鬼山竜也の住宅業界 商売の王道

良い家づくりに真剣に取り組んでいる方々が、お客様のためにより良い仕事が出来るようになるためのヒントになれば、嬉しいです。

【4627回】 素敵な親御さんに育てられた方を採用する

2023年08月31日 | 住宅コンサルタントとして

この仕事をさせていただく中で、

本当に多くの方と毎日、お会いします。

 

そんな中、経営者、それから幹部、社員さんの中で

本当に魅力的な方もたくさんおられます。

 

個人的に魅力を感じる方に共通しているのは、

素晴らしい親御さんに育てられている、ということ。

 

人は幼少期にベースが出来上がりますが、

幼少期に最も影響を受けるのは親であり、

人間力が高いと感じる方に親後さんの話を訊くと

やはり親御さんの考え方が素晴らしいケースが多いのです。

 

子どもがいろんなことに挑戦するのを応援したり、

そもそも親御さんが誠実に仕事に取り組んでいたり・・・。

 

お子さんが自分で考え、自分で決めることをサポートし、

子どもを自分の所有物のように接しない。

 

ちゃんと一人の個人として尊重している。

 

そんな感じがします。

 

一方、親が自分の権利ばかり主張する系とか、

あれこれと子どもに押し付けてきて

子どもが自分で考える機会を奪うような親に

育てられた方の場合は、

組織の雰囲気を悪くするような態度の社員さんだったり、

完全な支持待ちの社員さんになったりするような気がします。

 

更に親御さんの愛情を十分に受けられてなかった場合、

自己顕示欲が強かったり、派閥をつくったりしがちな方が

多くなるような印象を個人的に持っています。

 

住宅会社での仕事は、一人で仕事が完結しません。

 

皆で協力し合い、助け合い、良い家をつくって

お客様に満足していただく必要があります。

 

なので自分の役割はしっかりと果たすけど

周囲の仲間とうまくやっていかない方、

組織内で人間関係でトラブルを起こしがちな方は

採用しない方が良いのです。

 

実務の能力と経験も大切かもしれませんが、

人間性の方がはるかに重要。

 

知識は後からナンボでも身につけることが可能ですが、

人間性を変えるのは本当に難しいし、

30代半ば以降、変わるのはほぼ無理です。

 

なので未経験でも人間性が高い方を採用すべき、

とクライアント様に言いまくっております。

 

その見極めポイントは、「どんな親に育てられたか?」だと

個人的に思っています。

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【4626回】 来期への手応え

2023年08月30日 | 住宅コンサルタントとして

昨日、お伺いしていたクライアント様では

コンサルティングの前に、事前に

新規来場数や来場されたお客様のランクなどが

一目でわかる資料をお送りいただいているのですが、

それを見ていて、明らかな変化が見られました。

 

まずは7月、8月の来場が非常に良いこと。

 

そして来場されるお客様の確度が高いこと。

 

更に来場してから契約までのスピードが速くなっていること。

 

とても理想的な傾向を感じたので、

その要因は何なのか、いろいろと教えていただきました。

 

その中で分かったことは、

とにかく弊社がご提案したことを即、実行していただいていることが

確実に効いているなぁ、ということ。

 

いろんな情報を提供させていただいても、

それを理解しただけでは、結果は何も変わりません。

 

それを実行して、効果測定し、検証し、改善することが大切です。

 

例えば、先々月~先月に弊社が各クライアント様にご提案した、

とある動画コンテンツの制作+広告展開ですが、

これも速攻実践されていて、

その動画コンテンツが60万回再生以上だったのですね。

 

それを見て、来場されている方も増えているようで、

このスピード感が成果につながっているようです。

 

このクライアント様の複数の動画コンテンツを見たお客様は、

ほぼほぼファンになった状態で来場されるので、

ランクが必然的に上がるのです。

 

そして契約までのスピードが速くなった要因の一つは、

半年くらい前に各クライアント様にご提案した、

プレゼンソフトを完璧に使いこなすようになったから、

ということが大きな要因の一つとなっているようでした。

 

