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クラシック・コンサートを聴いた感想、映画を観た感想、お薦め本等について毎日、その翌日朝に書き綴っています。

「萩原麻未ピアノ・リサイタル」(11/29:浜離宮朝日ホール)のチケットを取る / 誉田哲也著「ケモノの城」を読む~実話に基づく凶悪監禁殺人事件

2017年06月26日 07時43分33秒 | 日記

26日(月).わが家に来てから今日で999日目を迎え,陸上の世界選手権代表選考会を兼ねた日本選手権第2日目の100メートル決勝で,ガーナ人の父と日本人の母をもつ18歳のサニブラウン・ハキーム(東京陸協)が追風0.6メートルで10秒05の大会タイ記録で初優勝し,代表入りを決めたというニュースを見て感想を述べるモコタロです

 

     

        父親の血筋かな? 200m走も制覇した! 3年後の東京オリンピックが楽しみだ

 

                                           

 

昨日,夕食に「ハンバーグ」「生野菜サラダ」「冷奴」「トマトとレタスとベーコンのスープ」を作りました   基本的に土日は料理を作りませんが,「ハンバーグ」は市販のものを湯せんしただけなので,料理とは言えませんね

 

     

 

                                           

 

11月29日(水)午後7時から浜離宮朝日ホールで開かれる「萩原麻未ピアノ・リサイタル」のチケットを取りました   プログラムは①ショパン(リスト編)「6つのポーランドの歌」,②リスト「愛の夢 第3番」,③リスト「パガニーニによる大練習曲」から第2番~第6番,④台信遼「秋霧抄」,⑤シューマン「謝肉祭」です 萩原麻未のリサイタルは首を長くして待っていました  11月が待ち遠しいです

 

     

 

                                              

 

本田哲也著「ケモノの城」(双葉文庫)を読み終わりました   誉田哲也の作品はこのブログで数多く取り上げてきました   1969年東京生まれ.2002年「妖の華」で第2回ムー伝奇ノベル大賞優秀賞,03年「アクセス」で第4回ホラーサスペンス大賞特別賞を受賞しています   「ストロベリーナイト」「ジウ」などの警察小説で多くの読者を獲得しています

 

     

 

警察はひとりの少女から身柄保護を求められたが,少女には暴行を受けた跡が残っていた   その後,少女と同じマンションの部屋で暮らしていた女性を傷害容疑で逮捕するが,この女性にも虐待を受けた跡があった   警察は二人から 部屋でいったい何があったのかを聞き出すが,梅木ヨシオという名の男に監禁され,家族も巻き込まれておぞましい監禁・虐待を受けていたことを告白する.二人の女性とその家族は梅木に弱みを握られ,マインドコントロールによって逃げることも出来ず言いなりになっていた  しかし,梅木はどんな人物かの話になると二人は口が重くなる.なぜなのか   梅木とはいったい何者なのか.警察は梅木を逮捕できるのか

文芸評論家・関口苑生氏の解説によると,この作品は2002年に北九州市小倉北区で発覚した,犯罪史上まれにみる凶悪監禁殺人事件がモデルになっているとのことです   残虐性においても非道性においても歴史に残るほどの大事件だったのに,事件の詳細が明らかになるにつれて報道各社が自主規制するようになったといいます   その理由は,あまりにも残酷な事件内容だったため,表現方法が極めて難しかったのと,被害者と加害者の関係および殺害方法,死体の処理法も常軌を逸しており,遺族関係者がメディアに被害を訴えるなどして露出することを控えたためとも言われているとのことです

その”常軌を逸した”事件を小説化したわけですから,二人の女性の告白は読んでいて気持ちが悪くなるほどの残虐極まりない内容です   本当の加害者・梅木ヨシオと名乗る男がいかに残忍で非道か,作者が 舞台となるマンションの部屋を「ケモノの城」と位置付けたのも理解できるというものです

あまりの恐ろしさに途中で読むの止めようかと思いましたが,「怖いもの見たさ」という言葉の通り,ページを繰る手が止まらず 一気読みしました

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秋山和慶+フェリックス・クリーザー+東響でモーツアルト「ホルン協奏曲第2番」他を聴く~見事なフットワーク!? / 紀尾井ホール「五重奏のカレイドスコープ」のチケットを取る

2017年06月25日 08時05分56秒 | 日記

25日(日).わが家に来てから今日で998日目を迎え,トランプ米大統領が,解任した連邦捜査局(FBI)のコミー前長官との会話の録音テープの存在を示唆していたことに関し,コミー氏が真実を語るようにするためだったと主張した(要するにテープは存在しなかった)というニュースを見て感想を述べるモコタロです

 

     

      ありもしないテープをあるかのように語る まさにトランプ得意のフェイクだ!

