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クラシック・コンサートを聴いた感想、映画を観た感想、お薦め本等について毎日、その翌日朝に書き綴っています。

「新国立オペラ2018/2019シーズン」会員継続へ / 「飯野ビル ランチタイムコンサート」で惠藤幸子のピアノを聴く~シューベルト&ラフマニノフ「楽興の時」、ドビュッシー「喜びの島」ほか

2018年01月18日 08時02分49秒 | 日記

18日(木)。わが家に来てから今日で1205日目を迎え、トランプ米大統領が16日 大統領に就任して初めて受けた健康診断で「優良」の評価を受けたが、本人の希望で受けた認知機能の検査でも満点だった というニュースを見て感想を述べるモコタロです

 

     

     任意で受けたのは「認知機能」の検査じゃなくて 「インチキ能」の検査じゃね?

 

                     

 

昨日、夕食に「生姜焼き」「生野菜と鶏むね肉のサラダ」「トマトとエノキダケとベーコンのスープ」を作りました 「生姜焼き」の生姜はレシピ通りチューブ入りのを使っています

 

     

 

                     

 

新国立劇場から「2018/2019シーズン『オペラ・プルミエ』座席継続案内」が届きました 新国立オペラの会員(シーズン通し券)には「プルミエ」「マチネ」「ホリデー」「ウィークデー」とありますが、「プルミエ」は各公演で複数ある公演日の中の初日公演のことです 私は2002年からずっと「プルミエ」会員で、同じ席(1階センターブロック・通路側)を継続してきました。ラインナップは下の手紙の通りですが、今回も公演内容に関わらず継続しようと思います

 

     

 

それにしても、いつも思うのですが、ラインナップの中に日本人の作曲家による作品(今回は「紫苑物語」)が入っているのは良いのですが、この手紙だけでは誰の作品か分かりません 注意書きで「キャストなどの詳細は会報誌ジ・アトレ2月号をご覧ください」と書かれていますが、その2月号がまだ届いていません これは毎年のことです。この手紙の中に作曲者名を入れるか、手紙を「ジ・アトレ2月号」と同時に発送するか、どちらかにして欲しいと思います しばらく待てば届きますよ、というのは分かりますが、不親切だと思います

 

                     

 

昨日、内幸町の飯野ビル・エントランスロビーで「飯野ビル  ランチタイムコンサート」を聴きました  今回の出演者はピアノの惠藤幸子さんです。惠藤さんは桐朋学園大学・同研究科を経て、モスクワ音楽院の研究科(6年間在籍)を修了、昨年帰国したばかりで、現地ではエリソ・ヴィルサラーゼに師事したとのことです 2015年第16回マリア・ユーディナ国際コンクール(ロシア)第1位ほか、内外の音楽コンクールで入賞歴のある実力者です このコンサートは音大を卒業して間もなくといった演奏家の出演が多いのですが、今回は70回目という記念すべき回を迎えたことから 実質的な実力のあるピアニストの出演者になったようです

プログラムは①シューベルト「楽興の時 作品94から1、3、5、6番」、②ドビュッシー「版画」=「塔」「グラナダの夕べ」「雨の庭」、③同「喜びの島」、④ラフマニノフ「楽興の時 作品16-1,4」です

 

     

 

このコンサートは、新イイノホールの完成を機にグランドピアノを新しいベーゼンドルファーに更新した際に、旧イイノホールに備え付けられていた古いベーゼンドルファー・インペリアルを何とか活用できないか、ということで、当時のK支配人を中心に検討した結果、ロビーコンサートを開いて活用することになったものです

昨日も昼休みのひと時 多くの人たちが椅子に座って、あるいは立ったままでピアノ演奏に耳を傾けました   私は椅子席の前から3列目の席がとれました。拍手の中 現れたのは上のチラシの写真にあるままの惠藤さんで、やや小柄ながらパワーがありそうな感じがしました

