鬼山竜也の住宅業界 商売の王道

良い家づくりに真剣に取り組んでいる方々が、お客様のためにより良い仕事が出来るようになるためのヒントになれば、嬉しいです。

【第3866回】 来場前に勝負はついている

2021年07月31日 | 住宅コンサルタントとして

今、家を建てるお客様は、

大きく分けて3つの層に分かれると思っています。

 

1つめの層は、情報収集力と分析力があって、

自分たちの予算内で自分たちが求める家を

建ててくれる会社を探すために行動する層。

 

2つめの層は、情報収集力があまりなく、

でも家づくりで失敗したくは無いため、

信頼できる(とお客様が勘違いしている)大手だったり、

家づくりに関する相談カウンターに行く層。

 

そして3つめの層は、とにかくコストにこだわり、

コスパにしか興味が無く、自分たちが得をしたい層。

 

個人的には、1つめの層のお客様をメインターゲットとした

マーケティングを実施していただくための提案を

各クライアント様に対してしています。

 

そしてこの層のお客様に選んでいただこうと思うのであれば、

来場せずとも自社の会社の雰囲気や建物のクオリティ、

それから価格や仕様が全て分かるようにしておかないと、

正直、土俵にすら上がれない状況になってきているのです。

 

言ってみれば、来場前に既にもう勝負がついている状態ですね。

 

建物や商品はもちろん、

会社の雰囲気やスタッフさんの人間性を

来場前に如何にお客様に理解していただくか?

 

ここがポイントとなるのです。

 

弊社のクライアント様で、

この点をしっかりと押さえた発信が

できている住宅会社さんは、

やはり集客が好調で、

しかもほぼ決め打ちでお客様が来場されており、

来場からの成約率がハンパないことになっています。

 

来場前に勝負はもう、ついている時代。

 

それができなければ、

毎回競合をたくさん連れてくる、

カウンター系のお客様か、

もしくはローコスト層のお客様からの受注を

目指さなくてはなりません。

 

個人的には、そっちの方が結構大変かな、

と思っております。

 

来場前に、全てのことをお客様に理解していただける

情報発信を皆さんの会社は出来ているでしょうか?

コメント
  • Twitterでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

【第3865回】 ポジティブ足りない

2021年07月30日 | 人として

TikTokで春木開さんという方にハマっております。

 

春木さんの口癖が、

 

「ポジティブ足りない!」

 

なんですが、もうこれ、ホンマに良い言葉だなぁ、と

最近、私も使わせていただいております。

 

頑張っているけれど、なかなか結果につながらない。

 

職場の人間関係が、結構悪い。

 

会社を良くしようと、いろいろと提言するものの、

上司や役員が全然、分かってくれない。

 

自分なりに努力をしていても、

うまくいかないことも多々、起こるのです。

 

気分が落ち込んだその時は、

是非TikTokで春木開さんのこの言葉に触れていただくと、

前向きな気持ちになれる方もいるでしょう。

 

仕事がうまくいかないのは、

今のやり方だとお客様に支持されないよ、

ということを神様が教えて下さっているのであり、

その結果、新たな手法を開発したり、

自分自身を変えることに取り組める訳です。

 

人間関係が良くない環境で仕事をすることで、

組織内の良い空気感の重要性を

身を持って理解できる訳です。

 

自分が上司になったり、役員になった時、

この人間関係が悪い環境で仕事をした経験があると、

組織を回していく上で、過ちが少なくなるでしょう。

 

思い通りにいかないことが、世の常であって、

その中で何を学び、自分をどう成長させるのかが、

ビジネスパーソンとして成功する上では欠かせません。

 

もし、今、恵まれた環境の中で、

自分が仕事をすることができていれば、

その環境に感謝する。

 

もし、今、恵まれていない環境であったとしたら、

この環境の中から何かを学ぶべきであるし、

今、与えられた環境の中で学んでいることが、

将来、きっと自分の役に立つ、と思って、

今の環境に感謝する。

 

こういうスタンスで仕事に向き合っている人は、

応援して下さる方がドンドン増えていくことでしょう。

 

みなさんは、ポジティブ、足りてますか?