 

                                          

 

土・日は料理は作りません   これは昨日,息子が昼食に作ってくれた涼麺です   見た目はちょっと微妙ですが,とても美味しかったです

 

     

 

                                           

 

9月11日(月)午後7時から紀尾井ホールで開かれる「五重奏のカレイドスコープ」公演のチケットを取りました   プログラムは①ライヒャ「変奏曲」,②ベートーヴェン「ピアノと管楽のための五重奏曲」,③レーガー「クラリネット五重奏曲」です   目当てはベートーヴェンです   出演はピアノ=上原彩子,クラリネット=鈴木豊人,オーボエ=蠣崎耕三,ファゴット=福士マリ子ほかです

 

     

 

                                           

 

昨夕,ミューザ川崎シンフォニーホールで東京交響楽団第651回定期演奏会を聴きました   プログラムは①ウェーバー:歌劇「オベロン」序曲,②ハイドン(偽作)「ホルン協奏曲第2番ニ長調」,③モーツアルト「ホルン協奏曲第2番変ホ長調K.417」,④ブラームス「交響曲第1番ハ短調」です   ②③のホルン独奏はフェリックス・クリーザ―,指揮は秋山和慶です

 

     

 

オケは東響のいつもの並びで,左から第1ヴァイオリン,第2ヴァイオリン,チェロ,ヴィオラ,その後ろにコントラバスという編成.コンマスはグレブ・二キティンです

1曲目はウェーバーの歌劇「オベロン」序曲です   プログラム冊子の解説によると,この曲は1824年にロンドンのコヴェントガーデン歌劇場から英語による新作オペラの依頼を受けて作曲されたそうです.ちっとも知りませんでした   1826年4月にウェーバー自身の指揮で初演して大成功を納めたのに,その2カ月後に結核によりロンドンで客死(享年39歳)したとのことです   天才は早死にしますね.モーツアルトは35歳だったし

ロマンスグレイの秋山和慶氏が指揮台に上がり,演奏が開始されます   この曲を聴いて最初に思ったのは「弦が柔らかいな」ということです.まさに秋山サウンドです   私は秋山和慶,ユベール・スダーン,ジョナサン・ノットと3代にわたる音楽監督の東響定期会員ですが,秋山氏の指揮で聴く音楽は格別です    音楽の流れが自然なので,流れとともに呼吸が出来る演奏なのです   特に古典派と古典派を受け継ぐロマン派のブラームスなどは最高です   誤解のないように付言しておきますが,秋山和慶氏はシェーンベルクの歌劇「モーゼとアロン」の演奏でクラシック界の話題を喚起したように”現代音楽”においても名立たる指揮者なのです

2曲目はハイドン「ホルン協奏曲第2番ニ長調」です   この作品は1781年頃に作曲された曲ですが,ハイドンの作曲と言い切れない偽作のようです

オケは管楽器が引き上げ,弦楽奏者のみ26人の編成となります.指揮台の隣にホルンの演奏台が設置され,その上にホルンが支柱に固定されます   何事か?と思っていると,生まれつき両腕のない演奏者フェリックス・クリーザーが登場します   4歳の時にホルンを始め,17歳でハノーヴァー芸術大学に入学したとのことです

クリーザーは椅子に座り,靴を脱いで裸足になります.右足で支柱を押さえ,左足を挙げてホルン近くの台座に載せ,踵を固定することによって左足指でホルンのバルブを操作します(上のチラシの写真を参照)

この曲は第1楽章「アレグロ・モデラート」,第2楽章「アダージョ」,第3楽章「アレグロ」から成ります   第1楽章は速めのテンポということもあって,ミスタッチ(ミス・フット・タッチ?)がありますが,音楽の流れは維持します   特筆すべきはカデンツァです.ホルンだけの聴かせどころは外しません   第2楽章「アダージョ」は余裕さえ感じさせます.第3楽章は再び速めのテンポに移りますが,見事にクリアします   はっきり言って「見事なフットワーク」です   私だったら足を挙げた段階で足がツッています   全楽章聴いて思うのは「ハイドンらしさがない.やっぱり偽作だろう」ということです

