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『俺はまだ本気出してないだけ』を観ると、自分も本気を出したくなる。(ときめき研究家)

2013-06-30 18:25:32 | ときめき研究家
タイトルが秀逸。タイトルに惹かれて観た。
「俺はまだ本気出してないだけ」とうそぶきながら、いつまでもその本気を出さないダメダメ男。大きなことを言いながら結局何もせず、妻にも逃げられ、40歳過ぎて会社を辞め、突然漫画家を目指す男のドタバタ劇だ。

性格に問題のある主人公(堤真一)、なぜか彼に優しい堅気の友人(生瀬勝久)という構図は、昨年観た『くそクソガキの告白』『苦役列車』と同じパターンだ。それらの映画には、主人公が好意を抱くマドンナ役が出て来たが、『俺はまだ本気出してないだけ』には出て来ない。そのかわりに主人公の娘役で、橋本愛が主要な役割を担っている。

橋本愛は、『あまちゃん』のユイ役でも注目の、旬の女優だ。
だらしない父親に対しても、呆れたり、怒ったり、無視したり、嫌悪することなく、淡々と接していて、まるで優しく見守る母親のようだ。しかし映画の終盤では、その優しさに隠された思いが明らかになる。
橋本愛は、大げさな感情表現をしない難しい役をこなしているし、何より清楚で美しい。美人タイプのアイドルは苦手だが、この映画の中の橋本愛は、アイドルらしくキラキラ輝いていた。

福田雄一監督作品ということで、もっとエキセントリックな映画かと思ったが、そうではなかった。むしろ、しみじみした人情ものと言えなくもない。
主人公のダメダメさがそれ程ひどくもなく、何より自分のダメダメさをよく分かっていて、「俺はまだ本気出してないだけ」と強がってみても、「本気出しても何もできないのでは」という不安を感じているからだ。そういう意味で、共感できるキャラクターだし、漫画家デビューできるよう応援したくなるのだ。
そもそも、誰だって、常に「本気」を出していると言えるだろうか。365日、24時間、「本気」を出していたら疲れきってしまうだろう。通常の人は、ここぞという勝負時に「本気」を出すのだと思う。この映画の主人公は、今までそういう勝負時がなかっただけなのだ。あるいは、これまでの勝負時には、勝負を避けて来たのだろう。
彼が初めて出す「本気」がどれほどのものか、続きも見てみたい気がする。

ほんの少しだけ出演している指原莉乃は、福田監督に言わせれば「ブス」だった。撮影が昨年の夏、HKT48への移籍前後ということで、情緒不安定だったとか。主人公の漫画にダメ出しをする編集者役で、若いのに生意気な感じはよく出ていた。「指原が出ている」ということで観に来た観客も少なからずいたはずで、役割は果たしていたと思う。
福田監督によれば、指原は自分の出演シーンしか台本を読まないので、映画のストーリーもよく分かっていなかったらしい。今年、映画公開のプロモーション時に、どんな映画かと質問されてしどろもどろだったと言う。誇張があるのかもしれないが、指原らしいエピソードだ。
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