鬼山竜也の住宅業界 商売の王道

良い家づくりに真剣に取り組んでいる方々が、お客様のためにより良い仕事が出来るようになるためのヒントになれば、嬉しいです。

【第3470回】 素晴らしいスタッフさんが入社する会社の特徴

2020年06月30日 | 住宅コンサルタントとして

弊社がご縁を頂戴している会社で、

ここ最近、非常に人として魅力的なスタッフさんが入社される、

という事例が続出しています。

 

業界経験あるなしにかかわらず、とにかく人として魅力的。

 

素直さと純粋さがハンパなくて、

もう間違いなく伸びるポテンシャルをお持ちの方が、

続々と入社されているのです。

 

一方で、スタッフさんをずっと募集しているのにも関わらず、

全く応募がない、という会社もあるかと思います。

 

この差はどこにあるのでしょう?

 

個人的に思うのは、

人として優秀なスタッフさんと縁のある会社の特徴として、

とにかく今、働いているスタッフさんの満足度が非常に高い、

ということがあります。

 

会社が好きでたまらない、とか、

本当に自分は恵まれている、と感謝されているスタッフさんが

非常に多いのです。

 

そしてその満足度の高い社員さんの友人や知人が、

エントリーをしてくるというケースが非常に多い。

 

採用のサイトに多額の広告費を掲載している訳でもなく、

ヘッドハント会社に依頼している訳でもないのです。

 

今、仕事をして下さっている社員さんが

満足している会社の特徴としては、

とにかく経営者の社員さんに対する愛が深くて、

良い業績を出せば、社員さんに還元したい、

という気持ちが強かったり、

社員さんを我が子のように見ている方が多いと感じます。

 

こういう会社さんにお伺いすると、

経営陣だけでな、くスタッフさんからも

歓迎していただいているような感じを受けるのです。

(←私の思い違いかもしれませんが・・・)

 

一方で、いろんな方が応募して来ない会社の特徴としては、

経営陣とスタッフさんの間に信頼関係がなく、

社内の空気が結構殺伐としているとか、

経営者の社員さんに対する愛が深くないとか、

社員さんに還元したいという気持ちが

あまり強くないような印象を受けます。

 

超一等地にオフィスを構えているとか、

見せ方が上手いとか、

待遇が良いから魅力的な人が応募してくるわけではないのです。

 

今、仕事をして下さっているスタッフさんが満足する会社を作れずして、

良い社員さんが応募してくれる、入社してくれる、ということはあり得ない。

 

だからまずは今の社員さんが

イキイキとやりがいを持って仕事をしてくれる会社を

つくっていく必要があるのです。

 

そういう会社になるのに、何が必要だと思いますか?

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【第3469回】 会社・経営陣とスタッフさんの信頼関係

2020年06月29日 | 住宅コンサルタントとして

いろんな会社さんを見させていただいてきて、

組織として素晴らしい会社には、ある特徴があります。

 

それは、「会社側とスタッフさん側の信頼関係が深い」ということ。

 

社員さんがとにかく会社を信じているから、

モチベーションも高く、能力をいかんなく発揮できているのです。

 

そのコツをあるクライアント様の社長にお聞きしたところ、

 

「社員さん一人一人の強みだけを見て、

その強みを活かすことだけを考えて

業務のオペレーションを組み立てる」

 

ということでした。

 

例えば、お客様の前に出て良好な関係を構築するのが得意、

でも細かなことを一つ一つ決めていくことは苦手、

というスタッフさんがいたとしたら、

その得意な部分だけに取り組んでいただき、

細かなことを決める業務は別のスタッフさんにやっていただく。

 

こうして社員さん一人一人の得意な部分を中心に

オペレーションを組んで、不足部分は他の方で補う。

 

そして最後、誰もいなくなれば、社長自らがそこを担う。

 

これを実現するための条件は、

社長自身が社員さんの強みを正しく見極められる眼力があることと

社長自身がオールマイティに何でもできることですが、

こうしたことが組織内で実現すると、

 

・皆の長所が活かされているので、成果がでる

・自分の長所を会社に認めてもらっている

・だからこそ、社員さんが会社を信頼するようになる

 

という循環になるのです。

 

経営トップの眼力や能力が

非常にキーポイントになるマネジメントですが、

これがうまくハマると、

とんでもないパフォーマンスを組織全体で出すことにつながるのです。

 

これ以外にも、いろんなマネジメントのやり方があるかと思いますが、

組織としてのパフォーマンスが高い会社に共通するポイントは、

社員さんが会社・経営者を信頼しているということ。

 

皆さんの会社では、こうした信頼関係が構築されているでしょうか?