弊社が各クライアント様にご提案させていただく内容は、

私自身が実際に調査したり、調べあげたことと

他のクライアント様の成功事例がベースになっていて、

それらを各クライアント様の現状に合わせて

カスタマイズしてご提案するようにしています。

 

その提案内容は、面倒で手間がかかり、

大変なことが大半かと思うのですが、

それを着実にやっていただくことで

成果につなげていただいているシーンを拝見すると、

本当に私自身も嬉しく感じます。

 

だからこの仕事、やめられへんのですけどね・・・。

 

このクライアント様の後半の好調さを拝見していますと、

来期が本当に楽しみです。

 

そしてこの事例は、ちょっといろんなクライアント様で

シェアできれば、と個人的に思っています。

 

また企画して、皆様にご連絡させていただきますね。

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【4625回】 近鉄の運賃が高すぎる

2023年08月29日 | 住宅コンサルタントとして

私の実家は大阪の石切というエリアで、

小さい頃から近鉄電車をよく利用していました。

 

高校生までは近鉄電車一択しか無かったため、

何も感じませんでしたが、

大学生となり、実家を出て京都に住み、

阪急電車や京阪電車を利用することが増え、

距離と運賃の関係が近鉄よりかなり割安だと

感じるようになりました。

 

そして社会となり、更にコンサルに転職し、

関東エリアでJRや東急に乗る機会も増えると、

近鉄電車の料金が高すぎるということや

近鉄電車各駅のオペレーションの非効率的な部分が

目に付くようになりました。

 

私鉄でいえば、東急や阪急は

20キロ~50キロくらいの移動距離に対する運賃が

本当に安いと思います。

 

沿線も魅力的な街が広がり、居住地としても人気。

地価も高い。

 

鉄道事業だけでなく、複合的に収益を高めている。

 

その2社と、近鉄との差をとても感じます。

 

昨日、近鉄名古屋から近鉄四日市まで

電車で移動したのですが、

その普通運賃の、あまりの高さに衝撃を受けました。

 

運賃、なんと760円。

 

おそらく阪急とかだと300円台の値付けか、

いっても400円台だと思います。

 

まずこの運賃の、圧倒的な高さ。

 

更には近鉄沿線に魅力的な街とか施設があるかというと、

もう開発下手というか、ブランディングも下手というか、

沿線の魅力度が全然異なります。

 

また阪急百貨店と比較すると、

近鉄百貨店は売上も圧倒的に少ないし、

店舗内も変な段差があったり、垢抜けてないのですね。

 

鉄道以外で稼ぐ力がほぼないため、

運賃を挙げざるを得ないのでしょう。

 

で、これだけ高い運賃を取りながら、

経営センスが著しく無いのでサービスも全然良くない。

 

私の実家は、近鉄沿線にあるので、

利用せざるを得ないのですが、

個人的には近鉄電車、とても応援する気になれません。

 

なんせ、経営センス無さ過ぎ。

運賃高過ぎ。

 

同業と比較してあまりにも高すぎたり、

あまりにもセンスが無さ過ぎると

応援して下さるお客様は減るのです。

 

住宅会社としても気をつけたいものです。

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【4624回】 人間性で選ぶと間違いがない

2023年08月28日 | 住宅コンサルタントとして

料理にしてもヘアカットにしても、

人柄で選ぶと間違いが無いと個人的に思っています。

 

ここ最近、髪を切ってもらっているスタイリストさんは、

とにかく人間性が素晴らしいんですね。

 

いつも感謝の気持ちに溢れていて、

心の底から「ありがとうございます」と

気持ちの良いお礼の言葉が

自然と口から出て来る感じなのです。

 

技術的にはまだまだの部分も感じたりするのですが、

こういう人間性の方は、いろいろ学び、

技術的にも人毛的にも成長していかれるだろうと思い、

この方に髪を切ってもらいたいと自然と思います。

 

また先日、お伺いしていた京都の料理店さんですが、

オープン1年も経っていないのにもう年内は予約が取れず、

最短で予約できたのが2024年の3月でした。

 

で、これはもう1年分、予約させていただこうと

2024年の11月まで予約を入れさせていただきました。

 

