日本代表から教わる!テーブルサッカー

先日、おもちゃ学芸員向けの「テーブルサッカーフォローアップ」を開催しました!

 

今回ご指導いただいたのは日本テーブルサッカー協会の皆さま。

中には今年6月に行われるワールドカップの日本代表選手も!

 

3階「ゲームの部屋」で開催された当イベント。

 

集まったおもちゃ学芸員の皆さんも、最初はなんだかドキドキした様子…。

それもそのはず!

半分以上の方が、見たことはあっても、ご自身でプレーをしたことがないとのことでした。

初めてでも安全に楽しめるように、

まずはテーブルサッカーの基本的なルールや注意点から教わります。

 

実は、あまり知られていないルールの一つに

「バーを回転させてはいけない」という点があります。

夢中になるとついクルクルと回してしまいたくなりますが、

それは残念ながら反則行為になってしまいます。

他にも、お客様にご案内する際の注意点として、

「プレー中は手を中に入れない」や

「バーに体重をかけない」など

ケガなく遊ぶための大事なことも学びました。

 

基礎を教わったら、とにかく実践!

ということで、おもちゃ学芸員同士でペアを組み、

2対1でプロ選手と対戦しました。

プロの勢いに圧倒されつつも、徐々に感覚を掴んでいく皆さん。

上手に隙間をかいくぐって、シュートを決める方もいらっしゃいました。

実践をしていくうちに、自然と質問が飛び交い、

誰かがシュートを決める度、ワールドカップ並みの盛り上がりに!

参加された方からの

「プロ同士の対戦が見たい!」との要望にお応えいただき、

1対1の試合を間近で見学させてもらいました。

「ボールの勢いが違う…!」「とにかく速い!」など、

驚きと感動で、皆さん目がキラキラしていました。

 

あっという間の1時間。

最後には全員集まって記念撮影をしました。

 

日本テーブルサッカー協会様のホームページに

公式ルールなども載っていますのでぜひご覧ください。

https://www.jtsf.org/

 

 

 

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グッド・トイ2021受賞おもちゃイベントーMODUー

 

3月19日土曜日にグッド・トイ2021を受賞した

デンマークのおもちゃ「MODU」のイベントを行いました。

 

 

 

柔らかい手触りの良いブロックパーツにプラスチックのジョイントバーを差してペグ差し遊びをしたり

 

 

 

凹凸パーツを活かしたバランス遊びに挑戦したり

 

 

 

 

 

 

ダイエット器具にも?!

 

 

 

 

 

 

スーパーベビーチェアを夢中で作るお父さんもいましたよ

 

 

 

 

 

 

パーツが大きいのでダイナミックな遊びや作品が作れるのも嬉しいポイントですね。

お母さんたちからは「保育園にあったらいいなぁ〜」なんて声も聞かれました。

 

6ヶ月から6歳ごろまで子供の成長に合わせて長く遊べて

耐久性があり、片付けも簡単

 

MODUは保育園・幼稚園にピッタリです!!

 

 

 

 

 

 

 

 

閉館後は、MODUの研究をしている弘前大学の増田教授にお越しいただき、

おもちゃ学芸員と職員に向けて「MODUとこどもの発達」というテーマのお話をしていただきました。

 

 

 

実際に、手のひらサイズの小さいブロックおもちゃと鬼ごっこ、MODUで遊んだ時の様子を録画し子どもたちや保育者の言動を細分化した結果、

MODUには他のおもちゃと違った特性として

『児らの運動や想像を引き出しやすい他に、「誰か(家族や仲間、いると想像される他者)とがいっしょ」を促す要素が含まれているのでは?』

という研究結果が見えてきたということでした。

 

確かにイベント時でも「親子で」「兄弟で」一緒に遊ぶ様子が多くみられました。

 

増田先生はこれについて

『大型であるがゆえに、パーツを並べたり重ねたりバーでつないだりするとき、独力では制限がある。
                      ↓
         誰かと協同的に活動しないといけない状況が自然につくられやすい。』

とおしゃっていました。

 

おもちゃによって必然と、誰かと自然に協力できる環境が作られる MODUにはそんな力があるのではないだろうか

という事を学びました。

 

 

後半部分は少し難しくなりましたが、百聞は一見に如かず です!

 

国内で遊べる場所は限られてしまっていますが、

東京おもちゃ美術館では必ず1セットを常設展示していますのでいつでも遊べますのでいつでもお越しください。

 

 

 

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【美術館の裏側】企画展示替えの様子

2月上旬のメンテナンス休館日に、「2階・きかくてんじしつ」のおもちゃを入れ替え、新しい企画展示が始まりました。
おもちゃ美術館は、おもちゃで「遊ぶ」「作る」「識る」を体験できるミュージアムです。
「きかくてんじしつ」は「識る」を楽しむお部屋です。

新しい展示は「木形子(こけし)・絡繰り・張り子」と題し、

郷土玩具の中でも日本ならではの特色にあふれた玩具を集め、その魅力ある世界をご紹介しています。


企画展示替えは、おもちゃ学芸員のみなさんと一緒に行います。

 

まずは、旧展示の「土人形」を片付けてお部屋をからっぽにします。
東京で展示した土人形の一部は、
4/25(月)にグランドオープンする「福岡おもちゃ美術館」の企画展示スペースでご覧いただけます!


