tetujin's blog

映画の「ネタバレの場合があります。健康のため、読み過ぎにご注意ください。」

ゲストハウス 吉陽

2016-03-27 21:57:09 | 大島笑顔100プロジェクト

「いってらっしゃい~」
泊まった宿で、後ろ髪を引かれながら送り出されるのは、何年ぶりだろう。
中学生の頃から始めた一人旅。当時は、昔流行っていた若者たちが好んで泊まったユースホステル。
飲酒はダメ、消灯は22時、食事は一斉にという規則でがんじがらめの宿で、ほぼ夏休みの間中、居候(ヘルパーと呼ばれる)をしていた。
ヘルパーといっても、中学生にできるのは食事の配膳とか、ゴミだしくらい。
それでも、世界中の年上の旅行者たちと知り合えるのは刺激的で楽しかった。
ユースホステルが下火になった今、世界中で一人旅を支える宿はゲストハウス。

深夜、あるいは早朝に及ぶ撮影が当たり前の写真屋は単独行が基本。
旅先のビジネスホテルなど、宿への宿泊はお一人様となる。
ただ、春の大島は激込みではんぱじゃなく、宿は週末の一人客とか泊めてくれない。
限られた部屋数で収益を上げるため、家族づれや団体など、2人以上のグループのみの受付。
一人旅の旅行者は、繁忙時期の宿の確保はほとんど不可能だ。

ゲストハウス吉陽は、女性の一人旅、学生、一人旅が初めての人でも安心して泊まれる、アットホームでのんびりくつろげる小さな宿。
なんとなくゲストハウスといえば、「バックパッカーがよく利用する」「学生向け」「外国人が多い」というイメージがある。
一般的な旅行客が泊るには少し違うという認識。そのため、宿泊先の候補として敬遠していたのは確か。

今回、初めて利用したゲストハウス。ほぼ規則のゆるいユースホステルのイメージ通りだったが、思いのほか居心地が良く、楽しい思い出がたくさん残った。
まず、ここの宿は釣り人たちが多い。
写真屋と同様に、深夜、早朝、あるいは、一晩中、さかなを釣ってた人たちが泊まる。

外観はダイビングショップ風。かつての商店を利用しているのか、玄関のガラス戸の向こうはラウンジスペース。
宿泊が連休の初日の夜だったこともあり、ラウンジでは宿泊客たちがアルコールを片手におしゃべりしていた。
ほとんどが若い釣り人たち。そして中国出身の若い女性も。絵に描いたようなゲストハウスの風景というか、あまりにも想像どおりでびっくり。

食事を頼んでいたのは中国出身の若い女性とぼくだけ。一緒に鍋をつつきながら、いろんな旅行の話。
最終的には、ラウンジにいた数人で「日本と中国の恋愛に対する意識の違い」といった話題にまで発展し、思いがけない形で国際交流を体験。
ゲストハウスの居心地は良く、初対面の人たちと旅の情報を交換しあったり、旅人同士で触れ合える楽しい時間を過ごせた。
機会があればまた利用してみたいと思った。今後は海外のゲストハウスもチェックしてみようかな。

宿の主人は平野誠人氏。歌舞伎町の居酒屋で腕を磨いた料理人。訪れる釣り人を島の自然へ誘う、細やかな心配りが印象的。


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