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【第3468回】 後工程はお客様

2020年06月28日 | 住宅コンサルタントとして

大学を卒業して、最初に勤めさせていただいた会社で、

本当に社会人としての基礎を

ありがたいことに叩き込んでいただいたのですが、

当時の経験が本当に今、役立っています。

 

その会社は、大きなメーカーでしたので、

営業本部と生産本部に分かれていて、

基本的に営業部隊と工場の方々は価値観が異なる訳です。

 

そして生産本部の中には、工場と物流という、

これまたちょっと違う役割の部署があって、

その物流の部署の中に工事を管理する機能があったのです。

 

営業本部の中にも、最前線の現場でお客様に営業して

実際に注文をいただく営業所もあれば、

営業所を管理する支店や間接部門などもある訳です。

 

そして当然ながら、各部署ごとに考え方・価値観が異なるのです。

 

営業は、

 

「俺たちが苦労して受注してきたのに、

製造や物流がミスするなよ!

せっかく構築した信頼関係が壊れるじゃないか!」

 

と考えがちですし、工場や物流側は、

 

「納期変更とか、簡単に言ってくるなよ!

生産工程の組みなおし、手間がかかるんだよ!

ちゃんとお客様と納品日を決めて発注してこいよ!」

 

なんて思っています。

 

メーカーで言えば、営業サイドと生産サイドはぶつかりやすいですし、

住宅会社で言えば、営業と設計、工事とはぶつかりやすいのです。

 

部署が違えば、価値観が異なり、仲が悪くなりやすい。

 

そういう組織的な問題を20代の頃に経験できたことは、

本当に大きかったよな、と思っています。

 

そしてそうした問題を解決するために、

最初に勤めさせていただいた会社には、金言が存在していました。

 

それは、「後工程はお客様」という言葉。

 

私自身、この言葉に従って、自分の仕事を請けてくれる

受発注センターの方とか見積センターの方とか、

はたまた工場や施工担当の方に、

 

「いつも皆さんのおかげで、私も仕事が安心してできます、

ホンマにありがとうございます」

 

「いつも無理言ってすみません。

次回、こういうことが無いように気をつけます」

 

「自分がもっと事前に段取り良くしていれば、

あなたにこんな手間をかけてもらわなくても済んだのに、

本当に申し訳ないです」

 

など、手間をかけさせるような仕事をしたときはお詫びし、

定期的に感謝の気持ちを伝えるようにしていました。

 

これが不思議で、最初は無理して言っていたことが、

こういう言葉を遣っていると、段々と心も言葉に近づいてきて、

本当に後工程の方に感謝をするようになっていったのです。

 

結果、本当に仕事がしやすくなり、

仕事がドンドン楽しくなっていきました。

 

周囲の営業マンの中には、

後工程の方に不満を言っている方もいましたが、

個人的にはそれが全く理解できず、

 

「こんなに協力的な人たちにサポートしてもらっているのに、

なんでああいう考えになるのかな?」

 

と思っていました。

 

そして後工程の方が仕事がやり易くなるように、

すなわち、自分が仕事を依頼したら、

確認の電話を後工程の方がしてこなくて済むように、

完璧に近い精度で仕事を依頼するようになっていきました。

 

以降、いろんな部署、

それからコンサルに転職してからはいろんな業者さんに

仕事を依頼することがありましたが、

揉めたことはありません。

(←って、自分が思っているだけだったりして・・・)

 

住宅会社でも、他の会社でも、

営業は販売と製造や仕入れ部門、

現場サイドと管理職サイドでは、

価値観が異なり、対立構造になりがちです。

 

こういうことを理解した上で、

どう組織をマネジメントしていくかが、

経営者の仕事なのです。

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【第3467回】 トップレベルのお店・会社は、想像以上に進化している

2020年06月27日 | 住宅コンサルタントとして

弊社は、6月より調査を解禁しまして、

6月からすごい勢いで調査をしていっております。

 

ベンチマークすべき住宅会社は、

正直、想像以上に進化していました。

 

地場のトップレベルの住宅会社のデザインレベルは、

もう本当に向上していて、

こういうレベルの会社が存在するエリアでは、

アンテナの低いお客様しか大手ハウスメーカーは

受注できなくなるでしょう。

 