コメント
  • Twitterでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

【第3864回】 すなおさとは何か?

2021年07月29日 | 住宅コンサルタントとして

すなおであることは、

凡人が成功する上で不可欠です。

 

なぜすなおさが重要かというと、

すなおな人・企業には、情報が集まるからです。

 

逆に言うと、すなおさが欠ける人・企業には、

情報を提供してくれる側から言えば、

情報の提供し甲斐が無い、ということです。

 

すなおさとは、

 

「教えていただいたことを一旦、すなおに受け入れる」

 

ということと、

 

「それを最速で実行に移す」

 

ということです。

 

逆にすなおでないとは、

 

「教えていただいたことのあら捜しをする」

「教えていただいた情報が、

自分たちに合っているかどうかを検証し、

合うものだけを取り入れる」

 

という感じです。

 

教えてくれる側のレベルにもよりますが、

大抵の場合、相手のレベルを見極めた上で、

いろんなことの情報を教えて下さっている訳です。

 

そのことを理解せず、

 

「それって、ウチの会社に合うんですかね?」

 

というスタンスでしか、人の提案を聞けない人を

果たしてすなおと言えるでしょうか?

 

自分たちに合うか合わないか、

そんなことを考える暇があるのであれば、

とっととやって、検証して、

合わなければやめれば良いのです。

 

私の周囲にいる、すなおな人たちは、

もう本当に即、受け入れて、とっとと行動する方ばかりです。

 

そしてそういう方は、皆、うまくいっているのです。

 

変に理屈っぽくて、すなおさに欠ける人の共通ポイントは、

自分が理解できることしか受け入れないということです。

 

それだと、自分の器・能力以上の成果を出すことは出来ませんし、

応援してくれる方も増えていかないのですね。

 

すなおさ、皆さんはお持ちですか?

コメント
  • Twitterでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

【第3863回】 XとY

2021年07月28日 | 住宅コンサルタントとして

何度かこのブログの中でも言っておりますが、

私、島田紳助さんのことが大好きで、

今でも紳助さん以上のMCはいないなぁ、と

個人的に思っております。

 

その島田紳助さんが、吉本の若手芸人さん相手に、

授業をしたものが、「紳竜の研究」というDVDです。

 

この授業の中で、紳助さんは、

X(自分にできる、笑いのパターン)と

Y(世の中でウケること)をちゃんと分析しなくてはならない、

ということをおっしゃっています。

 

紳助さんいわく、

世の中で売れているコンビや芸人さんの

ネタやトークを分析すると、

笑いを取る流れは、ある程度パターン化できる。

 

そのパターン化したものの中で、

自分たちコンビができることとできないことを分類する。

 

自分たちができることX(=笑いの武器)を

まずは何パターンか、つくることが必要なのです。

 

そして次に、過去から現在にかけて、

その時その時に売れいている芸人さんの漫才やコントを

徹底的に分析し、ウケるパターンがどう変化してして、

これから先、どう変わっていくのかを予想する。

 

この世の中の変化をYと定義されています。

 

芸能界で生き残っていこうとするのであれば、

このXとYを理解した上で、

自分たちは他の芸人とどう差別化をはかっていくのか、

ということをやらないと、

仮に売れたとしても、一発屋で終わる、ともおっしゃっています。

 

もう、まさにこれって、

芸人さんの世界だけでなく、ビジネスでも

同じことが言えますよね?

 

Xを理解せずに、

ただ自分たちがやりたいことだけをやっても、

商売における成功は長続きしないでしょうし、

Yをおさえておかなくては、

自分たちはどのような進化を遂げなくてはいけないか、

その答えが分からない状態で経営しなくてはならない。

 

そんなことで、うまく生き続ける訳が無いのです。

 

そして私がクライアント様に対してさせていただいていることは、

常に変化し続けるYを明らかにすることと、

このYの変化に合わせてクライアント様のXを磨くことだな、

と改めて理解した次第です。

 

皆さんの会社では、XとYをちゃんと理解できているでしょうか?

コメント
  • Twitterでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

【第3862回】 若いうちに良い習慣を身につける

2021年07月27日 | 住宅コンサルタントとして

いろんな会社の、いろんなスタッフさんを見ていて思うのですが、

ビジネスパーソンは30代前半までの間に、

良い習慣を身につけておかなくては厳しいです。

 

良い習慣とは何かというと、

 

・さぼらず、真面目に働く

・コツコツと凡事徹底ができる

・勉強好き、すなお、プラス発想

・感謝の心

・困難なことから逃げない

 

などです。

 

20代のサラリーマン時代、

私は北海道で仕事をさせていただいていたのですが、

お昼、お弁当では無い時は、

漫画が多い喫茶店をよく利用していました。

 

お昼、お店に入ると、煙草の灰皿の中に

吸い殻が20本近く入っているサラリーマンも居て、

 

「これ、朝からここで時間潰しているよなぁ」

 

と丸わかりの方が結構いました。

 

また当時、仕事をさせていただいていた会社内でも、

クレームの対応を後回しにしたり、

お客様と揉め事が起きると

一切、行かなくなったりする営業マンも居ました。

 

これ、すなわち困難なことや面倒くさいことを後回しにする、

という習慣を身につけていることになります。

 

若い間に、さぼる習慣とか、

面倒なことを後回しにする習慣を身につけてしまうと、

40代以降、地獄が待っています。

 

人間、40代以降に自分の習慣や考え方を変えるなんて、

ほぼ不可能だからです。

 

大して努力をせず、

楽な方ばかりを選択して、

成功している人なんて、

この世に居ないことくらい、

ちょっと勉強すれば分かるはずなのですが、

勉強していない人は、そういう人が存在する、

と思っていたりします。

 

人生、因果応報なのです。

 

努力をしていないのに成功しているように見せている人は、

確かにこの世の中に居ますが、

その方の表面的な部分だけを見ず、

本質を見れば、やはりやるべきことをしっかりとしているのです。

 

若いうちに良い習慣を身につけましょう。

コメント
  • Twitterでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

【第3861回】 お客様の嗜好の変化を見誤らないように

2021年07月26日 | 住宅コンサルタントとして

その昔、日本の電気メーカーの家電製品は

世界を席巻していました。

 

故障しない。

品質の割に安い。

有名タレントを使ったブランディングも

うまく機能していたと思います。

 

そして家電メーカーは、自社の技術を競って、

いろんな付加価値をつけようと努めました。

 

エアコンにしても、

テレビにしても、

スマホにしても、

とにかく自社の技術力の高さを見せつけようと、

本来の基本的な機能の他に様々な機能をつけ、

価格がドンドン上がっていったのです。

 

で今、過去の花形であった家電製品は、

例えばコスパの良さではアイリスオーヤマやニトリに、

デザインではバルミューダやダイソンにかなわず、

パナソニック・日立・東芝・三洋・シャープの中で、

今でも検討しているのは、ごく僅か。

 

メーカー側が完全にユーザーのニーズを見誤った結果、

今のような状態になったと言えるでしょう。

 

私、今の住宅業界も、

ひょっとしたら家電のようになっていく可能性もあるかも、

と個人的に思っています。

 

確かに、これまでの日本の住宅のレベルは低すぎました。

(今でもハウスメーカーや大手建売会社、

それからスーパーローコスト住宅の性能や施工品質は低い)

 

その結果、YouTubeを活用して、

家の性能面について、

正しい情報発信をされている方も出てきて、

確実に住宅業界は良い方向に進んでいると思います。

 

でも、性能を競い合うあまり、

以前の家電業界のようなことにならなければ良いな、

と個人的に思っています。

 

商売の世界で、正解はお客様が決めます。

 

作り手側、開発側が知っておかなくてはならないのは、

自分たちの自己満足にならないように、ということ。

 

先日、キンコン西野さんのボイシーで、

かつての国産スマホのメーカー間の競争について話されていました。

 

もう大半の方は忘れていますが(←私も忘れていまいた)、

メーカー側がいかに重量を軽くするのかを競い合っていました。

 

1グラム2グラム軽くすることに、

メーカーの開発チームはこだわりまくっていたのですが、

消費者はそんなに価値を感じないですよね?

