イギリス/ストックポート日報 《England/ Daily Stockport》

イギリス北西部の歴史ある街、ストックポート Stockportから(ほぼ)日替わりでお送りする、イギリス生活のあれこれ。

やっと完結、水辺の散歩道サルフォード・キィズの観光案内と個人的感想

2022年06月13日 05時35分26秒 | マンチェスター

埠頭の再開発地域、サルフォード・キィズ Salford Quays について前半記事を書いてからもう2週間もたってしまいました。

実家で長い週末を過ごしたあと、徒歩の距離にあるサルフォード大学の学生寮に帰る娘にくっついて私も出てきたのでした。(5月25日です)

続きです。前回のサルフォード・キィズの記事のリンクです☟

現代建築とユラユラつり橋、水辺の散歩コースを楽しめるサルフォード・キィズ

世界的に有名なサッカーチーム、マンチェスター・ユナイテッド Man U の本拠地が徒歩の距離にあるためでしょう、日本人にもよく知られたエリアだそうです。

日本語で書かれた観光案内ウェッブサイトをいくつか目にしました。

今回、私も「観光案内記事」をちょっぴり意識してみました。

つり橋を渡り切ると運河や元船舶の停泊埠頭に囲い込まれて出島のようになったメインの娯楽エリアに出たところまで...が前回でした。

(写真が前回と重複しますが)

建物が奇抜なシアター、The Lowry

ティールームと、現代アートのギャラリースペース、それとシアターの名のもとになった地元サルフォードの画家、L.S.ラウリー L.S Lowry 作品をモチーフにした個性的なグッズのセレクションが充実しているギフトショップがあります。

お土産としての好感度は未知数ですがラウリー・グッズ、日本ではたぶん手に入らないマンチェスターみやげの決定版としておススメできます。

例;メガネ・ケースとソックス...

  

ネクタイやスカーフ、キーホルダーなどなど、盛りだくさんです。ちょっと個性が強すぎる...?しかも日本での知名度の低いアーティストみたいですし...現代を代表する国民アーティスト、マンチェスターの誇りなのですが。

他にもマンチェスターのマスコット、ハチ Manchester Bee のモチーフのギフトウェアも充実していました。

日本語の観光ウェッブサイトでサルフォード・キィズ観光には外せないスポット(!)として紹介されていたブランド物のアウトレット・モール、キイサイド モール Quayside Mall はラウリーの向かいにあります。

中にある映画館が目当ての娘と一緒に好奇心に駆られてはいってみました。平日(水曜日)、ガラガラでした。

空き店舗も多くさびれた印象でした。

店員がどこもヒマそうで、人見知りする娘は店員に熱心に接客されることをおそれて店に立ち入るのを激しく拒否しました。店員のあしらいはお手の物の私もちょっと尻込みするほどです。

知らないヨーロッパブランドなど私が「安かったら買いたいな」と思っているブランドではない、私の好みにぜんぜん合わないブランドいくつかの製品がたしかに3割から6割引きで売られていました。

映画館のある階はなぜかベッディング・ショップ(寝具屋)が5,6店舗密集していて、もしベッド&ブレックファーストの経営にでも乗り出すことでもあれば、ドゥベイ・ケース(かけ布団カバー)を大量に購入するためによってみてもいいかもと思いました(B&Bを経営する予定など絶対にありません)

サルフォード・キィズに立ち寄る予定があって、観光サイトおススメの「キイサイド・モールに寄ってみようかな?」と思われたら、まず英語で Quayside Mall のホームページを検索して目当てのブランドの店舗が入っているかどうか、クラフト・マーケットやストリート・ミュージックフェスティバルなど楽しそうなイベントを開催しているかなどを確認されることをおススメします。

私にとってブラっと寄ってみて楽しめる場所ではありませんでした。(欲しいものがなければ時間の無駄;個人の感想)

(お布団カバーを英国のお土産に買って帰りたい日本人はあまりいないように思います。規格も違うはずです)

学生寮に帰る前に1人で映画を一本見ていくという娘とキイサイド・モールでわかれました。

ラウリー(左)とキイサイド(右)の間を通って...

