鬼山竜也の住宅業界 商売の王道

良い家づくりに真剣に取り組んでいる方々が、お客様のためにより良い仕事が出来るようになるためのヒントになれば、嬉しいです。

【第3319回】 燕返し

2020年01月31日 | 住宅コンサルタントとして

昨日、お伺いさせていただいていたクライアント様で、

非常に参考になり、また感動したエピソードを教えていただきました。

 

昨年、東日本で発生した、台風による水害。

 

いろんな地域で川が氾濫し、水に浸かった場所も

全国各地で連日報道されていたと思います。

 

昨日、お伺いしていたクライアント様のお客様で、

もともとお客様が購入しようと思っていた土地が、

水に浸かったエリアだったのですね。

 

ご家族の生活のことを考えると、エリアは最高。

でも、このエリアは、またあれだけの台風が上陸したら、

また水に浸かるかもしれない。

 

それを避けたいとのことで、水に浸からないように大々的に盛り土をし、

更には土地の周辺に擁壁までやると、1000万程度、かかるとのこと。

 

お客様は、1000万もの大金をかけて、土地の高さを上げるか、

それともその土地をあきらめて、別の土地にするか、

大いに迷われたそうなんです。

 

こういう時、皆さまならどういう提案をされますか?

 

 

昨日、お伺いしていたクライアント様のスタッフさんは、

 

「一つの選択肢として、あれだけの台風がまた上陸したら、

もう浸かりましょう」

 

という考え方もある、とお伝えしたそうです。

 

というのは、別のエリアで、実際に水害に合われた方の

改修工事をたまたまそのクライアント様で請け負われたのですが、

火災保険と市からの補助金で、実質持ち出しゼロ円で、

改修工事が出来た、という事例をお持ちだったのですね。

 

そのことをお客様にお伝えし、

数十年に一度の水害に対しての被害を考えて、

不便なエリアに住んだり、

1000万もかけて土木工事をするのではなく、

火災保険の内容を充実させて、最悪水害に合った際も

手元からの持ち出しゼロにする、という方が、

トータルで考えた時、お客様にメリットがあるのでは、

という考え方もあることをお伝えしたのです。

 

もう、この考え方、お見事だと思いませんか?

 

万が一の際、冷蔵庫や洗濯機は難しいですが、

本当の貴重品や家族の思い出の品などは、

例えば小屋裏に収納できるようにしておけば、

精神的被害もすこし抑えられるでしょう。

 

自然の力の前では、人間は無力です。

 

災害を回避することは難しいですが、

万が一の時に持ち出しをゼロにする提案なら、

我々にできるかもしれません。

 

視野を広く持って、

お客様がベストな選択ができる提案力を

身につけていきましょう。

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【第3318回】 お客様の変化に敏感になる

2020年01月30日 | 住宅コンサルタントとして

昨日、お伺いしていたクライアント様は、

住宅会社としてとても理想的な展開になっています。

 

1年分の受注残を常に保有し、

来期の黒字を確定しながら、

目の前のお客様の家づくりの品質向上に取り組み、

かつ1年以上先に着工していただけるお客様へのアプローチを

精神的余裕を持って取り組んでいる、という感じです。

 

目先の仕事に困っている、

目先の決算数字に困っているという状況だと、

本質的、長期的に会社や商品を良くしていくことよりも、

どうしても目先をどうしのぐか、という発想になりがちです。

 

ですから、常に精神的に余裕を持った状況で経営していくことが、

長期的に安定成長できる会社になる条件かと思っています。

 

さてこのクライアント様で、ちょっとした変化がありました。

 

毎月、見込みのあるお客様1件ごとに、

現状の詳細と今後、どのように対応していくか、

ということを聞かせていただき、

そこに対して私がアドバイスをさせていただくのですが、

従来であればご契約につながるであろう、

見込み度がそれなりに高いお客様から

他社にします、ということを2組、言われたのですね。

 

これは、ちょっとおかしいと感じました。

 

こういう時は、いくつかの要因が考えられます。

 

1.お客様に対する誠意と熱意が弱まっている

2.お客様の問題点を明確化し、それをご理解いただけていない

3.家を建てた後のイメージを膨らませ、

お客様にワクワクしていただくことができていない

4.お客様が真に望んでいることに対して、納得できる情報を伝えられていない

5.ライバル企業のレベルが上がり、

自社の価値がお客様から見て、相対的に下がってしまった

 

などなど。

 

こういう場合の原因は一つではないことが多いのです。

 

複数の要因が絡み合って、うまくいかなくなることが多い。

 

「勝ちに不思議の勝ちあり。

負けに不思議の負けなし」

 

という名言がありますが。

うまくいかなくなった場合、原因は必ず存在します。

 

非常に早期の段階で、こういうちょっとした変化に気づき、

すぐに手を打つことが、個人的に大切だなと思っています。

 

その第一歩は、お客様のちょっとした変化に敏感になること。

 

皆さんの会社は、お客様のちょっとした変化に

敏感になることが出来ているでしょうか?