 

で、iPhoneに全部、市場を取られてしまった。

 

お客様が求めていることを

見誤らないようにしたいですね。

コメント
  • Twitterでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

【第3860回】 結局は人

2021年07月25日 | 住宅コンサルタントとして

この4連休は、ずっと青森に居ました。

 

その最大の理由は、昨年のお盆の時期に、

東北を一周していたのですが、

青森の魅力に個人的に惹かれたからです。

 

食材が美味しいことはもちろんなのですが、

何というか、人間的にあたたかい方が圧倒的に多く、

また来たいなぁ、と昨年、感じたのです。

 

で、今年また来て、人の温かさに触れまくることができました。

 

街を歩いていて、ふらっと入った器屋さんの店主のお人柄。

 

同じくぷらぷら歩いている中で、

たまたま入った南部鉄器屋さんのおかみさんとは、

なぜか家内がメチャ話し込んでしまい、

最終日の今日、南部鉄器を岩手ではなく青森で買うことに・・・。

 

市場の方たちも本当に温かくて、

この青森の方たちの人間性に惹かれてしまうのですね。

 

今、旅好きな人にとって、選択肢は無限です。

 

交通網が発達した現代、

国内であれば、どこでも自由に行けるのです。

 

でも、結局人は、人の優しさやあたたかさに魅了され、

最終的に人で判断するようになるのです。

 

思い返せば、私たちが定期的に訪れているのは、

佐賀県唐津市(これは大好きな陶芸家さんと仲良くなったため)、

尾道のベラビスタ(ここのお鮨の大将とヨガの先生が大好き)、

そして京都のいつも通わせていただいているお店4店

(完全に大将やスタッフさんのお人柄による)、

北海道(私たちの第二の故郷で、友人たくさん)、

そしてここに青森も入ってきました。

 

AIがB発達すればするほど、

そして選択肢が増えるほど、

人はより人の温かさや優しさに魅了されるようになるでしょう。

 

ということで、人としての魅力を高めた企業・お店が、

どう考えても最終的に勝つ時代なのです。

コメント
  • Twitterでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

【第3859回】 凡人の勝ち方

2021年07月24日 | 住宅コンサルタントとして

0から1を生み出せる人は、

ごく少数の限られた方だけだと思います。

 

もちろん、そのごく少数の側に行ければ良いのですが、

どれだけ努力をしたとしても、実現できる訳ではありません。

 

では、凡人がビジネスで成功するためには何が必要か?

 

個人的な見解となりますが、

時代の変化が激しく、お客様はすぐに飽きてしまうので、

常に市場の変化に適応していくことが、

絶対条件となります。

 

お客様に支持されている企業・お店は、

この市場の変化の半歩先を歩いているのですが、

うまくいっていない企業・お店に共通するのは、

ここに適応できていない、ということ。

 

更にひどい企業・お店になると、

自分たちは変化に適応できている、と

勘違いをしてしまっているのです。

 

これはかなり痛いです。

 

市場や顧客の半歩先を行くために、何が必要か?

 

これは非常に単純で、同業・異業問わず、

とにかくいろんなところに足を運び、

成功事例・失敗事例をひたすら見まくって、

自分なりに何が成功のポイントで、

何が失敗の原因なのかをルール化していくことです。

 

そしてこれが出来るのは、

実務に日頃から時間を奪われまくっている人ではなく、

ある程度、自由な時間を作り出せる人、

すなわちトップなのです。

 

社長がいろんなところに足を運んで、

とにかくいろんなものを見まくって、

インプット量を最大化しておかなければ、

自分の中に正解が持てないのです。

 

自分の中に正解を持たないで会社を経営すると、

もうブレブレとなってしまい、

いろんな方の意見を中途半端に聞きまくって混乱し、

その社長のブレブレ感を見た社員さんが幻滅する、

ということが組織の中で起こってしまうのです。

 

お客様の半歩先のニーズを押さえ、

そこに自社の商品やサービス・マーケティングを合わせていく。

 

商売の勝ちパターンは、そこしかありません。

 

で凡人には何が必要か?