また、飲食のトップレベルのお店に昨日、お伺いしておりましたが、

その進化ぶりに猛烈に感動しました。

 

個人的に日本一だと思っているお鮨屋さんに行ったのですが、

ネタの熟成具合、ネタの厚さ、握りの技術はもちろん超一流。

 

それに加え、お鮨一品一品に合わせ、

日本酒ペアリングやお茶のペアリングをスタートされていたのです。

 

おつまみやお鮨に合わせ、日本酒をちょっとずつ出して下さる訳ですが、

もう見事にネタに香りや味があっていて、

そのクオリティに衝撃を受けました。

 

私は頼まなかったのですが、

お隣の方はお茶のペアリングを頼まれていて、

お茶の種類も何種類も出てきていました。

 

もう十数回、お伺いしているお店ですが、

毎回新しいネタやおつまみが出てきます。

 

それに加え、ワイン・日本酒・お茶の勉強も徹底的にされたのでしょう。

 

二流のお鮨屋さんは、お鮨はそこそこ美味しいのですが、

お店のしつらえが残念だったり、

更には飲み物の品ぞろえが残念だったりするのですが、

超一流は、一点の隙も無く、常に進化されているのです。

 

しかも、接客でこちらに貴を遣わせることもなく、

非常に楽しく、居心地よい時間と空間を提供して下さるのです。

 

コロナで2か月近く、お店を閉めていたそうですが、

その間、いろんなことを勉強したり、構想を練られていたのでしょう。

 

トップレベルの会社・お店は、

自分の想像以上に進化成長しているのです。

 

引き離されないよう、我々も進化成長して参りましょう。

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【第3466回】 営業マンの仕事が半分になる時代が来る

2020年06月26日 | 住宅コンサルタントとして

弊社が今、各クライアント様にご提言していることを

相応のレベルで実現できたとしたら、

営業マンの仕事はかなり減るでしょう。

 

お客様は、来場前にもうファンになってしまうからです。

 

これまでお客様が来場されてから、

営業マンが説明していたことは、

全て来場前に伝えきってしまうことが重要で、

そこにプラスアルファの要素を伝えることができれば、

スムーズに契約までいくでしょう。

 

この流れに合わせ、住宅会社の経営者は、

組織構成や各担当者の業務内容を変えていかなくてはなりません。

 

未だに営業マンばかりを採用したがる、

頭の古い経営者が多いのですが、

ある部門のスタッフを増員することが重要なのです。

 

今の時代に合った組織となれば、

営業マンは、感じが良くて素直であれば、

一人あたり年間平均12棟~18棟の契約数には

なっていくかと思います。

(優秀な営業マンは20棟以上、可能です)

 

自社の商品説明や会社説明、競合他社に対する対策なども、

営業マン自身は出来るように勉強しておくことは大切ですが、

それをお客様の前で披露することは、少なくなっていくのです。

 

お客様が来場される前に、勝負がつく時代。

 

そんな時代がもう目の前まで来ています。

 

そのために、組織をどう変えていくべきか、

経営者は勉強し続けなくてはならないのです。

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【第3465回】 若くて雰囲気の良い会社で居続ける

2020年06月25日 | 住宅コンサルタントとして

昨日、お伺いしていたクライアント様は、

住宅事業を本格的に立ち上げてまだ4年なのですが、

来年4月に設計志望の非常に優秀な学生さん2名の入社が

既に決まっているそうです。

 

このクライアント様自体、

全員が若くて非常に優秀なのですが、

その全員が入社予定の学生さんのことを

非常に優秀、とおっしゃっているので、

もう本当に楽しみです。

 

とにかく全員の人柄が素晴らしく、

仲が良い上に全員真面目で誠実。

 

この人柄に惹かれて、波長が合う方が引き寄せられる。

 

学生さんもお客様も、

この会社の雰囲気に合う方が、集まってくるのです。

 

今、お客様も学生さんも、住宅会社を選びたい放題の時代。

 

お客様から選ばれる会社を作っていかなくてはなりません。

 

特に学生さんから選ばれる会社となる場合、

非常に重要なのは、若い会社であるという印象を

学生さんが持つかどうか、ということ。

 

採用担当スタッフが若い。

会社説明会に参加しているスタッフも若い。

そしてとにかく、会社の雰囲気が良いことが、

自然と伝わってくる空気感を発しておくことが重要です。

 

