AKB48 チームBのファンより

鈴木紫帆里さんを中心にAKB48 チームB について語るサイトです。

「指原莉乃」という才能 (ピーナッツ)

2012-01-10 18:00:00 | AKB48
昔、テレビで、衝撃的な映像を観たことがある。
毎年、元旦の夜に、フジテレビで放送されていた『新春!スターかくし芸大会』。
そのオープニングでの1コマだ。

司会は、画面左から、ウッチャン,堺先生,鶴瓶師匠,ナンチャン。
そして、中央の大階段から、5mほど下にある板の上…総勢250名ぐらいが待ち構える舞台に下りてくる!という画ヅラ。
タイミングは、"と~しのは~じめの~"の、"と~"で、4人が一斉に動き始め、ちょっとした踊り場を少し歩いて、すぐに階段!ってな具合。
一瞬の出来事だった。
中にいる堺先生と鶴瓶師匠が、グングーン!って、完全に前に(こちらに)飛び出して見えたんだ。
今でいう3Dみたいな感じ。
"何だ、今のは?"…とにかく、ビックリした! そして、同時に、"どうやったんだろう?"って…。

すると、本放送の1週間ぐらい後だったかな!?
お昼間に、『かくし芸大会のウラ側、すべて見せます!』みたいな番組があって、偶然にも、そのグングーン!のシーンを真横から撮ってる映像を観る機会を得てね…。
僕は、その正体を見てしまったよ。

"うわっ! こんなこと、やってたのか!!"…プロの凄さを知ったんだ。
つまり、両端のウッチャンとナンチャンが、"と~"の時、瞬間的&2人同時に、半歩下がってから、前に動き出してる。
当然、中に挟まれている2人は、一瞬、グン!って、前に飛び出て見えるわけで…。
つまり、それが、タネだった。

でも、よくよく考えてみると、それは、亡くなった内海好江師匠が、弟子(ウンナン)の2人に、ずっと言い続けていたこと…"常に、先輩をたてなさい、後ろを歩きなさい。
ただ、板の上では、そんなもの関係ない!勝負だよ"…。
それを思い出した。

実は、指原莉乃、別に、好江師匠の弟子でもなんでもないのに、あの日のウンナンと同じことが出来ている。
たぶん、彼女は、無意識に、それをやっているのだろう。だから、僕は、彼女のこと、天才だと思ってるんだ。
まあ、「棲み分け」のにおいを嗅ぎ分けて、"今、自分が、どの場所にいたらいいのか?"…瞬時に体が動く!ってことかな!? でも、すごい嗅覚だと思う。そして、そういうのを、"計算してない"という意味では、指原莉乃、ウンナンの2人よりもスゴイのかもしれない!?…なんてさ。

例えば、「いいとも」の増刊号で、指原持ち込み企画をやった時のことだ。
それは、現在、共演している水曜メンバーと、"一緒に、AKB風の自己紹介をやってほしい!"という彼女発の1コーナー。
流れとしては、タモリ,太田,田中,ジュニア,中岡,コカドの順に、1人1人について、指原自身が考えてきた案をたたき台に、"イイ感じのAKB風の挨拶を完成させちゃおうよ!"みたいな感じ&ノリ。
さあ、バトンが指原に渡った。
センター付近、自分が考えてきたフレーズをフリップで、ジャン!彼女が読み上げる。注目すべきは、発表直後の彼女の行動だ。
指原っていうのは、それをし終わった後、なんとも絶妙なタイミングで、必ず、その真後ろに、2歩下がる。
すると、彼女の元いた場所には、当然、スペースが出来てるわけで…。
で、そこが、"お-い!","いやいや…",手をたたきながら、その場所に侵入…。
つまり、芸人の遊び場に入れ替わっちゃったんだよね。

「奇跡の逆オフサイド・トラップ」とでも言ったらいいんだろうか?
でも、やってることは、(結果として)あの日のウンナンと同じことだ。
そして、指原には、ほぼ、その意識がない。素…だよね。
ただ、お見事! あまりに、自然に、光と影が入れ替わるんだよね。
とにかく、指原が、スポットライトから完全に外れた瞬間、そのスペースに飛び込んでくる芸人たちの輝くこと、輝くこと。
光を浴びる芸人さん,いつでも、影になれる指原莉乃。
その姿、迷いなし!&意識なし! 毎回毎回(6人とも)、そうだった。
ただただ、照れてるタモリさん。
でも、最後のポーズは、自分で決めたいみたい。
太田は、意外に、すごくイイのを言ってもらえて、実は嬉しい。
で、一瞬、タモリさん以上に照れてしまうんだけど、そういう気持ちを隠すために、(指原が作った)スペースを大きく激しく使って、あの変なポーズをノリノリで連発!速射砲!
田中は、最後、どうしても、"決め"としてのウインクがしたいらしい。
ジュニアは、太田たちに、"ラブ再注入!"って、両手でハートを作るように追い込まれ、赤ら顔の極致。
中岡は、"何で、世界3位なん?(1位じゃないの?)"と、納得いかない気持ちはあるんだけど、(指原が、フリップで)うまいことイジってくれたことが、やっぱり嬉しくて、大満足の表情。
コカドは、とにかく、みんなのオモチャにされる。"ペキーン、原人!"…そして、タモリを中心に、その振り付けは、どんどん恥ずかしいものに変えられていき、もう、超イジられキャラとして、光りまくってた。