さっそくシューベルトの「楽興の時 作品94」から1、3、5、6番の演奏に入ります 惠藤さんはシューベルト特有のリズム感もよく 軽快に演奏しました  次いで、次に演奏するドビュッシーの「版画」について、第1曲「塔」は万国博覧会でインドネシアのガムラン音楽を聴いた印象から作った曲、第2曲「グラナダの夕べ」は、スペイン民謡からの引用がないのにスペインを見事に描き切っていると言われた曲、第3曲「雨の庭」はフランスの庭園に降り注ぐ雨が描写された曲、であるという説明をした後、演奏に入りました   3つの国の情緒を弾き分けた見事な演奏で、がなり立てるところがなく 節度を持って演奏する姿勢に好感が持てました

次いで、ドビュッシーの「喜びの島」について、ヴァトーの絵画「シテール島への船出」を観た印象を描いた作品であると解説し、演奏に入りました  惠藤さんは、きらめくような色彩感溢れる演奏で 愛の喜びを表していました

最後の曲はラフマニノフの「楽興の時  作品16」から第1、4番です   シューベルトの「楽興の時」と違って超絶技巧が求められる曲で、とくに惠藤さんの演奏で第4番を聴いていると、ショパンの前奏曲を聴いているような 激しい情熱を感じ取ることができました

惠藤さんは、アンコールにドビュッシーの「月の光」と「花火」を演奏しましたが、「月の光」のロマンティックな演奏と「花火」の超絶技巧の演奏との弾き分けが鮮やかで、この人はドビュッシーが一番好きなんだろうな、と思ったりしました

下のチラシの通り 今度の日曜日に神奈川県藤沢市で惠藤さんのリサイタルがあります 神奈川方面の方はお出かけになってみてはいかがでしょうか

 

     

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エミール・クストリッツァ監督「オン・ザ・ミルキー・ロード」を観る~チェンバロンによるバルカン・ミュージックが全編に流れる~早稲田松竹

2018年01月17日 07時41分32秒 | 日記

17日(水)。「不思議な 不思議な 池袋~ 東が西武で西 東武~」という某家電量販店のコマーシャルソングに乗って 池袋東武デパートで開催中の北海道大物産展に行ってきました 実は娘が買ってきた「鮭とば」を食べたら激うまだったので、買い足しに行ったのです 函館産の「鮭とばハラス」と「礼文島産のイカの塩辛」を買ってきました  2つとも 同じ1290円です。ビールや日本酒のつまみにピッタリです

 

     

 

というわけで、わが家に来てから今日で1204日目を迎え、広辞苑の第7版が12日に刊行され、主な追加語としてアプリ、がっつり、ゲリラ豪雨、自撮り、安全神話などが収録された というニュースを見て疑問を述べるモコタロです

 

     

   「広辞苑」について知りたいんだけど「広辞苑」に載ってますか?  どなたか教えてください

 

          

 

昨日、夕食に「手羽元の甘酢さっぱり煮」「生野菜と鶏むね肉のサラダ」「水餃子とチンゲン菜のスープ」を作りました 「手羽元~」は 鶏肉を軽く焼いてから 醤油、日本酒、酢、砂糖で30分煮込み、仕上げに味醂を加えて5分煮つめます。すごく美味しく出来ました

 

     

 

          

 

早稲田松竹で「オン・ザ・ミルキー・ロード」を観ました これはエミール・クストリッツァ監督による2016年セルビア・イギリス・アメリカ合作映画(125分)です

舞台は戦時中の とある村。ロバに乗って銃弾をかいくぐりながら兵士たちにミルクを届ける牛乳配達人のコスタは、村の美しい娘ミレナに愛されて幸せな毎日を送っていた ところが、ある日 謎めいたイタリア人美女が現れ、恋に落ちる その美女の過去が原因で村は爆撃され、二人は逃避行の旅に出る。彼らを待ち受けていたのは地雷が埋められた平原だった

 

     

 