3曲目はモーツアルト「ホルン協奏曲第2番変ホ長調K.417」です   この曲は他の3曲のホルン協奏曲と同様,ロイトゲープというホルンの名手のために書いた作品です   1783年の作曲ですからモーツアルト27歳の時の作品です.この曲は第1楽章「アレグロ・マエストーソ」,第2楽章「アンダンテ」,第3楽章「ロンド」から成ります

弦楽器陣に加え,ホルンとオーボエが各2人加わります.秋山氏のタクトで第1楽章が開始されます.東響は軽快です

クリーザ―の実力が発揮されたのは明らかにモーツアルトの方です.速いパッセージでもほとんどミスタッチ(ミス・フット・タッチ?)がありません   と言うよりも,音楽的に優れています.それを可能にしているのは秋山和慶氏のサポートです   ソリストに対する”忖度”と言っても良いでしょう   

演奏後,再び靴を履いて立ち上がって会場に一礼,後ろを振り返って一礼,再度前を向いて一礼するクリーザ―の顔は誇らしげです   秋山氏も二キティン氏も本当は握手して健闘を讃えたいところでしょうが,物理的にできません   それを見ている観衆の一人としてももどかしい思いがあります   精一杯の拍手を送りました

左足の5本の指だけでのホルンの演奏を聞いたのは生まれて初めてですが,「どんな障碍をもって生まれても,出来ないことは何もない」ということを目の前の演奏で示してくれました   私は,「盲目の天才ピアニスト」とかいうセールストーク(本人のせいではないにしても)による演奏家のコンサートに行くことはまずないのですが,クリーザ―についてはプロの演奏家として認めざるを得ません

 

     

 

プログラム後半はブラームス「交響曲第1番ハ短調」です   よく知られているように,この曲は構想から完成まで20年以上の年月を必要としました.その理由は,目の前にベートーヴェンの9曲の山が,いや,山脈が聳え立っていたからです   この9曲を超える曲を書かなければ意味がない,とブラームスは考えていたのでしょう   それだけに,冒頭のティンパニの連打で開始されるハ短調(ベートーヴェンの第5番”運命”と同じ調性)の交響曲は会心の出来だったに違いありません

この曲は第1楽章「ウン・ポーコ・ソステヌート」,第2楽章「アンダンテ・ソステヌート」,第3楽章「ウン・ポーコ・アレグレット・エ・グラツィオーソ」,第4楽章「アダージョ~アレグロ・ノン・トロッポ,マ・コン・ブリオ」から成ります

第1楽章ではオーボエ首席の荒木奏美,フルート首席の相澤政宏の演奏が光っていました   第2楽章ではコンマスのグレヴ・二キティンのソロと荒木奏美のオーボエが味わいのある演奏を聴かせてくれました

この曲では,第4楽章の序奏におけるアルペンホルンの旋律が聴きどころの一つですが,メインのホルンに続いて演奏される相澤政広のフルートが素晴らしかった   薄ら曇ったアルプスの空が晴れ渡るような爽やかな演奏でした

全体を通して言えるのは,秋山和慶氏の音楽作りは,作為のない自然の流れを感じさせる演奏だということです   最後の一音が鳴り終わった後のブラボーと拍手の嵐は,長年培ってきた秋山和慶+東響サウンドに対する賞賛のそれだったと思います

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東川篤哉著「純喫茶『一服堂』の四季」を読む~安楽椅子探偵の脱力系ミステリー / 北朝鮮の弾道ミサイル落下に対する緊急警報の政府広報に思うこと

2017年06月24日 08時01分10秒 | 日記

24日(土).わが家に来てから今日で997日目を迎え,東京都議選(定数127)が23日告示され,小池百合子知事が代表を務める地域政党「都民ファーストの会」と公明党などの知事支持勢力が過半数に届くかが焦点だという記事を見て感想を述べるモコタロです

 

     

       自民の惨敗は確実だろうけど ”知事に倣え”の「小池ファースト」でも困るしなあ

 

                                           

 

昨日,夕食に「豚肉の甘酢ねぎごまだれ」「クラゲとキュウリのサラダ」「男前豆腐の食べるラー油乗せ」「マグロの山かけ」を作りました   サラダは市販の味付けクラゲにキュウリを乱切りしたものを混ぜただけです

 

     

 

                                              

 

昨日の日経朝刊に下の政府広報(記事下広告・全5段)が掲載されていました

 

     

 

