AKB48 チームBのファンより

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週刊少年マガジン連載『AKB49』がクライマックス。そこにはあの歌が。(ときめき研究家)

2015-12-10 22:08:36 | ときめき研究家
2010年から連載されている漫画『AKB49』が、いよいよクライマックスを迎えている。
実在のAKB48が実名で登場し、現実と同時進行するフィクションで、男性であることを隠してメンバーになった主人公「浦川みのり」がアイドルとして奮闘して行く物語である。
漫画を原作としたミュージカルをAKBグループメンバーが上演したりもして、WIN-WINの関係にあるAKBグループ「公認」漫画と言える。

12月9日発売号では、最初から最後まで、みのりの卒業公演の場面のみを全20ページに亘って描いていたが、感動的だった。
セリフは一切なく、歌い踊るメンバー達の姿や、応援するファンの姿をコマ写しのように延々と描いていたが、決して単調ではなく、むしろ引き込まれた。
その場面でメンバーが歌っている曲は、『初日』だった。セリフはないが、歌っているその歌詞が、コマの中に一節ずつ書き込まれていた。それもフルコーラス。表現方法としては非常に斬新だ。余計なものは一切排除して、絵と歌詞だけで表現ざれた誌面から、本当に歌声が聞こえてくるような錯覚がした。

これが歌の力なのだ。この漫画を読んでいる人の多くは、『初日』という楽曲の生い立ちや、メンバー(とりわけ初代チームBメンバー)のその曲への思いについての前提知識があると思う。それを踏まえると、卒業公演にして「初日」の心境を歌うというこの設定に、まんまと感動させられたと思う。
一方、AKB48はテレビで見るくらいで、そこに書いてあるのが『初日』の歌詞だと気づかない人もいると思うが、そういう人がこの回をどう読んだのかも知りたい。ただならぬ雰囲気を感じ、歌詞の一言一句を読み込んで、こういう曲があったのかと好意的に読んだのか。パラパラとページをめくって、いつもの週より早く読み終えてしまったのか。

漫画のストーリーそのものは、時に迷走したりもしたが、クライマックスはこういう舞台で『初日』を歌わせようと作者は決めていたのだと思う。むしろ、このクライマックスを描くために、これまでストーリーを展開してきたのだろう。読み続けて来て良かった。

『初日』はメンバーの心境を描いたと思われる「楽屋落ち」「自己言及ソング」の最高傑作だ。この曲があまりに好評を博したので、その後、次から次へと「自己言及ソング」が乱造された。しかし、そういう乱造された歌には、その時代、そのメンバーに当てはめてしか意味がわからないような、普遍性のない曲も多い(『理不尽ボール』『お待たせセットリスト』『黄金センター』など)。『初日』は、そういう曲とは一線を画し、時代やメンバーを超えても伝わるものがある、普遍性のある曲だ。だからこそ、今回のような使われ方もされうるのだと思う。
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1 コメント

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リクエストアワーを思い出し… (kizudarake)
2015-12-13 17:49:31
まだ浦野一美以外は10代だったでしょうか・・・
懐かしいですね。

今回の10周年には、はるごんも居て良かった。
10年続くとは思っていませんでした。

公演曲が作られなくなって久しいです。
もう、この手の熱い血潮の籠った曲は出てこない気がします。

今現在も若者たちが同様にいろいろなことに立ち向かっているのでしょうが、その姿が見えずらくなりました。
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