この映画が面白いのは、主人公の二人(花嫁は「007スペクター」ボンドガールのモニカ・ベルッチ)の魅力と相まって、動物たちの活躍です ロバ、隼、豚、ガチョウ、羊と様々な動物たちが登場しますが、コスタからミルクを貰ったヘビは、危険を察知してコスタと花嫁の死を事前に防ぎます 蝶々は、井戸に隠れた二人を発見しようとする兵士たちから気を逸らして命を救います コスタはチェンバロンの弾き手でもありますが、全編に流れる彼のチェンバロンによるバルカン・ミュージックが耳に焼き付きます

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「地域の響き~地方オケのいま」連載始まる=第1回「山形交響楽団」~朝日夕刊 / ファティ・アキン監督「50年後のボクたちは」を観る~リチャード・クレイダーマン「渚のアデリーヌ」が流れる~早稲田松竹

2018年01月16日 08時20分11秒 | 日記

16日(火)。わが家に来てから今日で1203日目を迎え、犬や猫のくしゃみや鼻水などからうつる感染症に 福岡県の60代女性が感染し死亡していたことが分かった というニュースを見て感想を述べるモコタロです

 

     

      ボクは犬や猫じゃないからな   逆に ご主人から野球観戦症がうつされたみたいだ

 

          

 

昨日、夕食に「ハッシュドビーフ」と「生野菜とサーモンのサラダ」を作りました 寒い日はハッシュドビーフやシチューのような温かい料理が食べたくなります  サラダはいつもレタスをベースにしていますが 現在 高すぎ山なので比較的安いサニーレタスを使っています  もちろん飲み物は赤ワインです

 

     

 

                     

 

昨日から朝日夕刊で「地域の響き」の連載が始まりました 第1回目は「山形交響楽団」です。超訳すると

「山響の編成は50人弱と こぶりだが、14年にわたり率いる飯盛範親音楽監督のもと、古楽器や古楽の奏法も採り入れてモーツアルトに取り組み、劇的に水準を向上させた どの楽団とも違う『オンリーワン』の音色がある 2012年度に、年間4億5千万円の予算に対し収支が4千万円の赤字に転落した 13年度から15年度にかけては楽団員のボーナスの一部、その後全額カットするなど経費節減に努めた 15年5月 関西フィルの経営を立て直した手腕を見込まれ西浜秀樹氏が専務理事に就任した 定期演奏会を増収手段として位置づけ、16年度は切符が売り切れるベートーヴェンの全交響曲演奏を掲げ8回16公演とした。経営陣がきめ細かく現状を説明し楽団員が自由に意見を言える楽員総会を新設、風通しを良くした それらの結果、赤字は16年度に解消、同年度の定期演奏会入場者数は、創設以来初めて1万人を超えた それでも、楽団員の待遇を危機以前の水準に戻すには、収入が年間3千万円足りない 学校公演は1校ずつ巡回する従来の方式では日数も経費もかさむため、複数校にホールで聴いてもらう形に変えたいと 学校や自治体に呼び掛けている

記事の中で「古楽器や古楽の方法も採り入れてモーツアルトに取り組み~」とあるのは、飯森範親指揮山形交響楽団によるモーツアルト交響曲全集(CD13枚組)のことも含まれています。地方オケの取り組みとしては意欲的ですね 確か山響は「さくらんぼコンサート」というのをやっていますね。機会があれば聴いてみたいと思います

 

          

 

昨日、早稲田松竹で「50年後の僕たちは」を観ました これはファティ・アキン監督による2016年ドイツ映画(93分)です。原作は、ドイツ国内で220万部以上を売り上げ、26か国で翻訳されている大ベストセラー小説「14歳、ぼくらの疾走」です