そんな会社は、一朝一夕になれるものではありません。

 

常に若いスタッフさんを採用し続け、

そして育成に力を入れ、定着率が高くなって、

はじめてそういう空気感を出すことが可能となるのです。

 

新卒採用をやったりやらなかったりと、

行き当たりばったりの、思い付き経営をしている会社は、

こういう空気感の会社からは遠ざかる一方で、

社員さんが高齢化してしまった会社は、ジエンドです。

 

ゆえに住宅会社は、

常に若くて雰囲気の良い会社で居続ける努力を

忘れてはいけないのです。

 

本当の経営は10年先を考えて、

決断をしていかなくてはならないのです。

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【第3464回】 社員さんが楽しそうに働いてくれているか?

2020年06月24日 | 住宅コンサルタントとして

昨日、一昨日とお伺いしていたクライアント様は、

いずれも社員さんが本当に楽しそうに働かれています。

 

もうそれは、すぐに肌感覚で分かるのです。

 

コンサルティングの休憩時間にも、

社員さんが楽しそうに雑談したり、

こちらがご提言したことに対して皆が話し合ったりと、

もう本当に雰囲気が良い感じなんです。

 

もちろん、ビジネスですから組織で結果を出さなくてはなりません。

 

だから仲良し倶楽部になって、

決めたことも実行しないとか、

ミスしても改善しない組織になってはダメですが、

今の時代、社員さんが楽しそうに仕事をしている会社に、

お客様は惹かれます。

 

逆にピリピリしたムードであったり、

社員さんが社長の表情や一挙手一投足を見て、

その場その場で発言や態度を変えるような会社は、

お客様から見て、魅力的ではないのです。

 

社員さんが楽しそうに仕事をしてくれる、

そんな会社を経営者は本気で作っていかなくてはなりません。

 

社員さんがピリピリしているのを社員さんのせいにしていては、

これまた問題は何も解決しないのです。

 

一倉定先生は、

電柱が高いのも、

ポストが赤いのも全て社長の責任である、

とおっしゃっています。

 

すなわち、社員が何をしようとも、

それは全て自分の責任である、と考える経営者が、

会社を変えていく力がある経営者なのです。

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【第3463回】 自分自身は、本当に素直で謙虚か?

2020年06月23日 | 住宅コンサルタントとして

社員さんに「素直であること」「謙虚であること」を

求める経営者は、多いかと思います。

 

素直で謙虚、そして勉強好きという要素は、

成長していく上では欠かせません。

 

ですから組織全体として、

素直で謙虚な姿勢を定着させていくことは、

何の問題も無いのですが、

中には経営者自身が素直さと謙虚さが無いのに、

それを社員さんに求めている会社もあります。

 

そしてちょっとたちが悪いことに、

そういう経営者ほど、自分は素直で謙虚だと

勘違いしているのですね。

 

ある問題が、継続して繰り返し起こる場合、

その原因は自分以外にある、というように考えてしまうと、

そこから何も生まれてこないです。

 

そして同じ落とし穴に、何度もはまってしまう・・・。

 

何か問題が起こった場合、

 

「自分たちの何が悪かったのか?」

「我が社はどう変われば良いのか?」

 

を考える経営者は、素直で謙虚だと思いますが、

 

「あの人に問題がある」

 

と人のせいにしている経営者には、

素直さや謙虚さを感じるでしょうか?

 

人に問題があるのではなく、

しくみやルール、自分に問題があると考える経営者が、

組織を大きくしていくのだと思います。

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【第3462回】 壁を超えるためには・・・?

2020年06月22日 | 住宅コンサルタントとして

住宅会社の場合、

それなりに優秀な営業スタッフさんが2名ほどいて、

モデルハウスが1棟あったとしたら、

12~18棟くらいはすぐに到達できます。

 

ところが、その状態から30棟を突破できるかというと、

スタッフの数を増やしても、かなり難しかったりします。

 

これは小売業と同じ考え方になりますが、

店舗面積当たりの売上高の上限は、大体決まっているのです。

 

すなわち、もう一段上のレベルに行こうと思うのであれば、

スタジオやショールームをつくるとか、

もう1棟モデルハウスを横に併設するなど、

投資をして売り場を変える必要があるのです。

 

このことが理解できていない経営者は、

単純に人(特に営業マン)ばかりを採用するのですが、

コンビニの大きさの店舗で、例えば1日の売上を

どれだけスタッフの数を増やしたとしても

60万円から150万円にすることは難しいですよね?

