鬼山竜也の住宅業界 商売の王道

良い家づくりに真剣に取り組んでいる方々が、お客様のためにより良い仕事が出来るようになるためのヒントになれば、嬉しいです。

【第2450回】 10年の積み重ね

2017年09月14日 | 住宅コンサルタントとして
お客様に喜んでいただけるような仕事をやり続けても、
それを市場に理解していただけるようになるにはかなりの年月がかかります。

これは購買頻度が低い住宅だから、そういえるのかもしれません。

美味しいスイーツやお洒落なカフェの情報が
あっという間に広がっていくのとは全く異なります。

多くの住宅会社は、お客様に喜んでいただくために、いろんな活動をしているのですが、
それが紹介や来場などにすぐには反映されないため、途中で挫折します。

感謝祭や定期点検など、おざなりになっていくのです。

昨日、お伺いしていたクライアント様は、
OB様への定期訪問や感謝祭をもう10年、やり続けておられますが、
ここにきて本当にフォローの風が吹いている感覚なのですね。

来場、紹介、成約率も素晴らしいです。
そしてなんといっても変わったのは、親御さんのフォロー。

昔は、「家づくりを頼むんだったら、大手の方が安心」とお客様のご両親に言われ、
子ども夫婦はこちらに気持ちが傾いているのにもかかわらず、
ご両親の横やりが入って他決、ということがありました。

ただ、今はその逆で、親御さんが

「頼むんだったら、地元でちゃんとやっている○○さんにしなさい」

とお子様夫婦の背中を押してもらえることが増えているようです。


商売を継続していく上で最も重要なのは、信頼と評判です。

市場から信頼され、市場内に良い評判が浸透するのには、時間がかかる。

でもエンドユーザーさんからは分かりにくいし、購買頻度が低い住宅は、
逆に言うと一旦市場から信頼されれば、本当にやり易くなっていくのです。

安定して商談できるお客様が来場して下さるので、
もっとロングスパンで市場の変化に対応していくための手が打てる。

昨日も5年後、10年後に向けてどんなことに取り組んでいかなくてはならないか?
どう業態を進化させていかなくてはならないか、ということについて、
いろいろと打合せをさせていただいておりました。

まだ商品のこと、集客のことにしか頭がいかない、コテコテの住宅会社は、
もう絶対に追い付けないでしょう。

やり易い環境をつくるためには、
正しい方向で10年、コツコツと積み重ねる必要があるのです。
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