イギリス/ストックポート日報 《England/ Daily Stockport》

イギリス北西部の歴史ある街、ストックポート Stockportから(ほぼ)日替わりでお送りする、イギリス生活のあれこれ。

マンチェスター中央図書館、その4 ・

2014年11月16日 09時00分34秒 | マンチェスター
マンチェスター中央図書館 Manchester Central Library。昨日の続きです。


カウンター式カフェで、コーヒーとショート・ブレッドを買って座る席を探します。



談話禁止ではありませんが、しゃべってる人はあまりいません。図書館の中だからでしょうか。

コーヒー片手に会議の資料か何かをラップトップでまとめている女の人の向かいに座りました。

ただコーヒーを飲んでるのは、なぜか手持ちぶさたです。

まわりはみんな携帯電話かタブレットか、あるいは本を手にしています。ここは閲覧スペースですから。

えっ、図書館の閲覧スペースで飲食していいのかって?

そういえば、上の階の書架の間に設置してある空き缶や紙コップ用 分別ゴミ箱を見て、「こんなところで何か飲む人がいるの?」と不思議に思ってたんです。

これで判明。

この図書館は蔵書を読みながらの飲食、大奨励なのでした。

書架の間にテーブルが点在するカフェでお茶を飲むんだから、本を手にしないといけないような気がして一番手近な郷土史の棚から豪華な布張りの写真集をもってきて読むことにしました。

膝の上で本をひろげ、コーヒーを飲み、ショートブレッドをかじりました。

汚さないように気をつかいました。




日本の大きな書店に行った時、未会計の(!)本を持ち込める喫茶室があって驚いたことがあります。

人が腰を据えて読んだ、しかもコーヒーのシミやビスケットのくずがついてるかもしれない本を買う人がいるのが今でも不思議です。

だけど、どうせみんなで共有、誰の物でもない図書館の本なら納得です。


3階、用もないのに上がってみた、オフィス階の廊下。


別に一般の人は立ち入り禁止、というわけではありませんが、用のない人はわざわざいかない場所です。

やっぱり丸い。
丸の中心は下の階の読書室 Central Wolfton Reading Room の天井部分でもある、巨大ドーム(丸天井)。

入り口ロビーの吹き抜けを見下ろす2階ギャラリーの、くつろぎスペース。ここも飲食OKです。


真ん中の読書室での読書やお勉強に疲れたら、おしゃべりに出てくるための場所としても便利ですね。

改装前のこの図書館は、アカデミックで戦前の雰囲気たっぷりの、格調高く、また陰気な場所でした。(それはそれでよかったのですが・・・)
心機一転、現在のこの図書館は 市民の憩いの場、くつろげるスペースを提供しようという心づもりのようです。

明日で最終回です。



コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする