渡辺麻友「心プラ」売上(総選挙分析ライター)
8月27日に販売が開始された第6回選抜総選挙でトップとなった渡辺麻友がセンターポジションで歌うAKB48、37枚目のメジャーシングル曲「心のプラカード」の初週売上が本日(9/2)ネットに発表され、推定100.6万枚だったことがわかった。初週売上はギリギリだがなんとか100万枚の大台を突破した。
昨年総選挙後の曲「恋するフォーチュンクッキー」の初週売上が133万枚だったので、それよりは▲32.4万枚の大幅減少となった。(76%)
そうは言っても、AKB48メジャーシングル曲の初週売上100万枚突破は、2011年5月発売の「Everyday カチューシャ」から17作連続となり初週売上100万枚突破の連続記録更新中であるから凄いことに違いない。
ただし、「心プラ」を含めた過去初週連続売上100万枚を超えた17作の中で「心プラ」の売上枚数は最低なので、この後のAKB48グループの将来に陰りが生じた。
「心プラ」の売上不振を筆者なりに勝手に想像して考えていくつか列挙してみると、(1)消費税引上げのマイナス影響というマクロ要因に加えて、(2)昨年7月以降篠田麻里子、板野友美、大島優子というAKB48で多くのファンを持ったビッグネーム(神7)の卒業に起因したコアファン離脱による購買力低下、(3)5月25日のAKB48握手会襲撃事件によるAKB48に対する間違ったネガティブイメージの拡散、(4)「心プラ」が「恋チュン」の二番煎じで曲の評価があまり高くない(一部で“糞曲”という悲しい呼ばれ方をしている)、(5)選抜トップとなった渡辺麻友の情報発信力がそれほどでないため「心プラ」の話題がマスコミ他での盛り上がりに欠けた、(6)として(3)～(5)が相まってAKB48ファン以外の一般層の注目をあまり惹かず一般層からの購買が少なかった。
こんなところが、昨年の指原「恋チュン」を大きく下回り、初週売上100万枚突破17作中最低となった要因かなあと推測した。
次に、歴代の総選挙後の曲の初週売上は、第1回選抜総選挙後に発売された「言い訳maybe」が9.1万枚、第2回総選挙後の「ヘビーローテーション」が52.7万枚だった。「言い訳maybe」の9.1万枚を仮に100とすると「ヘビーローテーション」は579、「フライングゲット」は1,488、「ギンガムチェック」は1299、「恋するフォーチュンクッキー」は1,462、「心のプラカード」は1,105となる。前田敦子の「フライングゲット」を頂点として、いったん、「ギンガム」で落ちかけた売上を指原「恋チュン」は「フラゲ」のレベル近くまで戻したが「心プラ」で下押ししてしまった。
前述の17曲中最低の売上に加えて、総選挙後曲の低迷というAKB48の将来に“陰り”が出た流れを変えるには、今までと違った強力な“何か”が必要となる。その“何か”がないと「ジリ貧」になるリスクが出てきた。
是非、秋曲以降に“何か”が起こることに期待したい。
<AKB48メジャーシングル曲初週売上枚数>
・ ・ 曲名・・ ・ 初週, ・ 比率 ・ 率 ・ センター
12 ・ 涙サプ・ ・ 010.4 ・ 0114 ・ 6 ・ 前田敦子
13 ・ 言い訳・ ・ 009.1 ・ 0100 ・ 5 ・ 前田敦子(第1回総選挙)
14 ・ RIVER・ ・ 017.9 ・ 0197 ・ 10 ・ 前田敦子
15 ・ 桜の栞・ ・ 031.8 ・ 0349 ・ 18 ・ 前田敦子
16 ・ ポニテ・ ・ 051.3 ・ 0564 ・ 29 ・ 前田敦子
17 ・ ヘビロテ ・ 052.7 ・ 0579 ・ 30 ・ 大島優子(第2回総選挙)
18 ・ ビギナー ・ 082.7 ・ 0909 ・ 47 ・ 前田敦子
19 ・ チャンス ・ 059.7 ・ 0656 ・ 34 ・ 内田眞由美
20 ・ 桜の木に ・ 094.2 ・ 1035 ・ 53 ・ 前田敦子
21 ・ エビカツ ・ 133.4 ・ 1466 ・ 76 ・ 前田敦子
22 ・ フラゲ・ ・ 135.4 ・ 1488 ・ 77 ・ 前田敦子(第3回総選挙)
23 ・ 風吹・・ ・ 130.0 ・ 1429 ・ 74 ・ 前田敦子
24 ・ 上マリコ ・ 119.9 ・ 1318 ・ 68 ・ 篠田麻里子
25 ・ ＧＭ５・ ・ 128.7 ・ 1414 ・ 73 ・ 前田敦子
26 ・ 真夏・・ ・ 161.7 ・ 1777 ・ 92 ・ 前田敦子
