東京おもちゃ美術館ブログ

都心の旧校舎にNPOがミュージアムを設立
海外のデザイン性の高いおもちゃや国産の木製玩具で遊べば自然に会話が生まれます

被災地レポート 第4弾 一関~陸前高田

2011年06月22日 | 東日本大震災支援活動
2011年6月15日~16日に「あそび支援隊 第4陣」に行って参りました。
日本グッド・トイ委員会 東京おもちゃ美術館 事務局スタッフの小柳がレポートをお届けします。


今回は、一関を拠点に陸前高田の保育園でおもちゃの広場活動と、障がい者支援施設2箇所を回り、積み木が詰まった緑のおもちゃのセットを届けてきました。

初夏の東北。新緑の色が美しい奥州の山々がとても印象的でした。

陸前高田・米崎保育園



保育園では、ミニライブや積み木セットに添えられた支援者(ご協力頂いたパルシステム生協会員様)からの手紙の紹介、ドイツの小学校の生徒さんから送られてきた義援金の授与式を行いました。
また米崎保育園を拠点に積み木セット20箱が陸前高田の保育園10園に寄贈されます。
自由におもちゃで遊ぶ場面になると、子どもらしく「すごーい!」「おもちゃがいっぱいだー!」と嬉しそうな声をあげ、おもちゃに飛びついていました。


しかし、そんな楽しそうな風景の横では
ドイツのクマのぬいぐるみ『シュタイフ』を見て、その純粋無垢な姿に何か想いがこみ上げてきたのか、子どもたちから見えない位置でひっそりと静かに涙を流す保育士さんがいました。
遊んでいる子ども達の中にも、崩れた積み木に対して“ガレキ”と言う子ども達がいたり、
また作った家に対して“カセツジュウタク”と言う子どももいました。

この震災を体験しなければ、知らずに済んだ難しい単語が遊びの中で出ていたことが私の中で強烈な印象として残っています。

陸前高田・知てき障がい者施設「あすなろほーむ」、就労継続支援B型施設「青松館」




二箇所の施設では福祉文化セットを寄贈。
福祉文化セットの中はおもちゃに限らず、シュタイフや、色鉛筆や塗り絵セット、パズル、癒し効果のあるヒノキのアロマ、高齢者アクティビティ開発センター発行の書籍「Apty care」のセットなどが詰められており、一点一点を各施設長さんに紹介しました。

今回 支援隊に参加させていただき、想像以上の被災地の悲惨な状況、そしてその中で懸命に前へ進もうとする人々の姿を目の当たりにしました。私たちにはそこに住む人々にどのように心のケアをしていけばいいのかと、とても考えさせられました。
今後も遊び支援隊の活動を随時皆様にお伝えしていきたいと思いますので、今後も私たちの活動のご支援、ご協力をよろしくお願いいたします。


小柳万莉

最新の画像もっと見る

コメントを投稿