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【第3317回】 何をしたいのか、お客様に伝わっているか?

2020年01月29日 | 住宅コンサルタントとして

食のセレクトショップ、DEAN&DELUCAが

たまたまカンブリア宮殿で取り上げられていたので、見ていました。

 

私、知らなかったのですが、

日本でDEAN&DELUCAを展開している会社の代表は、

あのすかいらーくを創業した横川四兄弟の息子さんだったのですね。

 

まず、そこから勉強になりました。

 

もともと、ニューヨークで生まれ、

ニューヨークで大人気だったこの業態を

日本に持ってこられたそうです。

 

本場ニューヨークと同じような品ぞろえで、

店内の陳列やPOPなども英語で表記。

 

とにかくカッコよいと評判になり、

連日、お店にお客様が殺到したようです。

 

でも、売れなかった。

 

創業してから赤字で、資本を食い潰して3年が経過し、

横川氏はたまらず、創業者に会いに行ったそうです。

 

そこで言われたのが、「そばを置いているのか?」ということ。

 

 

当時、横川氏は、本場のニューヨークの世界観こそが正しいと信じ、

お店の中に日本の食材があること自体がカッコ悪いことだと思っていました。

 

自分たちが惚れ込んだ、ニューヨークの世界観こそが正解だと

思い違いをしていたそうです。

 

お客様はたくさん来て下さった。

 

でも、お客様には、

 

「何を買ったらいいか?」

「このお店は、何をしたいのか?」

「このお店は、何屋さんなのか?」

 

ということが伝わらなかったのでしょう。

 

創業者には、日本にはアメリカよりもおいしい食材がたくさんある。

そもそも自分の父はイタリアからアメリカに来て、

アメリカの方にイタリアの美味しい食材を知ってほしくて立ち上げた。

 

自分のお店に来てくれたお客様に何をしたいのか?

 

そのことが伝わるお店に変えていき、売り上げがついてきたそうです。

 

 

こだわりが強すぎる経営者が、住宅業界にもいます。

 

自分の世界観が正しいものと思い込み、

こだわるあまり、お客様に自分たちが目指していること、

お客様に買っていただきたいものが伝わっていないのです。

 

その結果、来場はあるけれど、商談につながらない、

ということが起こるのでしょう。

 

自分たちはこだわっているのに、来場が少ない。

もしくは来場はあるけれど、商談につながらない。

 

こういうことで困っている経営者は、

カンブリア宮殿のDEAN&DELUCAの回を見ることをおススメします。

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【第3316回】 量をこなさなくて、質なんか上がる訳がない

2020年01月28日 | 住宅コンサルタントとして

働き方改革や民法改正など、

外部環境はドンドン変わっています。

 

これからの時代、学生活動を終え、

社会人となる人たちにとっては、

かなり厳しい時代となるでしょう。

 

私が知っている限りでは、

ビジネスパーソン、脚本家、クリエイター、スポーツ選手、料理人などの分野で

長い間活躍している方って、圧倒的に量をやってきた人ばかりです。

 

というか、自分の専門領域に取り組んでいる時間と

オフの境目が分からない感覚で取り組める人が、

圧倒的に量をこなすことになり、結果として質につながっていくでしょう。

 

例えば料理人さんで言えば、

自店のオープン前の仕込みや後片付け、

そしてお店が開店している間は仕事時間ですが、

お店のスペースを使ってのさまざまな練習や

他の料理店の研究、料理本を読み漁ることを

労働時間だと思ってしまう人は伸びないですよね?

 

こうした自己研鑽は、自分の意思でやるという人が伸びる方です。

 

コンサルタントの世界も、クライアント様へお伺いして

いろんなアウトプットをしている時間は労働時間でしょうが、

その前段階のさまざまな調査や研究を

労働時間と捉えず自己研鑽と捉えられる人が生き残っていくでしょう。

 

個人的な話をすれば、ここまでWEBの世界が進化しなければ、

私自身の労働時間は今よりもかなり少ないでしょうが、

WEBマーケティングの世界の変化が秒速で進む中、

いろんなお仕事に携わらせていただくことで、

自然と量をこなしていて、結果、ノウハウが身についてくるのです。

 

WEBに関心もなく、無知だった私が、

ビジネスパートナー様と組んで、

いろんな新しい仕掛けができるようになったりと、

とにかく量をこなす中でしか、見えてこないことってあるのです。

 

こういうことが分かっているので、

自分の子どもには、就職した後も、

会社の仕事量だけをこなしていて満足するなよ、

ということは伝えていこうと思っています。

 

稼ぐ力、量をこなす能力を

自分の子どもたちには身につけてもらいたいな、と猛烈に思います。

 

世間の生ぬるい風潮に流されることなく、

圧倒的に量をこなして質を高めていきたいですね。

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【第3315回】 子どもの人生に口を出す親に限って・・・

2020年01月27日 | 住宅コンサルタントとして

各家庭、いろんな考え方があるかと思いますが、

私個人的には、子どもが自分で自分の人生を切り開き、

自立してくらしていけるサポートこそが、親の使命かと思っています。

 

将来、どんな職業に就くのか?

どんな人を奥さんにするのか?

いつ家を建てるのか?

どの会社で建てるのか?

どんな車を購入するのか?

 

全て、自分で決断してもらいたいと思っています。

 

しかしながら、日々、クライアント様にお伺いし、

いろんなお客様に対する進捗を確認させていただいていると、

自分の子どもの決断に水を差す親が結構いることに、

正直、ビックリします。

 

しかも近年、増えているのは、

お金は出さないけれど、口は出す、という親。

 

自分の子どもの人生を何だと思っているのでしょう?

 

ちょっと理解できないです。

 

しかも、そういう親に限って、

では自身は社会的に成功しているのか、というと、

全くそんなことはないのです。

 

ちょっと爆弾発言をすると、

全く成功していないあなたが、

なぜお子様の一大決断にわざわざ口をはさむの?

って感じなんですね。

 

むしろ、社会的に成功している親の方が、

子どもの決断を尊重するというか、

子どもの人生は、子どもが決めるもの、という道理を

ちゃんと理解されている感じなのですね。

 

子どもの人生は、子ども自身が決めるもの。

 

皆さんは、お子様の決断を尊重できますか?

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【第3314回】 伸びる会社の社長の思考

2020年01月26日 | 住宅コンサルタントとして

昨日は、2012年3月以来、

約8年ぶりのお付き合いとなるクライアント様のところに

お伺いしておりました。

 

昨年10月に、そのクライアント様があるエリアに

私が別件の調査で行き、宿泊する予定があったので、

厚かましく連絡を入れさせていただき、

お食事にお誘いしたのですが、

それがきっかけでもう一度、お付き合いをすることに・・・。

 

いろんな要因があって、

8年前にお付き合いが終わった訳ですが、

もともと人としての相性とか、基本的な価値観は

当時から非常に合っていたと思います。

 

個人的に大好きな会社さんでした。

 

そして、この8年間の間に、業績は劇的に良くなっていて

営業利益も受注残も、非常に理想的な状況になっていました。

 

これから住宅会社として、

新業態にチャレンジしていただくのですが、

その中で屋号やロゴマークも一度、見直したいというお話が

先方の社長からありました。

 

私がそこで、

 

「ロゴや屋号には、結構思い入れのある経営者が多いのですが、

本当にロゴや屋号まで変えても良いのですか?」

 

と提言をすると、

 

「私が思い入れがあるのは、ウチの可愛い社員だけです。

ウチの社員が、楽しくワクワクして働けるのであれば、

ロゴとか屋号とか箱(=店舗やモデルハウス)に

何の未練も執着もありません。

ウチの子たちが、楽しく働ける会社にしたいです」

 

「あの子たちが、楽しく働ける会社になれば、

勝手に業績は上がります。

だからウチの子たちがワクワク働ける会社にしていきたい」

 

ということをおっしゃったのですね。

 

もう私、衝撃を受けました。

 

実際、会社を訪問した際、とにかくどのスタッフさんからも

素直で純粋な波動を感じまくっていたのです。

 

