鬼山竜也の住宅業界 商売の王道

良い家づくりに真剣に取り組んでいる方々が、お客様のためにより良い仕事が出来るようになるためのヒントになれば、嬉しいです。

【4852回】 凡人はマーケットイン

2024年04月12日 | 住宅コンサルタントとして
自分たちが良いと思うものを商品化し、
販売していくスタイルを「プロダクトアウト」といいます。

一方、市場や顧客が何を求めているのかを調べ、
市場や顧客のニーズに合った商品を商品化し、
販売しているスタイルは、「マーケットイン」といいます。

プロダクトアウトがうまくいくケースは、
大きく分けて2つあると個人的に思っています。

1つは、開発する責任者が猛烈にセンスと才能があること。

世の中に革命をもたらす商品、
例えばiPhoneなんてマーケットインでは生まれていません。

天才スティーブジョブズの感性があってこそ、
iPhoneが生まれた訳です。

そしてもう1つは、人口増で需要が上昇し続け、
それに対し供給が追い付かず、
とにかくドンドン商品をつくれば売れる時代。

こういう時代だと、市場調査をやっている時間があれば、
商品を次々に開発し、販売していった方が売れますよね?

その逆に、市場が成熟したり、市場が縮小していく中で、
センスが無いオッサンがプロダクトアウトで商品をつくると、
もう完全に自滅します。

思いっきり外しまくります。

自殺行為です。

ターゲットを絞り、
そのターゲット層が何を求め、
何に価値を感じるのか?

どういう手段で情報を収集するのか?

こういうマーケットインの発想で
商品を開発し、マーケティングをおこなっていく。

ウルトラ大ヒットは難しいかもしれませんが、
思いっきり外すこともありません。

堅実にビジネスを展開していけます。

私、この仕事をさせていただいて19年になりますが、
今も昔もずっとマーケットインの発想です。

自分が凡人だと分かっているからです。

プロダクトアウト発想でやっていいのは、
最高レベルのセンスを持っている天才のみ。

凡人こそマーケットインなのです。
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