 

それは、ひたすらいろんな繁盛店や成功企業の売り場を見まくって、

質の高いインプットを継続することと、

その情報を分析し、ルール化しておくことなのです。

 

インプット量、足りていますか?

コメント
  • Twitterでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

【第3858回】 売るべきものは、商品ではなく、□□だ!

2021年07月23日 | 住宅コンサルタントとして

250日以上前のブログで、

売るべきものは商品ではなく、別のものである、

ということを言っていますが、

この弊社の提案を受け入れて下さり、

しっかりとその点を追求して下さっているクライアント様では、

もう本当にここ最近、面白いことが起こりまくっています。

 

来場2回目で契約とか、

来場前からある面白い現象が起こっているとか、

日々、いろんなクライアント様から事例をご報告いただき、

個人的にそういう報告を頂戴して、

移動中の新幹線や飛行機の中でニヤニヤしてしまい、

確実に「キモいオッサン」に向かって一直線に進んでいます。

 

いつも思っているのですが、

こうした未来の動向を予測し、

いろんな提案をさせていただいても、

私が提案することって、

他の住宅会社がやっていないことが結構あるのです。

 

すなわち、前例があまりないことを提案をしている訳ですが、

これ、提案する方は簡単なんですね。

 

でも、それを実行し続けるのは本当に大変な訳ですし、

なんせ事例が無いことが多いので、

それはもう本当に時間と労力をメチャ使っていただく訳です。

 

実践して下さるクライアント様に、

もう何と感謝の気持ちをお伝えすれば良いのか・・・。

 

本当にありがとうございます。

 

クライアント様とコンサルとの間の信頼関係が、

まあ本当に大切というか、

これが無ければ、成功しないことは確実なのです。

 

今、各社様に進んでいただいている方向は、

確実に合っていますので、

コツコツと愚直に取り組んでいただければ、

確実にお客様に選んでいただける確率がUPします。

 

今の時代、売るべきものは商品ではないのです。

コメント
  • Twitterでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

【第3857回】 建築業界での経験・知識+営業テクニックよりも、圧倒的に大切なもの

2021年07月22日 | 営業マンとして

今の時代、お客様が求めているのは何か?

 

ネットで検索をすれば、何が正解で、

その正解にたどり着くための最短ルートまでをも

無料で誰もが手に入れることができる時代。

 

正解を導き出すために不可欠だった、

建築における知識や経験の価値は

お客様の中で下がり続ける訳です。

 

また、営業手法におけることも、

何となく皆、分かっています。

 

「ああ、何か今、結論を出させようと

この営業マン、頑張っているな」

 

などと、お客様も何となく分かるのです。

 

だからテクニックの価値や効果も下がっているのです。

 

こういう時代に、お客様はどういう観点で住宅会社、

それから営業マンを絞るのか?

 

個人的な意見ですが、

 

どれだけ真剣に自分と向き合ってくれたのか?

どれだけ入念な準備をしてくれたのか?

 

という営業マンの一所懸命さをお客様は見ていますし、

その営業マンの人間性や生き方、姿勢を

お客様は非常に評価される時代になったと思います。

 

というか、最終的にはそこでしか差がつかない時代になる、

と個人的には思っています。

 

これは住宅業界だけに限った話では無いですが、

AIが発達して、人を介さなくとも

大抵の商品やサービスを購入できる時代になるほど、

人としてのあたたかさや感動の価値が上がる。

 

だからこそ、お客様や働く仲間のために、

一所懸命になれるスタッフさんの比率を高めた会社が、

最終的に勝つだろうなぁ、と思っています。

 

和が社のクライアント様の大半は、

そういう会社さんなので、

2021年、皆絶好調なのです。

コメント
  • Twitterでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

【第3856回】 不振事業の立て直しの進め方

2021年07月21日 | 住宅コンサルタントとして

一つの事業を長年、やっていれば、

当然ながら良い時もあれば、悪い時もあります。

 

良い時には、その流れに乗って経営すれば良いのですが、

事業が不振の時は、どう手を打っていけば良いか?