クライアント様の社員さんに対して、

こういう表現が良いとは思いませんが、

とにかく皆さん、非常に「かわいい」のですね。

 

その純粋さ、一所懸命さがお客様にも伝わり、

今の成果につながっているんだな、と実感しました。

 

本社はこの8年の間に新しくなっていたのですが、

実は社長室や会議室は、最近までクロスを貼っていなかったそうです。

 

プラスターボード打ちっぱなしだったそうです。

 

「お客様をお招きする場所以外、お金はかけない」

 

という考えを社員さんに徹底させるために、

敢えてそういうことをされていたそうで、

前期、良い決算が出たので、

 

「みんなのおかげで、クロスを貼るお金ができました。

ありがとう、ご苦労さん」

 

と社員さんをねぎらったそうです。

 

社長が社員さんを心から大切に思い、

その思いに社員さんが応えようとする。

 

こういう会社は強いです。

 

そして商売に関して、とても大切で、

とても基本的なことを教えていただきました。

 

社員さんが楽しく、ワクワクして仕事ができる会社。

シンプルに何を頑張ればよいのかが分かりやすい会社。

 

そういう会社をつくっていきたいですね。

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【第3313回】 マイナス思考、ネガティブ発言が全てをダメにする

2020年01月25日 | 住宅コンサルタントとして

どれだけ良い事例を紹介し、

どれだけ具体的に提案をしても、

実際に行動するかしないかで、結果に大きな差がでます。

 

そして行動しているものの、

なかなか結果が出ない会社には、

ある共通点があるのです。

 

行動しているのに成果が出ない会社に共通するのは、

素晴らしい提案をしても、

その中のマイナス要素にすぐ目が行ってしまうこと。

 

口から出てくる発言の大半がネガティブなんですね。

 

「でも、結構予算がかかりますよね・・・」

「でも、当社も以前、それに近いことをやったけど

成果があまり出なかったし・・・」

「それがうまくいったのは、優秀なスタッフさんがいるからで、

ウチにはそんな優秀なスタッフがいないから・・・」

 

自分たちがイマイチなのは、

予算がない、地域が悪い、スタッフが悪いと言わんばかりで、

全てがネガティブな思考なんですよね。

 

ベースがネガティブになると、

マイナスの結果を引き寄せますし、

ネガティブな人だけが集まってきます。

 

良いお客様が来ない。

優秀なスタッフさんが応募してきてくれない。

 

そうした結果は、自分たちが外に対して出している

ネガティブなオーラが原因なのです。

 

何かイベントを実施して、来場がそれほど多くなくても、

 

「こんな中でもお客様が来て下さってありがたい」

 

と思えるかどうか?

 

商談してうまく進んでいたお客様が

契約間近でドタキャンになったとしても、

 

「自分たちの至らない点に気付くことができた。

改善すべき点が見つかって、ありがたい」

 

と受け止められるかどうか?

 

ポジティブな思考、プラス発想ができるようになると、

劇的に結果は変わっていくのです。

 

ポジティブな言動、プラス思考でいきましょう。

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【第3312回】 尽くし甲斐がある組織か?

2020年01月24日 | 住宅コンサルタントとして

伸びる会社に共通するポイントは、

とにかく素直で提案されたことをそのまま実行することと、

行動が速く、提案されたことが翌日には形になっているということ。

 

すなわち、素直さとスピード感が圧倒的に違うということです。

 

伸びない会社は、トップ自身、自分が納得したこと、

自分が理解できることの領域内のことしかやらないので、

トップ自身が時代の変化について来れてない場合、

マーケットにおける正解からドンドン離れて行ってしまうのです。

 

また実行に移す場合でも、トップのこだわりが強すぎるため、

動き出している周囲にブレーキばかりかけてしまって、

そのうちにスタッフさんや外部の業者さんたちのモチベーションが

大いに下げることにつながってしまうのですね。

 

周囲のモチベーションを高めなければならないトップが、

逆に周囲のモチベーションを下げるようなことは避けないといけませんね。

 

逆に伸びる会社に共通するのは、

周囲を信じて、任せて下さるという人間性を

トップが持っているということ。

 

もちろん、チェックはされるのですが、

チェックの際、指摘される部分も

重箱の隅をつつくような指摘はされず、

明らかにまずい点だけをシンプルにおっしゃるので、

周囲はその指摘に納得するわけです。

 

ご提案したことをすぐに取り組んで下さるトップだと、

周囲は尽くし甲斐があるのです。

 