なぜこのお店がこんなにも人気なのかと言うと、

とにかく大将の人間性が素晴らしいからです。

 

仕込みも全て1人。

1日1回転。

 

最高のクオリティの和食をゆっくりといただくことができます。

 

そして海外3か国で修業されていて、

会話のネタの引き出しが本当に多いのです。

 

大将が仕込んだカラスミがあまりに美味しく、

それを欲しいと言うと売って下さったり、

もうとにかく気軽にいろんなことを話せる空気をつくってくれ、

かつ料理も本当に繊細で美味しい。

 

ミシュランの星を取るのは時間の問題です。

 

人間性で選ぶと本当に間違いが無いですし、

自分自身がそういう価値観で生きていると

同じ価値観の方が周囲に集まってくるのです。

 

だから、仕事も楽しくなるし、お尽くしし甲斐も湧き出てきます。

 

一方、損得でしか選ばない人の周囲には、

損得で物事を決める方が集まってきます。

 

そういう人と関わっても楽しくないし、

お尽くしし甲斐を感じられないですよね?

 

なので人間性で選ぶ生き方を

今後もしていきたいと思っています。

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【4623回】 お客様の判断基準をつくる

2023年08月27日 | 住宅コンサルタントとして

全てのお客様の全ての要望を

住宅会社が満たすことは物理的に不可能です。

 

ですから特定のお客様がお持ちの要望に対し、

他のどの会社よりも満たせるよう

自社が進化していく必要があるのです。

 

ここに来て、全国的な大手であったり、

とある地域の圧倒的一番店が

もの凄いコスパの良い商品を出したりしています。

 

こういう大手に対し、コスパの良さで勝負しても

太刀打ちできません。

 

こういう時にどう考えれば良いのかというと、

自分たちがターゲットにしたいお客様の視点に立ち、

自社のどの部分を強化し圧倒的に差をつければ、

自社を選んでいただけるのかをトコトン考えること。

 

そしてその部分に関して、圧倒的に差をつけた際、

適正な利益を確保できるかシミュレーションすること。

 

そしてその差に価値を感じるお客様に来場していただけるよう

自社のマーケティングを変えていくことです。

 

こうして圧倒的なコスパ力を持つ一番店や大手と

異なる土俵で戦っていくことが大切です。

 

ただ、家を建てるお客様の半数以上が

自分たちがどんな家を建てたいかが明確でなく、

更に家づくりにおいて何が大切なのかも知らないのです。

 

ですから、

 

「家づくりはこういう風に進めていくことが大事」

「住宅会社を選ぶ際、こういう点をチェックすべき」

「こういう住宅を建てることが、ご家族の人生を考えると大切」

 

というような判断基準をお客様に持っていただけるよう、

営業マンはお客様とコミュニケーションを取ることが大切なのです。

 

こうした判断基準をお客様に持っていただかないと、

単にコスパの良さや価格の安さで

お客様が住宅会社を選ぶようになり、

結果、他社を選ぶお客様が増えるでしょう。

 

お客様の判断基準をつくるサポートが

初回接客時からできているでしょうか?

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【4622回】 エアコンが故障すると・・・

2023年08月26日 | 住宅コンサルタントとして

我が家のリビングのエアコンが故障しました。

 

全く動きません。

 

我が家は2階リビングの間取りなのですが、

この暑さの中、ワンコ2匹もおりますので、

2階のエアコンが故障となると、結構困ります。

 

幸い月曜日には

メーカーの修理担当の方が来てくれるそうなのと、

そもそも高気密高断熱+熱交換換気システムを採用しているので、

2階の廊下やオフィスのエアコンを使用することで

リビングもある程度、涼しくなります。

 

よって、生活にはそれほど支障がありませんが。

もし住宅性能が低い家の場合、

リビングのエアコンが故障すると

暑さでしんどくなると思います。

 

地球沸騰化の時代、

夏の暑さをどうしのぐのか、ということが

人が快適に過ごす上で重要になってくるかと思います。

 

エアコンをはじめ電化製品は、いつか必ず故障します。

 

故障した際でも快適に過ごせるよう、

そもそも建物を高性能で建てておくことは、

本当に不可欠な時代かと思います。

 