で、僕、ここがスゴイとこだと思ってるんだけど…、つまり、芸人たちが、指原の作ったスペースで遊んでいる間、彼女、カメラマンさんにほとんど抜かれていないんだよね。
だって、ふつう、アイドルだったら、そのつど、2回ぐらいは、アップで表情、撮られるでしょ!? しかし、当たり前のように、2歩下がり、毎回毎回、いちいち、存在を一瞬、消すことの出来る指原は、もはや、アイドルじゃなかったんだろね。
あれは、ただの仲間だよ。
もちろん、カメラマンさんも含めた仲間。
だって、アイドルとしての変な気ぃ、全然使われていないんだもの。
でも、この時、「いいとも」にレギュラー出演して、何回目? それって、スゴイことだよ。
で、芸人っていうのは、指原が空けてくれた、そのスペースを、「もてなし」ととる。その行動を、「最高のパス」と認識する。でも、"笑い"ってのは、そういうチームプレーの積み重ねが、何より大切だったりするもんね。

かくして、そのキッカケを作った指原は、一瞬で認められた。
ただ、そこは、チームプレー。
そして、仲間。
芸人たちは、そんな彼女に対し、その場で、ちゃんとお返しをしている。
化学変化が起きた。
それは、後ろに下がっている指原に向かって、
"おい、指原!これ、どないやねん!"
"さっしー、これでいいの?"
"(指原を指差しながら)何でよ?"
"指原、こういうのどう?"

そこには、後ろに引いている指原を、とにかく、前に前に引っ張りだそう、助けてやろう、と手を差し伸べてくれる先輩たちの姿があった。
そして、コーナーの最後は、タモリ→太田→田中→ジュニア→中岡→コカド→指原の順で、AKBシアター風に連続発表していくんだけど、ラストの指原が、明らかに、1番できていない…というオマケ付き。
もう、1人だけ、全然ダメだった。
ただし、ここでも、たしか!?ジュニアから、"指原、なんか、お前が、1番出来ひんかったような気ぃすんねんけど…"みたいな、ありがたいツッコミをいただいている。
つまり、スルーされなかった…ってこと。
大事だよ~!これ。
で、それを聞いてる当の指原は、でも、やっぱり、みんなからは、半歩下がった位置にいて、さらに、
"自分が、1番出来ていない恥ずかしさ"と,"みんなが自分発信の企画を、こんなにも、一生懸命やってくれた嬉しさ"と,全てやりきった満足感と,"私ごときのために、なんか、スミマセン…"的な、もう、そういうのが、フクザツに入り混じった顔…。
別に泣いてはいないんだけど、ニタニタとニヤニヤとニコニコとペコペコと…。
とりあえず、とてつもなく、変な顔になってた。

でもさ、あんな顔…見せられたら、倍ほど、年の違う大人は、そら、"かわいい(やつ)"ってなると思うよ。
ただ、この才能って、指原にとって、実は、"悲しき習性"でもあるんだな…これが。
つまり、自分が、少し引くことで、例えば、隣にいる前田敦子が、グン!ってなることを感覚的に知ってしまっている。
最初っから、引いているんじゃなく、"絶妙のタイミングで…"。これが、指原莉乃なんだな。
これ、スゴイ才能だと思う。でもな~? あ、でも、これが、指原か!?
だな!
(続く…かも?)
コメント (3)    この記事についてブログを書く
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3 コメント

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是非、続きをお願いします (よしお)
2012-01-10 19:54:02
すごい、いい話だ。続き待ってます。
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Unknown (daigen)
2012-01-10 21:58:04
確かにあの企画をやった時に「わ~指原何やらせる気だ~><」
って心配したけど、みんな恥ずかしながらも喜んでた気がした。
先にレギュラーになった秋元才加よりも格段に早く受け入れられてると思った。
返信する
Unknown (赤ペン系ジュゴン)
2012-01-10 23:25:35
世界3位はコカドさんですよー

さっしーは世界3位の下りを考えて北京原人はタモリさん発信です
返信する

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