言うまでもなく,北朝鮮から弾道ミサイルが日本に落下する可能性がある場合「Jアラート(全国瞬時警報システム)」を通じて緊急情報が流れるが,その時どうしたらよいか,また飛んできたミサイルが日本国内に着弾した時はどうするか,を通知する内容です   内閣府・消防庁によるこの政府広報は朝日には載っていませんでした   発行部数から言えば朝日の方が圧倒的に多いので,どういう基準で掲載媒体を選別しているのか疑問です   日本一の発行部数・読売はどうなのか,毎日はどうなのか,北海道,中日,西日本のブロック紙はどうなのか,全国の地方紙はどうなのか,あるいは日をずらして掲載するのか・・・・・まったく分かりません   いずれにしても,"来た!挑戦”の暴挙によってJアラートが”活躍”しないで済むことを祈るばかりです

 

                                             

 

東川篤哉著「純喫茶『一服堂』の四季」(講談社文庫)を読み終わりました   東川篤哉の本を紹介するのは久しぶりです.1968年広島県生まれ.岡山大学法学部卒.2002年「密室の鍵貸します」で本格デビューし,11年には「謎解きはディナーのあとで」で第8回本屋大賞を受賞し,この作品はその後映画化されました   脱力系ミステリー作家の旗手です

 

     

 

鎌倉の路地にひっそりと佇む純喫茶「一服堂」.店主の安楽椅子(と書いて,アンラクヨリコと読む)は その店の女主人で,名前の通りの安楽椅子探偵だ   ミステリーに馴染みのない人のために説明すると,安楽椅子探偵とは,事件の現場に行かず,安楽椅子に座って頭だけで事件を推理し犯人を特定する探偵のことをいいます

「四季」のタイトルの通り,春夏秋冬4つの事件が「一服堂」に持ち込まれ,ふだんは人見知りで大人しいが,事件の話を聞いた途端に類まれな推理力と毒舌を発揮する安楽椅子によって事件が解明されます

「春の十字架」は,密室の中で十字架に磔にされた死体の謎に挑む話

「もっとも猟奇的な夏」は,これも磔にされた死体が発見された謎に挑む話

「切り取られた死体の秋」は,女性の死体から頭と両手首が失われた理由を解明する話

「バラバラ死体と密室の冬」は,出入りの出来ない家屋での兄と弟の死に迫る話

以上のとおり猟奇殺人を共通テーマとする連作短編集です

極度の人見知りの美人店主・ヨリコが,未解決事件の話を聞いた途端「甘いですわね!まるで『一服堂』のブレンド珈琲のように甘すぎますわ   もう少し苦みの利いた推理をお聞きしたかったのですが,わたくし,すっかり失望いたしました!」と自虐的なネタを披露するところは思わず笑ってしまいます

「講談社」の「週刊現代」ではなく,一歩先へ行った「放談社」の「週刊未来」の記者が登場するのにも笑えます

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アンジェイ・ワイダ監督「残像」を観る~社会主義レアリズムの強制と闘うポーランドの前衛画家の物語~パヌフニクの音楽も流れる

2017年06月23日 07時52分33秒 | 日記

23日(金).わが家に来てから今日で996日目を迎え,14歳の中学3年生・藤井聡太四段が,将棋の公式戦の連勝記録を歴代1位タイの28に伸ばしたというニュースを見て感想を述べるモコタロです

 

     

      28連勝の中には四段以上のプロもいたね 予断を許さない実力だ!  余談だけど

 

                                           

 

昨日,夕食に「鶏のほったらかし焼き」「生野菜サラダ」「玉ねぎと人参のスープ」「冷奴」を作りました  「鶏の~」は料理研究家・平野由希子さんのレシピで,調味料は塩と胡椒だけの超簡単料理ですが美味しいです  「玉ねぎ~」は初挑戦ですが,美味しく出来ました

 

     

 

                                              

 

昨日,神保町の岩波ホールでアンジェイ・ワイダ監督「残像」を観ました   これは昨年10月9日に急逝したポーランドの巨匠アンジェイ・ワイダが昨年監督した遺作(99分)です

 

     

 

舞台は第二次世界大戦後,ソヴィエト連邦の影響下に置かれたポーランドです   スターリンによる全体主義に脅かされる中,創作と大学での美術教育に情熱を傾ける実在の前衛画家ヴワディスワフ・ストゥシェミンスキ(1893-1952)が,芸術への社会主義レアリズムの強制を拒否し,自らの信念を貫き闘う晩年の4年間を描いています

アンジェイ・ワイダ監督は昨年の初夏,次のように語っています

「一人の人間がどのように国家に抵抗するのか.

