隊長のブログ

元商社マン。趣味:ヒップホップダンス、ジャズダンス、日舞(新舞踊)、旅行、映画、スポーツ観戦。阪神タイガースのファン。

上海城市新聞 Vol.1 『2年目の春節』

2011年12月08日 | 上海城市新聞

上海に住んでいた当時、上海の街の様子や、中国各地の旅行記を「上海城市新聞」と名づけ、メールで配信していました。帰国後も配信を続けていて、最新号は2011年12月1日付けのVol.19 『武漢・信陽旅遊』です。  

これまで配信した「上海城市新聞」を漸次、ブログにアップしていきます。第1回目は2005年2月24日発行の『2年目の春節』です。

尚、全記事をA4サイズの、PDFファイルで作成しています。ご希望の方は、メッセージにてご連絡下さい。メール添付にてお送りいたします。

又、写真をクリックすると拡大画像が表示されます。

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今日(2005年2月24日)は中国では「元宵節(げんしょうせつ)」です。元宵節とは春節(旧正月)から数えて15日目で今年初めての満月の夜です。日本では小正月と言っている様です。中国ではこの日に燈籠に灯りをともしたり、「湯円(とうえん)」と言う甘い餅菓子を食べる習慣が有ります。

昨日の上海の夜は寒く透き通った空に月がきれいに見えました。今日の上海は天気が良いので昨日よりきれいな月が見れると思います。日本も今晩は天気が良さそうですから、空を見上げて見てはいかがですか?

ところで、これまで「上海通信」のご愛読有難うございました。今回から「上海城市新聞」としてお送りします。中国語で城市とはCityの意味、新聞はNewsの意味です(ちなみに日本語の新聞は中国語では報紙と言います)。すなわち ”SHANGHAI CITY NEWS”です。  

第1回目は上海で過ごす2年目の春節の感想をお送りします。今年の春節休みは2月9日から15日までの7日間でした。

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【帰省ラッシュ】

春節はほとんどの人が故郷で過ごす為、1月の下旬には毎年恒例の帰省ラッシュが始ります。TVのニュースでも、列車・バス・飛行機の混雑の様子を伝えていました。

今年の春節の帰省のニュースで一番注目されたのは、上海から台湾への直行便運行のニュースでした。中国--台湾間には直行便が無い為、普段は上海から台湾へ行くために、上海から香港、マカオ又は沖縄へ中国の飛行機で行き、そこから台湾の航空機へ乗り換えて行くのが一般的です。

去年、上海から台湾へ2度出張したのですが、上海の浦東空港を出てから、台北の空港へ着くまで、乗り換え時間を入れて5時間半かかりました。上海から台北への直線距離は980kmなのに、上海から香港までは1230kmあります。直行便では1時間20分位の距離なのにと思っていましたが、春節の期間限定で直行便が運行されました。これは、上海地区には台湾から多くのビジネスマンが赴任しているので、その人たちの帰省の為に運行されました。TVのニュースでは、飛行機の機内食のメニューも通常とは違って台湾家庭料理を出したり、フライトアテンダントが台湾の歌を歌ったりするサービスの様子を紹介していました。

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【上海駅。列車は特別ダイヤで運行、一部運賃は春節価格に】

 

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【故郷を目指して“大移動”する人々】


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【街は赤と金色に】

肝心の上海の春節の様子ですが、昨年と同じく、クリスマスが終わると、街のあちこちでクリスマスのイルミネーションを外して、春節の赤や金色の派手な飾り付けに変えます。また、新年の挨拶訪問の贈答用にきれいに飾られた果物や花が道端の商店の店先に並びます。

 

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      【「新年快楽」の文字】                 【デパートの前に龍が】 

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       【果物屋の店先】                    【ショッピングセンター】

 

そんな上海の街の中で最も正月らしさを感じられるのが観光地としても有名な「豫園」です。「豫園」は東京で言うと浅草のような所で、1559年に造園が開始された中国式庭園を中心に、多くのみやげ物屋や食堂が集中しています。今年の春節期間中に「豫園」を訪れた人は7日間で176万人だったそうです。

 

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【豫園の「金のなる木」】                                【豫園の池】 
 
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【空は暗色に】

2年目なので慣れている筈なのですが、春節の花火と爆竹には、正直時間を考えて下さいと言いたくなりました。大晦日(2月8日)の午後11時30分頃からあちこちで上がる花火と爆竹は、年1回の風物詩として許せるとしても、大晦日以外の日でも深夜の1時とか2時に花火を上げたり爆竹を鳴らしたりするのは止めて欲しいですね。春節の期間は、眠りに付いたと思った途端の花火や爆竹で起こされ寝不足気味でした。

初めて経験した去年の春節は、まるで戦争が始まったかの様な音と光に思わず外へ飛び出してしまいました。ピークには、花火と爆竹の煙で空が真っ暗になってしまう程でした。

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【情人節】

今年の春節休暇中は丁度14日のバレンタインディーもぶつかり、デパートや商店はバレンタイン商戦に熱が入っていました。バレンタインディは中国語で「情人節」(情人は恋人の意味)と言います。(ちなみにクリスマスは「聖誕節」と言います)


中国の「情人節」は欧米式に男性から女性にバラの花を贈るのが一般的ですが、最近は日本式にチョコレートを贈ろうと、デパートや商店では売り込みをしていました。

昨年も感じたのですが、春節の頃が一年で最も寒いと言いますが、本当ですね。先週の金曜日の朝には上海でも雪が降り、橋の上が凍結していてバスが事故を起こしたり、転倒して骨折した人がいたりしたそうです。でもこの寒さももう少し。春節が来たので、本物の春ももうすぐ訪れるでしょう。

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この記事を書いてから6年以上が過ぎました。記事に書いた、中国本土と台湾との直行便も、現在は週300便近くが運航している様です。中国も台湾も当時より数段発展しました。月日が流れるのは早いですね。

次回は『衛星放送屋さん』をアップします。お楽しみに。


コメント (4)    この記事についてブログを書く
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4 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
あいあいさー(*^◯^*) (ゆき)
2011-12-10 01:49:12
あいあいさー(*^◯^*)
次回を楽しみにしてます。

中国語が話せてよいなぁ。。。
返信する
ゆきさん、 (隊長)
2011-12-10 23:01:26
ゆきさん、

投稿ありがとうございますm(_ _)m

これから、漸次、中国の様子をアップしますので、お楽しみに!
返信する
懐かしいです~。 (暢園のN)
2011-12-12 17:50:13
懐かしいです~。
先日も新聞ありがとうございました。
花火と爆竹また見たいです!
返信する
暢園のNさん (隊長)
2011-12-12 18:26:28
暢園のNさん

コメントありがとうございます。

確かに、当時は花火や爆竹がうるさいと文句をいったいましたが、今ではあのうるささをなつかしく思い出します。

38階建ての暢園の屋上に上がって見ると、小さい花火だと、はるか下の方で開いていたりします。
遠くで打ち上げている花火もよく見えて、綺麗だった!
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