人生の目的は音楽だ!toraのブログ

クラシック・コンサートを聴いた感想、映画を観た感想、お薦め本等について毎日、その翌日朝に書き綴っています。

沼尻竜典 ✕ 大西宇宙 ✕ 東京交響楽団による「第57回モーツアルト・マチネ」を聴く ~ 「交響曲第36番”リンツ”」、「魔笛」「フィガロの結婚」「ドン・ジョバンニ」他からアリア

2024年05月04日 00時01分06秒 | 日記

4日(土・休)その1.わが家に来てから今日で3399日目を迎え、ブルームバーグ通信によると、トランプ前米大統領は11月の大統領選に向けて副大統領候補選びを本格化させており、今週末に行われる富豪の献金者とのイベントでその座を競わせる方針である  というニュースを見て感想を述べるモコタロです

 

     

     4つの訴訟費用を賄うためには 副大統領候補にも頼らざるを得ないということか?

 

  昨日は、午後から夜にかけてコンサートずくめだったので、夕食作りは息子に頼んで、私は外食しました  

 

         

 

昨日、午前11時からミューザ川崎で東響「第57回 モーツアルト・マチネ」を、午後4時10分から東京国際フォーラムで「ラ・フォル・ジュルネ TOKYO」2公演を聴きました   ここでは「モーツアルト・マチネ」について書きます

新シーズン第1回目のマチネはオール・モーツアルト・プログラムで①歌劇「魔笛」から「おいらは鳥刺し」、②歌劇「フィガロの結婚」から「もう訴訟に勝っただと?」、③歌劇「ドン・ジョバンニ」から「シャンパンの歌」「さあ、窓辺においでよ」、④歌劇「コジ・ファン・トゥッテ」から「彼に向けてください、その眼差しを」、⑤交響曲第36番ハ長調K.425”リンツ”です

演奏はバリトン独唱=大西宇宙、指揮=沼尻竜典です

沼尻竜典は1990年ブザンソン国際指揮者コンクール優勝 ドイツのリューベック歌劇場音楽総監督を歴任。現在、神奈川フィル音楽監督、トウキョウ・ミタカ・フィル音楽監督、びわ湖ホール桂冠芸術監督を務める

大西宇宙(おおにし たかおき)は武蔵野音大・大学院修了、ジュリアード音楽院卒業。シカゴ・リリック歌劇場で研鑽を積む 2019年「エフゲニー・オネーギン」で日本オペラデビューして以降、びわ湖ホール、新国立歌劇場、ヒューストン・グランドオペラなどで活躍している 宇宙ではあるが 宇宙人ではない

 

     

 

前シーズンは1階センターブロック左通路側でしたが、新シーズンは同右通路側に移りました

オケは12型で、左から第1ヴァイオリン、第2ヴァイオリン、チェロ、ヴィオラ、その後ろにコントラバスという並び。コンマスは小林壱成です

1曲目は歌劇「魔笛」からパパゲーノのアリア「おいらは鳥刺し」です この歌劇はウォルフガング・アマデウス・モーツァルト(1756-1791)が最晩年の1791年に作曲、アウフ・デア・ウィーデン劇場で初演されました

指揮者だけが出てきて演奏に入ったので、「あれっ、大西はどうした?」と思っていると、2階右前方から笛を吹いて歌いながら登場し、階段を下りてきました 何と自席のすぐ右の通路を通ってステージに上がりました これほど間近でプロの歌手の歌を聴いたのは初めてですが、力強く迫力がありました

2曲目は歌劇「フィガロの結婚」からアルマヴィーヴァ伯爵のアリア「もう訴訟に勝っただと?」です この歌劇は1785から86年にかけて作曲、1786年にウィーンのブルク劇場で初演されました

大西は伯爵の「召使いが主人を差し置いて幸せになるのは許さない!」というアリアを芝居っけたっぷりに熱唱しました

3曲目は歌劇「ドン・ジョバンニ」からドン・ジョバン二のアリア「シャンパンの歌」と「さあ、窓辺においでよ」です この歌劇は1787年に作曲、同年プラハのエステート劇場で初演されました

最初にドン・ジョバンニが早口言葉でまくしたてる「シャンパンの歌」を精力的に歌い、次にマンドリン奏者を従えて、階上のバルコニーにいる女性を誘惑する「さあ、窓辺においでよ」を甘い歌声で歌い上げました 大西の歌い分けも素晴らしかったですが、このマンドリン奏者の演奏も役割を踏まえた素晴らしいパフォーマンスでした 彼はカーテンコールに応えました

最後は歌劇「コジ・ファン・トゥッテ」からグリエルモのアリア「彼に向けてください、その眼差しを」です この歌劇は1789年から90年にかけて作曲、1790年にウィーンのブルク劇場で初演されました

大西は、フィオルディリージとドラベッラに向けて真面目な顔で浮気を誘うアリアを、魅力たっぷりに歌い上げました

今や内外のオペラ劇場で人気絶頂のバリトンですが、その実力の一端を聴くことが出来てラッキーでした

 

     

 

管楽器の入れ替えがあり、後半に入りました

プログラム後半は「交響曲第36番ハ長調K.425”リンツ”」です この曲は1783年に作曲、同年リンツで初演されました 第1楽章「アダージョ ~ アレグロ・スピリトーソ」、第2楽章「アンダンテ」、第3楽章「メヌエット」、第4楽章「フィナーレ:プレスト」の4楽章から成ります

沼尻の指揮で演奏に入ります   この時初めて気が付いたのですが、チェロ6人のうち伊東首席はじめ4人はチェロにエンドピンがなく、楽器を又に挟んで演奏しています これは「バロック・チェロ」のスタイルです。バッハ・コレギウム・ジャパン等の古楽器集団のチェロ奏者はエンドピンなしのピリオド楽器(古楽器)を使用します エンドピンがない状態だとヴィブラートがかけにくくなるので、ノン・ヴィブラートのピリオド奏法になります 他の弦楽器を見ると、全くヴィブラートをかけないわけではなく、ヴァイオリンなどは控えめにかけているようでした 第3楽章「メヌエット」における演奏を中心にオーボエ首席の荒木良太の演奏が冴えていました ファゴット首席の福士マリ子の演奏も素晴らしかった 全体を通して、沼尻による軽快なテンポ感が素晴らしく、ピリオド奏法”風”の小気味のよい演奏が爽快感をもたらしました

休日の昼に相応しい爽やかなコンサートでした

 

     

 

私は、コンサート終了後、川崎市内で昼食を取ってから一旦自宅に戻り、一息ついてから有楽町の東京国際フォーラムに向かいました 「ラ・フォル・ジュルネ TOKYO」の2公演の模様は「その2」に書きますので、是非ご訪問ください

 

     


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