tetujin's blog

映画の「ネタバレの場合があります。健康のため、読み過ぎにご注意ください。」

役行者様のおかげ

2016-10-06 23:30:55 | 大島笑顔100プロジェクト

学生の頃、写真好きの仲間たちと撮った写真を見せ合って。写真の腕を磨いていた。
何分、学生でお金もなかったから、見せ合うのはもっぱらネガを直接印画紙に約付けたベタ焼き。コンタクトシートと呼ばれるやつだ。

コンタクトシートなら、撮った写真が時系列に並んでいるから、対象をどんなふうに追い詰めていって写真を撮ったのかがわかる。写真で何を訴えようとしていたのかとかだ。
対象を変えて追い込んでいく写真の中に、一枚だけ、他とは違った写真があることがある。気まぐれに撮った写真なのだが、一枚で完成度が高い場合もまれにある。
ちょうど写真の神様が舞い降りたような、まぐれの写真。

大島に滞在中、モノクロで気まぐれに撮った百合の花。露出を下げて、ローキー調の中に、光を制御したスピードライトで花を浮き上がらせた。狙いは、エドワード・ウェストンが、8×10inの木製大判カメラで撮った野菜の写真のイメージ。
強い白黒の光のコントラストの中にキャベツの葉や唐辛子、ラディッシュなどの造形美が配されている写真はご存じだろう。

http://www.artphoto-site.com/story52.html

もっとコントラストをあげて粒子を荒くすれば、森山大道の表現と重なる。

伊豆大島で、役行者様は昼間は洞窟で修行し、夜は富士山まで飛んでいっていたと伝えられている。役行者様に遭いに行く途中に見かけた百合の花。
まぐれに撮れた写真だが、同じような写真を量産できるようになれば、それが個性となる。だが、今のところ、2度と同じような写真は撮れそうもない。


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