マイクは同級生から変人扱いされている14歳の中学生 母親はアル中で、父親は若い恋人と浮気の最中という最悪の環境にある ある日チックという風変わりな転校生がロシアからやってくる。二人はクラスの中で浮いた存在で、クラスメイトの憧れの彼女からの誕生パーティーへの招待状も二人にだけは来ない そんな外れ者同士の二人はある出来事から仲良くなる。夏休みが来て、二人は無断で借用したオンボロのディーゼル車で南へと向かう。チックの運転だがもちろん無免許だ 途中でイザという女性と知り合い3人道連れのトリップに。旅先で様々な人々と出会い、パトカーにも追いかけられ、マイクにとって一生忘れられない旅となる

 

     

 

怖いもの知らずの14歳の少年たちのひと夏の冒険が楽しく描かれています マイクがカーステレオに入れたカセットテープからは、リチャード・クレイダーマンの往年の名曲「渚のアデリーヌ」が流れてきます 「君たち、ロックじゃないの?」とツッコミを入れたくなります ところで、クラスのいじめっ子グループが二人の前に立ちはだかった時、チックはそのリーダー格の生徒に近寄り耳元で何か囁きます するとリーダーの顔が真っ青になり、それ以降 彼らは二人に近寄らないようになります。多分「おれの親父はロシアン・マフィアの首領なんだ。俺たちに危害を加えるようなことがあれば、お前なんかドラム缶にコンクリート詰めして海の底だからな」とでも囁いたのでしょう。このシーンを観て、昨年読んだ伊坂幸太郎の「アイネクライネナハトムジーク」を思い出しました この作品では、嫌みな男性客にいちゃもんを付けられている若い女性店員を救うため、青年がその客のところに行って「実はこの人は地元のヤクザの親分の娘さんなんです。何があっても知りませんよ」というような嘘を言うのです。男性客はすごすごと引き上げていくのですが、このセリフは使えるな、と思ったことを思い出しました

日本語のタイトル「50年後のボクたちは」(原題:チック)の「50年後」の意味は、3人が「50年後に同じ場所で再会しよう」と約束するところからきています その時 3人はそれぞれどんな人生を送っているのでしょうか

 

     

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カンブルラン+読売日響でブルックナー「交響曲第6番」、ブリテン「ピーター・グライムズ」から「4つの海の間奏曲」他を聴く / 「そういう人も必要だね」~作曲家・望月京さんのエッセイから

2018年01月15日 07時50分09秒 | 日記

15日(月)。わが家に来てから今日で1202日目を迎え、日本相撲協会が13日、国技館で臨時理事会を開き 若手行事にセクハラ行為をした式守伊之助に対し 3場所出場停止の懲戒処分を言い渡した というニュースを見て感想を述べるモコタロです

 

     

        式守伊之助の呼び名を 色盛慰之助 に変えた方がよくね?  自宅謹慎らしいけど

 

          

 

土・日の料理はお休みですが、昨夕は息子のリクエストで海鮮丼をつくりました  ご飯の上に焼海苔を乗せて刺身を並べるだけなので とても料理とは言えませんが、まあ 固いこと言わないで  あとはアサリの味噌汁です

 

     

 

          

 

13日の日経夕刊・くらしナビ欄のコラム「プロムナード」に作曲家の望月京さんがエッセイを寄せていました 超訳すると

「日本語では『さっきょくか』と聞けば、適合する漢字を想像し『曲を作る人』か と誰もが即座に推定できる  しかし、フランス語では『作曲』に相当する言葉の語意は『構成』に過ぎない  『作曲』という言葉は『曲作り』以外の意味を持たないので、どことなく自由で感覚的な行為のイメージがあるが、『コンポジション』(構成)には、諸要素(音楽の場合には、音程、音域、リズム、音色など)の配合によって構成されたひとつのものという合意がある  20年近く昔、フランス西部の田舎の友人宅で新年を迎えた時のこと、近隣の牧場にミルクを買いに行ったら『何してる人?』と聞かれた。『作曲家』と答えて通じなかったのは想定内  『音楽を作っているんです』という私の補足に、酪農家のおじさんは数秒の沈黙ののち、『そうだね。そういう人も必要だね』と頷いた  作曲家なんて、いなくても皆生きていけるけど、大地に根差したお墨付きをもらったような気がして深く感動した。今年もここで地道に頑張ろう!とじんわり心に誓った