 

150万の売上にしようと思うのであれば、

店舗面積を増やし、置く商品アイテム数を3倍にするとか、

他の業種をテナントで誘致して不動産収入を増やすとか、

やり方はいろいろとあるのです。

 

でもそういうことが分からずに、

単純に人ばかりを増やし、舞台を変える発想が無い。

 

そういう発想だと、壁は超えられないのです。

 

壁を超えるためには、投資が必要となる訳ですが、

投資するための大前提としては、

現状の回し方で利益が出ているということ。

 

現在の利益が、次の投資の原資となる訳です。

 

もう一段、上のステージに行くのに、

人を増やすことばかり考えていませんか?

 

壁を超えるために人だけ増やしても意味がないこともあるのです。

 

その逆に、舞台を整えていても、社員さんが定着せずに、

舞台の上で踊っている役者さんがあまりに少ない、

というケースもあります。

 

どちらも残念なことです。

 

経営者は、常に今の業態、ビジネスモデルで良いかどうかを考え、

更に今の組織構成で問題ないかを考えなくてはならないのです。

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【第3461回】 一流のサービスマンは、お客様に気を遣わせない

2020年06月21日 | 住宅コンサルタントとして

三流のサービスマンは、お客様に関心が無く、

お客様に喜んでいただこうというような気持ちも少ないので、

マニュアル通りにしか、対応してくれません。

 

自分のことで精一杯だったり、

自分の主観でしか物事を見ることが出来ず、

自分の主張しかできない、

相手の立場で物事を考えられないのです。

 

こういう方は、お客様の前に出ないポジションで

仕事をしていただいた方が良いでしょう。

 

一方、お客様に関心があり、

お客様に喜んでいただこうとする気持ちがある人も、

二流と一流に分かれます。

 

その差はどこか?

 

それは、自分が気が利くことを

周囲に知っれ欲しい、認めて欲しい、という気持ちが強いか、

それとも本当にお客様にくつろいで欲しいという気持ちが強いか、

その差です。

 

一流のサービスマンは、

お客様が気づかないところでさりげなく動いています。

 

そしてお客様の目の前でもやわらかい空気感を出して、

お客様に本当に気を遣わせないのです。

 

一方、二流のサービスマンは、

お客様にアピールするかの如く対応し、

逆にお客様が気を遣ってしまうサービスをしてしまいがちなのです。

 

気が利く人でも、一流と二流の差は、本当に大きくて、

一流の人の周りには人が自然と集まってくるのです。

 

そんな一流のサービスを提供できるようになるためには、

日頃からどういう勉強をすれば良いと思いますか?

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【第3460回】 若い方が「ここで働きたい!」という会社をつくることが経営者の仕事

2020年06月20日 | 住宅コンサルタントとして

昔と比較すると、職業の選択肢が多々、増えました。

 

広報なんて部署、昔は中小企業には不要でしたし、

ユーチューバーなんて職業は完全に無かったですよね。

 

ということでスタッフさんを採用したい企業は、

10年前と比較すると、

採用活動をメチャメチャ頑張らないといけないのですが、

こうしたことを全く理解できていない経営者が結構多いのです。

 

更に採用活動に力を入れるということを

いろんなサイトに求人の募集を掲載したり、

人材会社に採用の依頼をすること、と思っている経営者も多いです。

 

もう、完全に勉強不足なんです。

 

でも住宅業界、本当にそういう中小工務店が多いのです。

 

採用と商売は、本当によく似ています。

 

例えば、商売が不振に陥った時、

自社の商品やサービスを徹底的に磨きなおして、

お客様が求めるレベルに高めたり、

接客スキルを高めたり、お店をリノベしたりと、

まず自分たちの魅力を高めることが先で、

広告やマーケティングはその後でなければ、

効果は出ないですよね?

 

でも採用になると、そういう道理が分からず、

ただただ広告ばかりする会社が多いのです。

 

重要なのは、まずは働いて下さるスタッフさんが

 

「この会社で仕事をしたい!」

 

と思ってくれるような会社をつくること。

 

魅力的でワクワクするようなビジョンをつくること。

その達成のための戦略が非常に分かりやすいこと。

働く環境が素晴らしいこと。

会社の雰囲気が良く、こんな仲間と働きたいと

HPを見た人や取引先の方に思っていただけるようになること。

 

そういう会社をつくっておかないと、

どれだけ採用にお金を使っても、

自社の理念に合う方は来て下さらないのです。

 

どれだけ地域で老舗であろうが、

若い方がエントリーすらしてくれない会社の将来は、

非常に厳しくなっていくことでしょう。

 

魅力的な会社をつくるのは、社長の仕事なのです。

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【第3459回】 変わるべき人は誰か?