 

そのことについてまとめたいと思います。

 

事業が不振になる原因は、多々あるかと思いますが、

個人的には下記の3つの要因が大きいと思っています。

 

・チームとしての方針が明確ではなく、

戦略も具体的では無いため、

各スタッフさんの動きがバラバラ

 

・戦略そのもののピントがズレている

 

・現場のスタッフさんの愛社精神が低く、

会社のため、お店のため、メンバーのために頑張る、

といった気持ちになれていない。

 

まず、業績不振の場合は、

分かりにくい方針、指示をやめて、

最も効果があると思われる方針を

シンプルに言い続けることが重要です。

 

小売業であれば、

とにかく売り場の商品アイテム数50を切らさない、とか

レジでお客様に必ずこの商品をおススメする、など。

 

住宅会社であれば、

着座時に必ずこの商品の特徴を

このツールを使ってお伝えする、とか、

この動画を必ず着座時にお見せする、など。

 

スタッフさんのレベルによりますが、

不振の際は方針は1つに絞るのが良いかと思います。

 

1つのことを徹底させることで、

個々のベクトルがバラバラだったものを

チーム全体で合わせることで、確実に良くなります。

 

次に戦略そのものがズレている場合ですが、

これは本当にまずいです。

 

戦略がズレていると、

スタッフのベクトルが1つになり、

推進力が上がるほど、正解から離れて行ってしまいます。

 

業績不振の際は、原点に戻って、

 

我が社のメインのお客様は誰か?

そのお客様は何を求めているか?

その求める商品・サービスを開発した場合、ライバルに勝てるのか?

 

ということを考えて、勝てる商品・サービスを開発する、

ということが良いでしょう。

 

そしてその商品・サービスをどう告知して、

来店されたお客様にどう販売していくのか、

ということを見直し、改善を繰り返すことで、

お客様に支持していただけるようになるでしょう。

 

現場のスタッフさんのモチベーションが低い場合、

低くなっている要因を明確にして、

それを取り除く必要があります。

 

ただ多くの場合、トップや上司の

姿勢や人間性に問題があることが多いかな、

と個人的に思っています。

 

シンプルで分かりやすい方針・戦略。

そしてそれがズレていないこと。

更には、現場のスタッフさんのモチベーションが高い。

 

業績が不振の事業をお抱えの場合、

この3点がクリアできているかをチェックしてみると良いでしょう。

コメント
  • Twitterでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

【第3855回】 23回目の結婚記念日

2021年07月20日 | 人として

私事ですが、昨日は私たち夫婦の23回目の結婚記念日でした。

 

学生時代に私がアルバイトを

させていただいていたテニスクラブに、

家内が見習いコーチとして入ってきたことがきっかけで、

お付き合いをするようになりました。

 

大学卒業後、

私の赴任先が北海道旭川市となる一方で、

家内は関西に残っておりました。

 

そんな中、7月にテニスクラブを辞め、

親の反対を押し切って北海道までカバン一つで来てくれました。

 

そうなんです、家内は家出同然で、北海道まで来てくれたのです。

 

結婚前に一緒に住んでいたのが2年、

お付き合いが1年ありますので、

26年間、一緒に過ごしていることになります。

 

北海道での営業マン時代、

朝7時過ぎに家を出て、

帰宅は夜中1時過ぎ、という毎日でしたが、

子どもができるまではご飯を食べずに待っていてくれ、

家事も全部やってくれて、本当に支えてくれました。

 

