SUNROOM

アフターガーデニング愛好家ミセスサニーの、花飾りブログ

プリンスエドワード島③(街並み)

2012年06月26日 | 植物にまつわる話題

PEIの中心は飛行場のあるシャーロットタウン。州都とはいえ、信号も少なく、背の高いビルもないのどかな土地柄でした。島には石がないため、建物は木造が基本。重厚感はないけれどお菓子の家のように愛らしいのでした。

シャクナゲも元気いっぱい咲いていました。

街路樹は、緑や赤のメープル、そして今の時期はトチノキが花盛りでした。

ヘリテージハウス(歴史遺産に認定された古い建物)のBB(ホテル)

芝生は広々青々、そこにシンボルツリーが堂々と枝を広げているスタイルが一般的。花壇もみんなよく手入れされていました。のんびり過ごしに来る旅行者が多いのも納得。外国からは、特に日本人女性に人気のようでした。

・・・・・・・・・・・・・・・

この島に先住民がいたことはあまり語られません。はじめはフランス領、その後イギリス領となり北米で最もスコットランド系住民が多い土地になったことなど、詳しい歴史はこちら

ビクトリア公園近くから見た夕暮れ(日没午後9時)

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憧れのプリンスエドワード島。赤毛のアンはイギリス風の文化的生活と自然を生かした農場生活をエンジョイしているように感じたものでした。スローライフがいかにもやすやすと行われている豊かな島に、愛情深い人々が登場して安心感を与えてくれました。見たことのないリンゴの木、ライラック、シラカバ、バラの模様のティーセット。まだ外国旅行が珍しく、兼高かおるがヒロインだった・・・そんなころに読んだ物語(すべて母の文庫本)の土地に母と共に立つことができました。時代が変わり、我が家の子どもたちはそんな物語にはあまり魅力を感じない様子・・・

旅行の機会を作ったり協力してくれた家族に感謝でした。(ちなみに、日本の地方の町からシャーロットタウンまで、乗り継ぎの関係で30時間でした。)

おわり

 

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プリンスエドワード島②(自然)

2012年06月25日 | 植物にまつわる話題

PEIはカナダ東海岸の端にあり、広さは四国の愛媛県ほど。山はなく、起伏のある赤土の丘陵が続く島です。冬は雪に閉ざされます。肥沃な土地でジャガイモ栽培の他、牧畜が盛んです。また、周囲の海はロブスターやカキなど海の幸が豊富で、ムール貝の養殖でも有名。

その島の自然を描いて想像を掻き立てたのがモンゴメリです。物語の出版直後から、この島は注目されるようになり、今でも観光客が絶えないのですからその貢献度は大変なものです。

グリーンゲイブルスから、アンの物語に出てくる「恋人の小径」や「お化けの森」の実際のモデルとなった場所を歩くことができます。(ツアーだとゆっくり歩くことができませんので、アボンリーを思いながら歩きたい方は、キャベンディッシュに泊まって散策する時間をとってください)

・・・・恋人の小径・・・・

よくある普通の森じゃん・・・と写真を見た子どもに言われてしまいましたが・・・・確かに、いえいえ、描写できないだけなのです。まだ春が始まったところなので、緑が柔らかで美しい小川のほとりのシラカバの道です。タンポポやキンポウゲ、ワスレナグサが点々と咲いていました。

アンがグリーンゲイブルスに来たのは、6月。馬車の中からリンゴの白い花に夢見心地になる様子・・・それを期待していましたが、リンゴは終わっていました。それなら、「あの花は薔薇なことを喜んでいて・・・」とマリラに話す場面の野ばらは?と期待して歩きましたが、なんと、ノバラはたくさん生えていたものの、まだどれ一つつぼみもつけていませんでした!

 

 

 PEIROSE3。枝先に一個ずつのヒップ、やや照りのあるノイバラ程度の大きさの葉、つる性ではなくあまり高くない茂みを作るようでした。この様子では、6月に花を見るのは到底無理、7月も後半ではないかと思います。残念!PEIの野ばらについてはこちらをご覧ください。

 

・・・・赤土の島・・・・

 鉄分が多いために赤く肥沃な土、カナダの8割のジャガイモがとれるそうです。

道端の野草がルピナスとバターカップ

 

 

・・・・海辺・・・・

北海岸の国立公園内、グリニッジの展望台からの眺め・・・広い茂みの間に針葉樹が点在する海岸でした。 

針葉樹は、トウヒ(Spruce)・モミ(Fir)マツ(Pine)があるようで、ツガやトウヒの松ぼっくりを見ました。農場の仕切りに植えてあったマツは二葉でクロマツそっくりでした。

