人生の目的は音楽だ!toraのブログ

クラシック・コンサートを聴いた感想、映画を観た感想、お薦め本等について毎日、その翌日朝に書き綴っています。

N響特別コンマス・篠崎史紀氏の「こころの玉手箱」~ 日経のコラムより / 「METライブビューイング アンコール2023」東劇で上映決定 / 中山七里著「ヒポクラテスの悔恨」を読む

2023年08月05日 06時34分08秒 | 日記

5日(土)。7月31日(月)から8月4日(金)までの5日間、日経夕刊のコラム「こころの玉手箱」でNHK交響楽団特別コンサートマスターの篠崎史紀さん(愛称:マロ)が取り上げられていました 記事を超略すると次の通りです

「3歳からヴァイオリンを始め、4歳の頃は『将来はウルトラセブンになる』と思い込んでいた テレビ『ウルトラセブン』ではヨハン・シュトラウス2世『皇帝円舞曲』やシューマン『ピアノ協奏曲』が使われていたが、セブンの音楽だと思っていた 中学1年から高校3年までアマオケ『北九州交響楽団』に所属し、高校生の時 初めてコンマスを務めた 高校卒業後はウィーン市立音楽院に入学しトーマス・クリスティアンに師事し8年間を過ごした 3学年下のチェロ奏者・桑田歩は鈴木メソッドで一緒に学んだ仲で、彼が欧州に来た時にはウィーンの家にしばらく泊っていった その時、知り合いの先生を紹介したところ、私と同じ音楽院に留学することになった 彼は私が作った『東京ジュニアオーケストラソサエティ』の指導にも当たってくれた しかし、以前から崩していた体調が戻らず4月に亡くなった 1月の私の誕生日にくれた万年筆は常に持ち歩いている

この記事を読んで初めて、N響を退団し新日本フィルの首席チェリストを務めた桑田歩氏が、マロさんの親友だったことを知りました それと同時に、今年1月13日(金)にすみだトリフォニーホールで開かれた新日本フィル「クラシックへの扉シリーズ」1月度定期演奏会を思い出しました この時、1曲目に高関健の指揮、ネルソン・ゲルナーのピアノによりブラームス「ピアノ協奏曲第2番」が演奏されましたが、第3楽章「アンダンテ」冒頭で桑田氏のソロにより”枯れた”とでも言うべき抒情的な演奏が繰り広げられました まさか、3か月後に亡くなるとは思いもよりませんでした

マロさんは最後に「4歳のときに夢想したように空を飛ぶことはできない だけど私は音楽を奏でることによって、聴衆のみなさんとともに時空を超えることができるのだ」と書いています まさに、音楽は時間と空間を超えて訴えかけてきます

ということで、わが家に来てから今日で3126日目を迎え、ロシア語の独立系メディア「メデゥーサ」は7月29日から8月2日までの5日間で、ロシア国内の徴兵事務所や関連施設への放火や放火未遂が少なくとも28件発生したと報じた  というニュースを見て感想を述べるモコタロです

 

     

     誰だって プーチンのために戦地で無駄死にしたくないからね プーチンこそ戦地へ! 

 

         

 

昨日の夕食は3週間ぶりに「鶏の唐揚げ」を作りました 栗原はるみ先生の「旨味醤油」が沁みてとても美味しく出来ました これもまた久しぶりにサッポロCLASSICを飲みました

 

     

 

         

 

「METライブビューイング アンコール2023」の上映スケジュールが発表されています 公式サイトによると、今年は東銀座の東劇で8月25日(金)から9月28日までの間に28演目がアンコール上映されます

 

     

 

上映演目とスケジュールは下のチラシの通りです

 

     

 

上演される作品を作曲家別に見ると、次の通りです

1.ヴェルディ「イル・トロヴァトーレ」「仮面舞踏会」「ルイザ・ミラー」「椿姫」「ファルスタッフ」

2.プッチーニ 「ラ・ボエーム」「トスカ」「トゥーランドット」

3.リヒャルト・シュトラウス 「サロメ」「カプリッチョ」「ばらの騎士」

4.モーツアルト 「皇帝ティートの慈悲」「ドン・ジョバンニ」「魔笛」

5.テレンス・プランチャード 「Fire  Shut  Up in My  Bones」「チャンピオン」

6.マスネ 「タイス」「マノン」

7.ワーグナー 「パルシファル」「ローエングリン」

8.オッフェンバック 「ホフマン物語」

9.ロッシーニ 「アルミーダ」

10.ドニゼッティ 「ドン・パスクワーレ」

11.ベッリーニ 「ノルマ」

12.ヘンデル 「アグリッピーナ」

13.ゲルビー二 「メデア」

14.ケヴィン・プッツ 「めぐりあう時間たち」

15.ジョルダーノ 「フェドーラ」

上記の中で過去に観て歌手・演出ともに素晴らしかったのはヴェルディ「イル・トロヴァトーレ」(2010ー2011シーズン)と「仮面舞踏会」(2012-2013シーズン)です 両方とも今は亡きディミトリ・ホヴォロストフスキーが出演しています

フランコ・ゼフィレッリの豪華絢爛の演出が素晴らしかったのはプッチーニ「ラ・ボエーム」(2013-2014シーズン)と「トゥーランドット」(2019-2020シーズン)です

好きな歌手で選ぶとすればエリーナ・ガランチャが出演するモーツアルト「皇帝ティートの慈悲」(2012-2013シーズン)です

好きな作品で選ぶとすればベッリーニ「ノルマ」(2017-2018シーズン)です

以上の演目を中心に、コンサートの日程と被らないようにスケジュールを組みたいと思います

 

         

 

中山七里著「ヒポクラテスの悔恨」(祥伝社文庫)を読み終わりました 中山七里は1961年岐阜県生まれ。2009年「さよならドビュッシー」で第8回「このミステリーがすごい!」大賞を受賞しデビュー 社会性に富んだ幅広いテーマを扱い、「中山七里は七人いる」と言われるほど数多くの著書を出している 本書は浦和医大法医学教室の教授・光崎藤次郎を主人公とする「ヒポクラテスの誓い」「ヒポクラテスの憂鬱」「ヒポクラテスの試練」に次ぐ、シリーズ第4弾です

 

     

 

浦和医大法医学教室の光崎藤次郎教授に宛てた「1人だけ殺す。絶対に自然死にしか見えないかたちで」という脅迫文がネットに書き込まれた 日本の解剖率の低さを訴えるテレビ番組での、「問題の9割はカネで解決できる」という光崎教授の発言が発端だった 光崎は書き込みの背景を気にする様子だったが、いつもの冷静さで解剖に当たる 一方、同医大助教の栂野真琴(つがの まこと)は、光崎の過去に犯人の手がかりを求める すると解剖をめぐってある人物と因縁があったことが判明する

本書は令和3年5月、祥伝社から刊行された作品に加筆修正を加えたものです 光崎教授の「モノを言えない亡骸の心の声を聞く」(死体は雄弁に語る)という姿勢が、弟子の栂野真琴に受け継がれているところが頼もしく感じます また、彼女と埼玉県警捜査一課の刑事・小手川和也とのコンビが微笑ましい 今回は途中で、「この人が犯人かも」と気がついて、「驚愕のどんでん返し」までの衝撃は受けませんでしたが、伏線は巧妙に張り巡らされています

巻末に「本書を刊行するにあたって、東京医科歯科大学法医学分野・上村公一教授に監修していただいた」旨が書かれていますが、法医学の分野に限らず、中山七里の作品は幅広く社会問題を扱っており、ミステリーの面白さに加え、各専門分野の知識も知ることが出来て参考になります


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