子どもが生まれてからは、

ご飯は子どもたちと食べるようになりましたが、

私の食事は、私が帰宅してから作ってくれて、

いつも出来立ての料理を出してくれました。

 

掃除・洗濯などは全てやってくれて、

子どものお世話も99.99%家内。

 

更にコンサルタントに転職した、最初の3年は、

年間休日10日未満で、かつ徹夜や出張続きで

本当に家に居なかったのですが、

文句ひとつ言わず、しっかりと子どもたちを育ててくれました。

 

才能がない私は、何事も量でカバーしなくてはならないのですが、

思う存分、仕事に打ち込める環境をつくってくれました。

 

家内と一緒になっていなければ、

間違いなく今の自分は無いなぁ、と思っています。

 

自分のことより、子どもたちや私のことを第一に考えてくれる。

 

お世話が大好きだし、人との接し方も本当に上手。

 

父親(一級建築士&プロダクトデザイナー)の影響を受け、

花や器、インテリアなどのセンスは非常に高い。

(その分、政治経済などはメチャ弱い)

 

長男は4月から社会人、

次男はこの9月からスペインに留学しますので、

夫婦2人で過ごす時間がこれまで以上にあるのですが、

いろんなところに一緒に行きたいですし、

夫婦でやりたいことは多々、あります。

 

サポートしてもらっていることに改めて感謝をし、

これからもいろんなことを共に学び、体験して、

自分たちの暮らしを充実させていきたいと思っています。

コメント
  • Twitterでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

【第3854回】 成功する経営者の特徴

2021年07月19日 | 住宅コンサルタントとして

伸びる会社の経営者に共通するポイントは、

教育者的要素を持っていることです。

 

自社の社員さんたちに対して、

仕事・人生・人間関係などについて、

どう向き合っていくべきか、ということを伝えたり、

更には考えさせたりして、

社員さんの考え方や価値観のベクトルを

上手に合わせていくことに、

時間とコストをしっかりとかけておられるのです。

 

組織の中でよく起こることとして、

皆、仕事をさぼろうとは思っていない。

 

でも、自部署内の景色しか見えていないことが多く、

自部署が仕事をやりやすいようにする、という考えで、

他の部署にクレームばかりつけて、

他部署からの依頼には応えない部署ができたりします。

 

また、会社を良くするために、

新しい取り組みをする際、

自分の本業以外の仕事に対して

非協力的なスタッフが多数、発生したりします。

 

こういうことがなぜ、起こるのかというと、

そもそもお客様の満足度向上のために、

できることは積極的に取り組もう、

そして働く仲間のサポートを積極的に行おう、

という考え方が社員さんに定着していないからですし、

本業以外で頑張ったことが評価され、

自分の収入にも跳ね返ってくるしくみが無いからです。

 

生まれ育った環境も、親の教育も、

全く異なる方たちが会社に入ってくれる訳で、

その価値観を統一するためにも、教育は欠かせません。

 

そして考え方・価値観だけを統一するのではなく、

どうすれば協力的な考え方や行動を

社員さんが選択してくれるのか、ということを考え、

そうなるようにしくみをつくっていくことが、

組織を大きくしていく上で重要なポイントなのです。

 

住宅業界には、

手法・テクニックを学ぶことが好きなのですが、

教育者的な要素を持っていない経営者も多いです。

 

そしてそういう経営者が経営する会社は、

見事に中途半端な規模で成長が止まるのです。

コメント
  • Twitterでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

【第3853回】 問題点と、その解決のためにやるべきことを見える化できているか?