 

海岸までの木道沿いもノイバラの茂みで、小鳥の楽園でした。

こちらは、グリーンゲイブルス周辺の野ばらより低く、枝先に大きなヒップが複数ついていました(PEIROSE4)。こちらもつぼみさえなし・・・

 

島で一番古い灯台ポイントプリム

 

つづく

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プリンスエドワード島①(赤毛のアン)

2012年06月24日 | 植物にまつわる話題

6月中旬、カナダ東部のプリンスエドワード島(PEI)に行きました。3回に分けて紹介します。

PEIは、1908年に出版されたL.M.モンゴメリ作「ANNE OF GREEN GABLES」の舞台、作者の故郷です。日本では、1952年に翻訳された村岡花子訳「赤毛のアン」シリーズで広く知られました。

PEIでは、赤毛のアンとモンゴメリに関連した一連の場所が観光地となっています。その中のいくつかを紹介します。

 

・・・・モンゴメリ生誕の地・・・・

 

正面奥は花盛りのビバーナム。

当時の生活が再現された部屋や、モンゴメリの家族の写真等の展示がありました。ここで生まれたモンゴメリですが、2歳になる前に母親が亡くなり、以後母方の祖父母に育てられることになります。

 

・・・・キャベンディッシュ郵便局・・・・

モンゴメリは祖父母の郵便局を手伝っていました。郵便局で働いていたからこそ、何度送り返されても人知れず原稿を出版社に送り続けることができたのでは、という説明が記憶に残りました。ここから、記念のはがきを出すこともできます。

ここの生け垣は、赤い葉のバラ(PEIROSE1)でした。まだつぼみも出ていない状態。(一眼レフを持って行ったのにピンボケ続出)

 

・・・・グリーンゲイブルス博物館(銀の森屋敷)・・・・

モンゴメリのいとこの家。祖母が亡くなってからユーアン牧師と結婚する際は愛着のあるこの家で式を挙げたとのこと。翌日ここで結婚式を挙げる日本人のカップルが見学に来ていました。

内側から見た玄関

輝く湖水

モンゴメリの手紙やキルトと、当時の生活をしのぶ品が展示してありました。

 

・・・・グリーンゲイブルス・・・・

アンの物語を再現した間取りや展示物(パフスリーブのドレスなど)と19世紀末の農場の生活が再現してあります。

この家と周辺の設備は、PEI国立公園内の国定歴史文化遺産として大変よく整備されています。見学する人が、モンゴメリや赤毛のアンとその時代をよりよく理解できるように工夫してあり、美しい自然と調和していました。

話には聞いていましたが、ハマナス(PEIROSE2)がたくさん植えてあり、よく咲いていました。島でこの時期見えるバラはハマナスくらいしかないようです。というのも、緯度は北海道の北の端と同じくらい。冬は零下になり、厳しい寒さで観光はできません。

 

アエゴボディウム、タイツリソウなど、どの草花ものびのび大きく育っていました。どこへ行っても花壇を広々使い、バークをしっかり敷き詰めていました。

 リンゴの花は終わっていましたが、リラの花(ライラック)が盛りで、どこにでも植えてありました。やはり気候があっているのでしょう。

 

・・・・モンゴメリのお墓・・・・

 遺言で生まれ故郷に眠っているモンゴメリ夫妻のお墓。モンゴメリの略歴はこちら。作家の人生は穏やかな物語やPEIの自然とは別物だったようです。

つづく

 

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桐のつぼみとシャクヤクを飾る

2012年06月13日 | 花飾り(ドライフラワー)

秋の桐のつぼみを乾燥させておきました。黄色いかわいい粒のついた枝です。

そして、去年咲いたシャクヤクのドライフラワーを密封してしまっておいたら、そのまままだ使えるくらい色が残っていました。濃いピンクの大きな花です。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

他の素材:バラ、クリスマスローズ、ツタンカーメンエンドウ、黒米、カワラハハコ、スターチス

これからの湿気で早く痛むかもしれませんがしばらく飾ろうと思います。

・・・・・・・・・・・

いつも見ていただいてありがとうございます。10日ほど記事を休みます。

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岡山県のモリイバラ

2012年06月11日 | 岡山県バラ属の記録

岡山県版レッドデータブックでは絶滅危惧Ⅱ類に分類されているノバラがモリイバラです。

年は6月中旬に見に行って花のあとでしたので、今年は5月下旬に出かけました。去年の場所に近い山の林道で、やっと二株の開花株を見ることができました。岡山県北部標高約600メートル。