2020年06月19日 | 住宅コンサルタントとして

社員さんが少ないうちは、

トップの指示が全て口頭であったとしても

それなりに社員さんに伝わります。

 

ところが組織の人数が増え、部署が増え、

拠点が増え、取り組む事業が増えていくと、

それまでの伝え方ではつたわりにくくなっていきます。

 

だから、複数拠点で事業を展開している会社が、

絶対に取り組まなくてはならないことは、

書面で全社員に会社の方針や基本的な理念を発信する、

ということです。

 

私自身、最初に仕事をさせていただいた建材メーカーで、

この基本を徹底的に学ぶことができました。

 

この商品のこのグレードが販売中止になる、といった商品のことから、

発注のルールがこう変わる、といったことまで、

全て毎週、通達が書面で出され、

拠点に所属している人全員が、目を通し、ハンコをつく。

 

各拠点の責任者が口頭で伝えられる量をはるかに超える通達量なので、

書面で回さないと皆、理解できない訳ですね。

 

そしてコンサル会社に転職した際は、

社内に専用オンラインシステムがあって、

そこにアクセスすると会社のルールや通達が

いつでも見られる状態になっていました。

 

社員の大半が全国のクライアント様に行っている訳で

会社にいつでも全員がいる訳ではないので、

どこにいてもアクセスできるようになっているのです。

 

成長を目指す企業の経営者は、

こうしたことを理解して社内の制度を整えていかなくてはなりません。

 

ところが、こうしたことを何度お伝えしても、

社員さんを集め、口頭で伝えようとする経営者が、

世の中小企業の経営者にはメチャ多いのです。

 

で、経営陣の方針どおりに進んでいかない場合、

 

「ウチの社員は理解力が無い」

「ウチの社員は人間力が低い」

 

などと、社員さんに原因があるかのように言ったりする訳です。

 

口で言われたことを理解する能力がある人なんて、

ほとんどいない、ということを経営者は理解すべきです。

 

 

会社が成長し、社員さんが増えれば増えるほど、

いろんな考え方、価値観の人が入ってきます。

 

だから、会社のDNAに合わない社員さんでも

ルールを守らなければ、出世しない、収入が下がることが分かる、

というようなしくみを構築する必要があるのです。

 

もちろん、社員さんに問題があるケースもあるでしょうが、

いろんな人を使いこなせて(使う、という言葉は好きではありませんが・・・)、

はじめて組織の規模に経営者の能力や器が追い付いてきた、

と言えるでしょう。

 

変わるべきは、社員さんではなく、

経営者の発想と行動なのです。

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【第3458回】 住宅会社の問題点

2020年06月18日 | 住宅コンサルタントとして

住宅会社の大半に当てはまる問題点は、

学生さんや転職を考えている方から見て、

魅力的に映っていないことだと思います。

 

とにかく、学生さんや転職検討者、更にはお客様の目線で

自社を見ることができていない会社が、本当に多い。

 

特に経営者の頭が、完全にオッサン発想であったり、

異業種のイケてる会社がどういう見せ方をしているのか、など

周りに関心が無い経営者が経営する住宅会社は、

思いっきりその傾向が強いと思います。

 

そしてもう一つやっかいなのは、

学生さんから魅力的に映っている会社であっても、

経営者が見せ方だけにはこだわるものの、

ちゃんと経営出来ていない会社も結構多いということ。

 

見せ方は抜群なんだけれど、

実際に社員さんの教育や育成のしくみもできていなく、

更にはトップ自身、マネジメントの意識が弱いと

組織が崩壊したり、資金繰りに詰まったり、

といった会社も結構多かったりするのです。

 

まとめますと、

学生さんや転職を考えている人の目線ゼロの会社は、

物凄く採用力が低いので、猛烈に高齢化が進んでいる。

 

そして、魅力的に映ってもいないので、集客も苦戦。

 