表現の自由を得るために,どれだけの代償を払わねばならないのか.

全体主義のなか,個人はどのような選択を迫られるのか.

これらの問題は過去のことと思われていましたが,

今,ふたたびゆっくりと私たちを苦しみ始めています.

ーこれらにどのような答えを出すべきか,私たちは既に知っているのです.

このことを忘れてはなりません」

この言葉は,現在のトランプ大統領(フェイク・ニュース,アナザー・ファクト)の下にあるアメリカと,安倍1強態勢(忖度,印象操作)の下にある日本にも当てはまるのではないかと思います

この映画の主人公の闘いを見た時,考えざるを得なかったのは,当時ソヴィエト連邦で社会主義レアリズムの強制と折り合いを付けながらも,交響曲や弦楽四重奏曲をはじめとする数々の名曲を作曲したディミトリ―・ショスタコーヴィチ(1906-1975)のことです

この映画では,ポーランド出身の作曲家アンジェイ・パヌフニク(1914-1991)のピアノ曲が流れますが,彼は国家による音楽への社会主義レアリズムの強制に不満を抱き1954年にイギリスに亡命,バーミンガム市交響楽団の首席指揮者に就任しています

二人のアンジェイですが,パヌフニクは祖国を捨てて亡命し,ワイダは祖国に残り映画製作を通して闘ったわけです  重いテーマですが,混迷を極める社会情勢の中で なぜワイダ監督がこの時期にこの映画を作ったのかを考えることは決して無駄なことではないと思います

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「イン・ザ・スープ」「スモーク(デジタルリマルター版)」を観る~早稲田松竹

2017年06月22日 07時49分32秒 | 日記

22日(木).わが家に来てから今日で995日目を迎え,自民党の憲法改正推進本部が21日午前,党本部で全議員を対象とした全体会合を開き,9条改正について憲法に「自衛隊」を明記する安倍晋三首相の提案の具体化へ調整に入ったという記事を見て感想を述べるモコタロです

 

     

        まだ「森友学園問題」も「加計学園問題」も 何にも解明してないのに 憲法改正

      論議に入るとは 自民党は今置かれている危機的状況が 分かっていないようだね

                7月2日の東京都議選で 奢れる自民がどれくらい議席を減らすかを注目してるよ

 

                                           

 

昨日,夕食に「豚の生姜焼き」「生野菜とツナのサラダ」「トマト,ベビーコーン,エリンギ,ミックスビーンズのスープ」「冷奴」を作りました

 

     

 

                                              

 

昨日,早稲田松竹で「イン・ザ・スープ」と「スモーク」の2本立てを観ました

「イン・ザ・スープ」はアレクサンダー・ロックウェル監督による1992年 日本・アメリカ合作映画(モノラル・93分)です

 

     

 

ニューヨークの安アパートに住むアルドルフォ(スティーブ・ブシェーミ)は,貧しさと闘いながら映画製作に情熱を傾ける青年だが,隣に住む美人ウェイトレス,アンジェリカ(ジェニファー・ビールス)に好意を寄せ,彼女を主演にした映画を撮りたいと思っている   生活に困ったアルドルフォは自作の脚本を売りに出したが,ある日,ジョー(シーモア・カッセル)と名乗る男が彼の脚本を千ドルで買ったうえ,資金援助まで申し出てくれた   しかし,ジョーの資金調達方法は自動車を盗んで金に換えたり,夜中に盗みに入ったりする犯罪行為そのもので,いつの間にかアルドルフォも片棒を担がされていた   一方,アンジェリカはいつも別の男が出入りしたり,部屋から不穏な音が聞こえてきたり,普通ではない生活状態だった   ジョーはアンジェリカに寄せるアルドルフォの想いを察し,アンジェリカを招いてパーティーを開き,それがきっかけで付き合うようになる   ある日,麻薬取引の片棒を担がされたアルドルフォが怒ってジョーと諍いを起こしたが,そこに居合わせたアンジェリカが誤って拳銃の弾き金を引き,弾がジョーに命中し死んでてしまう  ジョーは本当にアルドルフォの映画作りの夢を叶えるために資金調達をしていたのか,あるいは犯罪行為そのものが目的だったのか,まったく不明のまま幕を閉じる