展示棚も、おもちゃ学芸員のみなさんと制作!
木製パネルに色紙を貼り、棚に仕上げます。

 

事前に展示レイアウトは決めていますが、現場で調整しながら進めます。


主任学芸員が微調整中。


新しい展示はからくりおもちゃも多いため、触ることができるスペースも設けています。

さあ どのような展示になったでしょう?

ぜひご高覧ください。

 

【企画展】どこか懐かしく…心にやさしい郷土玩具「木形子(こけし)/絡繰り/張り子」

会期:~2023年2月5日(日)まで
場所:東京おもちゃ美術館 きかくてんじしつ

https://art-play.or.jp/ttm/news/news-1477/

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春がやってきました!

今日の四谷は、春の訪れを感じるような暖かさです。
校庭の桜のつぼみも、膨らみ始めました。

まん延防止等重点措置が続く中ですが、
一層の感染防止に努めながら、
お客様をお迎えしています。

赤ちゃん木育ひろばでは、
初めてご来館というお客様が増えている印象です。

お客様とお話する中で感じるのは、
冬の間、お出かけを控えていた方々が、

春の暖かさに誘われて、
お子さんとの初めての外出に、
東京おもちゃ美術館を選んでくださっているようです。

コロナで外出が制限される中、
ご来館されたお客様には、
たくさんの楽しい経験を持ち帰ってもらえるよう、
私たちはいつも笑顔でお客様をお迎えしています。

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2年ぶり!館長のグッド・トイカフェ ~古型今戸人形の世界~

毎年行っていた館長のグッド・トイカフェ。新型コロナウイルスの感染拡大をうけて、なかなか開催ができませんでしたが、
今回2年ぶり、しかもリアルで無事に開催することが出来ました!!

 

今回テーマは、東京発祥の土人形『今戸人形』
30年にわたり、今戸人形を再現し続けている吉田義和さんをゲストにお迎えし、
今戸人形の歴史や再現するにあたっての想いを語っていただきました。

今戸焼ってご存知ですか?
今戸人形は、今戸焼から派生して隅田川流域やその周辺等で作られていた土人形。
江戸東京を代表する郷土玩具ひとつです。

昔江戸の子供たちに身近にあったおもちゃ「今戸人形」
遊びの中で割れてしまったら、疳の虫が切れた。と喜ばれたそうです。
そのぐらい身近にあったものなんですね。

吉田さんは、小さい頃から郷土玩具に興味を、少しづつ持ち集め始めたそうですが、収集家にとどまらず、
土や塗料を研究し、当時の今戸人形を再現し作り続けているそうです。
一言に「再現」と言っても簡単な事ではありません!!
まずは土づくりから始まります。

ここから、一部工程をご披露いただきながら作り方を見せていただきました。

 

①土づくり ~東京発祥というストーリーを大切に~
「東京の土」にこだわり、荒川、隅田川流域の土を工事現場から土を調達。ビニール袋に入れて自転車で持って帰るそうです。
この土を約3週間かけて、不純物を取り除いていきます。

 

②型わり ~今戸人形を見本に型を作製~
吉田さんの手によって作製された型に粘土をはめていきます。


お話されながら、10分ぐらいであっという間に完成!

鉄砲狐と月見うさぎです。

③窯焼き ~800度で素焼きしていきます~

ご自宅にある電気窯で焼いている様子がこちらです!!

 

④絵付け ~その時代に合わせて色を再現~
まるで3分クッキング!
先ほどの型から抜いた鉄砲狐が焼かれ、白く塗られたものが登場!
ここから色が付けられていきます。目を入れて、台や爪など入れたら、、、

 

最後にひげを入れて完成です!!

おーーーー!!!ここで拍手がおこりました。

なかなか大勢の前で披露されることがないので、緊張るなーとおっしゃっていました。
吉田さん、実演を心よく引き受けてくださって本当にありがとうございます。

色々あって、一度途絶えてしまったとされた今戸人形を吉田さんが再現されていますが、
手に取ると誰もが安心する素朴さというか、やさしさというか人形の雰囲気がとても素敵でした。

 

今回は、お話と実演の2本立てとなりましたが、吉田さんの親しみやすい人柄とユーモアにあふれたお話で
参加されたおもちゃ学芸員の笑顔と笑い声にあふれた楽しい会となりました。

 

最後に、、
吉田義和さんのブログをご紹介☆
この日の様子も書いてくださいましたので、ご覧ください。

東京の土人形 今戸焼? 今戸人形? いまどき人形 つれづれ

 

 

 

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