27 ・ ギンガム ・ 118.2 ・ 1299 ・ 67 ・ 大島優子(第4回総選挙)
28 ・ ＵＺＡ・ ・ 112.9 ・ 1241 ・ 64 ・ 大島、松井珠
29 ・ 永遠・・ ・ 107.3 ・ 1179 ・ 61 ・ 島崎遥香
30 ・ So long!・ ・ 103.6 ・ 1138 ・ 59 ・ 渡辺麻友
31 ・ さよクロ ・ 176.3 ・ 1937 ・ 100 ・ 渡辺麻、島崎、大島、板野
32 ・ 恋チュン ・ 133.0 ・ 1462 ・ 75 ・ 指原莉乃(第5回総選挙)
33 ・ ハトエレ ・ 120.4 ・ 1323 ・ 68 ・ 小嶋陽菜
34 ・ 鈴懸なん ・ 103.3 ・ 1136 ・ 59 ・ 松井珠理奈
35 ・ 前しか向 ・ 109.1 ・ 1199 ・ 62 ・ 大島優子
36 ・ ラブレト ・ 166.2 ・ 1827 ・ 94 ・ 渡辺麻友
37 ・ 心プラ・ ・ 100.6 ・ 1105 ・ 57 ・ 渡辺麻友(第6回総選挙)
32 ・ 恋チュン ・ 133.0 ・ 100
37 ・ 心プラ・ ・ 100.6 ・ 76
(「言い訳」を100とすると「心プラ」は1,105、過去最高売上だった「さよクロ」を100とすると「心プラ」は57、昨年の「恋チュン」を100とすると「心プラ」は76)
<「心プラ」売上データ>
8/26～31の第1週売上、1,005,744枚
9/1～7の第2週売上、21,546枚(累計1,027,290枚)
9/8～14の第3週売上、7,834枚(累計1,035,124枚)
9/15～21の第4週売上、4,257枚(累計1,039,381枚)
9/22～28の第5週売上、3,318枚(累計1,042,699枚)
9/29～10/5の第6週売上、2,133枚(累計1,044,832枚)
10/6～12の第7週売上、2,552枚(累計1,047,384枚)
10/13～19の第8週売上、2,820枚(累計1,050,204枚)
10/20～26の第9週売上、2,344枚(累計1,052,548枚)
以上
渡辺麻友センター「心のプラカード」初日売上87.2万枚 140827
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8月27日に販売が開始された第6回選抜総選挙でトップとなった渡辺麻友がセンターポジションで歌うAKB48、37枚目のメジャーシングル曲「心のプラカード」の初週売上が本日(9/2)ネットに発表され、推定100.6万枚だったことがわかった。初週売上はギリギリだがなんとか100万枚の大台を突破した。
昨年総選挙後の曲「恋するフォーチュンクッキー」の初週売上が133万枚だったので、それよりは▲32.4万枚の大幅減少となった。(76%)
そうは言っても、AKB48メジャーシングル曲の初週売上100万枚突破は、2011年5月発売の「Everyday カチューシャ」から17作連続となり初週売上100万枚突破の連続記録更新中であるから凄いことに違いない。
ただし、「心プラ」を含めた過去初週連続売上100万枚を超えた17作の中で「心プラ」の売上枚数は最低なので、この後のAKB48グループの将来に陰りが生じた。
「心プラ」の売上不振を筆者なりに勝手に想像して考えていくつか列挙してみると、(1)消費税引上げのマイナス影響というマクロ要因に加えて、(2)昨年7月以降篠田麻里子、板野友美、大島優子というAKB48で多くのファンを持ったビッグネーム(神7)の卒業に起因したコアファン離脱による購買力低下、(3)5月25日のAKB48握手会襲撃事件によるAKB48に対する間違ったネガティブイメージの拡散、(4)「心プラ」が「恋チュン」の二番煎じで曲の評価があまり高くない(一部で“糞曲”という悲しい呼ばれ方をしている)、(5)選抜トップとなった渡辺麻友の情報発信力がそれほどでないため「心プラ」の話題がマスコミ他での盛り上がりに欠けた、(6)として(3)～(5)が相まってAKB48ファン以外の一般層の注目をあまり惹かず一般層からの購買が少なかった。
こんなところが、昨年の指原「恋チュン」を大きく下回り、初週売上100万枚突破17作中最低となった要因かなあと推測した。