最もまずいのは、建物性能が低いので

機械の力に頼った形で全館空調を実現させている建物。

 

しかも空調が特殊なので、すぐに修理に対応できなかったりします。

 

鉄骨系大手ハウスメーカーの低断熱性住宅に、

全館空調を合わせた家が、今の時代、最悪ではないか、

と個人的に思っています。

 

またエアコンは家の中に複数台あった方が、

1台故障した際も安心ですね。

 

機械の力の頼らずとも、

それなりに快適に過ごせる家を

建てておきたいものです。

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【4621回】 確認されることが多い人は仕事ができない

2023年08月25日 | 住宅コンサルタントとして

弊社のクライアント様で優秀な会社になると、

社長にいろんな質問をしても、

非常に詳細に答えていただけたりします。

 

社長は現場で実務をしている訳ではないのに、

結構詳細に把握されているのです。

 

更にそういう会社で、社長が幹部やリーダーを呼んで、

 

「そういえば、あの件どうなった?」

 

という確認をしているシーンを見たことがありません。

 

逆にコンサルの休憩中に、

幹部やリーダーが社長のところに行って、

いろんなことを報告して、アドバイスをもらったりしています。

 

もうこういう会社は、勝手に伸びていきます。

 

幹部やリーダーは、

 

「上司がどういう報告を求めているか?」

 

ということを分かっていて、

上司から確認される前に報告できる、ということは、

いろんな方と仕事をしていく上で、

 

「相手が何を求めているのか?」

 

ということを常に考えているのです。

 

相手の立場で物事を考えられる体質になっている訳です。

 

この相手というのは、社内であれば社長や上司になりますし、

商談のシーンではお客様になりますし、

日々の業務においては、例えば不動産会社さんとか、

金融機関の担当者立ったりする訳です。

 

関わるいろんな方のことを考え、

皆が気持ち良く仕事ができるよう、

確認される前にしっかりと報告ができる。

 

こんな気が利く人、関わる全ての人から信用され、

好かれるに決まっています。

 

だって、こういう人と一緒に仕事をすると、

ホンマに気持ち良いですもんね。

 

思いっきりマーケティング志向なのです。

 

こういう方は、かかってくる電話は非常に少なく、

上司からも部下からも確認されることが少ない。

 

だから、業務に集中して取り組めるため、

圧倒的なスピードで圧倒的な量をこなせるのです。

 

逆にお客様から「あの件、どうなりました?」と質問されたり、

不動産屋さんから「先週、ご紹介した土地ですが、

その後、どうなりました・・・?」というような質問をされいてる方は、

そもそも信用されないし、好かれないので売れないのです。

 

気が利かない。

自分のことでいっぱいいっぱい。

自分のことしか考えていない。

相手への配慮が足りない。

 

そういうビジネスパーソンが、

仕事で成果を出せないのは、

ある種、自業自得なのです。

 

皆さんは、上司に

 

「そういえば、あの件、どうなった?」

 

と確認されるような仕事をしていませんか?

 

上司は、こういうことが気になっているのでは?と

言われる前に察し、確認される前に報告していますか?

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【4620回】 マーケティング志向を高めるには・・・

2023年08月24日 | 住宅コンサルタントとして

手前味噌で恐縮ですが、

日々のコンサルティングでクライアント様にお伝えする内容や

コンサル時にお渡しするテキストに関して、

満足度はそこそこ高いのでは、と思っております。

(もしそうでなければ、苦情をお伝えくださいませ)

 

それは、各クライアント様の現状を想像し、

 

「今であれば、このクライアント様には、

こういう内容をこういう形でお伝えさせていただくのが

おそらくベストかな・・・」

 

という状態までカスタマイズして

お伝えする内容を決定したり、

テキストを制作しているからです。

 

このように、自分がお客様にお伝えする内容を

お客様の立場に立って加工したり工夫する意識を

「マーケティング志向」と言います。

 

一方、伝える対象の方の現状の理解力やレベルを考えないで

自分たちが伝えたいことを一方的に伝えがちな方は、

「プロダクトアウト志向」であるといえるでしょう。

 

当然、どちらの方がビジネスで結果がでるか、

ご理解できますよね?