「イン・ザ・スープ」というのは「ドツボにはまる」という意味だそうですが,映画を作ることに情熱を傾けるアルドルフォにとっては,資金援助を申し出たジョーは「ドツボにはまる」きっかけを作った張本人です   自分が作りたいと思う映画を作るには資金がいる~資金援助を申し出るスポンサーが現れる~その資金は犯罪から得たもので,自分も不本意ながらそれに加担していた~しかし,今さら取り返しがつかない~「ドツボにはまった」という流れです

この映画では,ジョーを演じたシーモア・カッセルが,怪しげではあるけれど憎めない初老の資金提供者(本当は詐欺師か)を見事に演じています

この映画は資金が頓挫したところに日本のウイルアライアンスが製作資金を投資した結果,日の目を見たそうです   なぜカラーでなくモノクロなのかよく分かりませんが,まるで古いフランス映画を観ているような気分でした

 

                                           

 

2本目の「スモーク」はウェイン・ワン監督による1995年 日本・アメリカ合作映画(113分)のデジタルリマスター版です

 

     

 

ニューヨークのブルックリンの街角で小さな煙草屋を営むオーギー・レン(ハーベイ・カイテル)は,10年以上にわたり毎日同じ場所で同じ時刻に写真を撮影している   煙草屋の常連客の一人,作家のポール・ベンジャミン(ウィリアム・ハート)は,数年前に妻を亡くして以来,スランプに陥っていた   ある日ポールは路上で車に轢かれそうになったところをラシード(ハロルド・ペリノ―)と名乗る黒人少年に助けられ,彼を2晩自宅に泊めてあげた  その数日後,ポールのところに少年の叔母だという女性が現れ,少年の本名はラシードではなく,母親は死んだが父親は生きていると言って帰って行った   少年は知り合いの不良が盗んだ大金を奪って逃げている最中だった   一方,大手新聞社からクリスマスに相応しいストーリーを書くように依頼されたポールは,オーギーに何か良い話はないかと持ち掛けると,オーギーは,毎日写真を撮っているカメラの由来を語り始める  

それによると「ある日,店で万引きに合い,犯人の少年を追いかけたが,逃げる途中で財布を落としていった.それには少年の免許証が入っていた.警察に通報しようか迷っているうちにそのままになっていた   クリスマスの日,急に思い立ってその財布を少年に返そうと思い,免許証に書かれた住所を訪ねたが,少年はおらず,祖母と思われる盲目の老女が出て来た.自分を孫と勘違いしたらしいが,クリスマスだから良いことをしようと思い孫を演じることにした   老女も多分,途中で相手が孫ではないと感づいたと思うが祖母を演じていたようだ  トイレを借りた時,箱に入った新品カメラがいくつかあり,そのうちの一つを黙ってもらってきた.それがこのカメラだ」という内容だった.その話を聞いたポールは「君は話を作るのが上手いね」と揶揄するが,オーギーは「友だちの言うことを信じられないのは友だちじゃないよね」と返す.家に帰ったポールはオーギーの語ったクリスマス・ストーリーをタイプで打ち込む

映画の冒頭,煙草屋での会話の中に「煙の重さ」の話が出てきます   煙に重さはあるかないか,という話ですが,「その昔,煙の重さを量った者がいた.最初にタバコの重さを量り,次に吸い終わったあとの灰の重さを量る.その差が煙の重さだ」というものです   こういう話好きです

素晴らしいな と思ったのは,オーギーがクリスマスの経験談として語る老女の話の中で,オーギーと老女が初めて会った時にハグして頬を寄せ合う,まさに上のポスターのシーンです   最初は「ああ,孫に会えた 」という喜びの顔が,次の瞬間に「いや,孫ではない 」という失望に変わります.しかし,その次の瞬間には「孫ではないけれど,クリスマスにわざわざ来てくれた人だ.孫だと思って演技しよう 」という諦めと決意の顔に変わります.本当に素晴らしい演技力です

ところで,オーギーは本当の経験談を語ったのか,という疑問が残りますが,ポールが指摘したように「作り話」だったのでしょう   映画の冒頭,少年が店から万引きしてオーギーに追いかけられるシーンが映し出されるので,そこは「経験談」だと思いますが,オーギーはそれに尾ひれを付けてクリスマス・ストーリーを作り上げ,ネタに困っていたポールを助けたのだと思います   どういう嘘は許されるのか,を考えさせられる作品です   とても良い映画でした

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