2021年07月18日 | 住宅コンサルタントとして

営業・設計・コーディネーター・工事。

順調に受注できている住宅会社であれば、

各セクション、通常業務で忙しいはずです。

 

しかしながら、実務をこなすだけでは、

生産性は上がっていきません。

 

例えば営業マンは、限られた時間の中で、

より多くのお客様とコミュニケーションを取れるよう、

営業活動に工夫をしなくてはなりませんし、

現地調査に行った際の確認ミスを減らすよう、

マニュアルもつくったりする必要もあるでしょう。

 

要するに、仕事の精度を高めたり、

ミスを減らしたり、生産性を高めるために、

各セクション、実務以外に取り組むべきことがあるのです。

 

組織として機能している会社は、

会社全体や部署ごとの問題点を見える化できていて、

その問題解決の為に、誰がいつまでに何をするのかも

明確になっていて、更にそのチェック機能も働いています。

 

こうした組織をつくるためには、

結論、やはりトップの能力と人格が重要なのだ、

ということを本日、お伺いさせていただいた会社さんで

学ばせていただきました。

 

経営能力が高い経営者だと、

社員さんの能力がしっかりと発揮でき、

しかも能力を発揮する中で、

更に社員さんが成長していく組織になります。

 

すなわち、会社が成長するかどうかは、

本当にトップ次第なのだ、ということです。

 

皆さんの会社では、会社全体、それから部署ごとの問題点が

見える化できているでしょうか?

 

そしてその問題解決の為に取り組むべきことが

スケジューリングされているでしょうか?

 

更にその行動をチェックする仕組みがあるでしょうか?

 

これを回すのが経営者の仕事なのです。

コメント
  • Twitterでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

【第3852回】 営業マンが成長していく過程

2021年07月17日 | 住宅コンサルタントとして

このお仕事をさせていただいて16年。

 

いろんな営業マンの方をこれまで多々、見てきました。

 

そんな中で自分なりに伸びる営業マンは、

大抵皆同じ道を歩んでいる、ということに気づきました。

 

そのことについて、ちょっとまとめてみたいと思います。

 

弊社のクライアント様には、優秀な営業マンが多々、おられます。

 

注文住宅で月に2~3棟をコンスタントに受注され、

更には会社の幹部として営業以外の仕事をバリバリこなされている。

 

そういう潜在能力が高い、優秀な営業マンは、

新卒、もしくは中途で入社されてきます。

 

入社当初、私の研修に参加された際は、

本当に目を輝かせ、前のめりでこちらの話を聴いて下さいます。

 

私自身がよくお伝えするのは、

テクニックと知識・経験だけでは売れ続けることは不可能、

必ず自らの人間力を高めなくてはならない、

そのためには、学び続けることと善行を積み重ねるしかない、

学ぶためには、いろんなことをインプットして欲しい、

ということ。

 

そして伸びる営業マンは、その言葉にすなおに従い、

いろんな本を読んだり、セミナーに参加されたりします。

 

そういう行動の中で、いろんな方の著書に触れ、

たくさんの刺激を受けていく中で、

自分の周りの方たちのレベルが低い、と感じるようになります。

 

そしてちょっと周囲の方を見下したような言動を取ったり、

組織内で毒を吐いたりします。

 

また、私の研修の時にも、他の仕事を持ち込んで内職したり、

パソコンやタブレットを持ち込み、いろんなサイトを見てたりします。

 

ところが、ある段階でいきなり変化され、

また謙虚さと素直さを取り戻し、

周囲の方々に協力的になったり、

私の研修も再び前のめりで聴いて下さるようになるのです。

 

そうなるのは、物事の本質が見えたからだと個人的に思っています。

 

20代、30代前半の頃に、圧倒的に仕事で成果を出し、

自分自身で客観的に自分のレベルを掴めなくなり、

周囲がバカに見えてしょうがない時期が誰しも来ます。

(優秀でない人にはこないかも・・・)

 

実際、私にもそういう時期がありました。

 

当時の自分は、まだ視野がメチャ狭かったのに、

全ての世界が見えていると勘違いしてしまうのですね。

 

で、身近の優秀な先輩の価値が理解できず、

遠くの有名人こそが尊敬に値するメンターだと思ってしまう。

 

ただ、伸びる人というのは、

必ずどこかのタイミングで気づくのです。

 

そして謙虚さと素直さを取り戻し、

本質的なことの重要性を痛感するのです。

 

そうなった時が、その方をリーダー、幹部、役員にするタイミングだな、

と個人的に思っています。

コメント
  • Twitterでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする