企画展 「彼自身によるメビウス ―フランス・マンガ界の巨匠ジャン・ジロー＝メビウス」展

というわけで行ってきました「メビウスの世界」展。　　午後２時からあるメビウス氏と村田蓮璽氏の「線が語る」というトークパフォーマンスの整理券をゲットするために開館時間の午前１０時頃に国際マンガミュージアムに到着するように出発しました。それで現地に到着したのが１０時１５分頃でしたが・・・既に長蛇の列が！それでも折角なので並んで待つことに。定員２５０名中２２１番目の整理券を何とかゲットできました。整理券配布終了後も続々とお客さんが。メビウスは確かに世界的に有名な漫画家ではありますが、日本での知名度はそんなにないはず・・・

そして展示会場へ。展示部屋は一部屋６４作品なので量としては多くないのでじっくり観ても１時間ほどで見ることが出来ました。展示風景は撮影できないので残念ですが。複製原画なので・・・まぁそれなりでしたが彼の仕事がどんなものかというのを知るのには十分でした。でも一番目を惹いたのは「宮崎駿ーメビウス展」のために描かれたポスター原画（そんな展覧会があったのか！）。それぞれが「もののけ姫」と「アルザック」の主人公を描いたもの。それとメビウス氏が宮崎駿氏のために「ナウシカ」を描いたもの。これは・・・この絵は欲しかった！絵葉書でもいいから！（でもなかった）（ちなみにメビウス氏はかなりの宮崎駿オタクらしい。なんと娘さんの名前がズバリ「ナウシカ」だとか！）　もちろんかれのオリジナル作品の絵も素晴らしい。言葉はわからなくとも（訳した冊子がおいてありました）絵だけでその世界観が十分に伝わってくる迫力です。特に「アルザック」の原画は素晴らしかった。

一通り観終わって１１時過ぎだったので一旦会場を出てお昼ご飯を食べて、辺りをうろうろしてから１時過ぎに会場に戻りました。

そして講演会場。やっぱり撮影禁止。これはまだメビウス氏登場前なのでこっそりと。

　対談相手の村田蓮璽氏については名前は知らなくとも彼の絵は目にしているはず。彼のことは今日初めて知りましたが、絵を観て「ああこの人か」と思いました。今だとアニメ「シャングリラ」のキャラデザイン？かなしてる人。あいまいですがｗ。

　メビウス氏についても恥ずかしながら名前くらいしか知りませんでした。彼自身のオリジナルよりは映画での仕事で知りました。「エイリアン」「トロン」「フィフス・エレメント」「アビス」などです。因みに全部観てます。彼の関わったアニメーション作品も作られているはずですが目にする機会はありませんでした。「時の支配者」や「リトル・ニモ」などがあるようですが、これは未鑑賞。

　で講演会の内容ですが・・・ん～通訳が下手。時間のかかりすぎ。司会進行者も硬いし。２時から始まって４時半廻ってましたよ。お陰で質疑応答の時間がほとんどなく、挙句の果てに貴重な質問はどうでもいいこと・・・。まぁそれは置いといて、良かったのがメビウス氏と村田氏が生でスケッチブックに絵を描いているところを観られたところ。それもコピック使ってた！トークの間中結構な枚数をサラサラッと描いているところをデジタルビデオカメラで撮って、それをスクリーンに映し出すという趣向でしたのでよく見ることが出来ました。やはり（当たり前ですが）メチャメチャ上手い。これだけでここに来た価値が有ったというものです。二コルさんありがとうございました。こういうことは不思議なもので観たいと思っていた人が見ることが出来ずに、たまたま知ったひとが観ることができるということがあるのですねえ。今回は縁があったということです。メビウス氏はこの５月で御歳７１歳になられるそうで、もう生メビウス氏を観る機会はそんなにないかもしれません。それも生で絵を描いているところを！。

　これを載せようかどうか迷ったのですが、まぁたまにはこんなのもいいかと・・・。

講演中にもらったチラシの裏に走り書きを。大学の講義のメモをとるような感じですかｗ。きたない絵と字ですが雰囲気を味わってもらえば。　　　メビウス氏の服装で印象的だったのが白いジャケットの下に黄色いシャツを着ていらっしゃったのですが、最初文字が「もえ」しか見えなかったので「萌？」ですかい？と思ったのですけど、後ほど全部みえると、ひらがなで「もえびうす」と書いてありました。MOEBIUS＝もえびうす（ローマ字読みですな）ということでした。

　メビウス氏は気の良さそうなおじいちゃんでした。長々と最後までお付き合いありがとうございました。