一方、見せ方が上手な会社でも、

中身がない会社も増えているので、

現状、受注が順調でもクレームをかなり抱えていたり、

若いスタッフさんを採用できているものの、

教育や育成ができないために、社員さんが辞めていく傾向が

高い会社も存在するということです。

 

そして後者の場合、倒産や売却ということも考えられるのです。

 

ですから今後、見せ方も上手でなおかつ、

マネジメント力が高い会社が勝ち残っていくでしょう。

 

かつて10年前の勝ち組住宅会社が、

軒並み苦戦をしていて、

新興勢力が伸びていたりする訳ですが、

今、伸びている会社も大半は、

100~200棟くらいで止まるだろうな、

と個人的に見ています。

 

見せ方とマネジメント。

この二つを押さえた会社が勝つのです。

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【第3457回】 住宅業界における最新webマーケティング

2020年06月17日 | 住宅コンサルタントとして

お客様が求めるものは、時間の経過と共に変わっていきます。

 

2000年前後は、価格が明確であること。

2006年過ぎからは、女性目線(=使いやすさ、家事のしやすさ)。

2010年過ぎからは、デザインが洗練されていること。

2015年頃からは、好みのテイスト+性能。

 

そして2020年頃からどういうことが起こっているのか、

皆さんは感覚的に掴まれていますか?

 

結論から申し上げますと、

感じの良い会社、社内の雰囲気の良い会社を求めるお客様が、

劇的に増えてきている、というのが実感です。

 

家は良いけど、その会社の人間性というか、社内の雰囲気が

イマイチ分かりにくい会社には、お客様は足が向かない感じです。

 

このことを踏まえると、2010年以前に、ちょっと流行った、

社長がカリスマっぽい見せ方をしている会社は、

俄然、時代遅れになってしまいました。

 

「私が全てのプランを描きます」

「ウチの社長に会えます」

 

的なことを営業マンに言わせていた会社が、

正直、ほぼウケない時代になったと言えるでしょう。

 

ナルシストを好ましく思わない人が増えているような気がします。

 

親しみやすくてどこか愛らしい社長さんやスタッフさんのいる会社だと、

気軽に相談できて、何だか安心だと思われるのかもしれません。

 

このあたりを理解して、まずはお客様が親しみを持っていただける、

感じのよい会社をつくっていくことが重要で、

そういう会社になってくれば、今度は伝え方・発信の仕方が

ポイントとなってきます。

 

ここを理解して、発信ができている会社に、

お客様は集まるようになっていくでしょう。

 

こうしたことを理解できず、

ただYouTubeで建物の動画ばっかり発信したり、

インスタで投稿をやり続けても、支持は広がっていかないのです。

 

皆さんの会社の雰囲気は良いですか?

 

お客様からみて、親しみやすさを発信できているでしょうか?

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【第3456回】 土俵の中央で相撲を取る

2020年06月16日 | 住宅コンサルタントとして

経営者は追い込まれてはいけません。

 

常に精神的に余裕を持って、

経営をする必要が絶対にあります。

 

いろんな情報をインプットするために

彼方此方に視察に行ったり、

いろんな人と会ってお話を聴いたり、

新規事業・新商品・新サービスを開発したり、

社員さんのモチベーションを高めるような企画をしたりと、

やるべきことは多々、ありますが、

資金と時間に余裕を作っておかなければ、

こういった新しいことに取り組むことができないのです。

 

では、どうすれば未来志向の、余裕を持った経営ができるのか?

 

それはギリギリに追い込まれないよう、

商売が順調なうちに次の一手を打っておく、

ということに尽きます。

 

土俵に足がかかったら、「もう後は無い」と焦り、

冷静な判断もできず、身体に力が入ってしまい、

しなやかな動きをできない人もいるでしょう。

 

私自身はそういうタイプで、

数字に関しては、常に先を見て準備をして、

想定外のことがあっても達成できるよう、

組み立てる習慣が身に着きました。

 

住宅会社で言えば、1年分の受注残を残して新しい期を迎える。

 

今期の決算は、もう期首に黒字が決まっている、

という状況で経営したいと思います。

 

1月が期首の会社だとして、

6月くらいに、

 

「やばい!来期の数字がこのままだと不足するかも・・・」

 

と、焦るタイミングが早い経営者でありたいと思います。

 

当期に入ってしばらくしてから、

当期の決算のことを考えているようでは、

常に土俵際で相撲を取っていることと同じ。

 

余裕を持って経営したいですね。

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