鬼山竜也の住宅業界 商売の王道

良い家づくりに真剣に取り組んでいる方々が、お客様のためにより良い仕事が出来るようになるためのヒントになれば、嬉しいです。

【4856回】 優秀なマネージャーの手腕

2024年04月16日 | 住宅コンサルタントとして
弊社のクライアント様の中には、
多店舗展開している住宅会社がかなりあります。

同じ商品を同じ価格で販売しているのに、
店舗によっては業績が素晴らしい店もあれば、
問題を抱えている店もあるのです。

昨日、お伺いしていたクライアント様の、
ある店舗が昨年の後半から問題だったのですが、
昨日、業績報告をしていただくと、見事に改善していました。

3月、4月の業績は、一昨年の数字に戻っていたのです。

年明けからその店舗を管理している役員さんに、
なぜこの店舗の業績が回復したのかを質問すると、
以下のような回答を頂戴しました。

・自分たちが伝えたいことがちゃんと伝わるよう、
モデルハウス内や店舗内のPOPを全て見直し、改善する

・お客様の滞在時間を長くするよう、
店舗内の案内のパターンを変える

・営業ツールをちゃんと使えるよう、
商品や会社の説明ができるよう、
ロープレを徹底する

・商談中の顧客進捗を一組ずつチェックし、
アドバイスをおこなう

・店のクレームを全て自分が対応し、
営業メンバーが営業に集中できる環境をつくる

そうなんです、
当たり前のことを店として徹底しただけなんです。

でもこれが多くの店長ができなかったりするのですね。

自分がやるべきことはしっかりとできるのに、
店全体がやるべきことをできていない時に、
店の業績は下がっていくのです。

優秀なマネージャーは、何が違うのかというと、

「組織としてやるべき当たり前のことを
組織でちゃんとできるようにする指導力がある」

ということです。

組織として凡事徹底ができる、ということです。

こういう役員がいる会社は強い。

心底、思います。
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