スピノザの『エチカ』と趣味のブログ

スピノザの『エチカ』について僕が考えていることと,趣味である将棋・競馬・競輪などについて綴るブログです。

日本テレビ盃&総ビリルビン

2010-09-23 20:22:49 | 地方競馬
 JBC前の最後の開催となる船橋競馬。メーンはJBCクラシックと同じ舞台になる今日の第57回日本テレビ盃
  発走後,一旦はフリーオーソが先頭に立ったように見えましたが,内からトランセンドが抜き返してこちらの逃げ。フリオーソが2番手に控え,アドマイヤフジ,スマートファルコンと続く隊列。最初の800mは47秒3のミドルペースですが,今日は稍重馬場になりましたので,前は楽だったのではないかと思います。
 3コーナーあたりでフリオーソがトランセンドに並び掛けたところでアドマイヤフジは脱落。前の2頭が後ろをやや離すように直線へ。叩き合いとはなったものの,半ばではフリオーソが抜け出して楽勝。2着は逃げ粘ったトランセンドと追ってきたスマートファルコンで首の上げ下げになりましたが,トランセンドが2着でスマートファルコンは3着まで。
 優勝した船橋のフリオーソは前走の帝王賞から連勝で重賞7勝目。テスタマッタが骨折明けということもあり,普通に走れば勝てると考えられた相手関係。ときに不可解な負け方をすることがあるのでその点は心配されましたが,今日はきちんと能力を発揮した上での順当な勝利といえるでしょう。
 騎乗した大井の戸崎圭太騎手は今月は戸塚記念を勝っていて,日本テレビ盃は初優勝。管理している船橋の川島正行調教師は,馬インフルエンザの影響で南関東重賞となった一昨々年以来の3勝目です。

 が抗癌剤治療を開始するための手術を受けるために入院したのは7月5日の月曜日。この手術というのは実に簡単なもので,入院したこの日のうちに完了しました。この日も入院には母が付き添ったのですが,前回の人工肛門を取り付けるための手術とは異なり,僕は病院にも行っていません。抗癌剤の注入口は左肩の下あたりで,そこに器具が取り付けられたのです。これであとは治療を待つばかりとなったのです。
 抗癌剤の治療は翌6日の火曜から開始される予定になっていました。当初のスケジュールでは,抗癌剤治療は通院で行うということになっていましたが,やはり副作用がつきものですから,最初のうちは様子をみるために入院しながら行うということになったのです。しかしこれは予定通りには行われませんでした。この理由というのは,翌7日の水曜に,みなと赤十字病院の外科のО先生の口から伝えられました。すなわち呼び出しがあったのです。О先生から話を聞いたのは,僕と母のふたりでした。このときの話の内容というのは概ね次のようなものでした。
 抗癌剤治療を効果的に行うためには,肝臓機能というものがある程度までは正常に機能している必要があります。О先生が最初にスケジュールを組んだとき,父の肝機能はそれに耐え得るものでした。ところが前日に抗癌剤治療を行うための準備として再び血液検査を行ったところ,О先生も予想できなかったほどにそれが悪化していたのです。具体的にいいますと,総ビリルビンという検査の値が,抗癌剤治療に耐えられないほどになっていました。もしもこの状況で抗癌剤治療を行えば,単に副作用だけが生じてしまうだろうということでした。もちろんこれは,肝臓に転移していた癌の影響です。
 この総ビリルビンという値が悪化しますと,黄疸の症状が出てきます。確かにこの時点ですでに,父にはその症状が出ていたように思います。とくに顕著だったのは脚で,明らかに正常な肌の色と比較して,黄色みが強くなっていました。
 このため,当初のスケジュールは完全に崩れることになりました。抗癌剤治療を行えないということは,要するにもう癌の治療は行えないという意味です。そのとき,僕の精神にあることばがふっと浮かんできたのです。
コメント
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