逆にトップがボトルネックになっていたり、

重箱の隅をつつくような指摘ばかりしたり、

スピードを落とすようなことばかりをしていると、

組織内も外部の業者さんたちも、

やる気がドンドン無くなってしまう。

 

こういうことをトップは知っておくべきでしょう。

 

社内や外部の業者さんたちが尽くし甲斐がある会社をつくっていきたいですね。

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【第3311回】 ボトルネックにならない

2020年01月23日 | 住宅コンサルタントとして

お客様の変化のスピードが猛烈に速い現代、

またありとあらゆる情報が世に出回る時代、

情報が持つ価値は、日々下がっていると思います。

 

いわゆる「情報の陳腐化」のスピードが速いということです。

 

コンサルタントとして、各クライアント様、

それから各地で展開している勉強会の中で、

いろんな事例や情報をお伝えさせていただき、

更にご提案をさせていただいているのですが、

お伝えさせていただいたことを活かせているクライアント様は、

とにかく行動のスピードが速い、ということに尽きます。

 

今月、ご提案したこと、お願いしたことが、

翌月には確実に形になっている。

 

そういうクライアント様は、結果が出るのです。

 

一方、どれだけ具体的にお伝えしても、

翌月、翌々月になっても形になっていないクライアント様は、

残念ながら成果につながらない時代となりました。

 

すなわち、どれだけ最新の事例やノウハウを知っていても、

知っているだけでは価値がない時代になった、ということです。

 

出来ない理由ばかり言って、行動しないのは、

本当にもったいないことです。

 

こういう会社に共通するのは、

ある特定の方がボトルネックになっているということ。

 

自分の消化量を超えても、

他の方に仕事を任せることをせず、

自分で抱えたがる。

 

自分が誰よりも仕事を抱えていることを認めてもらいたい、

という承認欲求が強いのか、

それとも自身の能力を過信しているのか分かりませんが、

いずれにしても、自分が組織のボトルネックになるようなことは、

避けたいものですね。

 

自分の消化できる量以上の仕事が降ってきたら、

helpサインを出して、周囲の力を借りる。

 

人の上に立つ立場の人が、

組織のボトルネックになることは、

本当にもったいないことなのです。

 

皆さんは、組織のボトルネックになっていないですか?

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【第3310回】 ビジネスパートナー様募集

2020年01月22日 | 住宅コンサルタントとして

弊社のHPは今、WEB上から消えてしまっていますし、

1円の広告宣伝費も使っていないのにも関わらず、

ありがたいことに、今年は過去最高のお仕事をいただいております。

 

毎日のコンサルティングの他に、

夕方から夜にかけてビジネスパートナー様や

新たにいろんな取り組みをしていく方、

更には他のクライアント様との臨時の打ち合わせなど、

1日2~3件の打ち合わせが入ることも珍しくありません。

 

また、クライアント様がお仕事を依頼している

外注先企業様との打ち合わせも結構あって、

ありがたいことに、今まで以上にネットワークが

ドンドン広がっている感覚があります。

 

朝から夕方までのコンサルティング+夕方からの打ち合わせ、

というダブルヘッダーは、身体と共に頭も相当疲労してしまい、

移動中の電車や飛行機の中では死んだように寝てしまいます。

 

しかしながら、これだけ刺激を日々、いただくと、

これまた新しい発想が頭に浮かんでくるのです。

 

今、夜に仕事をする気力と体力は残っておらず、

早朝というか、夜中から朝にかけてが私のゴールデンタイム。

 

昨日もこれまた新しい発想が出て、

今朝、すぐにビジネスパートナー様に見積の依頼をしました。

 

今月から来月、お伺いした際に、

また新しいご提案をさせていただくかと思います。

 

「またか!」と思われるクライアント様もいるかもしれませんが、

今回は、かなりイケてる自信があります。

 

WEBマーケティングの新しいスタイルのご提案となります。

 

そして、弊社としていろんな仕事をお願いできる

ビジネスパートナー様を新たに募集させていただきたいと思います。

 

今、依頼をさせていただいているビジネスパートナー様の仕事量も

かなりパンパンになってきている感じで、

このままいくとオーバーフローしてしまいそうなので、

新たに下記が得意なパートバー様を募集したいと思います。

 

・動画撮影

・動画編集

・WEB制作&デザイン

 

法人でも個人でも問題ありません。

 