つり橋ではない普通のコンクリート橋を渡った向こう岸にはトラム(市電)の駅のあるミディア・シティ・UK Media City UKがもう見えています。ただ歩くだけなら約20分の行程です。

左端のガラス張りのビルはBBC(英国国営放送)の放送局です。

BBC朝の全国ニュースはここサルフォード・キィズから配信されます。

朝のニュース BBC Breakfast は、つり橋を通って...

...双子ビルの間をカメラがすべるように撮影したオープニング映像で始まります。

つり橋を渡って、双子ビルの間を通って真ん中の広場へ出て(そこで映像はスタジオ内に切り変わります)「Good morning!」とキャスター気取りで言いたくなる、「人気番組のロケ地訪問」のような気分が味わえます!

同行の娘も日本の皆様もBBC Breakfast を見ていないので共感してもらえなくて残念です...

娘が大好きな「アジアン・フージョン・レストラン」ワガママ☆ Wagamama☆での食事を勧めている日本語観光ウェッブがありました。

映画館に行くためにサルフォード・キィズに寄る娘と一緒にわざわざ私まで出てきたのはいっしょにワガママ☆で「ラーメン ramen」を食べるという目的があったのです。

おかしなこだわりのある娘は、外食はマンチェスター界隈で手広くチェーン展開しているワガママ☆で、と決めています。

私は娘の付き合いでなければぜんぜん入りたくありません!

私が注文したオリジナル・ワガママ☆ラーメンは12ポンド(1990円)ぐらい、ぼったくりです。具が豪華で出てきたのを見るとわっとうれしくなりますが、かんじんのラーメンが今回はゆですぎでぶにょぶにょです。

娘が注文した奥の「キムチ・ラーメン」のスープはズバリ、キムチを湯煎にしたような味でした!具の、韓国風のタレに漬け込んだ牛肉はなかなかおいしかったですよ。

入口の写真はありませんが、トラムの駅ホームから続くこの広場の右手の建物一階にあります。

禁煙者も飲食できるように外に座席がズラッと並べてあるのですぐわかります。

興味がおありなら英国でボッタクリラーメン、いかがでしょうか。

しかも「アジアン・フージョン」と銘打っているので「これは正統派ラーメンの味付けではない!」と日本人に文句をつけられる筋合いもない開き直り。

もし、平日のお昼時にこのエリアに立ち寄る機会があるならば、この広場の右側の庭園部分にいくつか店開きしているフード・ヴァン food van (トラックで引いてくる屋台のヴァン)でバーガーやケバブ、サンドウィッチとイタリアン・コーヒーを買って外のベンチで食べてみるのはどうでしょうか。

報道、放送関係のオフィス街です。

私たちが行った時は昼休みをとっくに過ぎた時間でしたが、天気のいい昼休みには庭園や広場で放送関係の人たちに混ざってランチ、も楽しいだろうなと思いました。

1人でマンチェスター方面に帰るトラムを待つ間見かけた、東欧から来たらしい外国人観光客を見かけました。

 

ホテルもたくさんあるようです。オフィス街だからですよね。

トラムのプラットフォームからラウリーやキーサイドのある向こう岸(埠頭の出島)を眺めます。

右側は帝国戦争博物館  北館 IWM North

シマシマガラスのアートワーク(?)をすかして撮ってみました。

プラットフォームと歩道の境のないトラムには改札はないのかって?

ありません。プラットフォームの券売機で一番安い「Zone 1」を買えばマンチェスターの中心 Central Manchester と Media City UK の間を行き来できます。

たまに検札員が2~30人ぐらいいっせいに乗って来て電車をとめ戸口を閉鎖して切符の徹底検札をするため、切符を買わずに無銭乗車するとおそろしい目にあう可能性があります。無銭乗車を企てたことのない私はおそろしい目にあったことはありませんが。

 

今日の午後、サルフォード大学の学生寮で1年過ごした娘が寮を引き上げます。クルマで迎えに行くつもりです。

アート・スクール(大学の芸術学科)のファウンデーション(予科)を終了して、そのまま3年間の本科への進学が決まっているのですが、寮生活が合わなかったようです。

9月から大学には自宅から通うことになります。

 

 

 

