上海に住んでいた当時、上海の街の様子や、中国各地の旅行記を「上海城市新聞」と名づけ、メールで配信していました。帰国後も配信を続けていて、最新号は2011年12月1日付けのVol.19 『武漢・信陽旅遊』です。
これまで配信した「上海城市新聞」を漸次、ブログにアップしています。第11回目は2007年2月1日発行の『昆明旅遊』です。
容量が大きいため、(その1)・(その2)と2回に分けてアップします。
全記事をA4サイズの、PDFファイルで作成しています。ご希望の方は、メッセージにてご連絡下さい。メール添付にてお送りいたします。
尚、記事中の写真をクリックすると拡大画像が表示されます。
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上海城市新聞 Vol.11 『昆明旅遊』 2007年2月1日
SHANGHAI CITY NEWS Vol.11 “KUNG MING TRAVEL” 2007/2/1
=中国語で城市はCity,新聞はNewsの意味(日本語の新聞は英語では報紙と書きます)=
=従って城市新聞はCITY NEWSの意味です=
【今年の干支は豚?】
2月18日から24日まで、中国では1年で最大のイベント「春節(旧正月)」の休日を迎えます。(春節の様子は城市新聞Vol.1⇒ http://blog.goo.ne.jp/taichou-san2014/e/7f5e51d48a8b11321bb0fe11be172885 でご紹介しています。)
春節の飾り付けにはその年の干支が使われます。2007年、日本ではイノシシ年ですが、中国での干支は豚です。豚を中国の漢字で書くと「猪」なので日本の干支と異なるのは、その関係かも知れません。春節前のテレビCMで豚のキャラクターが出てくると思わずニヤリとしてしまいます。
【春の城】
上海では毎年春節が過ぎると日ごとに暖かくなり、春の足音が聞こえてきます。今はまだ寒いですが、中国には一年中暖かく「春の城」と称される都市があります。今回は、「春の城」=「昆明」への6日間の旅遊(旅行)の様子をお伝えします。
【1日目: 上海から昆明へ】
昆明市は中国西南部に位置する雲南省の省都で、面積約2万平方キロメートル、人口500万人の歴史ある都市です。雲南省と国境を接しているミャンマー、ラオス、ベトナムへの玄関口ともなっています。気候が温暖で、近隣は風光明媚な景色に恵まれている上、多様な民族、文化に触れることができるため、観光の要所ともなっています。
Vol.10「九寨溝・黄龍旅遊」でもご紹介しましたが、上海には国際線(一部長距離国内線)の浦東空港と、国内線専用の虹橋空港があります。今回も、前回同様に虹橋空港を利用して雲南省の昆明空港まで行きました。飛行時間は約2時間50分、国際線並みの時間がかかりますね。一日目は昆明駅近くのホテルに宿泊しました。駅付近にはバスターミナルもあり、とても賑やかな場所でした。
【昆明駅前】
【2日目: 雲南民族村】
昆明市街の南西には、中国で6番目に大きな湖の「テン(さんずいに眞)池」が広がっています。2日目は昆明駅前から路線バスに乗り、テン池の近くにある「雲南民族村」へ行きました。(バス所有時間は約30分、料金は2元[日本円で約30円、2007年2月時点でのレートにて計算〕)
民族村は、雲南省に住むと言われている25の少数民族の文化や風俗を紹介するテーマパークで、入場料金は70元(約1050円)です。
【雲南民族村の入口】
園内は、民族ごとにエリアが分かれていて、各エリアの入り口にはそれぞれの民族の名前が「ドアン族集落」等と記載されています。エリアの中ではその民族の住居・民具などが展示されていて、民族衣装を着た人達による民族舞踊や歌のパフォーマンスも定期的に行われています。民族村での一番の人気は、タイ族の人達による象のショーでした。
この日の夜は、市内で火鍋料理を楽しみました。火鍋料理は日本のしゃぶしゃぶと似て鍋に肉や野菜を入れるのですが、違いは鍋の中にスープが入っていることです。このスープには各種香辛料が使われており、私の好きな料理の一つです。
【象のショーは子供に大人気】 【民族村の建物】
【3日目: 石林ツアー】
3日目は石林ツアーです。石林は昆明の南東約82Kmの「石林イ族自治県」にあり、岩山が削られ鋭い形をした岩が林のように見えることから名付けられたそうです。
昆明駅前からマイクロバスの現地ツアーに参加しましたが(往復バス代、観光施設の入場料金、昼食代込みで150元[約2250円]〕、バスの中は全て中国人の観光客で、日本人は私一人だけでした。
石林まではまっすぐ行くと約2時間ですが、途中にある国家AA級風景区の「岩泉禅寺」に立ち寄りました。この禅寺は山の斜面に建てられ、入り口の大きな黄金の大仏様が特色です。この大仏様の背中には「また来られるように」とのおまじないでしょうか、団体旅行者の識別に使われるシールがベタベタ貼られていました。
【黄金の大仏が鎮座していますが、背中はシールだらけです】 【境内では日本より太くて長いお線香を焚いています】
境内で昼食を取り、午後から石林の観光です。石林は2億7千万年の歳月をかけて海底が隆起し、その後風化が進んで現在のような形になったといわれています。総面積400平方キロメートル、「大小石林」「乃古石林」「芝雲洞」「長湖」「大畳水瀑布」「月湖」「奇風洞」の7エリアに分かれていて、全てを回るのには1日では足りないくらいです。
奇妙な景色から「西遊記」等、映画やテレビドラマの背景として撮影される事が多いので、皆さんも一度はこの景色を目にしたことがあるのではないでしょうか。
【上から見ても見渡す限りの石林】 【映画の撮影に絶好の背景!】
===続きは、上海城市新聞 Vol.11 『昆明旅遊』(その2)で===