隊長のブログ

元商社マン。趣味:ヒップホップダンス、ジャズダンス、日舞(新舞踊)、旅行、映画、スポーツ観戦。阪神タイガースのファン。

上海城市新聞 Vol.10 『九寨溝・黄龍旅遊』(その2)

2012年04月07日 | 上海城市新聞

上海城市新聞 Vol.10 『九寨溝・黄龍旅遊』(その1)はこちら⇒ http://blog.goo.ne.jp/taichou-san2014/e/9625dee8a0cdb36604d8ab78feca7580

        

 =写真をクリックすると拡大画像が表示されます=

 

4日目:黄龍登山

 

九寨溝から黄龍までは距離約130Km,バスで3時間かけての移動です。黄龍は全長7.5Km、幅約350mの谷間、黄龍溝を中心に広がる風景名勝区です。平均海抜が3000mを超えるため、高山病予防にあらかじめ携帯酸素ボンベ缶を購入しました。

 

黄龍も自然保護のため入場が制限されていて、入場券を購入して入山します。黄龍近辺の地下水には炭酸カルシウムが大量に含まれているため、石灰質が湖底、湖岸に付着して独特の色合いを持つ風景を作り出しています。夏から秋にかけては、周囲の高山から流れ出した雪解け水がまるで棚田を上から下に流れおちるかのように見えます。高地のためか酸素を吸入しても、息切れがして苦しい思いがしましたが、美しい景色に心が癒されました。

 

午後5時30分に下山すると、休む間もなくバスに乗り込み、また移動です。黄龍から成都までの距離は約400Km、さすがに当日中に成都まで移動するのは難しく、途中に有る茂県の県城で1泊です。

 

バスは照明がまったくない、真っ暗な道を左右に蛇行しながら下って行きます。登山に疲れたのか、真っ暗で景色も見えないためか、乗客はみな眠っています。途中の休憩所でバスを降りると、前方に白いフサフサの毛をした大きなウマのような動物がいました。この動物はウマではなく、チベット高原に生息するウシ科の「ヤク」でした。

 

ホテルについたのは午後10時。それから夕食(夜食)です。ここは九寨溝と黄龍から成都へ行く道の途中にあるので、ホテルには深夜まで次から次へと観光バスが入ってきました。

 

 Cimg1117   

       【まるで棚田のような造形美】

 

 Cimg1170
  
 【珍しい白いヤク】  

 

 

5日目:都江堰観光、成都市内

 

5日目は茂県の県城から出発し、途中「都江堰(とこうえん)」で観光をして成都まで移動です。この日もバスの出発は7時30分と早朝で、引き続き山道を下ってゆきました。途中、あちこちでダム、道路、鉄道の工事をしていました。

 

昼食をして「都江堰」に到着したのは、13時でした。都江堰は成都の北西約50Kmにある古代の水利施設で、やはり世界文化遺産に登録されています。河の途中の中洲へ行くために、吊り橋を渡って移動します。ここでは、雄大な川の流れだけでなく、南北朝時代に建てられて「ニ王廟」がおすすめです。

 

「都江堰」観光が終わり、四川省最大の都市で省都である成都市に到着しました。この5日間でいったい何時間、バスの中で過ごしたでしょうか!

 

成都の夜は「川劇」と「変臉」を楽しみました。成都には、北京の京劇に対抗するように「川劇」があります。北京の劇なので「京劇」、四川の劇なので「川劇」というわけです。ホテルのポスターに「変臉」の英語訳で "Change Mask" となっていましたので、米国俳優のジム・キャリーが出演するのかと思っていたら(笑)、川劇の俳優が色とりどりの「くま取り」を早変わりしてみせる伝統芸能でした。

 

Cimg1177  

【世界遺産「都江堰」】

 

Cimg1207
【「川劇」変臉 "Change Mask"】

 

 

6日目:上海へ

 

最終日は成都市内観光後、綿陽へ移動しました。高速道路が整備されていて快適な移動でした。そして来たときと同様に、綿陽空港から上海虹橋空港へ飛行機で戻りました。

 

皆さんも機会がありましたら、ぜひ九寨溝・黄龍へいらしてください。_________________________________________________________________________________

バックナンバー一覧http://blog.goo.ne.jp/taichou-san2014/c/e4fee696c4bcd0d9e4bfd0b78bb8ea42

Vol.1 2005年 2月21日発行「2年目の春節」             Vol.2 2005年 3月23日発行「衛星放送屋さん」
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この記事を配信してから5年半が過ぎました。その間、2008年5月には「四川大地震」があり隊長が訪問した場所も大きな被害を受けました。現在は、復興していることを祈っています。

 

次回の「上海城市新聞」は2007年2月1日発行の『昆明旅遊』です。お楽しみに!