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6 コメント

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犬と暮らせば (浅井洋)
2022-06-13 18:27:26
江里様
 良かったですね
大学の寮をやめて 自宅から 通ってくれるなんて
 僕の 息子も娘も 大学は東京に出しましたので
感情が繋がりにく成ってますから
犬と暮らせば (浅井洋)
2022-06-13 18:45:03
江里様
 そう言えば ロンドンにもシドニーにも
Wagamamaありましたね
 たしか 日本語が少しおかしい 「食べなさい」と
メニューに 書いてあったので
 食べるのに 指示されては と 止めました 
Unknown (H.W.)
2022-06-14 10:03:35
今日たまたま “Inspector Barnaby” (Midsomer Murders のドイツ語タイトルです)の初期のエピソードの再々再々再...放送を見ていて、旦那と「ロンドンに行ったのはいつだっけ?」と話していたのですが、確か15年くらい前、その時に娘と二人でwagamamaに行きました。私は確かご飯とお味噌汁と餃子。娘は多分好物のおうどんか何かを食べたかと。決して安くはなかったけれど「まあロンドンだし」と納得したように思います。
先日ウィーン中央駅そばの、小洒落た和/アジア・カフェレストランで旦那が食べた鴨ラーメンが14ユーロ、メニューにあったキムチ・チキン・ラーメンも14,50ユーロでした。ポンドに換算するとwagamamaのラーメンとほぼ同じですね。自家製麺の見た目は「支那そば」という感じで、スープはコリアンダーか何かで少し変わった、ちょっとお上品なお味でした。
そんなことより…
以前にも書きましたが、マンチェスターって、産業革命 + サッカー = 労働者の街 というイメージだったので、モダンな風情がとても意外です。紹介されている辺りが再開発地域だからでしょうか?
ヨーロッパの片田舎に暮らしていると、時〜々こういう都会に戻りたいなとも思います。
浅井さんへ (江里)
2022-06-16 06:04:33
今は英国でも自宅から通える大学を選ぶ学生が多いようです。25年ほど前までは学費はタダ、生活費も政府が支給でしたのでお金のことを気にせずに遠くの大学に入学して親から完全に独立をはかる学生がほとんどだったようです。現在学費は有料、生活費は学生ローンです。家庭の貧富にほぼ関係なく殆どの学生が支給を受けます。親は支払いの義務がありません。
今でも自宅から大学に通うというのが肩身が狭い風潮がありますよ。うちの娘はちょっといろいろあって、家に戻らせることにしました。
うちも夫が、通える距離でも家を出た方が良い、というものですから寮生活を試してみたわけです。ちょっと難しかったみたいです。
H.W.さんへ (江里)
2022-06-16 06:20:22
H.W.さん、コメントをよく下さる浅井さんも日本でご覧になっているという「ミッドサマー・マーダーズ」がオーストリアでも放送されているのですか?(いやだなあ)国外の人からはこれが英国の日常なんだ、って思われてますよね。やたらに殺人事件が起こる牧歌的な風景の白人ばかりの町!私がそんなところに住んだことがないだけで、実際にそんな町もいっぱいあるんでしょうけど(殺人はさすがになさそうですが)、「あれが典型的なイギリスの現実の生活だ」って日本のアフタヌーン・ティ好きな女性に憧れの目であの番組を参考に見られたら当惑です!英国ではお年寄りが好きらしく昼間によく再放送されています。

マンチェスターはモダンな町です!1980~90年代に再開発されたサルフォードキィズよりももっと機能的なガラスばりの高層ビルがいっぱいですよ。ロンドンの交通費と家賃の高さに嫌気がさした企業とプロフェッショナルタイプの職業の人たちが新天地を求めて次々とやってきています。
ヨーロッパの「ラーメン」、正統派の日本のラーメンを期待しなければあれはあれでイケますね。ゆですぎ麵はダメだけど、ヨーロッパの人はこんなものなのだと納得しているから店もいい気になっているような...?
犬と暮らせば (浅井洋)
2022-06-17 20:46:06
江里様
 ミッドサマー・マーダーズは
大江戸捕物帳の 洋服版 程度に 見ておりますので
それより 良く あんな 細い道の村が 残っているなーと感心して居ります

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