次に、歴代の総選挙後の曲の初週売上は、第1回選抜総選挙後に発売された「言い訳maybe」が9.1万枚、第2回総選挙後の「ヘビーローテーション」が52.7万枚だった。「言い訳maybe」の9.1万枚を仮に100とすると「ヘビーローテーション」は579、「フライングゲット」は1,488、「ギンガムチェック」は1299、「恋するフォーチュンクッキー」は1,462、「心のプラカード」は1,105となる。前田敦子の「フライングゲット」を頂点として、いったん、「ギンガム」で落ちかけた売上を指原「恋チュン」は「フラゲ」のレベル近くまで戻したが「心プラ」で下押ししてしまった。
前述の17曲中最低の売上に加えて、総選挙後曲の低迷というAKB48の将来に“陰り”が出た流れを変えるには、今までと違った強力な“何か”が必要となる。その“何か”がないと「ジリ貧」になるリスクが出てきた。
是非、秋曲以降に“何か”が起こることに期待したい。
<AKB48メジャーシングル曲初週売上枚数>
・ ・ 曲名・・ ・ 初週, ・ 比率 ・ 率 ・ センター
12 ・ 涙サプ・ ・ 010.4 ・ 0114 ・ 6 ・ 前田敦子
13 ・ 言い訳・ ・ 009.1 ・ 0100 ・ 5 ・ 前田敦子(第1回総選挙)
14 ・ RIVER・ ・ 017.9 ・ 0197 ・ 10 ・ 前田敦子
15 ・ 桜の栞・ ・ 031.8 ・ 0349 ・ 18 ・ 前田敦子
16 ・ ポニテ・ ・ 051.3 ・ 0564 ・ 29 ・ 前田敦子
17 ・ ヘビロテ ・ 052.7 ・ 0579 ・ 30 ・ 大島優子(第2回総選挙)
18 ・ ビギナー ・ 082.7 ・ 0909 ・ 47 ・ 前田敦子
19 ・ チャンス ・ 059.7 ・ 0656 ・ 34 ・ 内田眞由美
20 ・ 桜の木に ・ 094.2 ・ 1035 ・ 53 ・ 前田敦子
21 ・ エビカツ ・ 133.4 ・ 1466 ・ 76 ・ 前田敦子
22 ・ フラゲ・ ・ 135.4 ・ 1488 ・ 77 ・ 前田敦子(第3回総選挙)
23 ・ 風吹・・ ・ 130.0 ・ 1429 ・ 74 ・ 前田敦子
24 ・ 上マリコ ・ 119.9 ・ 1318 ・ 68 ・ 篠田麻里子
25 ・ ＧＭ５・ ・ 128.7 ・ 1414 ・ 73 ・ 前田敦子
26 ・ 真夏・・ ・ 161.7 ・ 1777 ・ 92 ・ 前田敦子
27 ・ ギンガム ・ 118.2 ・ 1299 ・ 67 ・ 大島優子(第4回総選挙)
28 ・ ＵＺＡ・ ・ 112.9 ・ 1241 ・ 64 ・ 大島、松井珠
29 ・ 永遠・・ ・ 107.3 ・ 1179 ・ 61 ・ 島崎遥香
30 ・ So long!・ ・ 103.6 ・ 1138 ・ 59 ・ 渡辺麻友
31 ・ さよクロ ・ 176.3 ・ 1937 ・ 100 ・ 渡辺麻、島崎、大島、板野
32 ・ 恋チュン ・ 133.0 ・ 1462 ・ 75 ・ 指原莉乃(第5回総選挙)
33 ・ ハトエレ ・ 120.4 ・ 1323 ・ 68 ・ 小嶋陽菜
34 ・ 鈴懸なん ・ 103.3 ・ 1136 ・ 59 ・ 松井珠理奈
35 ・ 前しか向 ・ 109.1 ・ 1199 ・ 62 ・ 大島優子
36 ・ ラブレト ・ 166.2 ・ 1827 ・ 94 ・ 渡辺麻友
37 ・ 心プラ・ ・ 100.6 ・ 1105 ・ 57 ・ 渡辺麻友(第6回総選挙)
32 ・ 恋チュン ・ 133.0 ・ 100
37 ・ 心プラ・ ・ 100.6 ・ 76
(「言い訳」を100とすると「心プラ」は1,105、過去最高売上だった「さよクロ」を100とすると「心プラ」は57、昨年の「恋チュン」を100とすると「心プラ」は76)
<「心プラ」売上データ>
8/26～31の第1週売上、1,005,744枚
9/1～7の第2週売上、21,546枚(累計1,027,290枚)
9/8～14の第3週売上、7,834枚(累計1,035,124枚)
9/15～21の第4週売上、4,257枚(累計1,039,381枚)
9/22～28の第5週売上、3,318枚(累計1,042,699枚)
9/29～10/5の第6週売上、2,133枚(累計1,044,832枚)
10/6～12の第7週売上、2,552枚(累計1,047,384枚)
10/13～19の第8週売上、2,820枚(累計1,050,204枚)
10/20～26の第9週売上、2,344枚(累計1,052,548枚)
以上
渡辺麻友センター「心のプラカード」初日売上87.2万枚 140827
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