女性の現代音楽の作曲家で唯一名前を覚えているのは望月京(もちづき  みさと)さんです もう十数年前になりますが、彼女の作品が読売日響で演奏された(何かの賞の受賞記念だったかも)のを聴いたのですが、現代音楽にも関わらず、ユーモアさえ感じさせる面白い曲で とても印象に残りました  

上のエッセイにある酪農家のおじさんの「そうだね。そういう人も必要だね」というセリフはジンときますね それを聞いて感動し、決意を新たにする望月京さんにもジンときました

 

          

 

一昨日の午後6時からサントリーホールで読売日響第574回定期演奏会を聴きました プログラムは①ブリテン:歌劇「ピーター・グライムズ」から「4つの海の間奏曲」、②ヴィトマン:クラリネット協奏曲「エコー=フラグメンテ」(日本初演)、③ブルックナー「交響曲第6番イ長調」です ②のクラリネット独奏は作曲者のイェルク・ヴィトマン、指揮はシルヴァン・カンブルランです

 

     

 

オケのメンバーが配置に着きます。いつもの並びで、左から第1ヴァイオリン、第2ヴァイオリン、チェロ、ヴィオラ、その後ろにコントラバスという編成です  客員コンマスは現在 神奈川フィルのコンマスでウェールズ弦楽四重奏団メンバーでもある﨑谷直人です。チェロ首席に富岡廉太郎がスタンバイしているのでウェールズSQから2人が揃ったことになります

1曲目はベンジャミン・ブリテン(1913-1976)の歌劇「ピーター・グラウムズ」から「4つの海の間奏曲」です オペラの6曲の間奏曲から4つが選ばれ、それぞれ次のタイトルが付けられています。第1曲「夜明け」、第2曲「日曜の朝」、第3曲「月の光」、第4曲「嵐」です

歌劇「ピーター・グライムズ」は新国立オペラで観ましたが、北海沿いの漁村が舞台で、漁師ピーター・グライムズは粗野な性格のため村人たちから疎外され、周囲との軋轢から悲劇が生まれるという暗い内容です

カンブルランが指揮台に上がります。彼のタクトで、太陽に照らされた海の波の揺らめき、月明かりに照らされて緩やかに揺れる波の様子、荒れ狂う海の波の様子が描かれます 演奏を聴いていて、それらの様子が目に浮かぶようで「絵画的な作品だな」と思いました

2曲目はドイツの現代作曲家でクラリネット奏者でもあるイェルク・ヴィトマン(1973~)の「クラリネット協奏曲『エコー=フラグメンテ』」日本初演です この作品は2006年にバーデン・バーデン&フライブルクSWR響の委嘱で作曲され、ヴィトマンの独奏、当時同楽団の首席指揮者だったカンブルランにより初演されました

弦楽器のスペースを中心にステージが大幅に模様替えされます この曲は モダン(443ヘルツ)とバロック(430ヘルツ)のピッチの異なる2群のオーケストラが 対向配置となって演奏され、独唱クラリネットが絡んでいくという形をとります。向かって右側にバロック群、左側にモダン群がスタンバイし、バロック群にはナチュラルホルンとバロックオーボエが弦楽器と共に配置され、モダン群にはクラリネット群が弦楽器と共に配置されます バロック群のヴァイオリンのコンマスはバッハ・コレギウム・ジャパンの第2ヴァイオリン首席・高田あずみさんです

ヴィトマンが登場しステージ中央で演奏を開始します。曲はクラリネットのあらゆる技巧を披露するかのように、息の長い旋律、極端な強弱の変化や速度転換を伴いながら超絶技巧により進行します はっきり言って、なぜオケをモダンとバロックに分けてまで演奏するのか意味が良く分かりませんでした それはおそらく、作曲者が仕掛けた巧妙な意図に私の脳が反応できなかったからだと思いますが、緊張感を強いられるばかりの現代音楽はどうも苦手です