仕事をバンバン紹介させていただきますし、

弊社がご紹介させていただいたお仕事に対して、

紹介料、キックバック等など一切、不要です。

 

また、弊社のクライアント様は皆様、

すばらしい人間性の方ばかりなので、

やりがいもメチャあります。

 

ご連絡先、お問合せは、tatsuyaoniyama@gmail.comまで。

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【第3309回】 ネットのクチコミのいい加減さを理解しましょう

2020年01月21日 | 住宅コンサルタントとして

ネット上のクチコミが、いかに信用できないかという記事です。

 

飲食店の検索サイトやらせ投稿、

ホテルや旅館の検索サイトのクチコミ、

そしてアマゾンや楽天のクチコミも、

こういうお金で動く輩が存在する、ということを

消費者として知っておいた方が良いでしょう。

 

そして住宅会社の評判を調べるクチコミサイト内のクチコミも、

メチャ怪しいものが多々、あります。

 

実際、あまり大きな声では言えないですが、

私が過去、働いていた会社でも、

こうしたシーンを見たことが当然ありますし、

中国でビジネスをしている友人の情報によると、

ライバル店に四六時中、イタ電をかける外注先や、

ライバル店の悪評をクチコミサイトに書きまくる外注先も

あの国にはあるのですね。

 

まあ、改めてお伝えする必要はないかもしれませんが、

念のため、お伝えさせていただきます。

 

最終的に地に足をつけ、

目の前のお客様に満足していただける仕事を

コツコツと積み上げていくことが、商売で最も大切。

 

良い仕事をしてまいりましょう。

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【第3308回】 動画コンテンツを作り出す

2020年01月20日 | 住宅コンサルタントとして

住宅会社として何かを発信したいとき、

チラシや雑誌、テキストと写真だけのHPと比較すると、

動画の方が圧倒的に伝わりやすいです。

 

これは個人的な感覚ですが、10倍は伝わりやすい。

(ある一定のクオリティが動画にある場合)

 

写真と文章だけでは、大半の方に素通りされる時代です。

 

すなわち、自社で動画を撮影、編集でき、

動画を量産できる会社が、

マーケティングで勝つ時代になってきました。

 

イメージ型の動画も悪くはないのですが、

実際の見学会会場やモデルハウス、

更にはお引渡し前の建物などを動画で紹介したり、

更には新商品を開発して販売する際などには

動画をしっかりと作りこむ必要があるでしょう。

 

弊社のクライアント様の中にも、

自社でかなり制作できる力を持っている住宅会社様がおられますが、

いろんな点で動画は有効で有益です。

 

大半の会社が、動画を自社で撮影し、編集することに躊躇している中、

やったもん勝ちな時代になっています。

 

動画制作、皆さんの会社は取り組むことができていますか?

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【第3307回】 お客様は、一生お付き合いができる会社かどうかを見ている

2020年01月19日 | 住宅コンサルタントとして

一生に一回の家づくり。

 

ちょっと見る目があるお客様であれば、

どの会社に家づくりを託すかを決定するのに、

いろんな点で各社を比較します。

 

もちろん、センスや性能、価格、保証なども

お客様は自分なりに調べて比較検討しますが、

最終的にどの業者に決めるかで、ウエイトが高いのが、

 

「この会社と一生付き合っていけるか?」

 

ということだと思います。

 

誠実で、考え方がしっかりとしていて信用できる。

10年後も20年後も間違いなく、誠実に対応してくれる。

 

そんな会社かどうかを担当スタッフの言動を通じて、

お客様は冷静にジャッジしていると思います。

 

このお客様の心理を理解できない、

センスがない経営者や営業マンは、

自社がお客様から選ばれない理由を

 

「ウチの価格が高いから」

「ウチの営業マンのレベルが低いから」

「他社の価格が安いから」

「お客様の見る目が無いから」

 

などと、価格や営業マンやお客様のせいに考えたりするのです。

 

でもそれは、思いっきりピントがずれています。

 

何気ない会話。

会社を訪れた際に感じられる空気感。

他のスタッフさんとのやり取りを通じてわかる、会社のレベル。

などなど、総合的にお客様は、「長いお付き合いができる会社か?」を

チェックしているのです。

 

すなわち、住宅会社は商品力や営業力を磨くだけでは不十分で、

お客様から信用していただける、

人間力を磨いていかなくてはならないのです。

 

皆さんの会社は、お客様の目から見て、

信用される人間力があるでしょうか?

