倉敷市自然史博物館の自然観察会「アッケシソウの花は?」に参加しました。
9月21日、浅口市寄島町 寄島干拓地です。
海から干拓地に向かって地下から塩水が流れ込む道筋に沿ってアッケシソウの群落が広がっていました。アカザ科・アッケシソウ属、塩湿地に生育する一年草。ここが本州唯一の自生地だそうですから、絶滅危惧種です。
2003年にこのあたりの群生が発見されて、町の天然記念物に指定後、守る会が発足して保護活動を始めました・・・・公園の休憩所でこうしたお話と花の顕微鏡観察の間、激しい雷雨。
雨の後に自生地見学。
秋に全体が紅葉する景色が有名です。
節のようにぐるりと白く見えるのが葉。茎に見えるうろこ模様の中心が花。花と言っても、きれいでも何でもなく、地味な植物です。けれど、塩田や、海岸沿いの湿地が失われて繁殖できなくなった植物があることを知るよい機会でした。
来月の紅葉が楽しみです。
回りには珍しい塩生植物がありましたが、花は咲いていませんでした。目に付いた植物2つ。
イソヤマテンツキ
イガカヤツリ
北海道の群落の紅葉写真しか知りませんでした。
海辺の植物としては、ハマユウくらいしか見たことがありません。
網野善彦の本によると、
田畑と違って「寄り合い地」だった海辺は、
近代以降国の管理に入り、大規模に開発が進んだという話です。
残ったものを「寄り合って」保護するわけですね。
お話を聞いて観察できて大変有意義でした。
一生懸命保護活動していることもよくわかりました。
5年位前にあの堤防を歩いた時は、
何と無駄な干拓地かと思ったものでした。
知るというのは大切な事ですね。
紅葉はもちろん行きます!
昔の海岸がどのようであったのか
想像しつつ・・・
磯が減ったという話も近代化のせいでしょうか。
自然と折り合える近代化もあるはずなのに、
そういう意識がなかったのですね。
イソヤマテンツキはきれいですね。写真がとてもよく撮れています。私の方は、テンツキの種類はどうもいい写真が撮れません。
この名前は 北海道の厚岸からの由来でしょうか?
浅口市寄島町…ご近所なのでしょうか?
相変わらず…フットワークの軽さ感心します。
果実がコルク質で、海水に運ばれて広がる植物だそうです。DNAを調べると北海道のものとは別系統、などの説明も受けました。
イソヤマテンツキ、見たことあるようでよくわからない植物でしたが、教えてもらえました。
写真、これでよかったでしょうか^^
1891年に北海道厚岸の牡蠣ガラを積み上げてできた島で発見されたそうです。
車で40分くらいです。車に乗るのも遠慮がちなつもりで~す。