 

     

 

プログラム後半はブルックナー「交響曲第6番イ長調」です この曲はブルックナーの他の交響曲と違って2つの特徴があります 一つは、多くの作品が完成後に自身による修正や弟子たちによる改訂が施されている(ハース版、ノヴァーク版など)のに対し、この作品は変更や修正がないということです もう一つは、多くの作品が弦楽器のトレモロによって神秘的に開始されるのに対し、ヴァイオリンによる明確な同一リズムの反復で開始されるということです さらに付け加えれば、後期の交響曲が「神」の存在を感じさせる荘重な音楽なのに対し、この曲は極めて人間的な明るい音楽だということです この曲は第1楽章「マエストーソ」、第2楽章「アダージョ」、第3楽章「スケルツォ」、第4楽章「フィナーレ」の4楽章から成ります

カンブルランのタクトで第1楽章が開始されます 分厚い管弦楽の波が2階席にも押し寄せてきて、身体に振動が伝わってきます ブルックナーの交響曲はブラスの活躍が期待されますが、ホルンの日橋辰朗をはじめ、トロンボーン、トランペット、チューバの演奏が素晴らしい これは第1楽章に限らず全楽章に言えることです また、フルートの倉田優、オーボエの辻功といった木管楽器も素晴らしい 弦楽器群の厚みのあるアンサンブルは特筆に値します とくに第2楽章「アダージョ」の重厚感溢れる音楽は聴きごたえがありました

こういう大管弦楽曲は、家でチマチマ聴いたり、ヘッドホンで聴いたりすべき音楽ではありません やはりコンサート会場で生の演奏を聴いて初めて作曲家の意図するダイナミズムが伝わってきます 「音のシャワーを浴びる」といった感覚はライブならではです

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小林研一郎+木嶋真優+森麻季+宮里直樹+東京フィルで「響きの森クラシック・シリーズ ニューイヤー・コンサート2018」を聴く~文京シビックホール

2018年01月14日 08時16分35秒 | 日記

14日(日)。わが家に来てから今日で1201日目を迎え、13日・14日の2日間 大学センター試験が全国的に実施されたというニュースを見て感想を述べるモコタロです

 

     

                机の端で受けてもセンター試験 AKB48のセンターは試験じゃなくて投票 てか

    

          

 

昨日午後3時から文京シビックホールで「響きの森クラシック・シリーズ」を、午後6時からサントリーホールで読売日響第574回定期演奏会を聴きました ここでは「響きの森クラシック・シリーズ~ニューイヤー・コンサート」について書きます

プログラムは①ヨハン・シュトラウス2世:ワルツ「美しく青きドナウ」、②同:喜歌劇「こうもり」より「私の公爵様~」、③ヴェルディ:歌劇「リゴレット」より「女心の歌」、④プッチーニ:歌劇「ラ・ボエーム」より「私が街を歩くと」、⑤同「冷たい手を」、⑥サン・サーンス「序奏とロンド・カプリチオーソ」、⑦マスネ「タイスの瞑想曲」、⑧ラヴェル「ボレロ」です 出演は ②④のソプラノ独唱=森麻季、③⑤のテノール独唱=宮里直樹、⑥⑦のヴァイオリン独奏=木嶋真優、指揮=小林研一郎、管弦楽=東京フィルハーモニー交響楽団です

 

     

 

オケはいつもの東フィルの配置で、左サイドにヴァイオリンセクションを集め、右にチェロ、ヴィオラ、その後ろにコントラバスという編成。コンマスは三浦章宏です

コバケンが登場、さっそく1曲目のヨハン・シュトラウス2世のワルツ「美しく青きドナウ」の演奏に入ります ウィーン・フィルのニューイヤー・コンサートではアンコール曲ですが、響きの森ではトップバッターです ニューイヤーと言えばこの曲を思い浮かべるほど超有名曲になった感があります。気分も新たに聴きました

