水徒然

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放射化現象に係る記載を調べました。(その10:地震予兆現象と環境放射能との関係)

2012-03-11 | 日記

'12-03-06(03-11追加・更新)
  既報にて、ブログの本題ではありませんが、福島原発事故で発生した放射性物質の環境中への漏洩・拡散によって 当初、「現状の漏洩レベルなら、直ちに人体には影響はない」という度重なる報道に疑問を抱きながら、「放射線に係る投稿放射線の単位の理解から始まる初歩的な知識を調べました。

 また、引き続いて放射能(残留放射性物質による放射化によって、2次、3次的に物質を励起発光して、最終的には熱となると思われる誘導放射線に係る投稿を整理しました。
詳しく見る>>

~ 励起という現象 

 この巨大なエネルギー(アルファ線、ベータ線、中性子線)によって、周辺物質を放射化(もしくは励起)して、より短波長のガンマ線、紫外線、を発生させている可能性があります。
詳しく見る>>

 一般的にはこれら放射性物質からの崩壊放射線は生態系に悪影響を及ぼすと
云われていますが、
参考投稿今までの生物多様性に係る投稿の整理  内部被曝に係る記載の整理

 既報までの関連していると思われる記載を参考にして、地震発生前に環境放射能が低下する「爆縮現象」に着目して、

 放射能の影響を原点として、個人的な観点で、
さまざまな要因・現象との係り整理しています。(継続中

参考投稿:
異常気象など天変地異の要因に係る記載の整理(その1:'11-03-26~'11-12-26)

異常気象など天変地異の要因に係る記載の整理(その2:'12-12-26~)

地震と放射能との関連に対する整理
 

1.係りがある環境放射線について
 環境放射線は地殻自然放射能、太陽・宇宙放射能および原発事故漏洩放射能(含む法定内常時排出)から崩壊放射線として放出されています。これらの放射能量・比率(含む組成)、および壊変放射線強度については個人的には不詳。
既報の参考投稿から断片的な記載(壊変例など)を以下に抽出しました。
 (着目点は放射線の陸海空での伝搬性の目安を個人的に確認するため)
関連投稿(・大気圏での放射性物質分布 ・(放射性物質の正体は?))

放射線のもつエネルギー:クリック☞拡大>

 
(google画像検索から引用)

<放射性崩壊例:クリック☞拡大>

(google画像検索から引用)


1)アルファ線
 「アルファ(α)崩壊によって放出されるα粒子の流れ。ヘリウム(He)の原子核。物質中を通り抜ける力は弱く、数cmの空気層、薄い紙1枚程度で止まる。」という。
<崩壊式>


2)ベータ線
「・・・原子核から電子が1個飛び出す時出される電子線でベータ(β)粒子と呼ばれる。普通β線というと陰電子β(-)を示す。陽電子β(+)も発生。
β線の透過力は弱く、数cmのアルミニウム板や1cm程度のプラスチック板で充分遮蔽される。

ベータ(β)崩壊
は、弱い相互作用によって起きる放射性壊変の一群を意味する。この中にはベータ粒子と反電子ニュートリノを放出するβ−崩壊(陰電子崩壊)、陽電子と電子ニュートリノを放出するβ+崩壊(陽電子崩壊)、軌道電子を原子核に取り込み電子ニュートリノを放出する電子捕獲、二重ベータ崩壊、二重電子捕獲 が含まれる。いずれのモードで崩壊しても、質量数は変化しない。つまり、ベータ崩壊は同重体を推移する現象である。」という。


3)ガンマ線(分析、検査に利用される人工のX線も同様)
 ガンマ(γ)崩壊は、励起された原子核がガンマ線を放出して崩壊する放射性崩壊。
 ガンマ崩壊は、アルファ崩壊やベータ崩壊と違い、核種が変わらない、つまり、原子番号や質量数が変わらない崩壊である。具体的には、エネルギーをもらうなどして励起された原子核は、高いエネルギー準位から低いエネルギー準位に遷移する際に、その準位間のエネルギー差に等しいエネルギーを持つガンマ線を放出して安定な原子核へと移行する。・・・
 放出するガンマ線のエネルギー領域は核種によって様々である。・・・一般的には複数領域のガンマ線を出す。・・・」という。

 多核種からなる環境中の放射性エアロゾル(放射能)からの放射線の大部分はセシウムの壊変ガンマ線と言われ、爆縮現象における放射線強度(ベクレル値)の大きな低下への大部分に関与していると想われます。

4)ニュートリノ(別途追加更新)
基本的な性質(引例文献詳しく読む)
環境物質に対する透過性(個人的には不詳)

5)紫外線

     (google画像検索から引用)