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【第3306回】 無責任な住宅会社も着実に増えている現実

2020年01月18日 | 住宅コンサルタントとして

住宅業界では、今、すごい勢いで多店舗展開をして、

一気に拠点を増やし、棟数を稼ぐ会社が存在します。

 

こういう会社は、ヘッドハント会社を使い、

出店エリアで働いているスタッフを引き抜きながら、

出店しているのです。

 

一店舗の受注棟数が減っているので、

多店舗展開をして、棟数と売り上げを成長させよう、

という考え方をしている会社が多いです。

 

そしてそういう会社は、

金融機関から融資を受けて、土地を仕込み、

建築条件付きの土地を用意して土地の力で受注していく、

というスタイルを取ることが多く、

正直、かなりリスキーな経営、というか、経営じゃなくて博打に近いよな、

と個人的に思っています。

 

リーマンショックのようなことが起これば、一気に倒産してしまうでしょう。

 

そもそも、何のための出店なのか?

そこに理念は存在するのか?

 

更に本当に施工品質の点において、

しっかりと施工されているのかといえば、

かなりいい加減に施工している会社があるのでは、

と個人的に思います。

 

例えば断熱材や換気システムの施工は、

正しい知識に基づいた、正しい手順で行う必要がありますが、

それを業者さん任せにしていたり、

監督自身が知識不足だったり、ということが

多々あるのです。

 

それだけ建築業界は一流の人材が少なく、

企業として社員さんをちゃんと教育する会社でなければ、

キッチリとした施工が難しい。

 

急速に多店舗展開をしている会社は、

そんな教育に力を入れていないという噂をやはり耳にします。

 

ある県の施工棟数1位の会社は、

あまりにもお客様との揉め事、トラブルが多く、

かなり顧問弁護士が忙しい様子。

 

コミコミ価格と言いながら、実際に見積を取ってみると、

全くHPに掲載されている価格と異なる、詐欺のようなことを

平気でやっている、日本海側のとある県にある住宅会社。

 

こういう会社に騙されるユーザーが残念ながら存在するのですが、

やはり騙されないように、一般の方も勉強しなければならないですよね。

 

海外では、窃盗にあったり、騙されたりする被害に合った場合、

被害を受ける側にも問題があるという価値観ですが、

日本の場合、まだまだ消費者に非はなく、

売り手側が一方的に悪い、という傾向が強いですが、

いい加減な企業や人は、いつの時代にも存在します。

 

しっかりと勉強して、悪徳業者にひっかからないようにしたいですね。

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【第3305回】 会社が良い方向に進む兆候

2020年01月17日 | 住宅コンサルタントとして

経営の本質をよくわかっていなかった頃は、

業績がイマイチの会社は、

正しい方法を知らないから結果が出ていない、

と本気で思っていました。

 

そしてそういう会社に正しい方法、時代に合った方法を提案すれば、

業績が上がると思っていたのです。

 

でも、正しい方法を選択すれば、業績が上がるか?

正解を知っていれば業績が向上するか?

 

商売って、そんなに単純ではないですよね?

 

正しい方法を知っていたとしても、

それを現場のスタッフが深く理解して実践しなければ、

当然ながら結果は変わりませんし、

更に言えば、現場の社員さんが会社をどうにかしたい、

と真剣にやっているか、それとも適当にやるかで、

お客様への伝わり方も異なります。

 

だから、最終的な結果(=お客様に選んでいただけるかどうか?)に

影響を与える要素というものが、複数存在するのです。

 

正しい方法論を知っているだけでは、経営はうまくいかないのです。

 

ここがコンサルタントとして難しい部分です。

 

ただ、会社の雰囲気が、急激に良い方向に変化することもあります。

 

会社の中に、実力はあるけれど、会社の方針に共感せず、

持論を社内で展開するような人がいると、

どれだけ正しいことをやっても成果が出ないのですが、

会社のトップや役員がそういうスタッフさんとじっくり向き合って話し合い、

こちら側の熱意が届いたり、本人が意識を変えたりすると、

一気に社内の空気が変わるのです。

 

まあ、こういうことは希なんですが・・・。

 

すなわち、業績がイマイチの時は、

やり方が間違っているといったことよりも、

組織内部に原因があることが多いということです。

 

戦略や方針が間違っていないのに、成果が出ていない会社は、

組織内部の問題解決を優先しておこなうべきでしょう。

 

その第一歩は、社員さんとの対話なのです。

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