まる高のきまぐれブログ

単身生活のあれこれ、趣味の自転車・ジョギング、読書など・・・

クローズド・ノート

2006年09月05日 | 読書
「クローズド・ノート」雫井修介
20才の大学生、香恵のアパートの押入に前住者の忘れ物と思われるノートとメッセージカードを見つけた。そのうちに取りにくるだろうと思い、なんとなく読むと小学校の先生のようで、子供たちから送られたカードとノートには学校での出来事や恋愛に関することが綴ってある。その一生懸命な生き方にこの大学生は刺激され自分の優柔不断な生き方を反省し手本としていくのである。このことから不思議な出会いや出来事により人間として成長していく物語である。
前半の香恵がアルバイトをしている文房具店の万年筆に関する記述・うんちくに興味が惹かれ私も1本欲しくなりました。
途中で最後の結末が読めてくるが、主人公の成長が見て取れ、全体的にはすごくいい物語であると思います。また、読後物語の今後の展開を想像させるところがいいですね。そして作者のあとがきも物語を膨らませるひとつです。良い小説を読みました。


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