 

このマーケティング志向、

私がなぜ身についているのかというと、

これはおそらく大阪生まれ、大阪育ちであることが大きいと思います。

 

というのは、小中高と、とにかく会話で笑いを取れなければ、

 

「あいつ、しょうもない奴」

 

というレッテルを張られ、クラス内でのポジションが悪くなる、

というのが、大阪だからです。

 

なので、「こういう時にこういう返しをした方がウケる」とか、

「こういう空気になった時は、こういうノリの方が事故らない」とか、

まあそういうことを学生時代に毎日、考えていたのですね。

 

お笑い番組に関しても、ただ面白いか面白くないか、

という観客の立場で見るのではなく、

 

「こういうボケに対しては、ちょっと間を取って、

場をちょっと寒くしてからこれくらいのテンションで

突っ込んだ方がウケる」

 

というような感じで見ている友人が多く、

お笑い番組やお笑い芸人の評論を小中学生時代から

普通にやったりしていたのです。

 

だから相手の反応を常に予測しながら、

自分の発言や動きを決めていく、ということが

自然とできるようになったのでしょう。

これは、大学時代のテニスのインストラクターでのアルバイトや

今の仕事に非常に役立っています。

 

マーケティング志向を強化するのに、

お笑い芸人さんの研究をすることが

結構有益なのではないか、と思っています。

 

そしてこのマーケティング志向は、

実は営業マンが持っておくべき資質なのです。

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【4619回】 会社選びがなぜ重要なのかをしっかりとお伝えする

2023年08月23日 | 住宅コンサルタントとして

日本が抱える問題はいくつもありますが、

その最たるものは、少子高齢化により、

人口減が進んでいくことです。

 

そしてその影響は、労働者不足にもつながり、

パーソル総合研究所の予測によると、

2030年には644万人の人手不足となる見込みだそう。

 

この数字から、どんなことが予測されるでしょう?

 

私が思うに、例えば今だとアマゾンで注文すると

大抵の商品は翌日には届きますが、

それが2~3日かかったり、

飲食店に行ってもホールのスタッフさんが不足していて、

「すみません」と店員さんを呼んでも

なかなか来てもらえない、というようなことが起こるでしょう。

 

そして住宅業界においても、

いろんなことが起こるでしょう。

 

例えば今だったら、給湯器が故障したとか、

エアコンや食洗器が動かなくなったという場合、

いろんな相談先が存在し、しかも結構早く対応してもらえますが、

2030年になると、対応してくれる先も減少し、

更にはそれらの業者さんも人手不足となっているので、

対応してもらうまで、数か月かかったり、

少額のメンテナンスの場合だと、どこも対応してもらえない、

ということも起こり得るでしょう。

 

以前、記事で見たのですが、

トランプ政権の政策により、雇用が非常に生まれ、

アメリカではブルーカラーの労働者不足になった。

 

結果、タイヤのパンクを修理しようとお願いしても、

スタッフが不足しているので、

修理してもらうまで数か月待ち、

という状況になった州もあったようです。

 

労働者不足ということは、

今、当たり前に受けられているサービスが

当たり前でなくなることを意味します。

 

「メンテナンスなんて、どこでも対応してくれるだろう」

 

と、メンテのことを考えず、安さに飛びついた消費者は、

入居して15年目以降に非常に苦労することとなるでしょう。

 

お客様は、住宅会社とは30年40年とお付き合いしていくのですが、

どんな会社に家づくりを託すのかということの重要性を

理解できていないお客様は多々、存在します。

 

そういうお客様に会社選びの重要性をお伝えし、

理解していただけるようにするのが営業マンの仕事です。

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【4618回】 あれもこれも聞き過ぎない

2023年08月22日 | 住宅コンサルタントとして

世の中には、いろんなタイプの経営者が存在します。

 

この仕事をさせていただく中で、

個人的に感じているのは、

何かを決定するためや問題を解決するために、

いろんな方に相談したり、視察に行ったりするのですが、

あまりにも多くの方に聞いたり、

あまりにも多くの企業を視察しまくることにより、

経営者自身の頭の中が混乱し、

結果、何一つ決定できないということ。

 

こういう会社、とにかく決定が遅く、

更に決定してからの行動もとにかく遅い。

 

当然ながら、業績が上がらないのです。

 

いろんな方に相談することで、

絶対的な正解が見つかる、

と思っているのかもしれませんが、

学校のテストでもあるまいし、

正解なんて無いんです。

 

自分たちが決定したことを

その後の行動により正解にするだけの話なんです。

 

そういう基本的なことが理解できず、

優柔不断な姿勢で経営をしていては、

業績も上がるはずなく、

優秀なスタッフさんは見切りをつけ、去っていくのです。

 

とにかく早く決定し、早く行動する。

 

そして決定したことをやってみて、

イメージ通り進まず、改善しても望む結果が得られない場合、

再度、取り組むべきことを決定するだけです。

 

優柔不断で決定できない経営者は、

いろんな方に聞き過ぎてはいけないのです。

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【4617回】 天才とは、量を圧倒的にこなせる人

2023年08月21日 | 住宅コンサルタントとして

たまたまYouTubeショートを見ていたら、

知らない男性(おそらく作曲家?)が

秋元康さんについて語っている動画が

流れていました。

 

その動画を要約すると、

 

・その男性が秋元康さんに「どうやったら売れるか?」を訊いた

・秋元康さんは「そんなの、簡単だよ!」と答えた

・「3000曲くらい書いたら、そのうち5個くらい売れるよ!」

・「AKBのヒットとか、川の流れのようにのヒットとかを切り取って、

俺のこと天才、と言ってくれる人とかいるんだけど、

俺の書いた曲、95%以上ヒットしてないんだよ」

 

という内容だったかと思います。

 

秋元康さんの日常に密着した番組を以前、

TVで見たことがありますが、

いろんなところに行ってインプットしたり、

いろんな方と会って情報交換したり、

ということはもちろんですが、

圧倒的な時間、コツコツと創作のために

仕事をやっておられました。

 

メチャ、地味なんです。

そして圧倒的な量をこなされている。

 

キンコン西野さんもしかり。

 

私自身も25歳で中谷彰宏さんの本に書かれてあった、

とにかく仕事が出来る人は圧倒的に量をこなしている、

という内容に共感し、

建材メーカー時代は朝7時30分~夜の12時過ぎまで仕事をし、

更にビジネス本を月に15~20冊読む、という

量稽古をやったおかげで、今の仕事ができているのだと

個人的に思っています。

 

人それぞれ、いろんな価値観があります。

 

人様に迷惑をかけなければ、

そして法を順守すれば、自由です。

 

でも、若い頃から

 

「ワークライフバランスが大事」

 

と言っている人で、ビジネスの世界で成果を出した方、

私、一人も知りません。

 

圧倒的な成果を出している人は、

間違いなく若い頃に圧倒的な量をやった人です。

 

そして若い頃に圧倒的な量をやっていないと、

40代、50代で圧倒的な量をこなせないのです。

 

天才とは、圧倒的な量をこなせる人だと個人的に思っています。

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【4616回】 業界内における倒産が本格化

2023年08月20日 | 住宅コンサルタントとして

住宅業界内で、倒産のニュースが増えてきています。

 

県を代表する建材店の倒産が2件、

(おそらく民亊再生となるでしょうが・・・)

それからかつてはそのエリアで

バリバリやっていた住宅会社で、

近年は縮小・撤退していた会社の倒産もあったりと

業界内でこれからかなり倒産が増えていくことでしょう。

 

その理由は、ただただ経営者が経営していなかったり、

自分の器以上に規模を広げたり、

自分の器以上にいろんな事業に手を出したり、

ということだと個人的に思っています。

 

近年、理念やミッション、パーパスが重要であるとか、

時代に合ったビジネスモデルが大切であるとか、

もちろんそれらは合っているのですが、

まずそもそも、販管費を超える粗利益額をどう確保するか?

 

もしくは粗利益額以下に販管費をどうおさえるか?

 

こういう基本中の基本がある訳です。

 

更に経営を続けていく上で大切なのは、

定期的に若いスタッフさんに入社してもらい、

育成していく、ということ。

 

これをしなければ、

気づけば社内が老人ホームのようになっている、

という事態にもなるのです。

 

そうすると、もう若い方に入社してもらっても、

あまりの年齢差により、

現社員さんと話が合わないので、定着しない。

 

結果、高齢化に歯止めがかからず、

着実に業績は下がり続け、組織崩壊となります。

 

また、BS、PL、キャッシュフローを理解せず、

事業を任せられる人材を育成せず、

やたらと新規事業に参入したがる経営者もいますが、

事業を増やすということは、

それだけ事業を回せるマネジメント能力を持つ、

優秀な幹部が必要になるのです。

 

営業マンとして、現場監督として優秀な人であっても、

あくまでもその道のスペシャリストであって、

事業を回すことが苦手な方も多々、存在します。

 

事業を回せるスタッフが社内にいないのに、

「面白そうだから」「儲かりそうだから」と

いろんなことに手を出す経営者は、

2000年までは通用したかもしれませんが、

現代では通用しないのです。

 

・BS・PL・キャッシュフローを理解する。

・販管費を超える粗利を確保するために、

何に取り組むべきか、戦略を構築できる。

・未経験のスタッフさんを育成できる

 

こういうことすらできないのに、

あちこち手を出した会社が倒産するのです。

 

手堅い経営をやっていきましょう!

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【4615回】 大手ハウスメーカーのビジネスモデルの限界

2023年08月19日 | 住宅コンサルタントとして

先日、とてもお世話になっているクライアント様と

いろいろとお話させていただいていたのですが、

私自身も全く気づけていなかったことを

いろいろと教えていただきました。

 

そしてその内容は、「確かに!」と思えるものでした。

 

それは、日本を代表する大手ハウスメーカーの

ビジネスモデルがもう限界に来ている、ということ。

 

そこから考えれば、今、大手の何社かがやっている展開も

全て納得がいく説明ができるのです。

 

大手ハウスメーカーの数社が、

これまでの価格帯だけで勝負するのではなく、

「地域限定」「期間限定」とうたって、

これまでの価格より20~30%安い価格帯で

昨年から仕掛けているのですね。

 

で結果、地域ビルダー、工務店の価格帯に

大手ハウスメーカーがゴリゴリ入ってこようとしているのです。

 

その理由は、「自社の工場の稼働率が落ちているから」。

 

大手ハウスメーカーは、自社で生産ラインを持っているのです。

 

構造躯体だけをつくっている会社もあれば、

外壁や住設、サッシ、床材や建具まで自社で製造ラインを持って

つくっているメーカーもあったりします。

 

製造ラインを自社で持つということは、

工場の稼働率が最大に近いレベルで回っている時は、

躯体も外壁も住設も、を非常に安価でつくることができますが、

受注棟数が減って稼働率が下がると、

途端に1つ1つの商品のコストが上がってしまいます。

 

それだけ固定費がかかるのです。

 

製造ラインを自社で持つ、ということは、

人口が右肩上がりの時は正解だったのですが、

人口減、世帯数減、着工減の今は、

大手メーカーにとっての足かせになってしまっている、

と見て間違いないでしょう。

 

だから今までの層だけでなく、ちょっと下の層の顧客からも

ガンガン受注していくために、廉価版の商品をつくり、

それを売る部隊までつくっているのだと思います。

 

ところが、今度、安い商品をつくると、

営業マンはそっちの方が売りやすいので、

そっちばっかり売るようになるのです。

 

するとこれまで売っていた高級品の数が激減する。

 

すると結局、収益性は改善されない。

 

ということで、製造ラインを自分たちで持ってしまっている、

大手ハウスメーカーのビジネスモデルは限界に近付いているのでは、

と思っています。

 

自分たちの受注量が増えようが減ろうが、

家1棟の資材を外部から仕入れ、

それを最終的に施工して完成品にする、

地場ビルダーのビジネスモデルの方が、

右肩下がりの時代に合っている経営だと思います。

 

