スピノザの『エチカ』と趣味のブログ

スピノザの『エチカ』について僕が考えていることと,趣味である将棋・競馬・競輪などについて綴るブログです。

農林水産省賞典中山グランドジャンプ&最適な規準

2015-04-18 19:31:34 | 中央競馬
 日本馬のみで争われた第17回中山グランドジャンプ
 障害にしては入れ替わりの多いレースに。前半で前につけたのはアポロマーベリック,ショウナンカミング,アップトゥデイト,シャイニーブラックの4頭。少し離れてテンジンキヨモリとレッドキングダム。また少し離れてティリアンパープル。前の4頭からシャイニーブラックは程なくして控えました。これらのうちテンジンキヨモリが大いけ垣で落馬。大障害を通過した後の向正面に入ると前はアポロマーベリックとアップトゥデイトの2頭に。シャイニーブラックが3番手を押して追走。ショウナンカミングの外をレッドキングダムが交わしていきました。
 3コーナーでアップトゥデイトが先頭に。アポロマーベリック,レッドキングダムの順になり,後方から追い上げてきたサンレイデュークが4番手に。アップトゥデイトは直線に入るところでも楽な手応え。そのままついてきた馬たちを置き去りにし,2着に1秒7の差をつけるレコードタイムで圧勝。サンレイデュークが一旦は2番手に上がるも,さらに後から追ってきたソンブレロが外から交わして2着。サンレイデュークが2馬身半差で3着。
 優勝したアップトゥデイトは昨年9月に障害入り。2戦目で勝った後,オープンも連勝。年明けの2戦は勝てていませんでしたが,決定的な差をつけられたというわけでもなく,底を見せてはいませんでした。これが重賞初勝利の大レース制覇ですが,レコードでこれだけの差をつけたのですから,高く評価をする必要がありますし,またそれだけの力量があると考えなければならないでしょう。父はクロフネ
 騎乗した林満明騎手は大レース初勝利。管理している佐々木晶三調教師は一昨年の日本ダービー以来の大レース制覇。中山グランドジャンプは初勝利。

 ライプニッツ主義にとって最も有利であるのは,いい方を換えればライプニッツ主義を他者に説得する場合に最も適しているのは,神がある事柄を真偽不明であると認識するということと,その事柄が自然のうちに真偽不明のものとして実在するということを,同じ意味として解釈することだと僕は思います。スピノザ主義では,偶然と可能は,知性による事物の認識に関連した場合にだけ意味をもちます。ライプニッツ主義はそれを否定し,知性を離れて,事物が形相的にみられる場合にも,偶然であることや可能であることが実在すると主張するとき,ライプニッツ主義の鍵となっていると僕が考えている部分は,対スピノザ主義という観点から,最も有利になるだろうと思うのです。ですからまずはここから考えていきましょう。
 ある命題が真であるなら,その命題が示す事柄はすべてのモナドの中で実現し,非真理であるならすべてのモナドの中で実現しません。真理と非真理に関連する神の決定の実現は,すでにこのことのうちに含まれます。現実世界は無限に多くあるモナドの中のひとつなので,命題が真理であるなら神はその世界を現実世界として選択します。これ自体を命題として理解すればこれも真の命題です。逆に命題が非真理である事柄を神が現実世界として選択するといったなら,この命題は非真理であることになります。スピノザ主義でいうと,これは真の観念の観念は真の観念であり,誤った観念の観念は誤った観念であるといっているのと同じことになります。ですからこれ自体に異論は出せない筈です。
 真偽不明の規準は,真理と非真理が神に関係づけられるのと同じ仕方で神の認識に依存しなければならないというのがライプニッツ主義の論理構造です。したがって,スピノザとライプニッツの会見の有無だけが異なり,その他の事情が一致するふたつのモナドAとBだけが存在するとしたなら,スピノザとライプニッツが会見するという命題が真偽不明の命題であるというのと同じ意味において,神はAを現実世界として選択するという命題も真偽不明でなければなりません。もちろん同じことがモナドBにも妥当することになります。
コメント
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