボだ。
 交尾しているから「♀」と認識しているが、普段は意識に上らないほどひっそりとしているのだろうか。もう少しメスを鮮明に撮りたかったが、これ以上近づくと「犬に食われて死んじまえ!」と言われそうで躊躇した。トンボたちの恋の季節も終盤になった。
 交尾姿勢をみて「ハハン!」と思った事がある。今まで謎だった飛行姿勢が理解できたような気がしたのだ。マユタテアカネの♂の中には腹部の(尾っぽ)の先端を鉤状に曲げて飛行している個体がいるが、これは写真の交尾姿勢に他ならない。なぜそうするのかまでは知らないが「準備万端・気合十分」のサインと考えて納得した。

鳩笛には成らず…

2015-10-21 | 何よりの楽しみ
 カッコウ笛、鈴虫笛等作ってみてポビュラーな鳩の笛もと手掛けてみたが「鳩笛には成らず」だったが「鳩笛で鳴らず」でもあった。
 最初の一体成形型は音を出す調整が難しく、せっせと切り抜いた合わせ板を残したまま廃棄。ゴミ袋に入れ数日、「もしや…」と思い吹き口の構造を変えてみたら、これがドンピシャだった。共鳴胴の容量で鳩の鳴き声には似ないものの「小鳥の笛」としては楽しめるだろう。
 いわゆる竹製の「ウグイス笛」ほどの芸達者な鳴き方は出来ないものの「形が可愛い…」で受けそう。まあ邪道であるが音量はある。写真手前左側が最初のデザインで吹き口の位置調整が微妙で大変難儀した。音が出て接着する時点で微妙に動くと音無しになったりでイライラが募るだけ。右側が一旦、廃棄を決めたものの思い立って吹き口の変更をしてみた型で、これは苦も無く音が出る。前者の方がデザインはシンプルに見えるが音を出そうと思うとうんざりするほどの手間暇偶然が必要だ。もう作りません。

万事塞翁が馬

2015-10-20 | 小人閑居して憮然
 このところ連日、庭に複数のアサギマダラがフジバカマにやってくる。日差しが花に当たる頃に寄ってきて午後は全く飛来しない。おもわぬ帯状疱疹の発症で蟄居状態の身に取ってはささやかどころか大の楽しみになっていて、フイールドに出かけていれば見る事も無い風景なのだ。
 この日も吸蜜を眺めていたら花の一部に別の蝶がいるのが判った。「もしかして珍種か…」とカメラを持ち出したけれど相手はツマグロヒョウモンだった。珍種では無いがアサギマダラとのツーショットを狙ったものの接近はしてくれず小さい写真になってしまった。
 先日、当地の局でアサギマダラの情報を放映していた。結構な事ではあるけれど締めの一言が気になってしまった。それは「皆さんもマーキングしてみたらいかがでしょう」と言う一言で、マーキングする事自体に異存はないが、捕獲の仕方も摘まみ方も使用するペンも習った事の無い視聴者向けには不用意過ぎる促し方と感じたのだ。
 環境教育団体や活動でフイールドにも人々が入るが、それが糸口になって荒らされるのは最近増えてきた事態で、オタマジャクシがいる頃は水辺の植生は踏圧で禿げ、花の時期の「里山散策」で日時を置かずヤマユリ、ササユリは当たり前、ミヤマハンショウヅルやツルニンジンなども消える。「広く公に」の姿勢は分かるけれど「人知れず微笑まん」の環境も大切にしてもらいたいものである。
 整備すれば荒らされるし、荒らされた後のベクトルはプラスに転じるかと言うと、これは全く無く「万事窮す」なので、この分野で「塞翁が馬」は成り立たないのが実感だ。
 アサギマダラ   ツマグロヒョウモン   ツーショット
 
 

今日のトンボ「オオアオイトトンボ」

2015-10-19 | 小父のお隣さん
 トンボの季節も終盤になったが、降霜の頃までしぶとく飛翔を見せる種もいる。当地での最終確認期は12月初旬くらいまでだ。
 小さなイトトンボの仲間ではオオアオイトトンボがしんがりを務めている。他のトンボが活発の頃は林内の薄暗い場所で見かけるだけのトンボだけれど、10月も中旬になると明るい日向でも出会う機会が増える。捕食されにくくなったのと暖かい場所を求めての事なのだろうが、この個体は赤銅色をして古強者の風情があった。

*初冷え

2015-10-18 | 感じるままの回り道
          初冷えや湯湧く音の懐かしき

          初冷えに作業衣選び迷う朝

          初冷えとなりて持ち出す魔法瓶

          初冷えはトンボ寝坊で昼近し

カビルンルンの玩具

2015-10-17 | 何よりの楽しみ
 動かす機構をどうしようかと思案していたが思わぬ休養でワンハンドル2操作は諦め1動作だけの機構にした。「祭り」に参考出品する他の動く玩具も控えているから致し方ない。レイアウトの当初案は1列で動作は真逆にする心算だったのだけれど長径が大きくなるから三角形に配置しコンパクト化を図る。
 機構の試運転をして分かったのは「レバー操作より円盤操作の方が挙動が大きく出来る」という事で、レバーではリンク回転軸間が一定で制限されるが、レバーを解き放ち円盤で操作すると180度近く回転した。挙動の大きい方が楽しめるだろうが、まあ、幼児向けだからレバー操作の方が俊敏さは容易だ。どちらにしても遠心力と慣性で胞子を動かすので「クイック」な効果が望ましい。
 1レバーで2操作は次回になってしまったけれど、とりあえずは「一丁上がり!」で目出度し目出度し!。でもウイルスルンルンを許してしまったわが身には、この程度の手内職でも目が窪む工作なのであり「ロマンは一日にしてならず」であった。
 リンク機構    完成形    操作円盤