なので、お客様に支持される商品を開発し、

それらをしっかりとターゲット層に伝えるマーケティングをし、

質の高い接客をすることで、

住宅会社はまだまだ業績を高めることが可能なのです。

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【4614回】 天職

2023年08月18日 | 住宅コンサルタントとして

夏季休暇が終わり、

私は昨日から仕事をさせていただいておりました。

 

今回の夏期休暇は、本当はラスト2日で

我が家のワンコを連れて

近場のペット宿泊OKのホテルに行く予定だったのですが、

台風の影響でそれをキャンセルしたこともあって、

ラスト3日間は自宅にずっといたこともあって、

個人的には仕事がしたくてうずうずしておりました。

 

また日々移動ばかりしている私からすると、

3日間も自宅にいるとなまってしまうというか、

もうとにかく仕事がしたかった。

 

ということで昨日、自宅を出て伊丹空港に行く時から、

もうそれはテンションが高かったのです。

 

そして飛行機で目的地まで移動し、

到着した空港までクライアント様のスタッフさんが

お迎えに来ていただいていたのですが、

羽田空港に着いて到着ロビーから外に出ると、

偶然にもお迎えに来ていただいていたクライアント様の

スタッフさんの車が目の前にあるではありませんか!

 

あの広い羽田空港で、こんなこってある?

何か、今年の後半はメチャツイてそう、と

勝手に思い込んで、私のテンションは朝から高かったのです。

(というか、いつもツイています)

 

そして会場に着いた後、

1日しゃべり倒してお伝えすべきことをお伝えし、

帰りは最寄りの駅までお送りいただき、

そこからJR在来線と新幹線を乗り継いで移動し、

ホテルにチェックインしました。

 

この毎日移動し、仕事をさせていただき、

次の目的地まで移動する、という

毎日のルーティーンを久しぶりにして、

自分にはこのリズムが合っているし、

毎日、仕事をさせていただけるありがたさを

改めて感じた1日でした。

 

長期休暇の終盤に、早く仕事がしたい、と思えるのは、

まさにこの仕事が自分にとって天職であり、

しかも素晴らしいクライアント様とご縁を頂戴して、

毎日楽しく、やり甲斐を感じさせていただいているからだと思います。

 

2005年7月に転職し、今年で18年目を迎えますが、

特に昨日はメチャ新鮮な気持ちで仕事をさせていただくことができました。

 

恵まれたこの環境に感謝し、

クライアント様がより良い会社に成長されるよう、

精進していきたいと思います。

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【4613回】 繁盛しない理由

2023年08月17日 | 住宅コンサルタントとして

ある地域の、海が見える抜群の立地に

建っているホテルがあるのですが、

コロナ禍が終わってもオープンしません。

 

コロナ禍で宿泊客が激減したことだけが

閉店の原因ではないように思います。

 

そのホテルは、抜群の立地と

部屋から見える景色の良さという強みに甘え、

それ以外の点で自分たちの接客を磨くとか、

レストランのメニューをドンドン変えていくといった、

日常の努力を怠っていたのだと思います。

 

そしてこれは潰れるホテル・お店に共通するのですが、

とにかく開店前には建物のデザインやインテリアに

非常にこだわって店をオープンするのですが、

オープンした後、建物のメンテナンスやリノベーションに

費用を全く掛けないのですね。

 

なので建物や敷地内の地面がドンドン傷んでいき、

お客様を引き寄せないオーラが出るようになるのです。

 

看板も清掃しない。

駐車場の白線を引き直さない。

植栽の手入れもしない。

 

こういうところが気にならない経営者が経営するお店が

お客様一人ひとりに寄り添った対応などできる訳がありません。

 

これは住宅会社にも全く当てはまると思っています。

 

モデルハウスやショールームのオープンまでは、

どの会社も本当に頑張るのですが、

オープンして3~5年経過した後、

建物や敷地内の手入れをちゃんとやっている会社か、

それともオープンしてから一度も手入れをしていない会社かは、

一目みたら分かります。

 

繁盛し続ける会社というのは、

とにかく常に手を入れ続けるのです。

 

皆さんの会社は、

モデルハウスやショールームの手入れが

きっちりと出来ているでしょうか?

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