ここで司会役の朝岡聰氏が登場、ハンガリーに馴染みの深いコバケンにドナウ川についての思い出を尋ねました コバケンによると、初めてハンガリーに行ったとき、夜 ホテルの窓を開けると川幅の広いドナウ川が滔々と流れていて、思わず見とれていたら足元が生ぬるく感じた お風呂のお湯を出しっぱなしにしておいたのを忘れ、バスタブから溢れたお湯が床まで流れて来たのだということです コバケン曰く「当時のハンガリーのホテルには水はけ用の栓がなかったんです」 それで「水もしたたる いい男」になったわけね

2曲目は、ヨハン・シュトラウス2世の喜歌劇「こうもり」から小間使いアデーレのアリア「私の公爵様」です ソプラノの森麻季さんがグリーン系のゴージャスなドレスで登場 シルキーヴォイスで軽妙に歌い上げます。この人の声は本当に美しい 次いで堂々たる体格のテノール・宮里直樹さんが登場、ヴェルディの歌劇「リゴレット」からマントヴァ公爵のアリア「女心の歌」を会場を圧倒する高音で歌い上げ、拍手喝さいを浴びました 私は過去に一度彼の歌を聴いていますが、一皮むけたのではないかと思います

今度は森麻季さんが上がゴールド、下が朱色の鮮やかな衣装にお色直しして登場 プッチーニの歌劇「ラ・ボエーム」からムゼッタのアリア「私が街を歩くと」を魅力たっぷりに歌い上げ、次いで宮里直樹さんが同じオペラからマルチェッロのアリア「冷たい手を」を破壊力のある歌声で歌い上げました

二人のアンコールはニューイヤー・コンサートの定番、ヴェルディの歌劇「椿姫」から「乾杯の歌」です 新春に相応しい乾杯の歌なので、小道具にワイングラスがあった方が良かったかも知れませんね

 

     

 

プログラム後半の最初はサン・サーンス「序奏とロンド・カプリチオーソ」です ソリストの木嶋真優さんがオレンジ+イエロー系の明るい衣装で登場 ステージ中央で演奏に入ります。インタビューで彼女が語ったところによると、使用楽器はストラディヴァリウスで、どうりで半端ない美しい音色が聴けると思いました とくに弱音の演奏がとても綺麗で印象に残りました 次いでマスネの「タイスの瞑想曲」を弱音のコントロールも鮮やかに抒情性豊かに演奏し拍手喝さいを浴びました

アンコールに入りましたが、バッハの無伴奏の何番かかな、と思っていると、何故か「ふるさと」のメロディーが聴こえてきて会場が一瞬湧きました あとでロビーの掲示を見たら「岡部貞一 ふるさと」とありました。曲想は「ふるさと変奏曲」とでも言うべき変化に満ちた技巧的な曲でした

最後の曲はラヴェルの「ボレロ」です 管弦楽の魔術師ラヴェルの代名詞的な作品です 2小節のリズム・パターンが169回繰り返されます。小太鼓がひたすら同じリズムを刻み続ける中、管楽器がフルート⇒クラリネット⇒ファゴットといった具合に次々と主役が交代しながら同じメロディーを奏でていき、ながーいクレッシェンドをかけていきます そして最後にどんでん返しがあります

小太鼓の小さな刻みの開始から順調に曲が進められていきましたが、途中、金管の出だしに乱れがあったのがとても惜しかったです その後は、それが無かったかのようにして興奮のうちに曲を閉じました

アンコールに「ボレロ」のフィナーレの大団円をもう一度演奏しましたが、はっきり言ってやらない方が良かったと思います マーラーやブルックナーの交響曲の後にアンコールはあり得ないように、「ボレロ」の後にアンコールはあり得ないと思います。コバケン一流の「お客様が第一。聴衆を喜ばせるためなら出来ることは何でもやる」という考え方に基づくアンコールだったのかもしれませんが、とくに「ボレロ」のような曲では 一度だからこそ印象に残る ということもあると思います

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