周囲にはノイバラもミヤコイバラもありましたがどちらもまだつぼみ。そんな中、モリイバラの株だけに花がついて目立っていました。高さが2メートル近くある大株でした。

 

株の根元に5.3㎝角のメジャーを置いてみました。

 

房咲ではないので、花の期間は短く、その短い期間なら他のノイバラがまだ咲いていないため 見つけるのが容易だと思いました。少ないながらも、四国や関東の山地にもあるモリイバラがこうして自生しているのが不思議ですね。

モリイバラと呼ばれているものが、日本各地で全く同じなのかを確認したり、分類ポイントを整理したいと思います。

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周辺のに咲いていた花

ノイバラはつぼみ

 

ミヤコイバラも、ノイバラと同じくらいのつぼみ。これが不思議でした。

 

タニウツギ

 

コゴメウツギ

 

コガクウツギ(植林の林床に)

 

山からの眺め

 

ヤマブキも咲き残っていました。

 

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ヤマイバラを探して③

2012年06月08日 | 岡山県バラ属の記録

同じような写真ばかりですが、自生の姿です。

ポイントE

 

 

ポイントF

 

ポイントG(ポイントFと同様、ここは渓谷をはさんだ向こう側なのでかなり遠くになります)

この谷の手前側は、今まで何度も見に来ているポイントで、崖を登ってきた枝が目の前に見えます。今年はもうほとんど咲き終わっていました。

 

ヤマイバラを探し始めて5回目のシーズンでした。今までの野生のヤマイバラの記事は↓のようになります。

2008年  2009年前篇2009年後編  2010年①2010年②2010年③

2011年①2011年②2011年③

今までは、教えてもらったポイント3か所を中心に見ていましたが、今年はヤマイバラが見えるかもしれないと思いながら走っていた山道で、偶然見かけた姿でした。咲いている時期なら、見ようと思えば見える(?)ことがわかりました。

(双眼鏡で見ただけなので、標本は採れませんでした)

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ヤマイバラを探して②

2012年06月07日 | 岡山県バラ属の記録

ポイントC

 

少し角度が違いますが、上の①の部分アップ

 

②のアップ

 

 

ポイントD(これは谷を見下ろす位置に広がっていました)

 

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ヤマイバラを探して①

2012年06月06日 | 岡山県バラ属の記録

先日、岡山県中西部の山間で、ヤマイバラの開花姿を見ることができました。通りがかった道からの眺めを3回に分けてアップします。

ポイントA

 

 

ポイントB

 

①のアップ

 

②のアップ

山間部とはいえ、比較的なだらかな山が続く道です。ヤマイバラの花が咲いているこの時期しか見つけることはできないので、この日は車を止めては双眼鏡で確認して、三脚で撮影しました。200ミリの望遠でとらえて最大にトリミングしてこの程度の画像です。

 

この時期、山際にはマタタビの白い葉も伸びていて、かなりよく似ています。ヤマイバラの花は房咲なので少し様子が違いますが、双眼鏡が役に立ちます。(↓はマタタビ)

 

県南部ではもうノイバラは散ってしまっていますが、このあたりではまだまだ開花中。ちょうどヤマイバラと同じ程度の咲き進み方だと思いました。(↓はノイバラ)

去年のヤマイバラはこちら

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ヒナゲシ観賞

2012年06月04日 | 庭遊び

ケシの種類のことはよくわかっていないのですが、ヨーロッパ原産の赤色系統のヒナゲシと黄色系統のアイスランドポピーがあるようです。

そのヒナゲシの薄い花色の種を採っていただき秋に種まきして5月に開花。きれいな色を楽しみました。

 ♪♪♪

 

 ♥♥♥

 

 

どうやら乾燥に弱いらしいです。この色合いなら来年はもっとたくさん咲かせたいと思います。

 

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初夏の花②

2012年06月03日 | 庭遊び

ふわふわの大きな葉アルテミスの花。花より葉が良いですね。

 

クラウンベッチ。やや広がりすぎ、足の踏み場がなくなりました。

 

スカシユリが出てきました。

 

超大切にしすぎて、調子が悪いです。絞りカワラナデシコ。

 

アジサイ。つぼみのうちに飾った方がかわいい。

 

黄金葉シモツケ

 

ホタルブクロの白花。今まで赤ばかりだったのに、去年から白が出てきて、今年はぐんと増えました。

 

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