アトリエの庭に切り株があって黒いビニールシートが被せてあるのですが、そこから隣に敷地に向かって枝葉が勢いよく張り出していて、伐採しなければと思っていたのを綺麗に切り取りました。枝を切っている時に匂いで楠だということが判りました。楠といえば樟脳(防虫剤の原料)。独特の匂いが鼻に着きます。伐採した枝葉をそのまま捨ててしまうのも勿体ない。染まるのかどうか試してみる。
煮出すとそれなりの匂いがしますが、以前タイサンボクの花びらを煮出した時に比べると可愛いものです。許容範囲の匂いです。
媒染液による色の違い。染材としては悪くなさそうです。防虫効果や抗菌効果、肌荒れの改善も期待できるようなので、シャツを染めてみます。
染める前のシャツ。いつもなら濃く染まる鉄とか銅で媒染するのですが今回はあまりやったことのない錫で媒染してみる。色が薄くて気に入らなければ違う媒染液で媒染し直せばよいので。
一回目の染です。下地処理をいい加減に済ませたのでかなりムラが酷い状態になってしまいました。でも色としては薄いサーモンピンクで上品な仕上がり。
二回目の染。少し色が濃くなっているのがわかります。
色ムラが意外と良い感じになったかもしれない。何か型染で文字かマークを入れたいと思っていますが、それはまた後日。