 地表に届く有害な紫外線(UVA、UVB)が増加すると、生態系への影響として、動・植物プランクトン、エビの幼生、稚魚のような水生生物への悪影響が示されており、食物連鎖を通した生態系全体への悪影響が心配されています。 

 生態系全体への悪影響は特に、地殻、土壌中に無数生息しているバイオケミカル反応に寄与している微生物の損傷は長い目で見た広義の地殻・地盤強度(亀裂など)の脆弱化に繋がるのではと個人的には推察しています。
(隙間が増加すれば環境の放射線の透過量は増加する???)
 紫外線のみならず、上記の電離放射線の影響は大きいが、水中での透過性が低い。


 海水中のセシウム濃度の崩壊放射線の増加(原発事故漏洩放射能(含む法定内常時排出))は内部被曝の発症と同様に危惧しています。

<放射性物質からの放射線の悪影響に係る考察>
 有害な紫外線はオゾン層の破壊によって、近年増加傾向にあるといわれています。その照射エネルギーはオゾン層の破壊、オゾン濃度が回復しない限り、無尽蔵に今後とも生態系に影響し続けると想われます。
 例えば、継続的に海に流出されている法令基準内の微量の放射性廃棄物
および今回の原発事故によって、大量漏洩した放射性物質からの放射線の大半は熱に変換すると想われますが、環境水中の共存物質を放射化して、その比較的半減期の短い放射化物質から、エネルギー準位の小さい活
性光線が順次、共存物質を放射化して紫外線と同様に、水生生物(微生物、藻類)のDNAを損傷して生態系悪影響を及ぼすことも想定されます。

6)可視光線
爆縮現象が発生する過程において、大気圏で観察される様々な異常発光現象。
竜巻・突風も随伴して、放射能からの崩壊放射線による励起?によって雲底が赤く染まる。
⇒自然環境蛍光物質(微粒子エアロゾル)と放射線
 との相互作用よって発生する
蛍光発光?と推察されます。
例えば、赤色発光する蛍光物質として、
ウルツ鉱 (長UV励起,赤)灰クロム柘榴石 (UV励起,赤)鋼玉 (+CrのものはUV励起,赤)
スピネル (場合によりUV励起,赤)直閃石 (UV励起,赤)バスタム石 (UV励起,赤)などが
挙げられます。
引用文献:蛍光性鉱物Fluorescent Minerals
詳しく見る>>

atomica
放射線と物質の相互作用(08-01-02-05)によれば、
(一部抽出しました。)
「・・・
<本文>
1.放射線の蛍光作用
 物質に外部から何らかのエネルギーが加えられたとき、光が放出される現象をルミネセンスという。・・・
 
 物質に入射した放射線(電離放射線)のエネルギーによって、原子・分子の電子状態は励起状態(興奮状態)に変化する。これが基になって電磁波の放出が起こる。放射線を蛍光体に入射させると、可視領域の波長の光(ルミネセンス)が放出される。この現象をシンチレーションと称しており、シンチレータとは蛍光体の別名である。シンチレータは放射線の測定や
X線
による医療診断の現場でしばしば利用されている(表1)。
1.シンチレーション検出器
 表2に放射線の測定に用いられている主なシンチレータを示す。放射線がシンチレータを通過するさいに発生するシンチレーション光は、発光量が小さく、減衰時間は短い。放射線測定用として求められるシンチレータは、放射線が衝撃した瞬間に可視光(300~600nm)を放出(即発発光という)し、発光効率が高く、透明で透光性に優れていなくてはならない。
 少量のタリウム(Tl)を不純物として含むNaI(Tl)あるいはCsIのような無機シンチレータは、ガンマ線に対する発光効率が高いシンチレータである。・・・
 シンチレーション検出器の放射線検出部は、図1に示すようである。いずれの場合もシンチレータを光電子増倍管に密着させた状態に配置して測定する。シンチレーション光は発光量が少ない。そこで、シンチレーション光を増幅し、電子機器で計測可能となるようにした装置が光電子増倍管である。光電子増倍管の光電面に到達したシンチレーション光は、108~1010倍程度増幅され、その出力が電子機器で計測される。・・・ 」

引用本文詳しく見る>>

7)太陽フレア
天変に影響する要因に係る記載(巨大な爆発現象「太陽フレア」接近)

2.
係りがあるガスについて

1)ラドン(自然放射能)
2)酸素
3)オゾン(地殻振動による圧電効果で発生)
 一般的には紫外線の波長によって 酸素(O2)はオゾン(O3)化したり、オゾンを消滅させるとも言われています。
4)メタン(炭化水素:CH4)、5)二酸化炭素CO2
炭素は主に二酸化炭素、炭酸塩、有機物の形態をとりながら大気圏、海洋圏、地圏を循環していますが、近年の人間活動は炭化水素の開発を通じて年間約35 億トン(炭素換算)の二酸化炭素を大気圏に過剰排出し、自然の炭素循環を大きく乱しています。
日本周辺海域には約7.4兆 m3のメタンガス(国内ガス消費量の約100年分に相当する量)とのことですが、掘り尽くして、断層の原因となりかねないシンクホール地盤沈下)など起こさないように、CO2地中隔離の最適化と遠隔モニタリング、バイオ技術を用いた CO2のメタン変換、エネルギー資源開発の効率化など持続型炭素循環システムの構築の研究の成果を期待します。
人為的な発破(小さな核爆発)を併用して、亀裂の増大のみならず、放射能の発生による二次的な副作用を杞憂しています。


6)硫化水素

3.係りがある要因・現象について
<メカニカル>
1)大陸移動(プレートテクトニクス)
 大陸移動は大きな意味での地殻変動の原動力という古典的な理論であるが、
地磁気の逆転
を伴い、溶岩が噴出すると、溶岩は固まって岩石になります。ほとんどの場合、それらは玄武岩として知られる黒い岩石で、溶鉱炉から出てきた鉄と同様にかすかに磁気を帯びている
という。詳しく見る>>

 個人的には地殻変動の原動力の要因について全く不詳ですが、
最近の情報(地球科学から見た地球ニュートリノ観測
地球内部の放射性元素のベータ崩壊により生成
• 放射性熱源は地表熱流量のおよそ半分に寄与
1960年代より提案されていたが,実際に観測された」という。
本文詳しく読む

⇒地殻変動要因として、既報で記載した熱的な膨張・収縮要因として
ニュートリノなどの自然壊変放射能の影響も一因として推察されます。
関連投稿:地球温暖化と地震との関係に係る記載(地殻の熱膨張の影響について)

2)地殻地質(組成・電荷、断層、亀裂・隙間)
関連投稿:異常気象など天変地異に影響する要因に係る考察と地質調査

3)人為的な発破(小さな核爆発)

関連投稿:
地異に係る記載(人工的な所為で地震を発生させる要因)
「・・・地中数百メートルどころではなく、1キロを越える深さまで掘る事が出来る。先に挙げたソ連の地震兵器は「小さな核爆発」で「大きな地震」を起こす事が出来るが、深くボーリングした個所に「小さな核爆発」を起こす物を埋め込んでおけばいいことになる。・・・」の可能性です。

<エレクトロ・マグネティック>

1)地磁気異常(NS)
関連投稿:
地異に係る記載(「磁気異常」はクジラ漂着の原因とのこと)

2)電磁波(ノイズ)

関連投稿:天変に影響する要因に係る記載(巨大な爆発現象「太陽フレア」接近)

3)ガス、イオン化(+、-)

4)エアロゾルの電荷(+、-)

<エレクトロ・ホトニック>
1)蛍光発光
2)竜巻・突風
関連投稿:異常気象に係る記載(伊豆半島の地震、竜巻現象、鯨打ち上げ)

⇒上記の羅列(整理)に対する地震との因果関係のまとめ
引き続き追加・更新・修正したいと思っていますが、

 地震と放射能(爆縮による環境放射線低下)との関連(メカニズム考察)は

 3.11大地震(大津波)と昨今の東日本周辺を襲う中小群発地震(津波なし)との関連は???

 上記で割愛した
 潮汐現象、微生物によるバイオ・ホトケミカル的な反応と宏観現象
との関連など着目が必要か?

そもそも環境放射線低下のメカニズム自体も個人的には不詳。

 正体不明の核種からの放射能のベクレル値変動の実態
(中身と含有量、組成)

に対する定量分析・解析技術の進展に係る検索が必要と推測される。

 


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46年ぶりの日食 太陽フレア、原子炉について 元日本地震予知クラブの総長 M地震研究所所長一郎さんが、各方面に様々な 警告を発してたが、隠ぺいされていたことも 私もいまタブーかされる内容が掲示板阻止されがちで悩んでいます。 (しんきち)
2012-03-13 23:20:51
46年ぶりの日食 太陽フレア、原子炉搭載人工衛星について地震前兆現象の検地において 元日本地震予知クラブの総長 M地震研究所所長さんが、各方面に様々な 警告を発してたが、隠ぺいされていたことも 私もいまタブーかされる内容が掲示板阻止されがちで悩んでいます。
一郎さんは 1948年頃から 2000年?頃まで、地震を50回以上予知し各市町村に連絡してし当てて 表彰されるなど 三宅島噴火の時には観測本部をつくるなど活動されていました。やはり亡くなられてはいますが、一郎さんの資料を拝見していて 世間のお役立てしたいと 思っていたところです。(2012年 1月31日)より
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