 

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上海城市新聞 Vol.10 『九寨溝・黄龍旅遊』(その1)

2012年04月07日 | 上海城市新聞

上海に住んでいた当時、上海の街の様子や、中国各地の旅行記を「上海城市新聞」と名づけ、メールで配信していました。帰国後も配信を続けていて、最新号は2011年12月1日付けのVol.19 『武漢・信陽旅遊』です。

これまで配信した「上海城市新聞」を漸次、ブログにアップしています。第10回目は2006年9月12日発行の『九寨溝・黄龍旅遊』です。

容量が大きいため、(その1)・(その2)と2回に分けてアップします。

全記事をA4サイズの、PDFファイルで作成しています。ご希望の方は、メッセージにてご連絡下さい。メール添付にてお送りいたします。

尚、記事中の写真をクリックすると拡大画像が表示されます。
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上海城市新聞 Vol.10 『九寨溝・黄龍旅遊』 2006年9月12日

SHANGHAI CITY NEWS Vol.10 “JIU ZHAI GUO・HUANG LONG TRAVEL”    2006/9/12 

  =中国語で城市はCity,新聞はNewsの意味(日本語の新聞は英語では報紙と書きます)= 

   =従って城市新聞はCITY NEWSの意味です=

 

9月から11月にかけて日本では秋の行楽シーズンですが、中国でも10月1日から7日までの「国慶節」(建国記念日)の連休を中心に旅行シーズンになります。

 

以前、城市新聞Vol.7で上海近郊の景勝地「崇明島」のご紹介を紹介しましたが、今回は上海から遠出をして、最近日本でも人気の出てきた「九寨溝・黄龍」への旅遊(旅行)の様子をお伝えします。

 

  Chinasichuan_2

【赤で塗りつぶされているのが四川省】

 

九寨溝・黄龍旅遊


九寨溝(きゅうさいこう)と黄龍(こうりゅう)は、四川省北部に位置する景勝地で、世界自然遺産に登録されています。日本でも最近人気が出てきたようですが、中国でも人気の高い観光地です。

 

1日目:上海から綿陽へ


ご存知の方も多いと思いますが、上海には浦東空港と虹橋空港という、2つの空港があります。浦東空港は国際線と一部の長距離国内線、虹橋空港は国内線と棲み分けをしています。

 

今回の旅はまず、虹橋空港を利用して四川省の綿陽空港まで国内線に乗りました。飛行時間は約2時間半。国内線と言っても、これだけの時間がかかります。改めて中国の広さを実感しました。

 

綿陽市は、成都に次ぐ四川省第2の都市で面積2万K㎡、人口517万人の歴史ある街です。市内には、古い建物やお寺が多くあります。歴史的名所の一つ、富楽堂は「三国志」にも出て来る古跡で、全体が公園になっている「富楽山風景名勝区」にあります。富楽山の塔の上からは、綿陽市内が一望できます。

 

Photo 

【富楽堂から市内を一望】

 

Photo_2

 【綿陽駅前(手前は輪タク)】

 

初日は綿陽市内のホテルに宿泊しました。人口517万の都市とは言え、綿陽駅前には輪タク(自転車を使用した三輪車のタクシー)が走っていました。

 

2日目:綿陽から九寨溝へ

九寨溝への移動手段は、成都市または綿陽市からバスでの移動が一般的です。綿陽から九寨溝までは約350Km、所要時間は約9時間! 長旅の始まりです。バスの中はほとんどが中国人の観光客で、日本人は2人だけでした。

 

途中、綿陽から約170Kmの平武の街で昼食と、報恩寺の観光をしました。報恩寺は500年以上の歴史を持つ千手観音で有名なお寺で、中国重点保存建物に指定されています。

 

朝7時30分に綿陽を出発したバスが目的地の九寨溝に到着したのは夜7時。辺りは既に陽が落ちていました。九寨溝はアバチベット族チャン族自治州の中にあり、ホテル周辺の土産物屋には、民族衣装を着た店員さんもいました。

 

Photo_3  

【バスでの9時間もの長旅です】 

 

Photo_4

 【平武市内】

 

3日目:九寨溝ツアー

今回の旅遊のハイライト、九寨溝ツアーです。「九寨溝風景名勝区」は自然保護のため、一般のバス、車の乗り入れを規制し、指定された観光バスで移動します。このバスは、天然ガスを燃料としており、風景名勝区内の入場料90人民元(約1,350円、2006年9月時点)には一日有効(乗り降り自由)のバス代も含まれています。

 

九寨溝の主な見どころは、高山湖沼が40ほど棚田状に連なっている「樹正溝景区」、標高3100mの地点に有る、長さ約8km、幅約4.4km、面積200万㎡の湖が有る「長海」、幅約200m、最大落差40mの滝の有る「日則溝景区」です。コバルトブルーの湖はどこか神秘的でした。

 

Cimg0904  

 【いよいよハイライト、九寨溝ツアー】

 

Cimg1059

  【青く澄み切っていて神秘的】

 

この日の夜は、ホテルで民族ダンス、歌のショーを楽しみました。

 

==続きは、上海城市新聞 Vol.10 『九寨溝・黄龍旅遊』(その2)で==

 

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